最近書いてて思うのは、効果音つけたい時どうやって書けばいいのかっていうこと。何かアイデアあったら教えてほしいです。
1月、幻想郷は冬を迎えていた。年中暖かい地底でさえも、冬の寒さの影響を受けていた。
こいし・こころ「「あったかい……。」」
お空「うにゅう……。」
悠翔「……3人とも、行儀悪いよ?」
所用で地上に行っていた悠翔は、地霊殿に帰ってきて目の前に広がる光景に思わずツッコミを入れた。と言うのも、リビングの床にこいしとこころ、そしてお空が寝っ転がっているのである。
こいし「だってあったかいんだもん……。」
こころ「ずっとこのままがいい……。」
お空「うにゅ……。」
悠翔「お空はなんかしゃべろうよ……。」
ルネ《ほんとすごい光景だね……。》
まったく立ち上がる気配を見せない3人に対し、悠翔は呆れ、ルネは苦笑いをしていた。するとリビングの扉が開き、さとりが入ってきた。
さとり「お帰りなさい悠翔さん。食料の調達、ありがとうございます。それと……こいし、お空、こころさん、そこから起きないとおやつ抜きにするわよ?」
こいし・こころ「「それはやだ!!」」シュバッ
お空「うにゅ!!」シュバッ
悠翔「単純だな!?」
さとり「そういうものですよ。」
おやつが無くなるのは嫌なようで、こいしたちは凄まじい勢いで起き上がった。3人の単純さに悠翔が再びツッコみ、さとりはそれを軽く流していた。
悠翔「あ、そういえば気になってたことがあったんだ。さとり、地底ってなんで雪が降るの?」
さとり「冬だからですね。というか、今雪が降ってるんですか?」
悠翔「そうだけど待って?今答えがおかしかっt「雪降ってるの!?見に行ってくる!」ちょっとこいし!?」
地底で何故か雪が降っていることについて、どうしてなのかさとりに聞く悠翔だが、返ってきた答えがおかしかったため聞き直そうとした。が、そこでこいしが雪を見に駆け出してしまったので、その言葉は途切れてしまった。すると、こいしと入れ替わりにお燐が部屋に入ってきた。
お燐「こいし様が走って行ったんだけど……なんかあった?」
悠翔「雪が降ってるからそれを見に行ったんだよ。」
お燐「あんまり積もるわけでもないのに……。まぁこいし様らしいか。」
さとり「本当に可愛いわよね……。」
こころ「同感だ。」
こころがそう言うと、さとりがこころの手をガッシリと握った。悠翔は現実逃避をするためにお燐の方を向いた。
悠翔「ねぇお燐、地底って雪が積もらないの?地霊殿の周りならまだ分かるんだけど……。」
お燐「地底自体気温が高いからね。冬には流石に下がるんだけど、雪が残るほどは下がらないんだ。」
悠翔「そうなんだ……。」
地底に住み始めてからかなりの時間が経っているが、それでもまだ知らないことだらけの悠翔は、お燐の言葉に静かに驚いていた。すると、外に行っていたこいしがドタドタ走りながら帰ってきた。
こいし「本当に雪が降ってた!……けど、積もってるところも見てみたかったな……。」
悠翔「あ、そういえば……地上でも雪が降ってたから、明日とかには積もってるんじゃないかな?」
こいし「ほんとに!?」ギュンッ
悠翔「う、うん……。(勢いがすごい……。)」
ルネ《こいしちゃんらしいなぁ……。》
こいしは、雪を見れたことで満足そうな笑顔をしていたが、雪が積もっているところも見たかったと顔を曇らせてしまう。そこで、悠翔が地上で雪が積もるかもしれないと言うと、こいしは目を輝かせ、悠翔が引くくらいの速度で急接近してきた。
こいし「それじゃあさ、明日みんなで地上に行って雪遊びしようよ!」
悠翔「唐突だなぁ……。俺はいいけど、みんなはどうする?」
こころ「私はもちろん行くぞ。みんなで雪遊びをするというのは興味深いからな。」
お空「こいし様が行くなら私も行く〜!」
お燐「ちょっとお空!?あんたには仕事があるだろう!?……はぁ……あたいはやめておきます。寒いのはあまり得意じゃないし……。」
さとり「私もやめておくわ。風邪をひいてしまったたら困るし。」
