魔装Fの2次創作です
ちょうど大戦を終えた後の話という事にしてます
サキト・フィリスで話を進めています
「サキトだめ!」
「フィリス!絶対にお前を連れて帰る!!!」
・・・・・
「またあの時のか………」
アサギ・サキト
巨人族との戦いで魔装機神パイロットと負けず劣らずの戦火を上げた、若干15歳の少年。
彼は地上人であり、このラ・ギアスに召喚された、現在では地上に帰還できることはできる……
しかし彼は帰らなかった。ある思い・願いを抱え、それを叶えるためである。
「フィリス………まだこっちに戻ってこない……目を覚まさないのか………」
先の戦いは終結している、今のところはそういう類の問題は起こっていない。
今は復興に向けて忙しいといったところ。
「今日もしばらく様子を見よう」
フィリスは巨人族との戦いから目を覚まさない、まるで死んだように寝ている………
巨人族に教化されて、闘わされて、そして取り戻したのは取り戻したけど、死んだように寝てしまって………
ただ希望もある……無事だった人も元に戻って………生活に戻ったようだが
「あれから半年………その罪と言っても、フィリスが悪いわけじゃないじゃないか……フィリス帰ってきてくれよ………」
フィリスの罪………確かにそれはなくなっていくもんじゃない………
たくさんの人、戦火に巻き込んだ……ただそれはあいつじゃなく………
なのにそれをフィリスに押し付けるなんてあんまりじゃないか……
今でも浮かんでくるフィリスの言葉、励ましてそして教えてくれて………
気付けば、俺が未熟だったときフィリスも一緒についていった、あの場所に足が向いていた
「はぁ………このまま目を覚まさないのかなフィリスは………」
良いことなんて期待してなかった、だけどこれじゃあフィリスがあまりにもかわいそうじゃないか
フィリスだって望んでああなったわけじゃない、
ただ絶望して、それでも優しいあいつは最後の最後には戻って
「よう」
「ライオネル………」
甘ったれていた俺に軍人としてそして人として、一番教わったプロの軍人であり……
そして一番人間らしい、本質はとても優しい大事な大人
といっても本人は認めたくないんだろうけど、情に熱く仲間想い
「お前さんが残ると聞いた時は驚いたな……今でも信じられん、あんなひよっこだったのが……どういう心境だ?」
どういう心境も何もここまでしておいて、帰るなんてそんなことできない……
というのは嘘だろうな、皆も知ってるんだろうけど……帰れない理由ができた……
大体帰りたいと言い出したのもこの戦争から逃げたい……ただそれだけだった、それがどれだけ愚かだったか……今では恥ずかしいばかりだ
俺達は今からが大事な若者、だから帰れないし、それを教えてくれたみんな・将軍に報いる義務がある……
「別に心境なんてないよ。ただフィリスも心配だし、ここは好きになった……だから帰る理由なんてないよ。帰らなかったら何かあるのか?」
「いんや、ただお前さんも変わったなと思っただけだ。そもそもここまで持っていくのに俺達がどれほど」
それも嫌というほど聞いた、残念だけどその通りで事実だけど、こうしてそれでも俺のこと見てくれていた。
「ありがとうライオネル、感謝してる」
「ったく成長期ってのは怖いもんだ、すぐに成長しやがる。ところでお前さんがここにいるってことは、またあの時のこと振り返ってたのか」
そういうことかな………
「もう半年か………お姫様が元に戻ってから意識を失ったのは」
「ああ………今日も行ったんだけどいつも通りでさ……眼を開けそうなくらい穏やかな顔してるのに………俺がもっと」
「よせ、お前は精一杯のことをしたんだろ、それに過去を振り返ったところで変わらん、
幸い、教化された者たちの対処法もわかり徐々にではあるが日常に戻りつつある。そんなお前が希望を捨ててどうする」
そうだよ、肝心の俺が、ティールまで一緒になって助けたのにその肝心の俺がこれでは
「すまない、その通りだ……ありがとう」
