「おいおい…」
俺は眼の前にいる連中を見てため息をつく。
「なんであいつらが?」
「俺が知るか」
俺たちはウィルを探すために北の山脈に向かう。いざ出発しようと思ったら…
「先生に園部たちまで…一体何の用だ?」
「人探しに行くのですよね?私たちも同行します!人手は多い方がいいですよ!」
「却下だ。あんたらに合わせてちんたら進むような暇はない」
「それに人手は十分足りてる」
「まさか…馬に乗るより走った方がいいとか言わないわよね?」
クラスメイトの一人、園部優花が聞く。
「いや…」
「馬も必要ないし、走ったりしない」
俺とハジメはそれぞれバイクとゴルドダッシュを出す。
「うっそ…!」
「それじゃあな」
俺たちがそれぞれのバイクにまたがり、エンジンを吹かす。
すると先生とハジメが小声で何かを話す。
「…はぁ~。しょうがねぇ」
「連れていくのか?」
「ああ。この人が生徒のためなら妥協をしない先生なのは今に始まったことじゃねぇだろ?放っておいたら後で絶対面倒になる」
「それもそうだな」
「でもそのバイクじゃ乗れても一台に3人でしょ?どうするの?」
ハジメは魔法陣から車を出す。
「乗れない奴は荷台な」
それを見てクラスメイトの一人、玉井淳史は驚きとも困惑とも取れる声を漏らす。
「マジかよ…!」
「さ、さぁ皆さん!行きましょう!」
「気持ちいいな、ゴルドダッシュ」
『ダ~ッシュ!』
俺が最近マシンディケイダーではなくゴルドダッシュを頻繫に使っているのには訳がある。
理由はゴルドダッシュの運動不足によるストレスを未然に防ぐため(ペットかよ)。
そしてもう一つの理由は、この世界の道は整備されていないことが多いため、マシンディケイダーだとタイヤがパンクしたり、進めなくなったりしかねない。そのため、アクティブな動きができるゴルドダッシュを頻繫に使うのだ。ごめん、マシンディケイダー。
(おいツカサ)
(ハジメか。どうした?)
(どうやら清水が行方不明らしい)
(清水?ああいたな、そんな奴)
(それとあとしばらく進んだら目的の場所だ)
(了解)
「ここか。ありがとうゴルドダッシュ。ゆっくり休んでくれ」
『ダ~ッシュ!』
俺は一足先に目的地に着き、ゴルドダッシュをカードに戻す。
「さて、これからどうするか」
俺は念話でハジメに話しかける。
(ハジメ)
(ツカサか。どうした?)
(先に辺りを散策しておく。後で合流しよう)
(分かった)
「さて、そうは言ったものの、どうするか…そうだ!」
俺はガジェットたちを出して指示を出す。
「この辺りで人間の青年を探してくれ。最悪人さえ見つかれば何でもいい。俺に連絡してくれ」
ガジェットたちはうなずき、バラバラに散っていく。
「よし。俺は上から探すか。出番だ、ゲキオコプター、エクシードファイター」
『プター!』
『エクシード!』
俺はカードからビークル属性のレベルナンバー4、ヘリコプターのような形のケミー・ゲキオコプターと、レベルナンバー10の飛行機型のケミー・エクシードファイターを出す。
「上から俺たち以外の人間を探してくれ」
『プター!』
『ファイター!』
しばらくすると
『エクシード!』
「見つかったか⁉」
エクシードファイターが俺のもとに戻ってくる。
『エクシードファイター!』
「ついてこいってことか…!」
(ハジメ!)
(どうした?)
(どうやらウィルが見つかったらしい)
(マジか⁉)
(ああ。場所は随時連絡する。先に行くからそれを頼りに進んでくれ)
(分かった。気を付けろよ?)