お燐「そう言って、さとり様はただ外出したくないだけなんじゃないですか?」ジトッ
さとり「そ、そんなわけないでしょ?」
悠翔・こいし・こころ「「「(目がすごい泳いでる……。)」」」
さとり「そこの3人は変なこと考えない!」
ルネ《変なこと……なのかな?》
こいしの唐突な提案に、悠翔・こころ・お空の3人は乗り気だが、お燐とさとりはそこまで乗り気では無かった。が、お燐にただ外出したくないだけなのではないかと指摘され、さとりは目を泳がせながら否定する。今度はそのことを悠翔・こいし・こころの3人に心の中でツッコまれ、変なことを考えないよう注意していた。(なお、ルネは3人がツッコんだことが変なことなのか考えていた。)
こいし「お姉ちゃん……一緒に来れないの?」ウルウル
さとり「(ぐっ……そんな目で見られたら……!)……ううん、一緒に行くわ。」
こいし「やった!じゃあ明日は地上に行こうね!お燐も参加だから頑張って!」
お燐「ちょっ、こいし様!?」
こいしは潤んだ瞳でさとりを見つめる。その目を見たさとりはあっさりと自分の考えを手のひら返しした。その瞬間、こいしの潤んだ瞳は元に戻り、上機嫌で部屋を去っていった。……ついでに強制的に参加が決まったお燐が絶望的な表情をしながら、こいしを追って部屋から出ていった。
悠翔「……さとり、流石にちょろいと思うよ?」
さとり「言わないでください……。でもしょうがないじゃないですか!こいしのあんな目を見たら行かないなんて言えるわけがないんですよ!」
悠翔「開き直らないでよ!?……とにかく、今日は明日の分の仕事も進められるだけ進めておかないとね。俺も手伝うからさ。」
さとり「……そうですね、よろしくお願いします。お空も一旦仕事に戻ってちょうだい。明日の話は食事の時にでもするわ。」
お空「了解しましたー!」
そうしてお空が部屋を出た後、悠翔とさとりは書斎に行き、2人で仕事を進めるのだった__。
翌日、悠翔が能力で作った冬服を着て、悠翔たちは地上までやって来ていた。ちなみに、最後まで抵抗していたお燐は、結局こいしに連行されて地上に連れて来られていた。
お燐「うぅ……悠翔の作ってくれた服が無かったら即死だったよ……。」
悠翔「そ、そこまで言うの……?」
ルネ《猫って寒いのが苦手って聞いたことがあるけど、ここまで苦手なものなのかな?》
悠翔「(う〜ん……どうなんだろうね?)」
大袈裟に寒がるお燐に対して、猫はそこまで寒さが苦手なものなのかと、悠翔とルネは疑問に思っていた。
こいし「お姉ちゃん見て!雪がいっぱい積もってるよ!」
さとり「ふふ、そうね。これなら思う存分雪遊びができると思うわ。」
こころ「……少し歩きづらいな……。」
お空「雪って食べれるのかな?」ヒョイッ
お燐「絶対に口に入れちゃダメだよ!?」
一面の銀世界に目を輝かせるこいしと、それを微笑ましげに見つめるさとり。その隣ではこころが歩きづらそうに足を上げ下げしている。そして少し離れたところでお空が雪を手に掬って食べようとしており、お燐が慌ててそれを止めていた。
悠翔「(みんな楽しんでる……ってことでいいのかな?)」
ルネ《まぁ、いいんじゃない?こころちゃんとかは微妙かもしれないけど……。》
悠翔「(あはは……。)さてと、最初は何を……(ボスッ)痛い!?」
初めは何をして遊ぼうかと考え始めた悠翔の背中に、何かが痛みを与えた。振り返ると、そこには雪玉を持ったこいしの姿があった。
こいし「わーい当たったー!」
悠翔「……こいし、やったな?お返しだっ!」
こいし「わー!?」
悠翔は素早く雪玉を作ると、それをこいしに向かって投げる。こいしは当たらないように避けるが、足を滑らせて転んでしまう。悠翔はすぐに助けようとするが、また背中に雪玉が当たって振り返った。
こころ「油断大敵だぞ?」
悠翔「今の状況で投げる!?こいしが転んでるんだけど!?」
こころ「そんなの悠翔より先に助ける人がいるだろう?」
悠翔「……へ?(ボスッ、ボスッ)痛い痛い!?」