「サキト、ここにいましたか」
ライオネルに割って入るようにエリシアがやってきた
「エリシア………」
「どうした、隊長さんよ、もしかして………」
「はい、フィリスが目を覚ましました。私にも話しかけてきて、ですが申し訳なさそうに」
無理もない、当の親友・幼馴染そして好いていたティールを殺してしまった……間接とはいえ、張本人だったんだから
「フィリスが目を覚ましたのか…………変わりないのか?」
「はい、サキトが助けてくれたことも覚えてましたよ。
サキト行ってやってください、いつも気にかけてここに来てたではないですか」
「エリシア………オレ………」
「私のことは気にしないでください、もともと……フィリスに誤解を与えてしまったのでしょう
彼女もティールが大好きだった、だからだと思います。ですから行ってやってください」
・・・・・
「隊長さん、よかったのかい」
「どういう意味ですか?」
「無理してるんじゃないのか、少なからずぶつけたかったんじゃないのかい」
「いいえ、もう恨みつらみは沢山言いました。フィリスにもいろいろ話しましたし、フィリスも話してくれた
それに言いたいことは戦場で沢山、ライオネルもそれは聞いているでしょう」
「そいつあそうだが……」
「もう争うなんてことしたくないですから……せっかくこれからラ・ギアスは前を向こうとしているのですから」
「その通りだな」
・・・・・
俺はとにかくいつも行く道を走っていった。いつもすぐ着くのに、このときは遠くに感じた。そして
「サキト………」
「フィリス…………おかえり」
依然操られた髪を下したまんまのフィリス、だけど瞳は操られる前、いや正気に戻ったときの雰囲気に戻っていた
要するにようやくフィリスは元に戻れた、だけど当然フィリスはさえなかった
「エリシアに聞いたのね……………今私も話してきた……ねえなんで、私生き残ったのかな……
もちろんサキトが必死に助けてくれたことも覚えてる、でもでもね……私、ティールを殺した……そんな私が……」
「それは違うだろ、あの時はフィリスは巨人族に」
「私、確かにサキトの言うように巨人族の意志に流されていた、
でも同時にそれを受け入れてめちゃくちゃにしてしまいたいって気持ちもあった………巨人族につかまったときだったな」
噛みしめるように、反省するように……
「これは私が受け入れた結果、私はつかまってみんなを逃がして………あの時すべてに絶望した、死んでしまうんだって………本当は私怖かった、助かりたかった………」
「………怖くないわけないもんな………あのときフィリスの言うように人間はおろかだった。それはよくわかってる……だけど」
「サキトの言いたいことはよくわかってる、これは私が思っていたこと、教化されているとき心が代えられていくとき
争いを続けていた人間が、心の奥底では嫌でたまらなかったんだと思う、
巨人族にサキトのことも嘘も吹き込まれていたのを、サキトを助けたい一心で信じて受け入れて………」
語りだすと諦めと情けない表情に満ちていた
「そして私はそれで何もかも信じられなくなって、それなのにあの二人が私の前にいると……
こんなことになってるのに……あの人たちはって憎しみで一杯になって嫉妬してて仲良くしてるように見えた
エリシアとティールを引き裂こうと命じるままに殺してしまった、後悔してるって言ってももう遅いけどね………」
弱かった、そんな自分がいや、罪なのにどうして生きているのかそういう顔をしていた
「フィリス………」
「私は本当はここに居てはいけない人間なの……どういうことであり、私の心が招いたんだから、いくら詫びても足りない死んで償わないと」
それは違う、フィリス、将軍もきっと同じことをこういうはずだ
「それだったらなおさら生きないといけないティールのことは取り返しはつかない
だけどフィリスはこうして帰ってきた、ティールはまだ生きて居てくれって言いたいんじゃないのか
それは俺の声を通したティールもいいたかったことなんじゃないのか?
