雑魚狩りも終わり、本部へ戻ると「もう休め」と忍田本部長から言われたので玉狛に帰って休んだ。
玉狛に帰ると、ヒュースくんがいた。
なので、どら焼きを食べさせた。
「どう?美味しいでしょ?」
「…」
何も言わずに食べてるので美味しいと思ってるのだろう。
他にも玉狛支部にあるお菓子などを食べさせて反応を見ていると雷神丸に乗って陽太郎がリビングに入ってきた。
「かえってたのか、けんご」
「ボフッ」
「うん、十分前くらいにね。陽太郎も食べなよ。」
「うむ!」
仲良く3人で食べていると、会議などが終わったのか林道支部長と栞ちゃん、迅さん、玉狛第二が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「近界民!?」
「捕虜のヒュースくんです。お菓子はどら焼きが好きみたい」
「そ、そうなんだ…」
その日からしばらくして、林道支部長に本部に連れられた。
そして、各支部の長やいつもの人たちの前で城戸司令に
「今日からお前は迅と同じ特別A級隊員だ。」
と言われた。
……うん?なんで?
「あの…理由は?」
「理由などわかりきっているじゃろう!人型近界民撃破数1人!新型撃破数23体じゃぞ!?正隊員のハードルを上げる気か!?」
「それなら東さんとか二宮さんとか影浦さんとか生駒さんとかも上げるべきでは?」
「彼らは部隊で上がってこられるが、君は部隊に入っていないじゃないか。いつまでもB級でいるつもりかね?」
「別に正隊員なら何でもいいですけど、態々A級にしますか?安く実力のあるやつ買い叩けるしB級のままでも良かったと思うんですけど…?」
「それは俺も思ったんだが、これから隊員が増えそうだからね。君の実力=正隊員の普通と思われて挫折されても困るから上げておこうって話になったんだ」
「なるほど、それなら納得はしますけど…4年近く放置されてたので単独でA級昇格は無いのかと思ってましたよ」
個人でA級に上がったのは元々A級だったが、S級から降格した迅さんくらいだからそこら辺はよくわかんない状態だったし…
「A級って防衛任務増えたりもしないですよね?」
「多少は増えるが、そこまで大差ないぞ」
「それなら大丈夫です」
「これにて、この議題は終了だ…」
城戸さんが議題終了の合図とともに皆は各々の仕事に戻っていく。
だが、僕はタヌキのおっちゃんに用があるので話をつける。
「タヌキのおっちゃん!お願いあるんだけど!」
「ん?なんじゃ?」
「アフトクラトルの角をラッドに移植したら話せるようになったって聞いたから、詳しく聞きたくて」
「…また迅が何か企んでおるのか?」
「ううん、今回は個人的な理由」
「そうか、着いてこい」
開発室に着くと黒いラッドと映画を見ながら雷蔵さんがバーガーを食べてた。
「これが噂のエネドラッド?」
「あぁ?んだ?このチビザルは…?」
「一昔前のヤンキーみたいな話し方するね、君」
「おい!角突くのやめろ!」
エネドラッドの角で遊んでいると、タヌキのおっちゃんが咳払いし、話を促した。
「それで、聞きたいことは?」
「そうそう、聞きたいことはボーダーでこの角…正確には記憶と性格を完全に保存しておけるトリガーって作れる?」
「なっ…!?まさか不死にでもなろうとしておるのか!?」
「違うよ、そんなわけないでしょ…遊真くんが死にかけの体だから、遊真くんの記憶と性格を引き継いだトリガーホーンをトリオン体に突き刺せば遊真くんは死ぬけど、記憶と思いは死なないでしょ?」
「待て!死にかけじゃと!?あの小僧が!?」
「へぇ…面白そうな話ししてんじゃねぇか、俺様も混ぜやがれ」
「エネドラッド、今は静かにしてようか」
「チッ…つまんねぇの」
まだ本部に報告してなかったんだ、これ…
「あっちで死にそうになったのをお父さんに助けてもらったんだって」
