四月中旬。マギーちゃんは、ジーナ・
普段から酒場で町の噂を耳にしたり、時には買っていたので、晴着をもって石切職人の工房を来訪し、親方に売りつける。払えないと難しい表情をする親方にいきなり切り出さずに、そちらの商品で、此方で扱える品があれば云々――丁度、コンクリート・ブロックを欲しがってる顧客が――嘘を一つもつかず誠実さを保ったまま、舌先三寸でコンクリート・ブロックを確保してのけた。やったのは、順番の入れ替えだけである。
「すげぇ、一つも嘘をついてねぇ」リジィが感嘆のため息を洩らした。
「何故、嘘を吐く必要が?」マギーは不思議そうに首を傾げた。
残る仕事は、運び手の確保である。これもイザベル・ミラーが牧者衆の伝手で付き合いの在る隊商に頼むだけで終わった。コンクリート・ブロックは一つがおよそ10キロ弱。10個でおよそ100キロ。小さな隊商の方が一般的に荷運びの運賃は安く付くが、逆に破損したり、盗まれたり、最悪、隊商が行方を絶ってしまうこともある。まあ、コンクリートブロックは、破損したり、盗まれる恐れは低いだろうが、皆無ではない。
根城にしている宿に赴いて相手と会ったところ、堅実そうな中年の男が率いる隊商で、規模は小さいものの南回りの街道ならさほど問題はなさそうだ。手紙を渡して仕事を頼むと後払いなのに快諾された。イザベル・ミラーには相当な信頼があるようだ。「良い出会いでした。ついでに頼める仕事があるかも知れないな」お頭にお世辞を言いつつ、マギーはお別れした。
一口に荷運び人夫といっても、大きな町や都市の中で荷物を運ぶ場合と、獣や怪物、盗賊が跋扈する荒野を越えて目的地まで荷を届ける隊商の一員とでは、仕事内容も賃金も相当に異なっている。
隊商に随行する場合、荷運び人夫の日当は大抵、12通貨から16通貨。一見、少なそうに見えるが、食事と薪、寝床は雇い主である隊商側が用意する。都市や大きな町でも毎日、仕事に有りつけるとは限らない時代、衣食住の出費を抑えながら現金を得られるため、野心的な若者などにとっては悪くない仕事だ。
とは言え、荒野を横断する以上、危険はどうしたって付きまとう。縄張りを持つ豪族や盗賊団、略奪者《レイダー》とは大抵、事前に話を付けているが、話が拗れる時もある。少人数のはぐれ略奪者《レイダー》や盗賊、蛮族の襲撃を受けることもあれば、腹を空かせた野犬やコヨーテ、働き蟻やら巨大鼠の群れに襲われることもある。こん棒を振るい、必死に追い払わねばならないし、屍者やら変異獣に遭遇すれば、死に物狂いで戦わなければならない。荷物を担いだまま迂闊に逃げだせば、町で手配されてしまうこともある。
マギーちゃんは、用心棒リジィにそれなりの日当を払っている。都市通貨で12は、大抵の町の荷運び人夫と同等か、やや少なめかもしれない。やや値切り過ぎてるかな。と思うが、これと普段の賃金は別だし、日々の食事に寝床、薪は無料で提供している。毛布や高価な防弾、防刃コート、工房製の燧石銃《フリントロック》なども支給した。止める時に持っていっても構わない。リジィの立場なら、やや不満を抱くだろうか。
「お給料に不満はありませんか?」マギーが尋ねると「もっと寄越せ。あるだけいい」これは本音を含んだ軽口だろうか?マギーちゃんはリジィを信頼しつつも、観察していた。弄るつもりはないにしろ、どの程度の金額で不満を覚えるか。いかな状況で気持ちを打ち明けてくれるだろうか。いや、これは弄んでいるのかもしれないが。あまり不愉快にさせず、相手の物欲や考え方などを把握しておきたかった。
