川に落ちた上条をなんとか担ぎ上げた空は取り乱している五和の助力を得つつ、同じく第二十二学区にある救命救急病院へと運び込んだ。
病院に到着するや否や、上条は血相を変えた医師たちによってストレッチャーに乗せられ、即座に集中治療室送りとなった。アックアのメイスによる全身の打撲、複雑骨折、そして内臓破裂。常人なら即死していてもおかしくない、絶望的なダメージだった。
そして、上条を運び込んだ空もまた、決して無事では済んでいなかった。
聖人の膂力が生み出す衝撃波を至近距離で受けた肉体は、ボロ布のように引き裂かれていた。数日前の第一位と第二位の激突による深傷も完全に癒えきっていない状態での無茶な演算と戦闘。病院に到着した空は、再び頭から胴体にかけて白い包帯でぐるぐる巻きにされ、点滴を打たれる羽目になっていた。
「……そちらは、まだ動けるか?」
深夜の病院の廊下。
消毒液の冷たい匂いが漂う中、空は点滴のスタンドを杖代わりにしながら歩み寄り、同じく包帯やギプスまみれになって壁際に集結している天草式十字凄教の面々に向き合って尋ねた。
「こちらは、手加減されていたのよな」
教皇代理の建宮斎字が、額に巻かれた包帯を触りながら重苦しい声で応じた。
「身体自体はそこまで問題がないのよ。骨折や打撲はあるが、魔術的な治癒も併用すればすぐにでも動ける。……ただ、問題は身体じゃない。精神面なのよな」
建宮は、忌々しげに視線を廊下の奥へと向けた。
その視線の先には、廊下に座り込み、膝を抱えて丸まっている一人の少女がいた。
上条の傍に控え、一番近くで護衛をしていたはずの少女、五和だ。
「……わ、たし……」
五和の肩が、小刻みに震えている。
「アックアに……一矢を報いることも、できなかったのに……。彼、最後に……『ありがとう』って……」
泣きじゃくり、声も安定しない五和。
彼女は、アックアという絶対的な化け物を前にして、恐怖で足がすくみ、何もできなかった自分自身を激しく責め立てていた。
「あの人は……どんな防御術式に頼ることもできない。どれだけの回復術式があっても、右手のせいで掠り傷一つも治せない。本当に、普通の体一つで戦っていただけなのに……! 私、そんな人を……自分を庇ってくれた人を見殺しにしたんですよ……ッ!」
それは、取り返しのつかない罪悪感に押し潰されそうな、心からの悲痛な叫びだった。
「おい、五和」
建宮が歩み寄り、五和の肩を掴んで乱暴に振り向かせた。
「お前さん、一体そこで何をやってんのよ? こんな女を助けるために、あいつは体を張ったのか?」
「……っ」
「ボロボロになった命の恩人を前にして……お前はまだ動こうともしない。本当に、そんな女のために、あいつは自分の命を投げ出したって言うのか。だとしたら、そいつは『犬死に』ってヤツなのよ」
建宮は五和の胸倉を掴み、厳しい声で語りかけた。
(……気まずいな)
少し離れた場所からそのやりとりを眺めながら、空は内心でそんなことを思えるくらいには、冷静さと肉体の制御を取り戻していた。
『肉体再生』のバックグラウンド処理は順調だ。肋骨のヒビは繋がりつつあり、破裂した内臓の出血も止まっている。あと数十分も大人しくしていれば、再び全力の演算を伴う戦闘が可能になるだろう。
「墓前で『守るべき者』に対して懺悔をしたくなけりゃ、俺たちは戦うしかねえのよ」
建宮は五和の胸倉から手を離し、周囲を取り囲む天草式の面々を見回した。
「……後は、全力を尽くすだけなのよ」
建宮のその言葉に、項垂れていた天草式のメンバーたちの目に、再び決意の火が灯った。五和もまた、涙を拭い、顔を上げて強く頷いた。
「……終わったか? 説教タイムが済んだなら、アックアとの決戦に備えて作戦を立てないとな。またあんな個別撃破なんて間抜けな真似はできないぞ」
空は、内心では「なんか宗教のリーダーって大変そうだな」と呑気なことを考えながらも、神妙な顔を維持して彼らの会話に割って入った。