「…そうか…如何に黒トリガーと言えど死から完全に蘇らせることはできないか…」
「それで、僕が目をつけたのはアフトクラトルのトリガーホーンってわけ。倫理観のない計画だけど、そこのエネドラッドを見てる感じじゃ、記憶も性格も想いも完全に記録されてるんでしょ?」
「おそらくな。そして白紙の角の作成はおそらく可能じゃが、空閑の本来の肉体にトリガーホーンを突き刺さねばなるまい。それが可能かは分からんがな」
「別に角の形じゃなくても、記憶消去してるみたいに読み取ったらいいんじゃないの?」
「いや、それじゃ大雑把にしか読み取れん。」
「あの白髪のガキ…爺を倒した奴だったか?」
「ヒュースくんと一緒に出てきた爺さんのことならそうだよ?まあ、玉狛第一との共闘しつつだけど、遊真くんじゃなきゃ倒せなかったと思うよ?」
「そうか、なら取引しないか?」
「何を言っておるんじゃ!」
「取引って言ってもお前らがヤることを助長させるだけだぜ?俺は、俺をハメたハイレインの野郎をぶっ殺してやりてぇ!お前はお仲間を助けたい、だろ?」
「ふむふむ」
「そこでだ、アフトに行くなら俺様も連れてけ!トリオン兵の体でも何でもいい!その代わりに、知ってることなら何でも話してやるよ!角の解析だってしていいぜ?」
「たぶん、トリオン兵の体でも制限かけられると思うけどいいの、それだけで?それなら契約成立だ」
「へぇ…?ずいぶん物分かりがいいガキじゃねぇか」
「ウチのトリガーは君たちのところの一点物のトリガーと違ってやれることは多いけど、一気に出せないって欠点がある。出せてもトリオン体のバランスが崩れるからね。君の不定形な体を使った戦闘データや角の仕組みアフトクラトルの重要な秘密…例えば、黒トリガーとかまで全部知れるんだ。それがあればコッチのトリガー技術は大きくなっていくだろうね。別に君との契約はアフトクラトルに連れて行くというだけだからね、それだけなら安いんだよ」
要するに、遊真くんの黒トリガーとレプリカ先生みたいに、エネドラをアーマーにしちゃえばいい。
それも、エネドラの生前使っていた不定形な体のデータがあるなら、アーマーの密度をその都度、変えたりできそうだし、トリオンをキューブに変える技の身代わりにもできる。
イメージはヴェノムだな。
「タヌキのおっちゃん、解析と開発お願いできる?」
「はぁ…全く…似たようなトリガーになるが、記憶をデータとして保存しておくものを作ろうという計画は以前からあった。だが、トリガーと脳の複雑さから断念しておったが、コヤツの角があればできるかもしれん。」
「ありがと、おっちゃん。またどら焼き買ってくるよ」
「フッ…百箱じゃ足りんぞ?」
「フフフ、千でも万でも買ってくるよ」
「よくわかっておるの〜」
「城戸司令と忍田本部長にも伝えておくよ、エネドラッドを完全かつ安全に使うトリガーを開発してもらうことにしたって」
「ああ、ワシから報告するのは面倒じゃからの。やっておいてくれ」
「じゃあ、またねエネドラ。ここにはちょくちょく来てるからすぐ会うことになると思うよ」
「ケッ!食えないガキだぜ…!」
トリオンを吸収する機構とかも付けようかなぁ…武器はもちろんレイガストだし…シールドとエスクードも基本装備としてつけておくとして、天羽衣は普通に便利だから要るし…
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それから時は過ぎ…
玉狛第二が負けちゃった所だ。
僕は玉狛第二の控室で見ていたので、試合が終わってから話しかけた。
「ドンマイ、修くん。今回は運が悪かったね」
「あはは…でも、まだ巻き返せるから、そこまで気にしてないよ」
