性癖と原作を崩壊させる俺のヒーローアカデミア 作:エンディングハンター
魔王系ヒーローになっちゃう転弧ちゃんの宣言による第9話。
転弧ちゃんの色々思ってる事を吐露できたので色々満足した。
まだ最終回じゃないです。
ふぅ……いや、ちょっと使い過ぎたな。こりゃ回復に第2試合分掛かる。一部分に抑え込む+一定部分は時間制限を儲けるくらいしないと完全回復はまだまだだな。
ったく……まぁインパクトは残せたな……あの顔面梅干し野郎にはそろそろ前に出てもらわないとな。
『予選通過は42名!それにしても早かったわね魔王ヒーロー!あまりにも早すぎるのと足止めの仕事が完璧すぎて余計な測定要らずで決めれたわ!』
そりゃどうも。あんたの為にやったんじゃねぇが、これで面倒臭い奴らは蹴落とせたな。
まぁその分恨みを買うが……残念ながらここはヒーロー校。テメェらがアホみたいな事を起こせばテメェらが命を落とす。そんだけだ。ここは命を掛けて自分の人生を掴む場所だからな。命賭けられねぇ奴はとっとと消えろ。
頭をガシガシと掻くと、少し毛が抜けていた。チッ、反動が来てんな……暫くは回復に収めねぇと細胞が完全に回復しねぇ。
崩壊は……全然使える。円環も問題ない……最後にほぼ切ってたからか。
100%完全解放は数分程度しか続かねぇからな、あークソ……『超再生』が欲しい……欲しいな。
「俺のモノにならねぇかな……俺の為に、俺の力に……」
……いけねぇ。あいつみてぇになる気はねぇ。
多くの個性を抱えて戦うのは緑谷だけで充分だろうが……なんだ?あれか、俺と人格が混ざろうとしてきたのが影響してんのか?
『そしていよいよ、次から本戦よ!ここから取材陣も白熱する、キバりなさい!さーて次の第二種目は……コレ!“騎馬戦”よ!』
さて、どうするか。騎馬戦の問題は俺と組むやつがイルカって話だが……
緑谷はねぇ。俺と対決すると決めたからには絶対に手を組むのは間違っている。
どうしたもんかね……
「おい、お前。俺と組まないか?」
「―――」
俺の事に声を掛けてきた男を一目見る。その時、ふと思い出した。
お前は―――……マキアを止めてきた。
言葉に反応して個性を使うタイプ。一瞬で理解した。
「おい、なんか喋れよ」
「……」
「……まさかお前、気付いてるのか?いや洗脳されてる……そんな感じはしないな」
「お前のそういうとこが弱ぇ」
「ッ!?」
「成程な。お前の個性はその時使ったタイミングの言葉がトリガーになるらしい。個性を使わずに喋るタイミングになると空気が変わる」
「……気付いてたのか」
「分かるんだよ。ってか、言葉に引っ掛けて何喋らせるか知らねぇが……洗脳か人の心を掌握するタイプの個性か?」
「そこまで……クソ、どんだけ種割れてんだよ」
へぇ、洗脳か。人心掌握はアイツの個性の中にはなかったな……洗脳は分かる。解除方法もきっかりな。
緑谷出久の研究の為にアイツが死ぬ程テレビを見せてきた。ご丁寧に録画までしてな。ド迫力の超パワーは当たったら不味いしな。
「おい、お前……勝つんだろ」
「何を」
「戦いにだよ。名前と個性を言え、そうしたら―――お前が舞台に上がれる為の布石は作ってやる。俺が取るのは頂点―――全てにおいて勝つ。引分はあっても負けは認めねぇ」
そう言うと、まるで観念したかのように薄紫色の髪の男はため息をつく。
「心操。心操人使だ……個性は洗脳、喋った相手が返答したらそいつを洗脳できる」
「……」
「おい黙って頷くなよ。なんで分かるんだよ……?今のタイミングなら掴めると思ったんだが」
「……」
「(クソ、こいつやりにくい……)」
―――コンプレス。お前、最高だぜ。
お前が
お前は俺を覚えていないけど……お前の意志も夢も俺が叶えられる世界にしてやる。
「分かった、もう個性は使わない。どうするんだ?陣形は?」
「ああ、そうそう。他のメンバーも決めねぇとな」
「おい無視か!?」
「ってか、答えたら反応する個性は面倒くせぇなぁ……そいつに返答してしまわねぇように答えないといけないからな」
「……!(俺の個性の抜け穴まで!?だが、すげぇな……確かに答えないように言わない様な
さて、他のメンバーどうすっかね。いい奴は緑谷に取られる……俺なら、連合をリーダーにしていた俺ならどうするか……心操だっけか。こいつの個性を上手く使うなら……