「情報によると、学園都市の上層部は『オジギソウ』……物質を操る微粒子と
空は淡々と、自身が暗部端末から得た科学側の情報を提供した。これは同時に、「俺は手札を切ったんだから、そっちも魔術側の迎撃情報を寄越せ」という暗黙の圧でもあった。
「今は、イギリス清教からの解析情報を待っている段階なのよ。それまでは、戦場を整え、我々の『本命』の準備を行うって事しかねえのよ」
建宮は空の意図を察したのか、現在の状況を簡潔に伝えた。
「分かった」
空は短く頷き、点滴の針を自らの腕から強引に引き抜いた。
♢
数時間後。
アックアが告げた『期限』までにはまだ半日以上の時間があるが、天草式と空は、再び第二十二学区の地下へと舞い戻り、行動を開始していた。
上条当麻は依然として、病院のベッドに縫い付けられ、意識を取り戻していない。
天草式十字凄教が、陣形を組んでアックアと正面から対峙する中。
空は少し離れた高台の暗がりに身を潜め、気配を完全に絶って戦況を俯瞰していた。
天草式曰く、「集団の位置関係を用いて個人の身体を極限まで強化する特殊な術式を行使する」とのことで、魔術の素養がなく、会ってから数時間しか経っていない科学側の空が共に陣形に参加することは、術式のノイズになるため不都合だろうという判断だ。
眼下では、五和を中心とした天草式が、先ほどの蹂躙が嘘のように、アックアの巨大なメイスと互角に渡り合っていた。
(……だが、足りないな)
空の冷徹なエミュレーターの眼が、戦局の限界を弾き出す。
確かに差は縮まった。しかし、生身の人間と、脚立に乗った人間とでは、東京タワーと比べればどちらも等しく矮小な存在に過ぎない。
(ただ、東京タワー『それ自体を倒す』ことは、背丈で勝とうとすることに比べて、そこまで難しくはないはずだ)
空はただ外から戦闘を傍観しているわけではない。
同じく上条当麻から離れた場所にいた天草式は、アックアに気配を探られ、先制攻撃を受けて壊滅した。それに対して、空はアックアの至近距離に飛び込んで攻撃を仕掛けるその瞬間まで、存在に全く気づかれなかったのだ。
この事実から、魔術師としても傭兵としても超一流であるアックアであっても、『科学の能力』による隠密行動には対応が遅れるのではないかと予測できた。
空はその予測に賭け、タワーの『土台』を崩すための、天草式の術式展開の補助に回っていた。
天草式の指示通り、彼らが時間を稼いでいる間に、空は
準備は整った。
天草式は作戦通り、設置されたワイヤーを基点にして『負の怨嗟』による大規模な術式を発動させた。
しかし。
「私は『聖母崇拝』の秘技をある程度行使することができる。聖母崇拝の特徴は、『厳罰に対する減衰』である」
アックアは、天草式の怨嗟の術式を真っ向から受け止めながら、傷一つ負うことなく平然と口を開いた。
「結論から言おう。我が特性は、罰を打ち消す『聖母の慈悲』。『神の罪』すら打ち消すこの私に、通じると思ったのであるか」
アックアは、絶対的な余裕の現れからか、自身の手の内を堂々と明かした。
だが、彼が無傷であることすらも、ここまで全て予想の範疇内であった。
天草式は、この隙に彼らの『本命』の準備を完了させるため、高速逃走用の術式を展開し、一目散に撤退を開始したのだ。
そして、彼らが退いた後。
その場に残った空は、隠密用の光学迷彩エミュレートを解き、アックアの前に堂々と姿を現した。
「瀬川と言ったか。……天草式の逃走を助けるための殿のつもりか。魔術も使えぬ科学の者が、たった一人で何ができるのであるか」
アックアは顔色ひとつ変えず、巨大なメイスを肩に担ぎ直して空に向き直った。
「さあな。でも、足止めくらいはできるんじゃないか?」
空はニヤリと不敵に笑い、学ランの裏地からチタン合金のペンとタングステン内蔵のビー玉を取り出した。
「そうか。では、早々に片付けるとしよう」
アックアが地面を蹴る。
音速を超える踏み込み。メイスが高く掲げられ、空の脳天に向けて無慈悲に振り下ろされる。
シュッ!
