最終回に向かう奈落家
■キャプション
奈落は桔梗に関することになら、分身の意見にも従う?
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回はスニーカーなどの洋服)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
あまり季節は関係ありませんが、
雨の日ではない。
ストーリーのジャンル:わりと真面目
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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神楽は嬉しいようなそうでもないような気分だった。
奈落から新しいスニーカーをプレゼントされたのだ。
何か裏があるのでは?と勘繰る神楽。
だが、そのスニーカーは安物ではなく
つま先は変に薄くも尖ってもおらず
程良く自然に分厚くてスマート、
履き心地もクッションを踏んでいるかのように
靴底にふっくら感があって履き心地の良い物だった。
デザインは黒っぽいが
それは汚れを考慮してとのことで、
でも全体的にデザインもオシャレだ。
しかし神楽はちょっと迷惑していた。
奈落は神楽がいつも裸足だからと
気遣って持っていない物をプレゼントしたつもりだろうが、
履く靴がスニーカーなら
服装もいつもの赤と白の着物という訳にはいかない。
洋服を持っていない訳ではないが、
スニーカーに合わせたコーディネートが面倒くさい。
靴下も必要だし。
そしてそのスニーカーのデザインに合わせて
モノトーン調の地味なちゃんとしている洋服で
少し歩く人見城外の仕事に出た。
*
それから仕事を終わらせ人見城に帰って来て。
奈落に文句がある神楽。
「あのねえ奈落! いくら良い靴をプレゼントされても
4時間も5時間も仕事で歩かされたら意味無い訳!(怒)」
「だから良い靴をプレゼントしたのだ」
はめられた。
優しい面があるとは言え、
奈落は奈落なのだ。
「奈落! てめえ!」
いきり立ち、
首にかけて持っていたバッグから
扇を出して開く神楽。
「まぁまぁ姉さん。
あくまで仕事なんだし」
夢幻の白夜が割って入る。
「!!!」
神楽は激おこだったが
ギリギリのところで耐えた。
「残業分はきちんと手当が出ている」
奈落は神楽をはめたような形に
なってしまってはいたが、
体制で愛情を示した。
「明日のシフトは急遽、休みにしておいた」
奈落はさらに勇気を出して愛情を示す。
もっときちんと直接的に想いを言葉にして
伝えたかったがこのくらいが精一杯だった。
だが、神楽にはその更なる優しさがちょっと怖い。
また何か企んでいるのでは?という疑いも
湧いてくる。
「奈落がそうしろって言うんだから
それでいいじゃん」
と言う白夜の諫めもあって、
疑念は残るものの
神楽は怒りを収めた。
神楽は自室に戻って行った。
「奈落の愛情はわかるけど
姉さんをはめるみたいなのは
やめた方がいいと思うぜ?」
二人きりになって
奈落に意見する白夜。
「そうか」
「そうだって。桔梗もそういう回りくどいの
嫌がると思うぜ」
「よし、やめるとしよう」
桔梗をうまく使って奈落を諫める白夜。
奈落も白夜の進言なら比較的言うことを聞く。
桔梗に関することならなおさらだ。
もしかしたら父親であり上司である
奈落の機嫌を損ねるかもしれないが、
姉の待遇が少しでも良くなるなら
白夜はそれでいいと思った。
これは姉弟たちや他の家族、
ひいては人見領の領民たちにも
関わってくることだ。
そしてこれは奈落に忠実で小言も言い合える仲の
白夜にしかできない役割だった。
ただ、奈落はすんなりああ言ったが、
すぐに彼の持って回ったようなやり方が
変わる訳ではない。
それでも白夜は少しでも現状を変えようと
務めるのだった。
「役目は果たしたぜ」
白夜が自室に戻る途中の人見城の廊下で
小さくつぶやいた。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。