227を離れるのは少し嫌だった。一番最後のこのドームだけ故障が相次いでいるのは、完璧無欠な彼女が、計算を間違えて材料を少し切らしてしまったからではないかと考えると、愛着が湧いてきたからだ。しかし、生徒達の頼みならそうは言ってられない。
「えーー!!HAL9200って、定期巡視船だったんですか!?おかしいと思った!ちょうど10年ってなんか不自然だったんですよねぇ。」
「ほら、これがそのHALだ。」
「お、おお!なかなかかっこいい、宇宙船と言われても違和感ないですねぇ。でも、ライトが派手にゴツゴツしてますね。」
「そりゃあ、明るい彗星に見せかけるためだろう。」
「にしてもシグレちゃん、これ、ちょうど良くないですか!」
「うん、確かにいいね。大きさも三人入れるくらいだし、性能は申し分ないだろうし…」
「これなら、十分宇宙船に改造できますね!」
「…うーん、私はよく分からないなぁ。」
「大丈夫だよー先生。」
「とりあえず中に入ってみましょう!」
[こんにちは。そして初めまして。私の名前はHAL。この船のブレインです。何かお困りのことがありましたら、私に解決できる範囲でお答えします。ただいま休止中です。]
「へー!自律型コンピュータまで…!これはかなりのものを期待できますねぇ、そうだ!光速変換をここでも使うことでワープ航法を習得しないと…いや、それに加えて…」
「HAL、これから宇宙旅行に出かける準備はできてるかい?」
[…先生、ちょっと前に行ったばかりです。無理です。あと10年弱待ってください。]
「違うよ。君が言っているのは227番目の宇宙。これから行くのは原始の宇宙。」
「確かに…!じゃあ私達は今まで、227番目の宇宙を見ていたんですね、シグレちゃん!」
[混乱…227番目の宇宙?よくわかりません。]
「じゃあ、教えてあげよう。昔の話になるけど、良いかな?」
[はい。教えてください、先生。それと、宇宙旅行、良いものになりますよ。]
「ははっ。それはありがとう。でも、どうして?」
[…推測です。]
227番目の宇宙 完
~~~後書き~~~
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
夏休みが終わる前に書き終えられて、良かったです。
あまりブルーアーカイブには似つかわしくないストーリーになってしまいましたが…(#ブルーアーカイブに誘われて来た人には本当に申し訳ない)
次書くとしたら冬休みです。
では、素敵なブルーアーカイブを!