推しと語り明かしたい! 作:ファン1号
T県三門市にある防衛組織の【BORDER】……その正隊員である私は憂鬱だった。
「…………つまんなぃ……」
「私とのランク戦が?」
「違うの……ランク戦以前にBORDER隊員としてのモチベが消えそう……」
「ふ〜ん……挫折でもしたの?」
「してない。防衛任務で失敗した訳でも無いし個人ポイントも少しずつだけど増えてる。負け越した訳でもないから新しい構成を考えたい訳でもない……」
「だったらいったい何の問題?」
「なんだろぉ〜……」
私……
「じゃあ私には分からないし力にもなれない」
「分かってる……私個人の問題だもん……」
今ランク戦を戦っている相手は【黒江 双葉】……既に加古さんにスカウトされてメキメキと頭角を表してる天才の攻撃手だ。スピードスタイルで正確に相手の急所を射抜く見栄えも実力も高い天才だ。
「モチベが低い癖に久白が落ちないのは……もっとムカつく!」
「そりゃあ【対双葉ちゃん用生存スタイル】を組んでるからねぇ。簡単に落ちたらそれこそ挫折だもん……」
現在私達が行っているのは
「じゃあ逃げ回るの……止めてよ!」
「そしたら私が狩られる」
「そのレイガスト……うざい!」
私のトリガー構成は基本的に
【メイン】
・弧月
・旋空
・シールド
・通常弾(射手)
【サブ】
・レイガスト
・スラスター
・バッグワーム
・FREEE
の剣盾スタイル。でも私はトリオン4とあまり贅沢な構成の出来ないトリオン貧者だ。
「でももっと面倒なのはっ!」
簡単に供給器官を潰せない双葉ちゃんは私から距離を取る。それは私がカウンタースタイルを得意としているから。
「焦れて距離を詰めた相手をレイガストで止めて弾丸で脚を潰す。機動力の落ちた相手に圧力をかけて旋空で仕留める……久白の定番の勝ち方だからね」
「でも脚が残ってて動かれると詰められないんだよねぇ……」
「そしてこのまま時間が過ぎると……」
『タイムアップ! 両者生存で引き分け!』
機械音が鳴り響いて戦闘が終わる。やっぱ双葉ちゃんを狩るには私の機動力が低過ぎる。
「あぁ〜……やっぱ勝てない。双葉ちゃん速すぎて捕まんない! モチベが良くても勝てない」
「今日は何時にもまして消極的だったけどそこまでボヤくの?」
「うぅ〜ん……もう今日は上がる。多分こんなのの繰り返しになりそう」
そう言いつつ私はブースを出る。コレは
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