こころの言っている言葉が分からず、首を傾げた悠翔の背中に、今度は雪玉が2回連続で当たる。またまた後ろに振り返ると、既に2個目の雪玉を用意したこいしとさとりの姿があった。
こいし「ほらほら次行くよー!」
さとり「こいしを転ばせたお返し、させてもらいますね!」
悠翔「なるほど、さとりが助けてたのか……!よし、こっちも……!《悠翔!私がやりたい!》ルネ?」
ルネ《雪合戦ってやったことないから、どんなものなのか知りたいの!》
悠翔「……分かった。じゃあ、頼んだよ。」
ルネ《うん!》
そして悠翔は目を瞑る。しばらくして目を開けたかと思えば、その目は真っ赤に染まっていた。
さとり「あの目は……!」
こいし「ルネちゃんに代わったってことだね……!」
こころ「ルネ……久しぶりに出てきたな……。」
ルネ「よーし!行くよみんな!」
そして4人はしばらく雪合戦を楽しむのであった__。
悠翔「(ルネ、楽しかった?)」
ルネ《すっごく楽しかったよ!》
悠翔「(なら良かったよ。)……さてと……あれ、どうしようかな……?」
雪合戦を終え、ルネに体を返してもらった悠翔の目の前には、雪の上で大の字に寝っ転がっているさとりたちの姿だった。
さとり「まさか……『フォーオブアカインド』を使ってくるなんて……。」
こいし「4人に増えるなんて聞いてないよ……。」
こころ「つ、疲れた……。」
先ほどの雪合戦で、ルネは開始早々に『フォーオブアカインド』を使って4人に増え、初めての雪合戦とは思えないコンビネーション(?)でさとりたちを圧倒したのである。
悠翔「そうは言うけど、こいしは能力で透明化して翻弄してたじゃん。」
こいし「それはそうだけど……それでも大変だったの……!」
お燐「かなり翻弄されてましたもんね……。それはそれとして、早く立たないと体が冷えてしまいますよ。」
そう言うとお燐はさとりとこいしを、お空はこころをそれぞれ立たせていた。
こいし「悠翔〜、ぎゅってしてあっためて〜。」
さとり「ッ……!?」
悠翔「え?別にいいけd「わーい!!」おわっ!?」
すごい勢いでこいしに抱きつかれた悠翔は、ふらつきながらもなんとかこいしを受け止める。
こいし「えへへー。」
悠翔「こいし、急に抱きつくのはやめてね……?」
こいし「ごめんねー。」
悠翔「軽いなぁ……。(ガシッ)……ん?さとり?」
さとり「……こいしだけずるいです、私も……!」
嫉妬した様子のさとりは、こいしが抱きついている逆の腕をさ掴み、そのまま抱きついてきた。
悠翔「さとりまで……2人ともそんなに寒かったの?」
ルネ《(絶対違うんだけどなぁ……。)》
お燐「……相変わらず鈍感だね……。」
こころ「む?」
お空「うにゅ?」
さとりとこいしが抱きついてきたのが寒さが理由だと考える悠翔に対して、ルネとお燐は呆れのため息をつき、こころとお空はどういうことか分からず首を傾げていた。すると、
みんな「「「(ビュオオォォォォ)寒いっ!?」」」
悠翔「なんで急に吹雪が……?」
??「あははっ!やっぱりアタイったらさいきょーね!」
突然、強い吹雪が悠翔たちを襲う。それと同時に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
悠翔「この声……!紅霧異変の時の
チルノ「バカじゃない!チルノだ!」
さとり「(また悠翔さんの言葉に違和感を感じますね……。)」
突然悠翔たちを襲った吹雪を起こしていたのは⑨……もとい、氷の妖精チルノだった。
こころ「……あの妖精はバカという名前なのか?」
こいし「違うよ?こころちゃん、間に受けちゃダメだからね?」
悠翔がチルノのことを⑨と呼んだのを聞き、こころがそれを間に受けかけていた。
悠翔「まぁ、俺たちを襲うつもりなら、ご退場願うけどね!」
そう言うと、悠翔は能力で炎の剣を創造する。
ルネ《そこは『レーヴァテイン』じゃないの……?》
悠翔「(それでもいいんだけど……自分の力を生かして戦ってみたかったっていうか……。)」
チルノ「確かにアタイは炎に弱い……けど、今回はアタイだけじゃないわ!