「おい心操」
「なんだよ?もういいって、個性は使わないし普通に返答しろ」
「お前の個性で他人の個性を強制的に使えるか」
「!……ああ、使えって言ったら衝撃で目覚めるかもしれないが…」
「よし、ならいい。最悪捨て駒にする……お前だって勝ち上がりてぇんだろ、上に」
「当たり前だ。その為にここまでやって来てんだよ……」
向上心もある。個性を上手く扱えるなら途中のボーダートップの奴らも対応させられる。
さて……何処まで出来るかね。まずは個性の把握だ。
A組の全員の個性の把握は終わってる。なら今度はB組から抜く。
「心操。お前の個性でB組の中の良さげな個性を抜け。お前はAとBのどっちにもいなかった。他のクラスとは敵対してねぇって事だから簡単に入り込める。そこを突け。奴らは俺達を目の敵にしてる」
「命令すんなよ」
「それで、お前が残りの騎馬の二人をかっさらったら俺の指示通り動け。俺はお前らを守るしお前の動きを全力で助けてやる」
「……なんで敵なのに助けるんだよ」
「じゃあ、決戦で戦いたくねぇのか?」
「!…んな事は」
「だったら、本気でやろう。結果なんか見えてる?はっ、諦めが早いんだなァヒーローは」
そういうと、心操は俺の体操服の襟首を掴む。本気で怒りを抱いて、俺を見つめる。
「俺は、俺はっ……!本気で、この個性でも……ヒーロー目指そうと思ってんだよ……!」
「……そうだ。それが聞きたかった」
「…は?」
「それでいい。本気でヒーローになりたいヤツが公衆の場でヒーローバカにされたら怒るよなぁ」
「な、っ……」
「いいぜ、仲良くやろう
―――さぁ、より混沌にしていこうぜ。この戦場を。
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今回の編成を確認する。殿は俺、一番前は心操が『洗脳』を使いやすくする様に。
左の方は庄田だっけか。個性はツインパクト……面白そうだ。いい使い方を考えるか。
右の方は残ってた尾白を借りた。丁度良かった、筋肉質でガタイのいい男が欲しかったところだ。
「心操。分かってるな」
「こき使う気だろこれ……クソ」
「洗脳してる奴は答えないから、特に意気込みは……ああいや、尾白は後で慰めてやるか」
『よぉーし!お前ら全員位置についたな!?準備はいいかなんて聞かねぇぞ!行くぜ、カウントダウン!
3、2、1……!スタァ―――ト!』
始まった瞬間、俺と心操は他の奴らに向かうこと無く……停止。
俺は懐から出したキャラメルを口に放り込んで食べる。
「これでいいのかよ……全く動かないのはいいのか?」
「戦況を見極めろ。俺達がやるのは戦って勝ち抜く事じゃない……今の状況と個性把握、そんで俺達で崩せる所を見つける」
「地味だな…だが、分かった。それも必要な事だ」
物分りのいい奴だ。今は傍観でいい、下手に動いてボロも出さないし情報収集がよーく出来る。
「そもそもなぁ、本当にどいつもこいつも下手に出過ぎなんだよ。
要するにな。玉を取りゃいいんだよ。必ず目立つやつが出てくる、そいつらが動き出す時を撹乱し、乱すものになりゃいい。
俺達はおじゃま虫の様にうざったらしく這い回る。泥ん中だろうが何処だろうか…」
そう言って、周囲の個性の影響は『円環』で完全に防御する。プラスして破壊されたら俺がすぐに貼り直す。弾性を付与されている俺の足場ならぶん殴っても壊れなければ相手に返っていく。
最終決戦で戦っていたあの場所を落とすつもりだったアイツが全部ひっくり返された時……あの男、名前なんだっけか……
ああ!ジェントル・クリミナルだ。アイツの個性も弾性を付与するタイプの個性だったよなぁ……『サーチ』を伸ばしてった時に気が付いたぜ。
アイツの個性の使い方には目を見張るものがある。この足場もそいつの使い方を参照している。
何より、最終決戦の緑谷出久から引き継いだワン・フォー・オールから経験として、俺にはその個性の力がどれほど強力で研ぎ澄まされてきたものなのか理解している。
「―――大体把握した」
よし、記憶した。爆豪の組み合わせと轟の組み合わせ面白いなぁ。あんなゴリッゴリのフルパーティーを組んだのは間違いなく陰キャゲーマーからしたら羨ましいもんだろう。
