ブルーロック 凡人憑依の大魔王 作:サッカーの魔王
Q.協調性を捨て、ゴールだけを狙うエゴイストたちが、チームメンバーになるとどうなる?
A.サッカーになるわけがない。
(……どうしてこうなっちゃたんだろう)
絵心が説明した一次
ただし、下位3チームの内得点王のみ、次のステージに進むことが出来る。
多分、いや、絶対にこの惨状を作り出した原因は得点王だけが生き残れる特殊ルールの際だな。
……にして意外だな。このお団子サッカーに参加している奴ら全員、
『【己のゴール】か【チームの勝利】か。そんなストライカーの宿命がこの一次
絵心は初めからこの状況になることを知っていた? …と言うよりはこの状態を意図的に作り出したのか? 何の為に……!?
ガッ
「なっ!!」
ドッ
「はっ!?」
(…一人であのごちゃごちゃを破りやがった、相手チームっぽいが誰だ?)
「俺の前に立つな、ブチ殺すぞ」
◾️
前方から来る馬狼に潔は、待ちの姿勢をとった。下手に突っ込んでも馬狼の突破力には対応できない。なら姿勢を低く、そして次の
が、しかし。馬狼照英のドリブルは
(っ
頭に無く、そして華麗な足捌き。…だが、
「下民が」
「…大人しくしとけよ、ザコが」
(うっせ、つかやっぱフィジカル強っ)
潔は足を伸ばし、ボールを弾こうとするが馬狼はボールを足の外側に寄せ、ボール奪取を回避。
そして馬狼が作ったタメによる時間は、他にも適用される。
「少し隙があるよ、10番さん」
蜂楽が外側に出ていたボールを弾く。
「チッ」
「ナイス!」
弾かれたボールはチームZの方角へ。久遠がボールをキープ。
「ボール。こっち、こっち!」
「っ。あぁ」
久遠から蜂楽にボールが渡る。
(
蜂楽が走る。自由に、相手DFに正面突破。
「くるんっと!」
「うっ」
実戦と反復で鍛えた馬狼のドリブルとは違う。蜂のように軌道が掴めず、気づけば刺されるような動き。
続けざまに二人目を抜き去った蜂楽。そのまま──
「おい、そこの8番。今度は逃がさねぇ」
馬狼がシュートコースを防ぐ。蜂楽が馬狼を抜くか、馬狼が蜂楽を潰すか。ドリブラー同士の
互いの視線が交差し、次の一手を模索する。蜂楽は目線でのフェイクを一度入れ、ダブルタッチで馬狼の体はゴールポストの外に運ばれる。…体が反応したと同時に馬狼は違和感に気づく。
(何故、ボールを外に)
本来、シュートに適したポジションはゴール正面。なのに態々左コーナーの方に進む蜂楽。
その答えは、馬狼照英以外が知っていた。
「んじゃ、頼みますよ。ストライカー」
蜂楽は体を反転させ、スピンの効いたパスを出す。
その先には。