憑依サマーオイルワイの術式が呪霊操術じゃないんだが 作:有象無象のアルカディア
「何が…どうなって…お前は私…なのか…?」
《ちょいと違うな、正確にはお前の前世ってやつだ。》
「…は?」
《一から説明してやるから黙って聞いてろよ?》
俺がやった事は単純明快だ、術式で俺の肉体(夏油傑)をコピーしてもう1つ入れ物を作り新しく生み出した肉体へ俺の前世の意識を今世の【夏油傑】から切り離して移植した
ただそれだけ、何故そんなことをしたかと言えば答えは簡単
「呪霊…術式…前世…一度に説明されても全く理解できない事が多すぎる…。」
《ま、そうだろうな。9歳のガキにそんなもん理解しろって言ってもキツいわなぁ…。てか9歳のガキにしては達観しすぎだろお前…。》
「未来の私はそんな社会に絶望し、両親をこの手で自ら…。」
《あ〜…俺の前世の記憶共有して1部未来夏油の性格が無意識にインストールされてた感じかぁ…。言っとくがそれは本誌の世界線ってだけでこの世界とは何の関係もないからな?お前、あんな優しくてかっこいい夏油夫妻殺すとかすんなよ?》
「分かっていますよ、そもそも前提としてそんな事あなたがいる限りさせないでしょう」
《そりゃあそう、あの人らに手出すならまた意識俺の方に戻して二度と表に出さねぇぞ》
「それで困るのもまたあなたですけどね」
《…(キレそう)》
「けれど聞くだけでも凄まじいね、その次元力と言うエネルギー」
《まぁ世界線が違うからなぁ…。地球どころか幾つもの宇宙の平和を掛けた戦争してる作品と地球って1つの惑星の1つの島国で行われてる殺し合いとじゃジャンルが違いすぎて比べるようなもんじゃないだろう。》
「だからこそ、そんな力があると知られれば呪術界も呪詛師集団も、あらゆる組織があなたを縛りつけようとする。」
《そっ、そこでお前の出番なのさ、夏油傑くん。》
「あなたも夏油傑でしょう?」
《ややこしいからこうして分離してる時は《前世さん》とでも呼んでくれ》
「えぇ…。まぁいいですけど、それで前世さんが私を切り離した理由が私の術式…」
《そっ、呪霊操術!分離した事で確信したが、俺の術式次元力はお前の脳みそじゃなく俺の魂そのものに縛り付けられた術式だった。つまりその肉体、その脳、お前の魂にはちゃんと本誌サマーオイルと同じ呪霊操術が宿ってるはずだ。》
「サマーオイル言うな…。私嫌なんですけど、未来の自分本人が言ってる【吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みするような味】なんてものを口に入れるの」
《あぁ、その辺は安心してくれ。下手にお前が闇堕ちする要素与えてほんとに闇堕ちされた上に、お前が血も涙もない原作夏油になって両親人質にとって俺を釣り上げるようなゲスになられても困るから、お前が闇堕ちする要素は全て潰してやるから。》
「具体的にはどうするつもりなんです?」
《呪霊玉なんてもんを食わなくても、要は呪霊を捕まえられりゃいいんだ、そんで言う事聞くようにすりゃあいい。つまりだ。》
そう言って俺は
「ちょ…えっ…まさか本気で言ってます?」
《ジュレモンGETだぜ!☆》
「パクリですよこれ、著作権侵害です。」
《安心しろよ、だから上が白で下が赤になってるだろ?そんでボタンも真ん中じゃなくて上側の中心にしておいた!名付けて、モンスターb「やめてください、その名前を出したらほんとにアウトですよ!?」ちぇっ、んじゃあ呪霊玉で》
「…まさかこれに入れて呑み込めと…?」
《やっぱ原作でもそうだけどお前って時々バカだよな…。》
「なっ!?」
《次元力様々だよ全く、難しい注文も俺のイメージ力次第で簡単に再現できらぁ…。機能は例のポケットのモンスターに出てくるボールと全く同じさ。命令に従う基準はバッジの代わりにお前の術師としての等級で用意した。原作夏油と同じ特級になればゲットした特級呪霊も問題なくお前の言うことを聞くはずだ。とりあえずそのボールにありったけ呪力込めてどっか外の雑魚呪霊捕まえて検証するぞ》
「はぁ…色々不安ですね…。」
《あぁそれと、ほれ》
「っと…バッグ…?」
《それもボールと同じ仕様さ、どんな大荷物でも自転車でも入る四次元バッグ》
「…は?」
《とりあえず初期量産したボール9999個その中にぶち込んでるから適当に呪力込めて片っ端から投げまくれ。安心しろ、第2段階になっちゃいないが俺はお前でお前は俺だ。お前が俺である限りお前の呪力量や出力は俺の次元力で永遠に供給され続ける。いくらでも捕まえ放題だぜ、目指せジュレモンマスターだなぁ。》
ちなみに呪力を練ることができない一般人には俺の姿は呪霊同様見ることも感じることもできない、これはおそらくだがコピーする際に呪力(次元力)で肉体を形成したが故に、今の俺は呪力で構成された呪霊のような存在なのだろう。
つまり呪術師連中からしたら9歳のガキにビッタリ張り付いてる一般特級呪霊って視点で映される訳だ
だからこそ尚更都合がいい、コイツの呪霊操術…呪霊操術なのか…?もはや別物な気が…まぁいいか、とにかく呪霊操術のコイツを隠れ蓑として、俺はコイツに調伏された呪霊という枠に収まれる。
これにより俺は呪術界からも呪詛師からもノーマークで術式の詮索もされずに済む。
更に未登録の特級呪霊を調伏したって事でコイツ自身にも箔をつけることができて、コイツに箔が付き爆速で特級術師に選ばれりゃ必然的に高度な任務に駆り出される事となり、俺やコイツの修行時間さえ手に入っちまうっつう一石四鳥の作戦だ。
やべぇ、我ながら天才的すぎるぜ…!