けどなぁ、どんだけ強い能力をかき集めても…どんだけ優秀な奴がいたとしても……
「心操、行くぞ。奴らの矜恃をへし折ろう」
「分かった…おい、あんま使いまくるなよ」
「わぁかってる。なら俺に取られんなよ」
「…それはそれで癪だから俺からも頑張らせてもらう」
「そうしろ」
今まで攻めてこなかった事を、まるで当然だったかの様に。
魔王の軍勢……たった3人程度だが、動き出す。
「遊んでくれよ、なァ!」
一気に進軍すると共に、個性の使用によって破壊されたらコンクリートで出来た足場の瓦礫を掴み取る。
そして、周囲に投げ付ける。当てないように、かつ全体にそれ―――『崩壊』が広がるように。
そう、小さいものから大きいものに広がっていくような『崩壊』として個性を使ったのだ。しかも投擲物にである。
「ッ!動き出したんだね、転弧さん…!」
その様子を見て、また緑谷も気が抜けなくなる。何より崩壊の布石はすぐにこちら……緑谷と、そして緑谷を追い込んでいく轟のチームにも飛んできている。
氷のフィールドが崩壊し、追い込み漁の如く狭いフィールドだった有利状況が全部ひっくり返る。
「志村…!」
「っと……悪いなァ?お前達の蓮馨時の動きや個性の把握で時間食っちまった。まぁ、戦況を冷静に判断するって体で動いてたから許されるだろ。参加してないわけじゃないしな」
「……お前にも負けねぇ……!」
状況を考えれば、緑谷に宣戦布告していた轟が緑谷を一点狙いするのは当然であった。宣言は宣言、当然有言実行するに決まっている。
そんな中で、ほぼギリギリで攻めに出てきたなんて普通に考えておかしいとも。相手は必死こいて生き抜かなければならないとも。
「そういえば、転弧さん……」
「あ?」
「1000万ポイントのハチマキは……?」
「要らんから場外に捨てた。だいぶ力入れて遠くに行くように放り投げたからな」
「は?」
そう。事前にミッドナイトから答えられていたのだが、なんと前の予選で1位になったものは1000万ポイントが送られていたのだ。
それを、場外に捨てた。緑谷出久は耳を疑った……己の幻聴とか疲労による聞き間違いなんじゃないかと。
「んじゃあな、お前ら見に来ただけだから俺はハチマキ取りに行ってくる。心操行くぞ……『円環』」
「酷使しやがって……!」
そして、肝心の魔王のチームはとんでもない移動方法を開始した。
まず庄田二連撃の『ツインバクト』を志村転弧が使用する『円環』に付与する。そして全体に広がった円環状の足場をゴムボールの様に弾きながら加速し始めたのだ。
最初にぶつかったのは……障子を馬とする峰田チームだった。
「よう障子」
「な、っ……!」
「へぇ、その個性で自分一人の馬を……そん中にいるんだろ?悪いけど個性の腕は『崩壊』させてもらう」
「させる程、甘くはない……!」
そう言って障子の個性である『複製腕』全体で覆い隠された背中が露になると、そこには蛙吹梅雨と峰田実が。
「見つけたな」
「おい峰田、実はな―――今志村は下着を着けて、ない」
「なんだって!?―――」
「ケロ……ッ!?峰田ちゃん、何して」
「悪ぃな。残念だがもう貰った」
そう言いながら志村が心操に頼み、庄田のツインパクトの衝撃によって、『円環』で守られた4人が加速する。衝撃を発生させずに、移動に使うのならとても有意義すぎる能力だったのだ。
そう、殆どこの動きでさっきから飛び回っている。審判のミッドナイトからは場外に出てないし馬からは離れていないからOKとの談だが無法すぎる。
「そりゃテメェらじゃねぇ勝てねぇだろうな。簡単な言葉で動揺しすぎだ」
「今のは流石におかしくないか……?あいつに対面した時はそう言えって言われたが」
「ハッ!そういう奴がいてもいいんだよ、アイツらしい」
次は、爆豪勝己だ。正面で勝つ。
「爆豪クン!遊ぼうぜぇ!」
「ッ、崩壊女ァ……!」
「おい爆豪、とか言ったよな?お前やめとけ、こいつに勝てる訳ねぇからな」
「誰だテメェは!俺とこいつの真剣勝負―――」
「え、おい爆豪!?どうした!?」
「わりぃがもう取った」
おっせぇんだよ。テメェは自分の個性の使い方や機転が効くタイプだろう。けどお前は今
から疎かになってんだ。狩りやすくて仕方ねぇ。
次は轟だ……!