兎も角も、マギーちゃんは依頼された仕事を見事に果たしてのけた。その後はいつも通りに取引先の店を廻っては、安めの資材やがらくた、鉄くずを仕入れたり、武器工房へ寄って燧石銃《フリントロック》を3丁、それに注文していた鋼輪式銃《ホイールロック》も完成していたのだった。先方の発条《ぜんまい》職人が偶々、他の仕事が開いていたらしい。次の注文もこれほど早いかは分からないそうだ。
マギーは買い取る前、職人たちに一丁ずつ試射して貰った。
それから鋼輪式銃《ホイールロック》を手に取って、引き金を引き、発条仕掛けが動いたのを見て満足げに頷くと、部下のジーナ・
「鋼輪式銃《ホイールロック》を誰に持たせるべきでしょうか?」
「一番、上手いのは、ジーナかな?リジィは銃が不発になると、すぐに投げ捨てて、敵に突っ込もうとしますし」マギーの言にジーナ・
「リジィに持たせるべきかと愚考します。滅多に不発しない鋼輪式銃《ホイールロック》を持たせれば、早々、突っ込まないでしょう」
「ふむん。でも、ジーナだって、まともな銃は欲しいでしょう?」マギーは首を傾げたが「わたしは三丁めで」とジーナ・
リジィ本人を目の前にしての会話である。
「まあ、別にいいけどよ」リジィも、鋼輪式銃《ホイールロック》をもって、狙いを付けるように構え、バランスに満足したのか。頷いて背負った。撃ってはいないが、銃身は真っすぐと伸びて、いい鉄で作られている。職人たちの腕は信頼していた。
※※※※
都城内での取引をおおよそ済ませたマギーたちは、ズール郊外のフーバ街の闇市を歩いていた。正規の免税区域ではないが、違法でもない。やや灰色寄りではあっても、闇市の取引は密輸とは明確に異なっていた。勿論、もっと深く潜れば、遥かに安く、そしてより危険な品物ともアクセスできるだろうが、マギーちゃんは今のところ、そこまで触れるつもりはなかった。兎も角、税関を通さない課税前の品々の域外取引は、それなりに利益をもたらしている。勿論、適当な不良品を掴まされる恐れもあるが、マギーちゃんはおのれが良く知っている品目だけを現金で取引し、その場で引き取っていたし、ずっと顔を見せている地元商人のみと取引を限定していた。
灰色の免税品を仕入れながら、マギーたちは今後の予定を確認していた。あとは、郊外の家畜市で驢馬を見繕うくらいか。都市自体は峻険な丘陵に位置しているズール自由都市だが、広大な平野部に面しており、ポレシャ圏で買うよりも家畜の質は高くて値段は安かった。買う数は一匹。一度に二、三匹を購入しても問題ないが、面倒を見る手間暇と維持費、預け先の問題で初年度は一匹に抑えておく。不都合を洗い出してから増やしても、遅くは無いだろう。誰かと競争している訳でもないのだ。
「……と、他になにかありましたっけ?」マギーちゃんはメモを取りながら、こめかみを掻いた。ジーナ・
「正直、どうでもいいかなと言う気もします」マギーが首を傾げて言い放つと、リジィはクスクスと笑った。
都市防壁の郊外とは言え、フーバの守りはそれなりに固い。古い廃市街に見えて土嚢がうずたかく積まれており、幾人かの見張りがマスケットやクロスボウを構えている。崩れかけた尖塔の屋上には、錆びた小さな砲身が据えられていた。工業文明時代のものではない。中世の小型大砲――恐ろしく旧式な年代物のファルコン砲だ。市街地を歩くマギーたち一行は、軍用コートに磨かれた良質なマスケットを背負っていた。腰にはそれぞれが手斧やカトラス、それに小剣カッツバルゲルを吊るしている。
一目でそれと分かる古強者の風体だが、フーバにはもっと剣呑な一団が道を往来していた。三人から五人組の手製サブマシンガンやら、ショットガン、手製ボルト式ライフルを携えた護衛たちと、それを従える綺麗な衣服の男女たちだ。貴族や豪商の私兵たちは、都市軍には随分と劣るもののかなり強力な装備を携えている。