将軍も言っていた、死んでいった者たちのためにも若い俺達が頑張らないといけないんだって」
「…………」
「俺、今までずっとここに通ってたんだ、フィリスが寝てる間ずっと、なんでかわかる?」
「………」
「俺、フィリスに整備も教えてもらって、情けなかった俺の時
励ましてくれて、最後には元に戻ってくれて、そんなフィリスとまた話がしたかった
こんなことティールに行ったら怒られるんだろうけど、そんなフィリスが放っておけなくなった。
だから本当にうれしかった、だからもうそんなこと言わないで」
「………」
「俺だけじゃないきっとみんな………」
「そうね………」
「ごめんなさい……でもそう決めたんだから………私ここにはいられないわ………」
確かにそうだよな、フィリスじゃないにしても、周りの世界の奴はそう思えないだからこそ……
「ならフィリス来てほしいところがあるんだ」
「えっ………」
そういい、俺はある人と連絡を取ってそうしてあの場所にフィリスを連れ出した
「ここ………」
そこはフィリスと話すようになったきっかけ、未熟だった俺をフィリスが一緒についていったところだ
「ここで、フィリスのこと気になるようになったんだ
フィリスがここで言ってくれたんだよな、悩んでもいい、だから相談して一緒に頑張ろうって」
「うん………」
「フィリス、確かにフィリスの置かれた状況も聞いたし、俺だってもしフィリスのような状態に置かれたら
それこそ俺もなってたと思う、いやきっとなってた、強いフィリスがなったんだ、弱い俺ならなおさら」
「私は弱かったのよ、その弱かったところを突かれて
勝手にうぬぼれていただけ、私だってサキトが必死になってくれてどれだけよかったことか」
「人間って弱いんだよ、だからみんないなければいけない」
「そうね………サキト・ティールこんなにも周りはよかった……やっと気づいた
あの時も必死になって助けて………だからこそ、生きないとレッフェン将軍もきっとそういうわよね」
きっとレイブレードを通して言うと思う…フィリスは前を向いて
「もう過去は戻らない誰がどうしたって……だからこそ、私はティールの分まで生きないと、そうなんだよねサキト」
本人は弱いというけど、こうして受け入れるのは十分フィリスは強い
「フィリス、今更こんなこと言うのはなんだけどさ、悩んだら俺に相談してくれよ、さっきも言ったように人っていうのは
一人じゃ辛いのはよくわかってるつもりだから、それこそみんなに教えられたことなんだけどな」
「わかってるわ、サキト、迷って悩んでいたからあんな私が出てしまった、だから私、サキトを信じてる」
そういい笑う、今更ながら思うが髪を下したフィリスもそれはそれでいい、
あの時は操られていたものだからそんなこと思えなかったが、優しさがにじみ出ていた
「フィリス、俺は信じてるよ、っていうかみんな信じてるんだろうけど
俺はフィリスがどうなっても俺だけは最後の最後までフィリスのこと護る」
「サキト………でもサキトは地上………」
「俺はまだ帰れない、いや当分帰れないといったほうがいいかな、なんでかわかる?」
私は首を振った、あれほど地上に帰りたがってたのに
「地上に帰りたいっていうのも今思えば逃げたかっただけなんだろうな
母さんとは仲良かったけど、母さんも死んじゃって……おやじとは元々疎遠でさ、いないも同然だったんだ、まあ今どうしてるかは知らないけど
でもそれ以上に大事なことができてしまったからな」
「何ができたの?何がサキトをそこまで変えたの?」
「フィリスだよ、フィリスがいたから俺はなんっていうか前向きになりたい
人を守りたい、何ができることがないか、全部フィリスのおかげ
だからフィリス、自分はいらないなんて思わないでくれ、本当に本当に」
「ごめんね、サキト………」
「ああ、だから俺は決めたんだフィリスを守って帰るのはそれからでも遅くないって
ごめんな、地上でフィリスが好きそうな話話せそうにない」
「ううん、嬉しい、そんなに私のこと、尚更私はサキトにいろいろ教えないとね、サキトも知っていること私に話して」
「あ、ああそれはもちろん」
そんな話をしているときだった
「ふふ、お話はすみましたか」
「ああ、ちょうど来るころだと思ってたシュウ」
「シュ……シュウ・シラカワ………」
緊張した面持ちでシュウを見つめるフィリス……そういえばこの髪型になって初めて
面と向かって対峙するのか……
だがそんなことはどうでもいいとばかりに切り出す
「ふっ、こうして正気に戻って話すのもまだそんなに立ってないのですが、こっちのほうがどちらかというとすっきりしますね
こうしてみるとずいぶんと長く感じられますね」