「まあ、うん。それはそうだろうけど…いや、ここは自分で答えを見つけたほうが修くん達の為になるよなぁ…まあ、ヒントくらいならいいか。修くんは、強いシューターの人より弱いトリオンの人を訪ねたほうがいいよ。強いシューターほどトリオンが高いから参考にしにくいでしょ?」
「強いシューターじゃなくて、弱いトリオンの人か…ありがとう、探してみる。」
次に千佳ちゃんに向き直り
「千佳ちゃんは二宮隊を訪ねるといいよ。二宮隊ならアレもあるだろうし」
「アレって…?」
「鳩原さんの戦闘データ」
「鳩原さんの…?」
「まあ、とりあえず行ってみたら?」
「う、うん…」
次に遊真くんへ向き直り
「遊真くんはもっと自分の意見言ったほうがいいよ。修くんだけじゃ、まだ臨機応変に対応できないからね。経験を積むだけじゃなくて共有しないと」
「む…確かに最近はオサムに作戦を任せっきりにしてるしな…わかった。レプリカも混ぜてアッチでの経験を混ぜて作戦をオサムと練ってみる」
「うん、じゃあこれから用事あるから。また玉狛で」
「ああ、またな」
それから開発室に行き、試作品のトリガーと自律型多目的用トリオン兵となったエネドラを受け取って会議室に向かった。
「どーも」
「よお?猿ども」
「やめなって言ったでしょ…?君が猿に負けた猿以下ってことになっちゃうよ?」
「ハッ!一匹一匹は雑魚だったろうが、それに敵地でヤッてやったんだ。そっちが有利に決まってるだろ」
「うるさいぞ、カニ野郎」
「ハン!事実だろうが!」
「エネドラ、次猿って言ったら…猿にするよ?」
「なっ!?…チッ、わーったよ」
それから、しばらく部屋にいる人たちと雑談してると迅さんと風間さんがやって来た。
それから忍田本部長が司会で会議が始まった。
「それでは緊急防衛対策会議を始めよう。そこにいるエネドラから『新たに近界から攻撃されるだろうと予測される』という情報があった。攻めてくると予想される近界は『アフトクラトル』と従属関係にある『ガロプラ』と『ロドクルーン』だ。」
「タヌキのおっちゃんとエネドラの角を解析して見た感じだと、兵士の数が少ないロドクルーンはトリオン兵だけの参加で、近界民が来たならガロプラの人だと思うよ」
「ありゃ?ソイツは国の外の情報は知らないって言ってなかったか?」
「エネドラは記憶してなくても、角は記録してたみたいです。一応、アッチでは態度に見合わず多少は書類仕事もしてたみたいで」
「おいコラ!態度に見合わずって何だ!?」
「そんなのだけど?」
新品のトリガーを使い、エネドラのスピーカーを塞ぐ。
「ンー!」
「それで、ロドクルーンには犬って呼ばれてる偵察と集団戦闘をするトリオン兵『ドグ』と『アイドラ』っていう人型の集団戦闘をするトリオン兵がいるみたいです。アイドラの方は外部からの操縦まで出来るみたいです」
「敵のトリガーは?」
「ガロプラと仮定して進めるなら、『
『ふむ、それはユウゴの記録にあったな。飛行する円盤の「
「ありがとう。そして、迅。被害はどれくらいだ?」
「いやー、それがボーダー隊員にも街の人達も皆襲われたりする未来がない」
「つまり、攻めてこない?」
ここで、エネドラにツンツンと突かれたのでスピーカーを開けてあげると。
「ハイレインの野郎なら絶対にここで足止めしてくるぜ。アイツは臆病だからな。それに、アフトじゃ今頃『神』選びでゴタゴタしてるからなぁ、外の相手なんてしてらんねぇよ」
「足止め…?」
『我々をアフトクラトルに行かせない、かつ隊員に被害がないもなると…遠征艇か』
「それだよ!レプリカ先生!」
「なるほど…我々は遠征艇の護衛を行う!異論は?」
「ない。だが、今作戦は極秘裏に行ってもらう」
「「「「了解」」」」
「あ?何でだ!俺様の華々しい初陣はどうなんだ!?」
「君等の侵攻から間もないから、今回の作戦は市民に不安を与えないためなんだよ。ボーダー内でなら人気者になれるよ、たぶん」