フーバの闇市には、主に四種類の者たちが訪れる。一つは、都市貴族や豪商たちの有力な召使いや番頭たちだ。都市貴族や豪商本人は、僅かな密輸では滅多に捕まることはないし、捕まってもすぐに釈放される。都市法は彼らの味方だからだ。彼ら彼女らは密輸品で相当な利益を上げている。
二番目は、灰色の免税品を目当てに訪れる隊商や交易商人、町商人などだ。彼らは深入りせずに、そこそこの利益を上げることで満足している。
三番目が、成り上がろうとして必死に足掻いている野心的な交易商や若い行商人たちだ。資本も信用もいまだ少ない彼ら彼女らは、しばしば取引に深入りし、危うい商品に手を出し、短期間で利益を出そうとして危険な相手とも取引する。結果、四番目の密輸を専門とする商人や裏家業へと転落する者も少なくない。
いや、正確に言えば、五番目の者たちも住み着いている。廃屋や薄暗い路地には、乞食や廃兵たちが寝転んでおり、時折、道行く者たちに哀れっぽい声で施しを求めていた。
通りの建物の柱の物陰から、椀を持った女乞食が進み出てきた。「……立派なお方、どうぞお慈悲を」。
見れば隻腕なので、マギーちゃんは(……なにかやれるものはないかしらん)とコートのポケットをごそごそ探ったが、背後にいたリジィが「……クラウディアか?」と感情の抜けた声で囁いた。
物乞いの女は訝しげな表情でリジィを見つめた後、さっと青ざめた。「……ひっ、リジィ!」逃げ出そうとしてリジィの素早い蹴りを受け、横転した。リジィが腰の小剣を引き抜き、突きつけた。使いやすい形状の小剣だけあって一瞬で引き抜いている。それに飯だけ食って好きに寝て、鍛錬と勝ち戦ばかり重ねているので、リジィの戦闘技術は二年前よりは確実に上がっている。
「ひっさしぶりだなぁ。クラウディア先輩よぉ」リジィが凄味のある声で言った。
「ひっひっ……リジィ……さんもお元気そうで」卑屈な笑みを返す年長の女。
「お陰様でなぁ。メルカトスの戦い以来か。側面のてめぇの隊が逃げ出したお陰で六人……いや、八人死んだぜ」リジィは、楽しげに笑っている。
「ば、蛮族たちは、さ、三十人も……」クラウディアは後退りしながら言うも「この間、三十人とやり合って、五人で二十をぶち殺したぜ。ランツクネヒトが十二人もいて、たかが三十を前に逃げ出しやがって!」リジィが怒鳴って剣を振り上げた。
「ヒルダ隊長にあの世で侘びなァ!」その腕をマギーが掴んだ。
「リジィ。待ちなさい」「止めるな!マギー!」叫びを上げるリジィだが、マギーの膂力は凄まじく、ビクともしない。「放してくれよ」リジィは歯軋りする。
「殺すなとはいいません。五分、時間をください」マギーが必死に訴えかけた。目を合わせたリジィは渋々と頷いた。
近くに佇んでいる地区の夜警たちがリジィたちを見ていた。マギーは歩み寄っていって、なにかをぼそぼそと話してから夜警たちに賄賂を渡した。夜警たちが肯いて、一斉に去っていった。
戻ってきたマギーが言った。「さ、どうぞ、続きを」
「あ、うん」リジィは頷いた。クラウディアは茫然と見上げていた。
「私も頑張ったんだよぉ。それに、ヒルダには出来ないって言ったんだ。でも、持ち場を守れって」クラウディアはすすり泣きながら訴えてきた。
「なら、そうすべきだったな」とリジィが吐き捨てた。
「……妹がいたんだよぉ」すすり泣いてクラウディアは訴えていた。
「で、そのざまか。妹はどうした」リジィは尋ねた。剣を突きつけたままで。
「あの子が結婚が決まって……迷惑、掛けたくないから」告げたクラウディア。