悠翔「助っ人……?」
さとり「ハッ……!?悠翔さん、横です!」
悠翔「えっ!?(ビュオオォォォォ!!)おあぁぁぁぁ!?」
こいし「悠翔!?」
さとりの警告を聞いて悠翔が横を向いた瞬間、先ほどよりも強い吹雪が吹き、悠翔は吹き飛ばされてしまった。ついでに、手に持っていた炎の剣も消えてしまう。
こころ「あいつは……誰だ……?」
こころが指差す方には、薄紫色のショートボブに白いターバンのようなものを巻いている少女の姿があった。
さとり「あなたは……?」
レティ「私?私は『レティ・ホワイトロック』よ。チルノちゃんに頼まれてあなたたちと戦うことになったの。」
悠翔「なんで頼みを聞いたんだよ……。」
こいし「悠翔!?いつの間に戻ってきてたの!?」
悠翔「瞬間移動の能力を創ったんだよ。」
レティと名乗った少女が、チルノの頼みを聞いてこちらを攻撃してきたと聞き、瞬間移動で戻ってきた悠翔はその発言にツッコむ。
チルノ「アタイは既にさいきょーだけど、レティもいればちょーさいきょーになるんだよ!」
レティ「そういうわけだから、ごめんなさいね?」
悠翔「謝るんだったらやめてほしいんだけどな……。みんな、2人を止めるよ。」
さとり「はい!」
こいし「うん!」
こころ「おお!」
4人が臨戦体制をとると同時に、チルノとレティが同時に弾幕を放ってきたため、4人は避けながら散開する。
こいし「こっちだよー!表象『弾幕パラノイア』!」
こいしがスペルカードを発動すると、チルノの周りをクナイ型の弾幕が囲む。そこにこいしが弾幕を放射状に放っていく。しかし、
チルノ「へん!そんなんじゃアタイは倒せないもんね!凍符『パーフェクトフリーズ』!」
チルノが『パーフェクトフリーズ』を発動し、周りの弾幕を凍らせて脱出してしまう。
こころ「私のことも忘れるなよ?怒符『怒れる忌狼の面』!」
チルノ「ぐわっ!?」
そこに、ここが狼状の冷気を体に纏い、チルノに体当たりしていく。チルノはこれを受けて吹き飛ばされていった。
こころ「(パキッ)くっ……!?腕が凍った……!?」
こいし「こころちゃん大丈夫!?」
体当たりで接触してしまったためか、こころの右腕には氷が付着していた。それを見たこいしが慌てるが、こころは腕の氷をもう片方の手で払った。
こころ「問題ないぞ。腕に氷がちょっと付いていただけだ。」
こいし「良かった……。……チルノちゃんは、まだ諦めてないみたいだね……。」
チルノ「いい攻撃だったけど、これくらいじゃアタイは倒せないよ!」
こいし「前の異変で見た時より強くなってるんだ……!気をつけて戦うよ!」
こころ「分かった!」
戻ってきたチルノに対して、こいしとここは再び弾幕を放っていく。一方、悠翔とさとりは、レティを相手に戦っていた。
レティ「まだまだ行くわよー!寒符『リンガリングコールド!』」
レティがスペルカードを発動すると、辺りに不規則に動く弾幕が出現する。そこにレティが扇型に弾幕を放ってくる。
悠翔「さとり、お願い!」
さとり「任されました!脳符『ブレインフィンガープリント』!」
まだこれといったスペルカードを作れていない悠翔は、レティのスペルカードの迎撃をさとりに頼む。さとりは大量の弾幕を相手に向かってばら撒く。すると、その弾幕が消滅してしまう。が、次の瞬間、消えた弾幕が爆発して、レティの弾幕を全て消し飛ばした。
悠翔「(さっきの炎の剣じゃまた消されちゃうから……ルネ、スペルカードを借りるよ!)」
ルネ《分かった!》
悠翔「禁忌『レーヴァテイン』!はあぁぁぁぁ!!」
悠翔はルネ(フラン)のスペルカードである『レーヴァテイン』を発動し、先ほどとは別の炎の剣を召喚する。そして気合十分にレティに斬りかかっていく。
レティ「その炎の剣はまずいわね……!冬符『フラワーウィザラウェイ』!」
レティは『レーヴァテイン』を見て冷や汗をかきながら、再びスペルカードを発動させる。レティの周りをレーザーが旋回し始め、そこから米粒ほどの弾幕が大量に放たれた。
悠翔「うわっ!?」ブンブン
とんでもない密度の弾幕を前に、悠翔は『レーヴァテイン』を振り回して弾幕をかき消す。
レティ「ここね!白符『アンデュレイションレイ』!」