「―――志村!」
「爆豪のはもう取っちまったからなぁ!俺はそそくさとてめぇも取らせてもらう!」
「やらせ、ねぇ!上鳴!」
「お、おう!無差別130万ボルトっ!」
だが、それは全て俺の前じゃ無力だ。
「―――何!?」
「わりぃなぁ、俺の『円環』は膜で覆われてる限りは通したいもの以外通さねぇからな」
「(なんて、凶悪な個性……!いえ、寧ろここまで使い込まれているのですね、志村さん……!)ならば!」
「おっと、攻撃すると志村の胸がまろび出るからやめとけよ」
「なんてはしたないこと言葉を―――」
「(!?八百万が止まった!?)飯田、動かせるか!」
「君と僕だけだが、致し方あるまい、レジプロ…ッ……バースtグァッ!?」
しかし、飯田は通さない。『全体』に円環を貼ってるんだよ。お前が横を通り抜けようとしたら、俺達の壁にぶつかる。そして『円環』も破れる。そして同時に―――庄田の『ツインパクト』も起動するからなぁ!
「この衝撃は、不味い―――!」
「くっ、そ……!」
轟が氷を展開し、その間に俺はもう一度『円環』で全体を覆う足場を展開する。
それをしっかりと確認してから、すぐに庄田の『ツインパクト』で軽く衝撃を与えて、加速!
「残念だった、なァ!」
「な、っ……!」
取った!残念だがとっとと向かう!何よりこれ以上は轟も炎を使ってくる可能性はある、今は空気だけを許可してる……この中に充満した酸素を燃やされたら俺達大炎上だ。
「心操ォ!最後は緑谷だァ!」
「ああ!」
すぐに加速していく『円環』の中で、緑谷に向かっていく。この間に何秒立ってるかわからねぇが……だがそれで諦める訳にはいかねぇんだよな!
「緑谷ぁぁぁあああ!!!!!」
「―――転弧さんっっっっ!」
お互いがぶつかり合う。衝撃は『円環』が受け止める中、俺は思いっきり身体を騎馬から離れる。
爆豪がやってた所は確認した!地に足つけなきゃ反則じゃねぇ!そしてこのルールは、俺の『円環』には適応されねぇ!
「く、っ……!」
「お前のそういうとこが、甘ぇんだ……よっ!」
すぐに身体を擦り付けていくように滑らかに、入り込む形で緑谷の背中に潜り込む。
そして『崩壊』によって感覚のリミッターだけを崩壊させる!俺がひとり殿を離れる、つまりそれはどっから攻撃が来るかは俺自身が認識しねぇといけねぇ!
クソ面倒くせぇが、慣れれば……
「見えてんだよッ!」
「何っ……!?」
影の個性使いか!お前は確か大ダメージ与えてたよなぁアイツに!
クソほど理解できるぜ、強い個性なのは間違いねぇからなぁ!アイツを散々弱らせた一撃が打てるかもしれない可能性がある個性!
けどどうした、それが!
「今の俺には、そんなもん関係ねぇ!」
尾白の尻尾が、俺を回収する。即座に俺の身体だけが引っ張られ、その間に飛んでくる謎の機械は俺が触れて
発明品……緑谷や他の奴らが最終決戦時に付けてた装備系を担当してた奴だな?見た事あるデザインがある。
「私のドッカワベイビー達が!」
「ごめん発目さん!」
「ダメだ緑谷―――
『アイツスルドスギルゼ!』
「どうするんデク君!?」
残念だが、お前らのこれ以上の攻防は敵わねぇ。
あとは俺達が―――総取りだ。
「『円環』、『ツインパクト』での最大凝固だ。割ろうとすれば場外行き……この意味が分かるだろ?」
状況は、絶望的。カウントダウンが無慈悲に行われるまで、全員の膠着した状態で騎馬戦は終わった。
なんか色々独自設定と解釈でめちゃくちゃやってます。
でもまぁ……あれだけ小物感から大物、最早ヴィラン史にオール・フォー・ワンの次にインパクトを残した死柄木ならこれくらい的確に個性を使えこなせたり色々出来そう……と考えました。
ちなみに青山君は別の人と組んだ扱いになってます。ごめんね青山君。