「練習したカボチャパイは喰わせてやったか?」リジィが尋ねると茫然として見上げた。
「……うん」
僅かに逡巡を見せつつも、リジィは裏切り者に「……お前の神に、祈れ」と告げた。
「あ、う……か、神よ。い、いと慈悲深く……」クラウディアが泣きながら祈る。
二、三分ほど、クラウディアは聞き取れないほど小声で呟き続けていた。
「……終わったか」リジィが尋ねる。
「も、もう少し待って……死、死は……死にたくない。死は……終わりではなく……」
周囲では、数人の通行人が立ち止まって凝視し、或いは、物陰では、乞食たちが食い入るように見つめている。割って入ろうとする年嵩の乞食もいるが、軍用コートと武装を見て、周囲のものが止めていた。マギーたちは、どう見ても荒っぽい手合いであるし、それに殺す側にも相応な理由があるようにも見えた。
マギーは少年漫画が好きだ。主人公に甘い人間が多くて、あまり人が死なないからだ。残酷なのは、現実だけで一杯一杯である。
(……きっと主人公なら止めるんだろうな)などと思いながら、リジィがなんで怒るかを知ることが出来たと脳裏に刻んでもいる。
手助けした身でなんだが、それほど悪そうな奴にも見えない。もし、先にクラウディアと出会っていたら、守るためにリジィと殺し合ってたかもしれない。
一方、一部傭兵団は、逃亡者や裏切り者を処すことで規律や評判を守ってきている。廻りまわって、ひいてはそれが守るべき町や村、民草を守ったりもする。だから、マギーにも正解は分からん。或いは、リジィを止めるべきだろうか?善や慈悲には、それなりの意味がある。だけど、一人前の人間が自分でやると決めたことを?
祈り終わったクラウディアは、縋るような目をリジィに向けた。
「お、お願い」
「目を閉じろ」冷たく宣告されて、クラウディアは諦めたように目を閉じる。
見物人の数人が顔を背けた。逃亡者が過去の罪に追いつかれ、裁かれようとしている。多分、他の誰かにも起こりうる最後だった。
リジィが剣を振り下ろし、血を振って鞘に納める。
「じゃあな。クラウディア。お前のカボチャパイは嫌いじゃなかった」
リジィは、ヒルダを尊敬しているようだが、マギーに言わせれば、兵士は本質的に逃げたがるものだし、傭兵隊長の三人に一人は冒険家だ。良い意味ではない。楽に戦えるよう、事前の段階から情報を集めて状況を積み上げるべきだ。勿論、マギーよりうまくやれる奴も世にいるが、死なせなくてもいい状況で部下を死なせる指揮官もまた多い。正規の教育を受けた将校にすら時々、とんでもないのが混ざっている。
マギーは近くにいた乞食たちの一人に歩み寄る「貴方が辺りを取り仕切ってるのかな?」呼びかけた。
「え?なんで……」戸惑っている頭目らしい乞食に銀貨を十数枚渡して、葬るように頼んでおいた。野ざらしよりはましだろうし、リジィも怒りはすまい。
「……命の安い時代」最後に小さく独り言ちた。
※※※※
自由都市ズールでは、納税台帳に登録された農民や労働者が蛮族や盗賊団、略奪者などの襲撃を受けて損害を被った場合、都市軍の獲得した戦利品から一定の補償を行う仕組みが整えられていた。畑を耕す者、工房で働く者、荷を運ぶ者が安心して暮らせなければ、都市そのものが衰退するからだ。ただし、補償を受けられるのは、納税台帳へ登録済みの住人だけであり、流れ者や一時滞在の労働者、旅人には適用されない。そしてこの場合の戦利品とは、奴隷として売り捌かれる蛮族の捕虜も含んでいた。
「好きなものを選びたまえ。800通貨までのものは補償の範囲内。基本、無料だ。労働力として用いてもいいし、転売してもいい。戦時補償制度によって、税金も免除されている」先を立って歩く下級役人が親切に説明していた。