そこに、レティが『フラワーウィザラウェイ』を強化したようなスペルカードを放ってくる。悠翔は再びスペルカードの対応に追われるが、
悠翔「ちょっとキツい……けど、俺のことばっかり見てていいのかな?」
レティ「何を言って……ハッ!?」
悠翔の言ったことの意味が分からず首を傾げるレティだったが、自分の上に誰かの気配を感じて上を向く。そこには、既に準備を終えたさとりの姿があった。
さとり「想起『テリブルスーヴニール』!」
レティ「しまっ……!?」
そしてレティは、さとりが放ったレーザーを前にぎゅっと目を瞑った__。
こいし「悠翔とお姉ちゃんは終わらせたみたいだし、私たちも決めよう!」
こころ「あぁ!」
こいし「本能『イドの解放』!」
こころ「喜符『昂揚の神楽獅子』!」
チルノ「負けるかぁー!!霜符『フロストコラムス』!!」
こいしとこころはスペルカードを発動し、こいしはピンク色のハート型の弾幕を放ち、こころは獅子頭を被ってその口から炎を放射する。対するチルノは米粒ほどの弾幕をライン状に並ばせて様々な方向に発射してくる。互いの弾幕が拮抗し、衝撃波を生む。
もしも1対1なら、今のチルノだったら勝てていたかもしれない。……だが、
こいし・こころ「「はぁぁぁぁぁ!!」」
今はこいしとこころの2人がかりで戦っている。流石に強化されたチルノでも、この戦力差は厳しく、だんだんと押されていった。そしてついに、2人の弾幕がチルノに命中したのである。
チルノ「きゅう……。」
弾幕をモロに受け、気絶したチルノは地上に落ちていってしまう。まずいと思ったこいしとこころが急いでチルノの元に向かうが……その前に誰かがチルノのことを受け止めた。
こいし「あっ……レティさん?」
レティ「ようやく落ち着いてくれたわね……。」
こころ「ようやく?どういうこと?」
悠翔「今回はチルノが暴走してただけなんだって。」
こころの疑問に、レティを追いかけてきた悠翔が答える。
レティ「チルノちゃんはね、今が冬っていうのもあるんだけど、この前降った雪のこともあって、ちょっとハッスルし過ぎてたのよ。私もここまで暴走しちゃうとは思ってなくて……。でも、あなたたちなら止められるかもって思ったの。……巻き込んでしまって、ごめんなさい。」
こいし「そうだったんだ……。……あれ?そういえば、レティさんは悠翔とお姉ちゃんの2人と戦ってたんだよね?なんであんまり怪我してないの?」
レティ「それはね……。」
さとり『想起『テリブルスーヴニール』!』
レティ『しまっ……!?』
さとりのスペルカードの攻撃を受けると思い目を瞑ったレティだったが、まったく攻撃が来ないことに気づいたレティはゆっくりと目を開ける。
レティ『えっ……どうして……?』
さとり『あなたが敵意を持ってこちらを攻撃していないのは、心を読んで分かっていましたからね。そんな相手に怪我をさせるつもりはありませんよ。』
悠翔『そういうこと。……さてと、レティさん。今の勝負は俺たちの勝ちだ。どうしてチルノの頼みを聞いて俺たちのことを攻撃してきたのか、教えてくれないかな?』
レティ「……ということだったのよ。」
こいし「流石だね、お姉ちゃん!」
さとり「ふふ、ありがとう。」
こいしに褒められたさとりは満足げに微笑む。
レティ「とにかく、迷惑かけてごめんなさいね。」
悠翔「気にしないでください。今は、チルノのことを頼みます。」
レティ「分かったわ。それじゃあね。」
レティはチルノを抱っこしたまま、どこかへ飛び去っていった。すると、こころがグラッと体勢を崩してしまう。
悠翔「こころ!?」
こいし「こころちゃん!?」
咄嗟に悠翔がこころを受け止める。こころは顔が少し青く、体も震えていた。
こころ「さ、寒い……。(うぅ……さっきの攻撃で右腕が凍ってしまったからな……。みんなにはなんともないように見せたが……。)」
さとり「さっきの攻撃で右腕が凍った……?」
こいし「もしかして……チルノちゃんに体当たりした時に!?」
先ほどの戦いの前に、こころはチルノに体当たりをした際に右腕が凍ってしまっていた。腕に氷が付いていただけ、と言ったのはこいしを心配させないためだったのだ。