(ああ)
俺はガジェットたちを俺の万能空間に戻して、ゲキオコプターを呼び戻す。
「ゴルドダッシュ…だと木が邪魔だな。エクシードファイター!俺を乗せて進めるか?」
『ファイター!』
「よし!行くぞ!」
『エクシードファイター!』
俺はエクシードファイターに乗り込み、森の奥へ行くと洞窟があった。
「この中か。確かに人の形の熱源反応があるな」
俺はエクシードファイターをカードに戻して、洞窟の中を進む。
すると金髪の青年が気を失って倒れていた。
「お~い。起きろ、ねぼすけ」
俺は青年の顔をぺしぺしと叩く。
「う…うん…あなたは…?」
「お前がウィルか?」
「は、はい!ウィル・クデタです!」
「俺は矢門ツカサ。フューレンのギルド支部長にあんたの救出を依頼されてやってきた。…護衛は全滅したのか?」
ウィルはうなずいて言う。
「魔物の数がどんどん増えていき、追い詰められた私たちはその先で…」
「先で?」
「漆黒の龍…」
「龍?」
「皆死んでしまった!何の役にも立たない私だけが助かって…!生き残って…!どこかでホッとしている…それを喜んでいる…!」
ウィルはそう自分を責める。
俺は神妙な面持ちで、ウィルの方に手を置く。
「…いいか。意味なく死んだ奴なんていない。少なくとも俺はそう信じている。俺も…多くの仲間を犠牲にして生き残った…それでも生きていかなきゃいかないんだ。死んだ奴らはお前に何を託した?」
ぶっきらぼうな猫舌男が死の間際に出した結論に、俺は深く共感している。だからこそ俺はこの言葉をかけた。
「彼らは…私に…」
「ある人が言った。今の自分が許せないなら、新しい自分に変わればいい…ってな」
俺は世界を救うために己の信念をかけて戦い、神となった男の言葉を借りる。
「新しい自分…」
「そう。『変身』さ」
「変身…」
「納得いかないならとことん悩めばいいさ。それが人生ってもんだ。お前が死んだ奴らの分も人生を楽しめばいい⋯まぁ、偉そうなことを言っていても、大体が人の受け売りなんだがな」
俺は笑顔を守るために死闘を繰り広げた冒険家を思い起こす。
「私に…そんな資格があるのでしょうか?」
「さぁな。だけど…お前を守った奴らは、お前にそんな人生を送ってもらいたかったのかもしれないぞ。それに今日を生きられたなら、必ず今日よりもいい明日が待っているはずだ」
ウィルは顔を下げて、目から涙をこぼしながら言う。
「…ありがとう…!ありがとう…!」
「ちょっと待ってろ。仲間を呼んでくるから。ここを動くな。絶対にな」
「はい…!」
それから俺はハジメたちをオーロラカーテンでウィルのところまで連れていって、先生たちにウィルの手当てをしてもらった。
「ハジメ、ウィルの話によると調査隊一行は大量の魔物と漆黒の龍に襲われたらしい」
「漆黒の龍?」
「ああ。警戒しといた方がいいな」
それから俺たちは、一旦街に帰ることにして、洞窟をでた。
「すっかり遅くなっちまったな」
「ああ。またオーロラカーテンを使って帰るか?」
「そうだな…ッ!」
「南雲君?どうしたのですか?」
「何か……来る!」
現れたのは
「どうやら思ったよりも早くお目にかかれたようだな。『漆黒の龍』さんよぉ」
一匹の巨大な漆黒のドラゴンだった。
だが
「どうやらそれ以外にもいるみたいだぞ」
「あれは⋯ドラグブラッカー!?」
そう。もう一匹の黒いドラゴンがいたのだ。そのドラゴンは仮面ライダーリュウガの契約モンスター、ドラグブラッカーにとてもよく似ていた。
「アナザーライダーが関わってるのか?」
「分からない。俺はドラグブラッカーを相手するから、もう一匹は頼んだぞ」
「了解」
俺たちはそれぞれドライバーを腰に巻く。
『ジクウドライバー!』
『ジオウ!』
『KAMENRIDE』
「「変身」」
『DECADE!』
『ライダータイム!仮面ライダー!ジオ~ウ!』
「ええっ!二人とも、何ですかそれは⁉」
「そう言えば愛ちゃんは初めて見るんだったね」
「いいから行くぞ」
俺はドラグブラッカーを誘導してハジメたちから離れる。
「さて…こいつで行くか」
『KAMENRIDE』
「変身」
『GAIM!』
『オレンジアームズ!花道!オンステージ!』
俺の頭上にオレンジ色の鎧が降りてきてそのまま俺に被さると、俺の姿がフルーツ鎧武者のライダー・鎧武に変わる。