若い農夫は荒んだ目で牢獄内の捕虜たちを一人一人見比べた。
「……連れ合いを無くされたのだったね。辛かっただろう。どうかな。そこの娘など。1400だが、1200にまけよう。やりきれない思いをぶつけて構わんのだよ」親切な口調で若い農夫を慰めている下級役人の視線の先、牢内で蛮族の少女が悲鳴を上げていた。
「……そっちの奴の方がいいかな」視線を転じた農夫が手近な牢内の娘に視線を止めた。
「ん、ああ。なるほど。美人だな」下級役人が肯いたが「……女房によく似てるよ」若い農夫は、腰に吊るしたナイフを握る手に力を込めていた。
「悪いことを何一つしない善良な女だった。
辛い人生を生きて来た……やっと幸せになれるはずだった。なっていい筈だった。
それをまるで……羊でも屠るみたいにッ!」掠れた声で囁いた農夫の青年は、燃え盛るような憎悪の眼差しで蛮族の娘を睨みつけている。蛮族の娘は、震えつつも静かに目を閉じた。
付き添っていた下級役人が、ため息を洩らしてから「おい」と手を振るうが、近くの牢番が台帳を捲ってから「あー、こいつは駄目です。売却済みで」と首を振るう。
下級役人は苦い顔となって「よくある事だろ。奴隷一匹の融通くらい。被害者を気の毒とは思わんのか?」権威で押そうとするも「『これ』は私的な捕虜で、しかも、所有権も購入済みなんです」牢番も手を振った。
「……先方も一応、10000通貨なら売るって言ってますが」牢番の言葉に「なんだ?そのふざけた売値。誰だ?」下級役人が顔を顰めた。
「ふざけちゃいないです。売り手……娘の持ち主は、スネイクバイト団のマギーです」牢番は、お勧めしないけどあなたが言うなら仕方ないと妥協してるんです、みたいな顔を浮かべてた。
「止めた方がいいと思います。いや、お役人なら、向こうも揉めるのは嫌がるかな」
「おい、俺の名は出すなよ」下級役人は文句を付けるも、「そしたら、あたしが殺されちまいますよ」牢番が強情に言い張った。
スネイクバイト団のマギーは、引退したとか、現役だとか適当な噂が飛び交うよく分からない人物だが、【族長《ニウヴ》】ルキウス・カッシウスを始めとして、赤泥のジルカ、黒騎士グレアムと名だたる手練を立て続けに打ち破っているポレシャの軍事的英雄の一人だ。幾つかの恐ろしい評判も囁かれている。おのれの奴隷が融通されたと知ったら、舐められたと見做すだろうし、下っ端の牢番など、どう責任取らされるかも分からない。
「うーん。すまん。他の奴にしてくれ」嘆息しつつ、下級役人は諦めた。
農夫は燃える瞳で妻を殺した蛮族の一味を睨みつけていたが、やがて視線をふいと逸らした。下級役人とぼそぼそと話していたが、娘の隣の牢獄にいる蛮族の少女が選ばれた。「戦士、違う!奴婢!荷運びだけ!剣、持たない!」少女はたどたどしいズール語で訴えていたが、引きずり出される。長い甲高い悲鳴を放ちながら、廊下の果ての暗闇へと連行されていった。
若い娘は吹き出た汗を拭った。いつ終わるのか分からない虜囚の日々に、神経はいささか参っていた。突然、引き出された虜囚が処刑されるのも珍しくはない。他にも裕福そうな市民が娘を買い取ろうとした時もあった。仮の主の名と付けられた値段を聞いていずれも引き下がったが、……これも報いだろうか。それとも、世界は地獄なのかな?
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4月中旬_43202都市通貨
鋼輪式銃《ホイールロック》 2丁
わいは優しい世界が好きなのに、脳内の悪霊と宇宙人が悪趣味に走るんや
重苦しい話。やーやーなの!(ステテコ姿のおっさんが床でジタバタしながら)