悠翔「ごめん、ちょっと袖をまくるね。」
悠翔がこころの服の右袖をまくる。見えた腕は、所々が凍っていた。
悠翔「こんな状態で戦ってたのか……。今治すからな。」
悠翔は治癒の光を創造して、こころの右腕に光を送る。腕の氷がだんだん溶けていき、数秒後には元通りになっていた。
悠翔「右腕はもう大丈夫だけど……体がまだ冷え切ってるな……。どこか暖を取れそうな場所ってないかな?」
さとり「そうですね……あっ、この辺りって魔法の森が近いですよね?香霖堂はどうですか?」
悠翔「香霖堂か。霖之助さんには事情を話せば良さそうだね。さとり、こいしと一緒にお燐とお空を呼んできてくれる?」
さとり「分かりました!……というかあの2人は何してたのよ……!」
香霖堂へ向かうことに決めた悠翔は、こころをおんぶしながら、さとりとこいしにお燐とお空を呼んでくるよう頼んだ。
なお、その2人が今まで何をしていたのかと少し憤慨するさとりだったが、自由奔放に遊んでいたお空を寒がりながら制御しようとしていたお燐の姿を見て、申し訳なく思うのだった__。
こいし「着いたー!」
お燐「ここが香霖堂……。(なんかボロいなぁ……。)」
さとり「お燐、間違ってもそれは霖之助さんに言わないようにね?」
お燐「は、はいっ!」
あれから十数分後、悠翔たちは香霖堂に到着していた。初めて香霖堂を訪れたお燐は、心の中で建物のボロさを考えたいたが、それをさとりに注意されていた。
悠翔「こんにちはー!」
霖之助「その声は……久しぶりだね、悠翔君。何か見にきたののかい?」
悠翔「今日はちょっと違うんです。こころを……俺が背負ってる子を温めなきゃいけなくて……。」
霖之助「温める……?何があったんだい?」
さとり「それはですね……。」
さとりが先ほどの出来事を簡潔に説明すると、霖之助は納得したように頷いた。
霖之助「なるほど、それは災難だったね。こっちに暖炉があるから、その近くで休ませるといいよ。」
悠翔「ありがとうございます!」
悠翔は霖之助の案内で、暖炉の方へ向かう。すると、
??「あれ、悠にい?」
ルネ《えっ……!?》
悠翔「……フラン?なんでここに?」
フラン「お姉様と咲夜と一緒に買い物に来てたんだよ。」
暖炉の側で、なんとフランが暖を取っており、悠翔に気づいて声をかけてきていた。
悠翔「そうだったんだ。あっ、フラン。ちょっと暖炉の前を開けてもらえない?体を冷やしちゃった子がいて……。」
フラン「いいけど……その子ってもしかしてこころちゃん?」
悠翔「あれ、知ってたの?」
フラン「前にこいしちゃんと一緒に紅魔館に遊びに来てたことがあったんだ。その時に友達になったの。」
悠翔の知らぬ間に、こころとフランは知り合いになっていたようだ。
悠翔「それはそうと……。」
悠翔は近くから椅子を持ってくると、そこにずっと後ろに背負っていたこころを座らせる。
こころ「うぅ……。」ガタガタ
フラン「まだ寒そうだね……。私が抱きしめて……。『フラーン?ちょっといいー?』あっ、お姉様ちょっと待っててー!ごめん悠翔!私お姉様のところに行ってくるね!」
フランがこころを抱きしめて温めようとしたところに、店の奥の方からレミリアに呼ばれ、申し訳なさそうにそちらの方へ向かっていった。
悠翔「……俺が抱きしめて温めるか。こころ、ちょっと失礼……。」
悠翔はこころを後ろからぎゅっと抱きしめる。
こころ「…………!?(ゆ、悠翔が私を抱きしめている……!?……そして、なんだこの感情は……体がなんだかポカポカする……!?)」
悠翔に抱きしめられたこころは内心パニックになっており(お面も大飛出の面に変わっている)、それと同時に表れた未知の感情にも困惑していた。
こいし「悠翔ー?こころちゃんはだいじょう……って何してるの?」
悠翔「ん?こころを抱きしめて温めてるんだけど……。」
こいし「悠翔がやらなくても私がやるよ?」
悠翔「そう?じゃあお願い……「待って。」……こころ?」
こころ「もう少し、このままでいて欲しい。……何か、私の知らない感情を知れる気がするんだ……!」
こいし「(ま、まさかこころちゃん……?)」
ルネ《(こころちゃんまで悠翔に……!?)》