「チッ…」
重要な会議は終わった。
なので玉狛にエネドラを隠して連れ帰って、服に擬態させてニュースを観察してもらった。
『ありゃ、ガロプラかラドクルーンのどっちかにアフトまで連れ帰ってもらうつもりだな』
『そうなの?』
『そうだ。ご主人様の元へ駆けつけたいのが犬っころの習性だからな』
それから、陽太郎にヒュースを頼んだ。
雷神丸も居るし大丈夫だろう。
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翌日
レプリカ先生にトリオン兵と武装一体となる際の連携を学んでいる。
ちなみに今のエネドラはエネドラッドではなく、人型の生前の姿を模した人型トリオン体だ。
「このトリガーは俺の脳内でお前に指図したらそれが直接お前に伝わるから、変形しろよ?」
例えば、『鎧になれ』と念じればエネドラに直接伝わる。
そして、エネドラに作ったトリオン体はそれを嫌でも実行するようにしてある。
ただ、それだとエネドラがいる意味がないのでエネドラの裁量でその鎧の形や機能を作成できる。
この自由さはエネドラに少しでも悪意があると、堅護の脳内にあるテンプレの鎧と変形する。
もちろん、そんな自由度を与えると作成に時間がかかるので、エネドラのコアにスーパーコンピュータ並みの演算速度を与えている。
「へぇ?『
『個体と液体のみだがな。次に…堅護、何か命令してみてくれ』
「じゃあ、『鎧になれ』」
「うぉ!?身体が…!」
硬質化したトリオン体が僕にまとわりつき、エネドラの黒い目と赤い瞳が意匠として残された黒い鎧が完成した。
「かっこいいけど、少し重いね」
「鎧だから重いに決まってんだろ、馬鹿か?」
「じゃあ、『衣服になれ』」
「ちょっ!?」
今度はアフトクラトルの面々が着ていたような服に変わった。
「もうちょいボーダーっぽくできない?」
「たくっ…注文の多いやつだぜ」
今度は右肩に玉狛のエンブレム、左肩には黒目に赤い瞳の角の生えた鬼のようなエンブレムが入ったチェーンの付いたコート。
「おお、いいじゃん。僕はレイガストを腕に装着する感じで使うから、レイガスト持てる?」
レイガストを出して腕につけると、エネドラが腕から手を出してレイガストを掴んだ。
いつもよりレイガストの固定が安定してるな。
「お前、変な戦い方するやつだな…」
「溶けて攻撃するよりマシでしょ?」
「ハッハッハッ!確かにそりゃそうだ!」
『仲が良いな、次はレイガストをエネドラが使えるか試してみてくれ、ブレードモードに切り替えてみてくれ』
レプリカ先生の言うとおりにエネドラがレイガストを試すと
「こうか?…なんでV字になるんだよ、コイツは!」
「こうやって下から切り裂くんだよ。頭より腹のほうが刃がよく刺さるからね」
「おい!玄界のガキはみんなこうなのか…!?」
「たぶん僕だけだよ、V字以外に形変えられる?」
「厄介なやつに使われることになっちまったぜ、クソが!…できたぜ?」
それからしばらく性能を見ていると、迅さんから連絡が来た。
『もしもし?』
『堅護、お出ましだ。お前は外でトリオン兵と近界民の相手してくれ』
『了解です』
電話を切り、胴体にエネドラ、腕にレプリカ先生を入れて外に走った。
『今日だけよろしくレプリカ先生』
『承知した』
『ケッ!余計なことすんなよ、センパイ』
『初陣を飾るのは私ではない。君と堅護だ』
『わかってるじゃねぇか』
『変なこと言ってないで、屋上から飛ぶよ。グライダーになる準備しておいて』
『ほんとに人使いの荒いガキだな!』
『レプリカ先生は僕の副作用の視点を見ておいてよ』
『承った』
屋上に着くと狙撃組がいた。
「どうも、行ってきまーす」
「「「は?」」」
『グライダーになれ』
「はいよ」