「そうね………まさか、こうやってまた話すことになるなんてね
少し印象が違うかしら、あなたと敵対してる姿のままこうして話しているのは」
「そうですね、それはないとはいえないでしょう
ただあなたからはもうあの時の気配は感じませんし、無害でしょう
もちろんそうじゃないという可能性はありますが、その時はまたやるだけです」
「本題に入ってくれない?どうして、こんなところに来たの
シュウは暇じゃないんでしょう、私のせいでしでかした不始末、いろいろ処理してるんでしょ………」
まあ確かにと顔で言って
「ふっ私としてはすぐにでも違うことをしたいのですが……困ったものですねこうして人脈ができてしまうと
それじゃあサキトよろしいですね」
「シュウ、本当にいいのか?」
「ふふ、そうしてほしいと頼んだのはサキトあなたでしょう。あなたこそいいのですか?私とあのことをするということは
そりゃあ多少は地上には帰れるかもしれません、ですがあなたの待ち望むようなことは保障できません
覚悟はいいんですか?」
「ああ、もう俺は決めたんだ。帰るつもりはない」
「???」
フィリスはまだ状況がよくわかっていないようだ
「サキト……話がよく見えない………」
「フィリスの言うとおりだよ。俺自体はフィリスに何も悪くないと思ってるここに居ればいいと思ってる
だけど、フィリスの言うとおり、世間は許してくれないと思う」
「………その通りだわ」
自分のしでかした罪は消えることはない、それが一時でのことと言え、罪は罪
「だから俺、シュウに頼んだ、一緒に行動を共にしようって
勝手に決めたからフィリスは怒るかもしれない、でもそうでもしないと………フィリスこのままじゃあ不憫だと思って」
「サキト待って……だから私……」
そういうとシュウが遮るように説明した
「サキトはあなたのためにやったことですよ、私も言い方を悪くすればあなたと似たようなもの。
操られて死にそうになった身、私とて追われている身、サキトはこれからどうなるかは知っているだろうに
それを承知であなたとサキトで一緒に連れて行ってほしいと申し出ました。その意味が分かりますか?」
「そ、それはわかる、だから………」
サキトのほうを見やり質問する
「サキト本当によろしいのですね」
「ああ、俺だけ放り出して帰るなんてそんなことできない
フィリスは大事なんだ。フィリスごめん………」
「………それは私のセリフだよ、サキト私こそあなたを殺そうとして………それなのにあなたったら馬鹿よ……」
フィリスもサキトの先の意図がわかっているためもうどうにもできなかった
「話はまとまったみたいねえ坊やたち」
そこにサフィーネが割って入った
「まさかあなたともこうして話すなんてね、なんとなく覚えてる操られたときの会話」
「ええ、でも不思議なものね、あんた今のほうがよっぽどいい、嫌いじゃないわ
そういう経験して強くなる女って」
「シュウ、言いたいことはわかった……なら聞くわ、私にどうしてほしいの」
「あなたはパイロットとしての腕も優秀、それは巨人族での戦いで証明されました
加えて魔装機の調整もできるでしょう」
「だけど、精霊は……それもエリシアからみんなにも………」
「精霊はいなくなったわけではありません、簡単に言うと休眠です。
それに地上のこともありますし、そこに向けての準備もしなくてはいけません
そのためにもサキトそしてフィリス言葉は悪いですが利用になってしまいますね」
私は生きている、いや帰ってきている、生かされたということは
サキトのためにほかのみんなのためにやらなければいけないというティールの言葉なんだと思う
「じゃあシュウ、これだけお願いしていいかしらしなくてもするでしょうけど」
「ええ、かまいませんよ」
「シュウ、もし私が操られたりしたら、殺して………もう大事な人を殺すのは沢山だから」
「フィリス!そうならないために」
「ううん、サキトそれももちろんわかっている、でもね私のことも考えて、私はもうそんなことしたくない
誰かを傷つけて、操られるなんてそんなこともう………」
「…………」
フィリスのことを言うのももっともだった……俺が入り込める余地はない
「ふふ、サキト、そうならないためにあなたが一緒に頑張らなくてはいけませんね、あなたにはまだ
余地がありますから、こうして受け入れたのですから」
そうだ、前の俺みたいに何もかも逃げたらだめだこういう時こそ俺がしっかりしないと
「あああ……そうだな、でどうするんだこれから?」
「サキトも今まで疲れたでしょう、とりあえず、フィリスと私の艦のある人の部屋に行ってはどうですか」
「あっ…………フィリス………」
「お願い、私いっぱい言いたいことあるし」