抱きしめるのをこいしに変わろうとした悠翔だったが、それをこころ自身に止められる。続けてこころが発した言葉に、こいしとルネはとある予想をしていた。
それから数分後、すっかり顔色が良くなったこころは、どこか高揚とした顔をしているように見えた。
悠翔「結局なんだったんだ……?」
ルネ《まだ確証はないけど……やっぱり悠翔って鈍いよね。》
悠翔「へ?(ゾワッ)……ヒッ⁉︎」
ルネの言葉の意味が気になった悠翔だったが、突如後ろからの寒気に襲われ、恐る恐る振り返ると、そこには、申し訳なさそうにしているフランと、困惑した表情のこいしとお燐、何も分かっていなそうな顔をしているお空……そして、殺気のようなオーラを放つさとりとレミリアの姿があった。
悠翔「あ、あの……そこの2人はなんでそんな怖い顔をしてるの……?」
さとり「……私たちが聞きたいことは1つです。どうしてこころさんに抱きついていたんですか?」
レミリア「納得いく説明を頼むわよ……悠翔?」
悠翔「アッハイ。」
悠翔は恐怖で体を縮こませながら、さとりとレミリアに事の事情を説明したのだった__。
さとり「……今回はそれで納得してあげます。(……ライバルが増えそうですが、それはこころさんに確認してみなければ分かりませんね……。)」
悠翔「あ、ありがとうございます……。」
フラン「だ、大丈夫だった?(こうなっちゃったの、多分私のせいでもあるから……。)」
実は、フランがレミリアのところに行った時、その場にはさとりも合流していたのである。その時に、フランは自身がこころを抱きしめようとしていたことと、悠翔がそれを真似していそうということを考えてしまったのである。その考えを読んださとりが、レミリアと共に悠翔のところへ来た、というのが真相である。
悠翔「な、なんとかね……。そういえば、買い物に来たって言ってたけど、何を買うとかは決めてたの?」
レミリア「外の世界の冬服がないか探しに来てたのよ。まぁ、それよりも良さそうなものを見つけたけどね。今咲夜が購入してるはずだわ。」
悠翔「良さそうなもの?」
悠翔が首を傾げていると、咲夜が霖之助と一緒に何やら大きなものを運んできた。
咲夜「お待たせ……いたしました。」
悠翔「これ、こたつじゃん。」
レミリア「あら、知ってるの?」
悠翔「うん、外の世界で見たことがある……気がするんだよね。」
レミリアの言う良さそうなものとはこたつのことであり、外の世界でそれを見た記憶がある(かもしれない)悠翔はそれを懐かしそうに見ていた。
悠翔「……ところでレミリア?これって帰りはどうやって運ぶつもりだったの?」
レミリア「え?咲夜に持っていってもらって……「どう見ても1人で持っていけるものじゃないけど?」うぅ……。」
ルネ《お姉様……どうして詰めが甘いのかなぁ……。》
悠翔「しょうがない……ゲートを開くから、そこに運び込んで。」
レミリア「ご、ごめんなさい……。」
咲夜「手間をかけるわね、悠翔。」
悠翔「いいよこれくらい。気にしないで。」
そう言って、悠翔は紅魔館に繋がるゲートを開く。
悠翔「(ピリッ)(……またこれか……。なんなんだろうな……?)」
さとり「(やっぱり何か異変が……でも、確証もないですし……。)」
その時に、以前にも何回か感じたピリッとした感触がした。それを心を読んで知ったさとりだったが、確証が掴めなかったため、一歩踏み込むことができなかった。
そうして悠翔たちは紅魔館へ移動していくのだった__。
レミリア「それじゃあ、早速着けましょうか!」
紅魔館に移動した後、悠翔は咲夜とこたつを部屋に運び込む。そして、完全にはしゃいでいるレミリアが、コタツのプラグをコンセントに刺す。
レミリア「これでこたつが暖かく……「あ、スイッチ入ってないなこれ。」……へ?」
コンセントを刺したことでこたつが暖かくなると思ったレミリアだったが、こたつを着けるスイッチがあり、それが入っていないことに気づいた悠翔がスイッチを入れる。
フラン「お姉様……。」
ルネ《お姉様……。》
こいし「レミリアお姉ちゃん……。」
さとり「その……残念でしたね?」
こころ「ちゃんと確認をしておくべきだったな。」
レミリア「なんで全員そんな目で私を見るのよぉ!!」