空は一切の動揺を見せず、親指で数個のビー玉を音もなく射出した。
『エミュレート——摩擦ゼロ、及び空間断裂』
カンッ!!
アックアが振り下ろしたメイスの側面に、タングステン内蔵のビー玉が激突する。
圧倒的な質量の前に、ビー玉は粉々に砕け散った。だが、そのビー玉に込められた『空間断裂』の理と摩擦ゼロの運動エネルギーが、巨大なメイスの軌道を『数ミリ』だけ逸らしたのだ。
メイスは空の頬を掠め、足元のコンクリートを爆砕する。
空はその数ミリのズレを利用して、アックアの視界に僅かな死角を生み出すと、直ちに次の演算を立ち上げた。
『エミュレート——ルーン魔術、発火能力、及び空力使い! 多重展開!』
ボォォォォォォォォォンッ!!
空が展開した炎のルーンに、発火能力で火種を与え、空力使いで酸素を大量に送り込む。
アックアの周辺を囲い込むように、凄まじい熱量を持った巨大な炎の柱が立ち上がった。
「……その程度の手品で、この私を倒せると思ったのであるか」
だが、アックアは何事も無かったかのように、燃え盛る炎の壁をメイスの風圧だけで吹き飛ばし、悠然と姿を現した。
「言っただろ。倒すんじゃなくて、足止めだって」
空は、再び空間移動で距離を取りながら、口角を上げた。
「あくまで俺の予想なんだが。アンタが扱う魔術は『水』の属性だ。こうして周囲の水分を炎で完全に蒸発させてしまえば、多少なりともアンタの魔術行使に不都合が生じるんじゃないか? さっきの『聖母の慈悲』とやらがあれば、制限なく一般魔術も使えるんだろうしな」
空は、首尾一貫して天草式の『本命』のための足止め、そしてアックアの戦力を一ミリでも削ぐためだけに動いていた。
たとえその影響が微々たるものだとしても。考えつく限り全ての手を使い、あらゆる嫌がらせを繰り返し、アックアを一分一秒でもこの場に縛り付ける。
「ふむ。いい覚悟だ」
アックアの目に、微かな感心の光が宿る。
「ただ、さっきの炎の中に、明確な『魔術』由来の力を感じたのである。学園都市の能力者は魔術など使えないはずなのに、どうして魔術を扱えるのであるか。……貴様、一体何者であるか?」
「言って何が変わるって言うんだ?」
空は三度ニヤリと笑い、新たなトランプを空中にばら撒いていく。
あくまで足止めだ。正面から打ち合って一撃でミンチにされ、早々に戦線離脱してしまっては意味がない。だからこそ、空は第一位や第二位との戦いのように正面から結界を張るのではなく、空間移動とベクトル操作を駆使してちょこまかと動き回り、致命傷となる大きなダメージを徹底的に回避し続けていた。
しかし、聖人の身体能力は理不尽だ。
数分も経つと、回避しきれなかった衝撃波や風圧による小さなダメージが空の身体に蓄積していき、治りかけの肋骨が再び折れ、内臓が悲鳴を上げ、着々と命を削られていく。
「……なるほど」
その中、アックアがふと攻撃の手を止め、小さく呟いた。
「貴様が自身の命を削ってまで、私への足止めを続けていた真の理由は、これであるのか」
アックアは、空の遥か後方——地下空間の入り口の方角を見やった。
空も、息を切らしながらチラリと後ろを見る。
そこには。
長身に白い肌、右の腰に二メートルを超える長大な日本刀を携え、Tシャツの裾を片側だけ結んだ個性的な装いの女性が立っていた。
イギリス清教『必要悪の教会』。