エネドラは天羽衣を広げて、自身を骨組みとしてグライダーに変化した。プロペラもついてる。
「どこ行きたい?」
「あぁ?そりゃ敵のいるとこに決まってんだろ」
「レプリカ先生、敵地の始まりって何処?」
『丁度真下だ』
話していると着いていたようなので、エネドラを硬化させて足に高密度でまとわせる。
奥の奴らには炸裂弾を放ち続けて壊していく。
「じゃあ、落ちようかエネドラ。」
「ようやくかよ」
「落ちた瞬間、トリオン兵の頭をカチ割るよ」
「いいぜ、やってやろうじゃねぇか」
そのままグライダーを閉じて落ち続ける。
そして、先頭のトリオン兵の頭を踵落としした。
「作戦決まってます?」
「お前はシールドとエスクード張っておけ、必要なら攻撃しろ」
「了解」
「チッ…つまんねぇ役回りじゃねぇか」
「そう?エネドラ好みだと思うよ?」
「はぁ?俺好み?」
「僕は防御をしろって言われたけど、君は何も言われてないからね。近界民を殺すのは駄目だけど、トリオン兵を壊すのは良いよ」
「はぁ?!攻めてきてんだから殺すに決まってんだろ!?バカか!?」
「捕虜にして情報を聞き出すんだよ。こっちは情報が近界の国よりも少ないからね。君の角から見た情報だけだと、まだ少ないし」
「めんどくせぇなぁ!」
トリガーできちんと行動を制限しつつ、トリオン兵を蹂躙させていく。
「どう?楽しい?」
「つまんねぇよ!」
そう答えつつも、声が踊るのを隠せていないエネドラは人型トリオン兵アイドラを破壊していく。
だが、数が多いのでエネドラだけだと後20分はかかるだろう。
しかし、他のボーダー隊員もいるので5分で事足りる。
そう思っていたが、どうやら一筋縄では行かなそうだ。
「へぇ?どうやら近界民サマのお出ましみてぇだな!」
3体のアイドラ…いや、3人の近界民がエネドラの雑なマンティスのような斬撃を防いでいた。
『近界民3人でアイドラに化けてました。他にもいる可能性あり』
『それはコッチで分かるから見分けは任せて』
『了解』
エネドラに『締め上げろ』と命令すれば、相手のトリオン体に穴を開けるくらいの強度の茨ような形に変形しながら捕まえた。
『そのまま黙ってて。それと攻撃しようとしてきたら、関節から切っていいよ。トリオン体の破壊はまだね』
命令し終えたので、ある程度の距離に近づき話しかける。
「どうも、言葉わかりますか?」
「分かるが、今は交渉に応じるつもりはない」
「アフトクラトルに足止めを依頼されたんでしょう?だから基地に来て遠征艇を狙ってる。市街地に出て殺すことは、ヘイトがそちらに向くからしないでしょう?」
「フッ、聡明な子だ。だが…」
背中からアームを無理やり突きだして拘束を解き、後ろの2人も1秒とかからずに解放した。
しかし、体に開けられた穴からトリオンが漏出している。
そして、リーダーらしき中年の男性は両腕をエネドラに切り落とされていた。
「ナイス、エネドラ」
「ハッ、あんなのなら何人でもやってやるよ!だが、アイツは先に倒したほうがよかったんじゃねぇか?」
「俺たちに釘付けだよ、あの人。あのレベルを引きつけられるなら十分さ」
そう、仮称『敵リーダー』は後ろの2人を先に行かせて、構えている。
「エネドラは攻撃しまくっていいよ。破壊されないようにね」
「あんなのに体壊されるかよ、舐めんな!」
「防御と援護は任せてよ。弾トリガーは好きに使っていいよ」
「そりゃ楽しみだぜ…!」
『諏訪さん、迅さん、敵のリーダーらしき近界民と接敵しました。A級上位の人らが複数必要なレベルです。抑えておくので、そちらの援護は無理になりました。増援はそっちを粗方倒し終わったら来てください』
『もっと俺等を頼れよ、堅護。それで、どれくらい時間を稼げるんだ?』
『30分は稼いでみせますよ。』
『OK、こっちは終わったら直ぐに行くぜ』