「じゃあそうしていらしてはどうですか」
「ああ」
・・・・・
「ふふ、面白くなりそうですね」
「シュウ様………」
「サフィーネどうしましたか?」
「いえ、フィリス、良かったんですか?前みたいに」
「大丈夫でしょう、もとより脅威ではなくなりましたし
彼女自身も言っているくらいですから、サフィーネは反対ですか?」
「そうでないといえばう嘘になってしまいますわね、
嫌いではないですが、ああなるのは私としても困ります」
「だからこそ、あなたの助けがいるのですよ。期待してますよ、それにしても意外ですね
サフィーネがこういうとは」
「私はシュウ様の身が心配なだけです。」
「ふふ、お気づかい感謝します、そうならないようにサキトをしっかり頼みますよ」
「はい、シュウ様の手足となるのが私の悦びそのためにいろいろなことをして差し上げますわ
サキトの教育もいろいろとね」
・・・・・
そうしてサキトはフィリスとティールの部屋に赴いた、もちろんそこはきれいな部屋だ。
怖いほどに……その事実もフィリスもわかっているからこそ
「ティール………ごめんなさい…………」
好きだった、そんな思いを胸にしまい、懺悔するフィリス
だが、やってきたことはかえらない………だからこそ
「ティール……フィリス美人になって帰ってきたぞ」
「きっと、ティールは許してくれない………」
「フィリスあのこと覚えてる?」
「あのこと???」
俺がフィリスを何とか勝機に戻そうと思って戦っているときのことを話した
「ティール、あんときのことそれをひっくるめても、ティールは俺はそうとらえてる」
「………」
ティールは何としてでも助けて、そして………そうだティールは優しい
きっと彼なら………なら今後私がどうすれば喜ぶか………
「そうね………そうだわ、ティールごめんね私頑張る………あっ………」
サキトは優しく私がかけていたメガネをつけた
「こうしたら、鈍いあいつでもきっとフィリスってわかるだろ」
「………そうね、ティールの分まで頑張る」
「やっぱ笑顔が似合うよフィリスは、そのメガネもかけたら余計」
「サキトありがとう………きっとサキトがいなかったら、私壊れてた………
巨人族の意のままに動き、気づかないまま死んでたと思うの、ありがとう」
そしてティールごめん………ありがとう、私頑張るよ
・・・・・
「シュウ・シラカワここにいましたか」
「エリシア……ですか、気になりましたか?」
「ええ、そしてシュウの真意も確かめようと思いまして」
「真意ですか………あなたも……うすうすわかっているのではないですか?」
「ええ、どうしてフィリスそしてサキトを引き込もうと思ったのですか」
「なら断りましょうか」
私の反応を分かっているくせに………
「なぜですか?」
「今後あなたの言うとおり起こらないってことはないです、万が一もあります。
だからですよ。フィリスは操られていてもサキトのことだけは買っていて、覚えてて、情みたいなものを感じました
サキトも一緒、彼はなかなかいい素材ですからね、育てがいもあり、同時にフィリスに対してもいろいろ思うところはある、だからですよ」
「そうですか………性格までは変えないでくださいよ。いずれまたサキト……いいえきっとあなたにも会ううでしょうから」
「ああ見えて、サキトは頑固です。それは無理な話ですよ。ですが
あなた方が驚くくらいの成長はしてくれるでしょうね、若さというのは
人はだからこそ素晴らしい、それを何物も汚すことなどできないのですよ」
戦争も終わり、爪痕が残るのは何も街だけではない
人もそうだ、だがその爪痕を消すのも、また人だ
人は成長できるだからこそ素晴らしい、それを他人・またそれ以外のものが強制できるなど許さないのだから
「ふふ、おもしろくなりそうですね」
「シュウ………」
夜の景色、艦の外から眺めていたシュウだがサキトが話しかけてきた
「おや、サキトまだ起きていたのですか?フィリスはどうしました?」
「ああ、だいぶなんていうか気持ちが楽になったのか、すやすや寝た。また半年くらい目を覚まさないってないよな……」
「ふふ、それは大丈夫でしょう。以前のようなフィリスに戻っていましたし、もう巨人族はいないのですから、
最も今後どうなるかはわかりません、ですからサキト、あなたが強くなければいけないのですよ。」
「ああ、わかってる、シュウみたいに周りが良くなればシュウだって幸せになれた……だから俺も」
「ふふ、強くなったものですねサキト、これから大変だと思いますがよろしく頼みますよ」
「ああ」
人は弱いと同時に強くあるもの
互いの強さを知った今、サキト・フィリスこの二人はきっと強くなれる