俺の終わってるハズレスキル『名字が田中になる』が、ダンジョン配信で不本意にバズってる。 作:閃幽零
第一章最終話 ガチャで人権キャラを引くとか、面白そう……
なんか、すげぇ色々と一気にきたな……
最上級配下とか、なんかすごそうだけど……
『配属』ってことは……玉座の間に帰ったらいるのかな?
まあ、それはあとで確かめるとして……
いったん、何が買えるようになったか確かめるか。
「リスト表示……と」
目の前にエアウィンドウが出現する。
俺はダンジョン権限を使い、ポイントでかえるリストを開いてみた。
チェックすると、確かに倍ぐらい増えていた。
結構、いろいろできそうだな。
配下をかなり強化できそう……
神器も作りたいし、配下に与えられるスキルってのも気になる……
まあ、でも一番気になるのは、やっぱりガチャかな。
現代っ子としてはどうしても気になるところ……
『超激レア』の人権キャラを引いたら、難関ステージも一気にヌルゲーになるってのは、スマホゲーのあるあるだけど……
そういうドーパミンがやばくなるようなガチャ……ではないのかな、さすがに……
「旦那様……侵略者を撃退したばかりでお疲れでしょうけれど、次の侵略者に関する情報がおりてまいりました。ご確認をお願いできますか」
「うっす……で次はいつ、どんなのがくるの?」
「同じく10日後……さらに、その2日後にもまた別の異世界軍がやってくる模様……」
「は? え? 10日後に侵略軍を撃退したら……その次の次の日に、また別の侵略軍を撃退しないといけないの?」
「そういうことでございます」
「イカついスケジュールだな……甲子園ピッチャーの後半戦じゃねぇんだぞ……中1日で別々の世界と戦争とか……三国志の全日程を調べても、たぶん、そこまでタイトな地獄を経験したヤツは一人もいねぇぞ」
「敵大将のレベルもご報告いたします……10日後にくる異世界軍大将はレベル10000」
「倍かぁ! そうかぁ……まあ、正直、それも予想していたけど……ガチで倍かぁ……だるぅ……田中の王様を使ってもレベルがたりねぇ……」
俺の格が上がったことで、ロキたちのレベルを3000まで上げられるようになった。
だから、『3×2999』で……一応、9002にはなれる。
……1000足りねぇ……
閃拳を使えば行けるのかなぁ……
でも、レベル差があったら、攻撃あたらないんじゃないかなぁ……
なんか、予想できるな……
『あたらなければどうということもない』
とか言われて、よけられて反撃される未来が……
一応、10日あるから……
もう一人、カンストNPCを創ることができれば……
10000超えも可能だけど……
全員カンストさせるのに100億ぐらいいるぞ……
しんどぉ……
はぁ……
ため息交じりに、俺はロキに、続けて、
「……で、その2日後にくる奴のレベルは?」
「はい、12日後にくる異世界軍大将のレベルは……」
この流れだと20000か?
いや、15000が妥当かな?
「ご……53万でございます」
「……はい?」
一瞬、耳がバグったのかと思った。
さっき、アカシアの攻撃で死にかけたから、その影響かなぁ、と現実逃避しそうになる。
「……え、『レベル』が53万? 配下の数とかじゃなく?」
「はい。……し、しかし、旦那様であれば、どうにかなるものと確信しております!」
確信しているやつの言い方じゃねぇな。
お前も引いてんじゃねぇか。
「……53万……」
あまりのインフレに絶望しつつも、
……そこで俺は思う。
田中玉を使えるようにできれば……
ワンチャンあるんじゃないかって……
現状だと、この決戦の場では田中玉は使えない。
しかし、何かしら……今のところまったく想像もつかないけど……
何かしらの方法で、世界中の田中とアクセスできるようにできれば……
倒せる可能性はゼロじゃないんじゃないかとか……
考えるけど……実際のところ、どうだろう……
うーむ……
ま、とりあえず、玉座の間に帰って、
今回の殲滅ボーナスである『アダム』とやらに会ってみようかな。