「ここからは…俺のステージだ」
俺は大橙丸と無双セイバーを取り出してドラグブラッカーに斬りかかる。
「ハァ!」
「ギャオォ!」
ドラグブラッカーは俺に向かって黒い炎を放つ。
「オラァ!」
俺はその炎を切り裂き、無双セイバーの引き金を引く。
「はっ!」
「ギャオォ!」
ドラグブラッカーは無双セイバーから放たれた弾に怯む。
「まだまだ!」
『FORMRIDE GAIM!ITIGOARMS!』
『イチゴアームズ!シュシュっと!スパーク!』
するとイチゴ型の鎧が俺に被さり、赤い鎧を着て、忍者のようなクナイを持ったアームズ、イチゴアームズへと変化する。
「はっ!」
「ギャォォ!」
俺はイチゴアームズの武器・イチゴクナイをドラグブラッカーに投げる。
「終わらせてやる」
『ロックオン!』
俺は無双セイバーにイチゴロックシードをセットして、引き金を引く。
『イチゴチャージ!』
「はぁ!」
俺が空中に斬撃を飛ばすと、斬撃が無数のイチゴクナイに変化して、雨のようにドラグブラッカーに降り注ぐ。
「ギャアァァァ!」
そしてドラグブラッカーは爆発した。
とそのとき、
『ストライクベント』
「!」
背後から黒い炎が俺を襲う。
俺はなんとかかわしながら炎が放たれた方を見る。
「くっ…そりゃドラグブラッカーがいるならあんたもいるよな。仮面ライダーリュウガ」
そう。そこには黒き龍騎士・仮面ライダーリュウガがいた。
「…」
「あくまでも無言を貫き通すか…さしずめ、あのクソ野郎が差し向けた刺客ってところか?」
「…」
リュウガは無言でブラックドラグバイザーにカードをセットする。
『ソードベント』
どこからか剣が降ってきて、リュウガはそれを手に取ると俺に向かってくる。
「ならこいつだ」
『KAMENRIDE RYUKI!』
俺の姿は、鏡中の龍騎士・仮面ライダー龍騎に変わる。
『ATTACKRIDE SWORDVENT!』
『ソードベント』
「行くぜ」
俺たちは一気に間合いをつめて斬りあう。
「はぁ!」
「フッ!」
互いの剣がぶつかり合い、その度に火花が散る。
「どんどん行くぜ!」
『ATTACKRIDE STRIKEVENT!』
『ストライクベント』
俺の腕にドラグクローが装着され、そこから炎が発せられる。
「⋯!」
リュウガはドラグセイバーで防ごうとするが炎に押し出される。
「おい!まだくたばっちゃいねぇだろ?」
煙が晴れると、黒いドラグシールドで炎を防いでいたリュウガが姿を現す。
「終わらせるぞ」
『FAINALATTACKRIDE』
「…」
俺がファイナルアタックライドのカードを取り出してドライバーにセットすると、リュウガもファイナルベントのカードをデッキから取り出してブラックドラグバイザーにセットする。
『ファイナルベント』
『RYU・RYU・RYU・RYUKI!』
すると龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーが俺の背後に現れる。同様にリュウガの契約モンスターであるドラグブラッカーも奴の背後に現れる。
「はぁぁ…たぁっ!」
俺とリュウガはポーズをとって空中に飛び上がり、キックの構えを取る。
「ハァァ!」
「フッ!」
互いのキックがぶつかり、勝ったのは
「どうやら、俺に勝つには二万年早かったみたいだな」
「くっ…」
そしてリュウガは爆散する。
ディケイド館はユウスケ関連をどうにかしてくれれば良作になり得たんじゃないかと思ってます。
メイルとラウスの変身するライダーは何がいいと思う?
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アクア(メイル)、イクサ(ラウス)
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デュランダル(メイル)、イクサ(ラウス)
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アクア(メイル)、最光(ラウス)
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デュランダル(メイル)、最光(ラウス)