そして、世界に二十人未満しか存在しない『聖人』の一人。
神裂火織。
(『本命』まではまだ時間がかかるが……この援軍には、期待していなかったと言えば嘘になるな)
空は、心強い最強の戦力の到着を確信すると同時に、これ以上満身創痍の自分がここにいても、神裂の超音速の戦闘の邪魔になるだけだと判断した。
「……後は、頼む」
空はすれ違いざまに神裂に一言だけ告げると、回復と次の準備のために、空間移動を用いて一時的に戦線から退却した。
♢
空は、少し離れた安全圏のビルの屋上から、息を整えながら二人の『聖人』の戦闘を眺めていた。
凄まじかった。
空が先ほどまで第一位と第二位の戦いで見たような「異能の激突」とはまた違う。
純粋な身体能力、極限まで研ぎ澄まされた武術、そして神の如き力が、音速を超えた次元でぶつかり合っている。剣とメイスが交差するたびに、地下空間に雷鳴のような轟音が響き、衝撃波がビルを揺らしている。
しかし。それでも、及ばなかった。
『ただの聖人』である神裂火織と、『聖人にして神の右席にして、聖母の慈悲をも扱う者』である後方のアックアとの間には、依然として埋めようのない大きな出力の差が存在していた。
少しずつ、神裂が力負けし、押されていく。
それと対照的に、安全圏で『肉体再生』をフル稼働させている空の肉体は、限界を迎えながらも着々と回復しつつあった。
体勢を立て直し、『本命』の準備を終えた天草式十字凄教の面々も現場に到着したが、神裂に気を遣ってか介入できないでいる。
(このまま神裂『だけ』で戦っていては、絶対に勝てない)
しかし、神裂は一人で全てを背負い込もうとしている。天草式の存在に気づいていながら、かつて自分が裏切る形で抜けた組織の仲間たちを巻き込まないため、たった一人で孤独な戦いを続けているのだ。
(なら、俺が……連携の『きっかけ』を作れさえすればいい)
空は、折れた肋骨の痛みを無視して立ち上がり、血塗れのペンを握りしめて再び戦地へと空間移動した。
「アックア!!」
空は、二人の死闘の間に割って入るように、大声でアックアの気を引いた。
神裂に、天草式がただの足手まといではなく、確固たる『戦力』になると示すことができればいい。
天草式の『本命』。それは『偶像の理論』を用い、神の子に近い身体構造をした聖人の力を一時的に暴走、そして封印する、『聖人特攻の術式』だと、空は病院での作戦会議で建宮から聞かされていた。
実物の術式を見ていない上に、天草式全員で組み上げる大規模魔術であるため、空の疑似発現での完璧な再現こそ叶わない。だが、その理論の『劣化コピー』くらいなら、空の演算でも形にすることはできる。そして偶然にも手札にはソレがある。
空は、チタン合金のペンに『ベクトル操作』と、先ほど建宮から聞き取った『偶像の理論』の魔術的残滓を強引に乗せた。
『エミュレート——
いわば、お手製のミニ『聖人崩し』。
空は、自身の脳を焼き切る覚悟でその複合演算を発動し、アックアの胸ぐらへと一直線に向かった。
「……ッ!」
アックアは、空の放つその一撃に込められた『聖人に対する特効』の気配を感じ取り、わずかに目を見開いた。
これまで、神裂の斬撃すら生身で受け止め続けてきた彼が、初めて明確な防御態勢を取ったのだ。
アックアは水のルーンを瞬時に展開して空のペンを弾き、その強烈な反撃として、空の胴に容赦のない前蹴りを叩き込んだ。