『俺もヤることやったら、直ぐに行く』
『分かりました』
______________________
ガトリン 視点
トリオンのドロドロした液体からアフトクラトルのエネドラが出てきたことは驚いたが、相手することに問題はない。
問題なのは突入部隊の人数が減ったことだ。
基地の中に何人いるかは分からないが、
『ヨミ、アイドラを何体使っても構わない。ラタとウェンを援護しろ。レギーはヨミの穴を埋めてくれ』
『『了解(!)』』
まずは…エネドラからだ。
エネドラを切りつつ、腕に大砲を装着する。。
そして、アフトの黒トリガーと同様にトリオン体の破壊は出来ているとは考えていないので、大砲をチャージしつつ、シールドを常に展開しておく。
「へぇ?やるじゃねぇかガロプラの猿」
「やはりこの程度では無理か…」
「そういうこった。分かったらとっとと銃を捨てて、手ぇ挙げな?」
「…トイ・ストーリー見たでしょ」
「今、口挟むなよ、いいとこなんだから」
チャージが終わったので発射するが、床から壁が10枚以上は出てきて防がれた。
「エネドラ、背中を狙おうか。そこに、いろんな玩具があるみたいだ。」
「へいへい」
まだ一度も背中を見せていないのに何故か武器の居場所がバレている。
副作用持ちか…?
エネドラよりも先にこの子供からだな。
アームを2本使い、大ジャンプして飛びかかる。
残りの2本で子供を切りに行くが、おかしな挙動で避けられ、腕の盾で流される。
さらに言うなら、受け流した後に盾に付けられてる突起で引っ掻こうとしてきた。
引っ掻きは防いだが、エネドラのブレードを軽くだが、もらってしまった。
「面倒な相手だ…」
「それは光栄ですね」
子供は話しながら、周囲に壁を出し続けて視界を塞いでくる。
能力は、空間把握能力か、トリオンの目を出して見てくるタイプと見た。
壁の隙間や地面からエネドラのブレードが大量に出てくる。
そして、天井となって空への逃げ道を封じているエネドラから爆発する弾や追ってくる弾が何発も射出されている。
それだけならまだいいが、肝心のエネドラのコアを破壊することもできないでいる。
おそらく、子供が守っている。
だが、不用意に近づけば防がれた上に、エネドラのブレードで首を容赦なく狩られるだろう。
となると、俺がやることは消耗戦だ。
コイツらを基地の中に入れないことを優先事項とし、引き付けること。
タイムリミットは20分前後、それを超えたらトリオン切れで離脱する。
だから、目的を達成してくれよ、お前たち…!
なお、普通に黒壁使いのコスケロを倒し終わった迅さんがガトリンを不意打ちの風刃で倒しましたとさ。
遠征艇は破壊できず。
トリガー+エネドラ
メイン
レイガスト
スラスター
シールド
エスクード
炸裂弾
追尾弾
変化弾
天羽衣
サブ
レイガスト
スラスター
シールド
エスクード
腐食弾
拘束弾
コマンド
スイッチボックス
エネドラ
泥の王を模倣し、体を液体と固体に自由に変化させる。
自身のトリガーをエネドラに貸し出すことも可能。
攻撃を完全にエネドラに任せている。
コマンド
トリオン兵への命令用トリガー
玄界の人を殺すな
普段は物を壊すな
という2つの命令が常にされている。
堅護(試作品使用時)+エネドラのパラメーター
トリオン13+24
攻撃5+15
防御・援護20+24
機動6+7
技術9+8
射程8+4
指揮2+5
特殊戦術14+18
トータル182
スパイダーはエネドラに取って代わられたのでなくなった
ランチャーもエネドラの体から出せるようになったので外した。
見た目はマントをつけたお子様
腕は相変わらずウォーグレイモン
服はエネドラが纏わりつくので黒色
肩には玉狛のエンブレムとエネドラをデフォルメ化したエンブレムが付いている