最終回に向かう奈落家
■キャプション
ミニプでソフトクリームを食べる奈落さん
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は奈落が一人、
ミニストップでソフトクリームを食べます。
ミニストップの略称は「ミニプ」らしいです)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(車内クーラー効かせてるし、
ソフトクリーム食べているので夏)
ストーリーのジャンル:少しシリアス
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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奈落は単独で愛車に乗り
人見城外に仕事に出た帰り、
ミニストップに寄っていた。
本来、仕事が終わったのなら、
分身たちに示しがつかないため
すぐに城に帰還するべきなのだが、
どうも帰りたくない。
かと言ってどこか外で長居する訳にもいかない。
ミニプのレジで
ミルクソフトクリームをカップで注文し、
クーラーを効かせた車内で食べる。
市販の牧場しぼり、MOW、
たべる牧場などもおいしいが、
ミニプのソフトクリームは
濃厚でおいしくボリューミー。
アイスはこれが一番だと独り思う奈落。
食べられるスプーンも頑丈なモナカで良い。
「自由か…」
神楽のあこがれるものが
少しわかった気がした奈落。
奈落は分身たちを縛るが
神楽には特に反抗される。
奈落は支配する側だが、反抗されると
それはそれで嫌になる。
「いったいわしは何のために
分身たちを束縛しているのだ……」
束縛し反抗され、そして嫌になり、
課した束縛が呪い返しのように
返って来て、自らを束縛する。
後戻りはできなくもないが、
どうも引き下がれぬような心持ちだった。
「そうだ、わしはただ桔梗の心が欲しかった…」
しかし奈落のその人間の本心の周りの大部分にあるのは
奈落を構成する妖怪たちのおぞましき邪念であった。
人間の心がわかるゆえ、それを利用し、
周りの者たちに傍若無人に
極悪非道に振舞ってしまうのだった。
だが、半妖奈落の人間の心は
桔梗を想っていただけではなかった。
人見城の家族のこともちゃんと想っていた。
「もう皆を縛るのはやめるか…」
しかし単に家族を自由にすればいいというものでもない。
奈落が束縛をしているから人見城の公務が
回っているという利点もある。
完全に自由にしたら、
選択肢が多すぎると逆に選択肢を選べなくなるという
自由のジレンマで、皆どうしたら良いかわからなくなり
どうにもこうにも動けなくなってしまうだろう。
それに奈落は自身、皆を束縛することが依存症のように
なってしまっていた。どうにもやめられないのだ。
「少しずつ、か…」
奈落自身、変わろうとしていた。
それは自分自身のためであり、家族のためであり、
主君の蔭刀のためであり、人見領民のためでもあった。
だが、それでも変えることができていなかった。
そもそも何をどう少しずつ変えて行けば良いのか……。
「譲るべきところは譲り、
締めるべきところは締める。
まこと適切に、か」
当たり前のことだが、できていなかった奈落。
今度こそは!と気持ちを奮い立たせる。
ミルクソフトの食べられるスプーンまで食べ、
カップを社内のゴミ箱に捨てると、
再び車を走らせ、人見城へと帰還し始めた。
カーラジオから流れるオシャレな声色の交通情報では
繁華街の道路に渋滞は発生していないとのことだった。
奈落の自由が、皆の自由へとつながっていく。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。