セイウンスカイ「トレーナーさん、海行きましょうよ」トレーナー「だが断る」 作:mashiyu
原作:ウマ娘プリティーダービー
タグ:オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト セイウンスカイ オリトレ 恋愛 ラブコメ
※水着セイウンスカイ実装記念の短編です
風情もクソもないイカれた暑さの続く今夏、俺はあることを考えていた。
昔は夏の暑さに風情を感じたこともあったような気もするが、今は風情もクソもない。虫取りに行ったこともあったが、木を見ればお目当てのカブトムシやクワガタの姿はなく、気色悪い他のお客さんばかりいてガキの俺は泣いた。とにかく、俺は夏が嫌いなのだ。そんな俺が外に出ればミミズのように干からびて死んでしまう。にも関わらず、俺を外に出させようと企てる不届き者がいる。
「いいじゃないですかトレーナーさん、行きましょうよ〜」
「断る。そもそももうお前は卒業したんだから俺はトレーナーじゃないだろ。」
「えぇ〜じゃあなんて呼べばいいんですか?翔さん?」
元教え子にファーストネームで呼ばせるのは世間的にやばくねぇか?もしバレれば俺は……
「絶対にやめろ!しかも何で名字じゃねえんだよ。もうトレーナーでいいわ。」
「大体なんで俺なんだ?大学生ってのはそこら中を飲み歩いて勉強に励む奴を見て笑うろくでなし集団だろ?相手なんていくらでもいるだろうに」
「どういう偏見なんですかそれ、陰湿すぎません?皆ちゃんと勉強と両立してますし、そんな人ばかりじゃないですよ」
「バカな、そんなはずは……俺がいたのは大学ではなかったのか?」
「経験談なんですか……?」
「いやそんなことを言いたいんじゃなくて、とにかくいきましょうよトレーナーさん。」
「海!!」
「海なんて行ったって意味ねぇだろ。あんなところにいるのは体内の成分が約95%の生き物か、脳みそがない生物かの二択だ」
「どっちもクラゲじゃないですか……え、そうですよね?」
「……」
「なんか言ってくださいよ」
「ああ、比較するにはクラゲに失礼だったな」
「……」
「そもそもトレーナーさん、今担当のウマ娘がいなくて暇なんですよね?ならいいじゃないですか!」
「俺の休日の使い方は俺が決めるんだよ」
「トレーナーさんが行かないなら無理やりにでも連れていきますからね!」
「HA☆NA☆SE 俺はまだ死にたくない!!」
「ちょっと外でたくらいで死にませんよ。何言ってるんですか」
ということで俺は死んだ。
「死んでないですよ。何わけの分からないこと言ってるんですか」
「こいつ、いつの間にニュータイプに……?」
「なんのことです?」
「そんなことより、どうですかセイちゃんの水着は〜?」
「ど、どうしたんです黙っちゃって。も、もしかして見惚れちゃったり?意外と
「ん?あぁ悪い。似合ってるぞ、水着。」
「〜〜っっ!!」
「どうした?顔赤いぞ。熱でもあるんじゃねぇの?」
「な、なんでもないです!ていうかなんでトレーナーさんはラッシュガードなんて着てるんですか!」
「そりゃ今担当がいないとは言え、俺は一応教育者だからな。日焼けなんてしてたらイメージ悪いだろ。」
「……トレーナーさんの水着姿、ちょっと見たかったな」
「いや〜俺の水着姿、見せてやれなくて残念だなあ」
「っ!???」
「き、聞こえてたんですかぁ!?」
「さて、なんのことやら」
「ぐぬぬ……い、いいから早く行きますよ!!ほら早く!」
面白いなこいつ。
「わ、笑わないでください!セクハラで訴えますよ!?」
「さあ行こう、すぐ行こう、今すぐ行こう!!」
釣りを始めたわけだが、スカイのやつ、さっきから様子が変だな。何かを言い淀んでるみてぇだ。
「さっきからどうしたんだ?今日のお前、ちょっと調子が変だぞ?」
「誰のせいだと思ってるんですか……」
「そりゃ俺以外の誰かだな」
「はぁ……トレーナーさんは私のこと、どう思ってるんです?」
「そりゃ俺の大切な元教え子だろ」
「嬉しいですけどそういうことじゃなくて……い、異性としてですよ……」
「異性としてって……お前なぁ、年の差考えろよ。ま、お前の年齢が俺に追いついたら考えてやらんでもない」
「じゃあ一生無理じゃないですか……」
「そうでもねぇけどな。まあ、どんまい。」
「……」
こいつ、何か良からぬことを考えてねぇか?ま、その時は全力で抗ってやる。
まだ釣られてやるわけにはいかないんでね。
ぜひ同作の本編も読んでください。
それはさておき、皆さん水着セイウンスカイは引けましたか?
私は40連で致命傷前に引けました。