フランたち4人 (とルネ)から哀れみの目を向けられたレミリアは瞳に涙を浮かべる。
なお、それを見た咲夜が鼻から
悠翔「レミリア落ち着いて。咲夜も鼻血出てるよ。」
レミリア「うー……。」
咲夜「…………。」
悠翔はその場にしゃがみ込んで頭を抱えてしまったレミリアの頭を撫でながら宥め、それと同時に咲夜に鼻血が出ていることを伝える。レミリアは悠翔の足にしがみついて呻き、咲夜は無言でどこからか取り出したハンカチで鼻血を拭いていた。
フラン「ほ、ほら!こたつが暖かくなったんじゃない!?」
こいし「そ、そうだね!入ってみようよ!」
この場に流れる微妙な空気を変えようと、フランとこいしがこたつの中に入る。すると、2人の目が一瞬でとろんとなった。
こいし「あ〜……これはダメだぁ……。」
フラン「あったか〜い……出られなくなりそう……。」
さとり「一瞬で2人がこたつの虜に……。」
レミリア「う〜……。」
今度は完全に幼児退行しているレミリアがこたつの中に入っていく。そしてこたつに入った瞬間、すぅすぅと穏やかな寝息を立てて眠ってしまった。
悠翔「レミリア……本当に幼い子供みたいになっちゃってるね……。」
ルネ《かわいいなぁ……。》
悠翔「(……やっぱルネもレミリアのことが好きなんだね。《えっ、ちょっ、悠翔///!?》)……ところでさとり。」
さとり「(ルネさんのことも気になりますが……。)分かっています。……気にしたら負けですよね。」
悠翔「……だね。」
そう言うさとりと悠翔の後ろでは、血溜まりの上に咲夜が倒れている。2人はそれを気にしないことにした。
お燐「あたいも中に入ろっかな……。お空も入る?」
お空「入る!」
お燐とお空は動物の姿になると、こたつの中に潜り込んでいった。
悠翔「……俺たちも入る?」
さとり「そうですね。……その、隣に入ってもいいですか?」
悠翔「別にいいけど……なんで?」
さとり「ふ、深い意味はないんですよ?……本当に……///。(本音を言えば、悠翔さんと添い寝をしたいなぁ……なんて///。)」
深い意味はないと言いながら、本音は思いっきり煩悩が出てきているさとり。……だが、そんなさとりの願いは完全に叶うわけではなかった。
こころ「なら、私も隣に入ってもいいか?」
さとり「……え?」
悠翔「こころも?3人も隣で入れるかなぁ……。」
こころ「私もさとりも体が細い。恐らく余裕を持って入れると思うぞ。」
悠翔「……ならいけるのか?」
悠翔が3人が隣でこたつに入れるか考えている中、さとりは別のことを考えていた。
さとり「(どうしてこころさんも悠翔さんの隣に入ろうとするんですか……!?……やはりこころさんも悠翔さんに惚れて……!?)」
悠翔「……さとり〜?大丈夫?」
さとり「はっ!?……だ、大丈夫です。ちょっと考え事をしていただけなので。それより、早くこたつに入りませんか?」
悠翔「そうだね、ちょっと寒くなってきたし。」
そうして、悠翔たち3人はこたつに隣同士で入る。こころの言った通り、なんとか3人で入ることができた。
悠翔「なんとか入れたねぇ……。」
さとり「そうですねぇ……。」
こころ「そうだなぁ……。」
こたつに入った時点で、既に3人もこたつの虜になっており、言動がふわふわしていた。
悠翔「みんな寝てるみたいだし……俺たちも寝よっか……。」
さとり・こころ「「おやすみなさ〜い……。」」
悠翔が声をかけた時には、もうさとりもこころも眠りに就いていた。それを見た悠翔も目を閉じる
悠翔「(あったかいなぁ……。)おやすみ……。」
そうして悠翔の意識も夢の世界へ旅立っていった__。
なお、数時間後に復活した咲夜に起こされた後、こたつの所有権を巡って争いが起きたのだが、それはまた別の話である__。
続く
レティさん登場&お燐とお空の久しぶりの出番!……とはいえお燐とお空に関しては途中から目立たなくなっちゃいましたね……レティさん&チルノとも戦ってなかったし。(お空に関してはまだ八咫烏の力がないのであんまり戦えないです。)
こころも何やら心境の変化があったみたいですね。ここからどうなるのやら。(すっとぼけ)
次回、妖々夢編突入です!