「ガハァッ……!!」
重戦車に轢かれたような衝撃。
空は数メートル吹き飛ばされ、アスファルトを転がりながらも、不敵にニヤリと笑い、口から血を吐き出しながら大声を上げた。
「見たか……! 通じるぞ! 天草式ぃ!!」
アックアが防御を強いられた。聖人崩しの理論が、あの化け物にも通用するという証明。
その空の捨て身の一撃と叫びを聞いた神裂は、ハッとしたように目を見開いた。
彼女の中で、一人で戦わなければならないという孤独の呪縛が、解け落ちた瞬間だった。
神裂は、天草式のいる方向へと向き直り、かつての仲間たちに向かって、魂からの叫びを上げた。
「力を貸してください、あなた達の力を!!」
♢
「天草式! 術式の発動まで、あとどのくらいかかる!」
空は、神裂に加勢して戦闘の最前線に加わった建宮に向かって尋ねた。
「あと数分なのよな! それまで、なんとかして足止めを頼むのよ!」
建宮が叫び返しながら、神裂と共にアックアのメイスをいなす。
空は、神裂と共に『聖人崩し』の準備を進める天草式を守りながら、戦闘を続ける覚悟を決めた。
しかし、聖人同士の超音速の戦闘に割り込み、さらに聖人崩しの準備を進める天草式を余波から守りながら戦うとなると、今の空のステータスと能力の小手先の組み合わせだけでは、どう考えても出力が足りない。
(……なら、やるしかないか)
空は、己の空洞化された演算領域の『安全装置』を完全に破壊した。
そして、目の前で戦う二人の聖人——神裂火織と後方のアックアの、人間を超越した筋力、反射神経、そして『神の子』としての異質な波長を。
空洞化された演算領域に、強引にロードし、『コピー』した。
「クッ……アァァァァァァァッ!!」
人間の脳で、聖人の波長を演算する。
空の脳内で、先日の第一位・第二位の戦闘時すら超える、すさまじい数の毛細血管が弾け飛び、両目から視界を奪うほどの血の涙が噴き出した。
脳に多大なダメージを負いながらも、一時的に己の身体能力を『聖人に準じるレベル』へと引き上げる。
それと同時に、限界突破した反動で自壊していく肉体を維持するため、『肉体再生』と『痛覚遮断』の出力をパーソナルリアリティの全てを捧げて最大化する。
「……行くぞ、化け物」
聖人に準じる身体能力と動体視力を手にした空は、音速を超えてアックアの懐へと飛び込んだ。
今まではベクトル操作で逸らすか、防壁を張ることでしか防ぎきれなかったアックアが振るう五メートルのメイス。
だが今の空は、シノの特製ペンに空間断裂の刃を纏わせ、アックアのメイスの軌道を、神裂の剣術のように直接『受け流す』ことができた。
ガキィィィィィィンッ!!!
火花が散り、空の腕の骨がミシミシと軋む。だが、折れてはいない。押し負けてもいない。
「……貴様」
アックアの目に、明確な驚愕の色が浮かぶ。
空は、脳が焼き切れる激痛の中で、新たな戦い方、そして圧倒的な力を行使できることに、暗い狂気のような喜びを覚えながら戦い続けた。
神裂の斬撃、空の空間断裂、そして天草式の魔術支援。
三位一体の猛攻が、ついに後方のアックアを追い詰め始める。
夜の地下空間で繰り広げられる、魔術と科学、そして聖人と偽物の聖人による、死力を尽くした凄絶な戦い。
聖人崩しの完成まで、あとわずか。
学園都市の存亡を懸けた戦闘は、いよいよ最終局面を迎えようとしていた。