ミリテクが運んでいた小さなBOXに入っていた小さなアンプルを射ったらヴィンセントは深い深い意識の其処にいた…
「アニキ…!!」そういうのは2年前に死んだはずの妹ミアだ…。
彼女は両親が企業戦争の戦火で死んだ後、俺が男手一つで育て唯一の肉親だ。
雪のような光を持つ白銀の美しいショートボブにアメジストの様に鮮やかな紫の目を持ち
白陶磁器の様に白く繊細で可愛らしい顔と手足、甘く聴く者の心に甘酸っぱい感情をもたらす可愛い声。
天真爛漫で何かとアニキ!と美しいラインの眉をいつも見せて呼び
幼い頃から10代後半までよく後ろを付いてきたのを思い出す
彼女は人懐こくよくミリテクの兵としての任務に出るたびに抱きついていた。俺は上層部に頭を下げミリテクの兵舎に近いアパートを借り2人で暮らしていた。
料理が下手な俺の為にいつも美味しく栄養価の良い手料理を作ってくれ、歯を磨くときや寝るときはいつもくっついていてそれは幸せな毎日だった…
だがそれもあっけなく無情にも終わりを告げた。
俺達の幸せを妬む奴がいた。名はゼッド、不同意性交傷害罪で逮捕され更生の為に刑務所から来た男だった
そいつはスカベンジャーのメンバーであり減刑及び早期釈放の為にミリテクの兵となったのだ…
ヤツはどこで噂を聞きつけたのかアパートから出る妹にしつこくからみ、俺は除隊覚悟でそいつの後頭部をバールで粉砕したがそれでも諦めず取り巻きを連れ俺が留守の間に隙を見て俺達の部屋に侵入し
妹は武装したねじれ曲がった男達に恐怖で泣きながら犯され、俺が帰ってきた時には「ごちそうさま!」とテーブルに血文字が刻まれていた…それは…俺の妹の血だった
妹は処女だった…それを連中は壊し何度も汚らしい体液を妹の中にを放った
そして妹は死んでいた…腹を自ら割いて
顔は涙と恐怖の表情で硬直していて口は何かをねじ込まれたのか、少し吐いていた。
腹は手料理でいつも使っていた包丁で無理や割いていて、どす黒い血が縦に割れた腹から子宮や腸がズタズタにはみ出ていてハエやうじが湧いていた。
妹のミアは激痛に泣きながらも
孕まされるくらいならと自ら行ったのだ…別れの言葉もなく…
俺は泣いた…枯れるまで。妹の亡骸に抱きつき、何度も何度も謝った…
だが妹は白くなった目で天井を見つめるだけだった…。
その後俺は復讐すべく、兵舎に行きゼッドを粉砕しドブに流そうと向かった…。
が、ヤツは逃げていて既に居なかった…。
予想していたのだろう…鬼神とかした俺が復讐しにくるのを…
上官いわくゼッドはスカベンジャーの仲間を呼びトラックで兵舎から逃げたと…。今は内通者が居ないか聞き取り調査中だと言う。
俺は上官に妹がゼッドに殺された事を話した…。ヤツは殺人を犯したと…。だが返ってきた言葉はあまりにも非情だった…。
「部外者が死んだと?で?それって重要?」
俺は上官をその場で銃殺しかけた…だが今の俺は復讐する為の資金とコネが必要だった。だから我慢をせざるを得なかった…。
そして俺は今、目の前に居る妹に謝った…。何度も何度も…。
守りきれなかったことを…。そして、復讐の為の資金のアテも失ったことを…
だが妹のミアは優しく俺の頬を撫で昔のように、可愛い笑顔でこう言った…
「ならアニキ…簡単だよ!ブラックウォールの力を使えばよいの!」と…
「俺は困惑しブラックウォール…だと?その力はどうやって…?」と藁にもすがる思いで妹を見つめ…問う…。
すると妹はこう言う
「アニキが射った薬こそ、ブラックウォールの力そのものだよ…!」
と言うので俺は思わず震えつつ「…?!あのアンプル…が?俺が射ったあのアンプルが…?」と
妹は笑顔で「うん!そうだよー!よかったね!これで復讐できて!
おめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうオメデトウオメデトウオメデトウ…」妹は壊れた様に何度も何度もオメデトウと言い顔に赤黒いノイズが走った
「ミアァァァアッ!!!」俺が絶叫したときだ…
「お前はもう死んだんだ。ヴィンセント…。」妹の顔が恐ろしい女の顔に変わったのを見て俺はまた気絶した…。
一方…ヴィンセントが気絶しリパードクの所へ運ばれている間、Vとジャッキーはワカコからサンドラドーセットというナイトコープ社の社員をスカベンジャーから救出する依頼を受けていた。
二手に別れジャッキーはスカベンジャーを気絶させ、Vは音もなくマンティスブレードで千切りにしていた。
氷漬けにされた拉致された人間をみてスカベンジャーは狂ってんなーと思いつつ、何気なく彼らのログを見た。すると興味深いメールのやりとりがあり内容は[ヴィンセントというミリテクの企業兵の妹を、やっと犯してやったぜ!企業兵の身内にしては可憐な妖精だし危険を犯した甲斐があった!犯しだけに]という寒い内容だったがVはヴィンセントという名前で気づく。
「ヴィンセントってもしかしてエヴリンパーカーってヤツが言ってたレリック強奪に参加する元企業兵の男だったよな?え…もしかしてヤツは復讐の為に?」Vは思った。「これさ…レリック強奪しくじったら俺、ヴィンセントにやられるんじゃ…大ピンチ!!!」