《おっ、ゴミ共のお出ましだZE☆AIBO☆》
「あなたのその時々噛み合わないハイテンションはなんなんですか…。えっと、ボールに呪力を込めてボタンを押して投げ付ければいいんですっけ?」
《そうだZE☆さぁ、お前の力を見せてくれAIBO☆》
「はいはい、分かりましたよもう1人の私…はぁ…。」
《おっとAIBO☆ショットガンシャッフルはボールを痛めるZE☆》
「やりませんよっ!そんな事っ!」
AIBO☆が投げたボールは低級呪霊の頭部に命中、そのまま低級呪霊の頭部を粉砕して祓ってしまった。
「あっ…。」
《AIBO☆それじゃあ呪力を込めすぎだZE☆》
「加減が難しいな…。」
《エネルギーは文字通り無限にある、トライアンドエラーで感覚を掴むしかないだろうさ》
「急に素のテンションに戻るのやめてもらえます…?」
《流石に飽きたわもう1人の俺ムーブ》
その後も俺たちは街中を駆けずり回り、呪霊を見つけてはボールを投げ付けると言うチンピラムーブを繰り返して行くのだった。
最初の内は呪力を込めすぎて呪霊をゲットする前にひんしを超えて即死させたり、逆に込めなさすぎてただ相手を煽る為だけに遠くから石投げてるクズ野郎ムーブをカマしたりして何とか4級の呪霊に対応する呪力量の調整を覚えることに成功した。
「やっと1匹…捕まえられましたね…」
《60個ぶん投げて収穫は1匹、まぁ呪力と術式目覚めて1日目でこれなら早い方なんじゃないか?》
「おかげで嫌でも細かい呪力の出力操作を覚えられましたよ…。」
《そんじゃあさっき捕まえたヤツを出してみようぜ、ちゃんと調伏できてるかボールの機能確認もしたい。》
「………では、出て来い。」
ボールから出てきた犬呪霊は夏油を襲う素振りはない、むしろ夏油によく懐いており、指示を待つように夏油を見上げている。
それはいい、ボールの機能はちゃんと俺が作った事象通りに働いている。それは大変いい事なのだが…
《なんか、可愛くなってね?》
「え、えぇ…そうですね…。なんかすごく…」
「《ポ○モンみたいな……。》」
と言うかまんまガー○ィだった…。
「どうするんですか…と言うか、どうしてくれるんですか…コレ…。」
《いや知らん、何これ…怖…。》
俺はあくまでボールの機能を参考にしただけだ
と、そこへ一般通過婆さんが夏油に話し掛けてきた
「まぁ、可愛らしいワンちゃんねぇ。僕、お散歩偉いわねぇ。」
「!?!?!?」(隣の前世さんを無言で見る)
《いや普通の婆さん、呪力もほとんど感じない。てか見えてたらまず犬より先に空中に浮いてるお前に瓜二つの俺を先に見るだろ。》
「え、えぇ…ペットの散歩をしてるんですよ…ははは…。」
「まぁまぁ、若いのに丁寧な言葉使いね、ひとりでワンちゃんのお散歩もとっても偉いわねぇ。」
一般通過婆さんはニコニコと笑いながら夏油に手を振り去っていった。
「は、はい…ありがとうございます…。」
《やっぱ俺のことは見えちゃいないな…って事はつまり…。》
「はい…。」
「《この子/コイツは呪霊じゃなくなった…?》」
捕まえた結果、呪霊のはずのコイツが一般人に見えるようになってしまった…。
つまり、コイツは呪霊では無い何かに生まれ変わってしまったということだ。
「どうするんですか…コレ…。」
《うーん、おっかしいなぁ…。捕まえた呪霊をポ○モンに転生させるなんて機能を追加した覚えはないんだが…。やっぱりある程度制御できてるつもりだったけど、まだまだ次元力の制御なんてできちゃいなかったってことか…。》
【ガウッ!】
めちゃくちゃ高速でブンブンとシッポを振って夏油の脚に縋り付く推定ガー○ィ、可愛い(確信)
《とりあえずなんか指示出してみたら?》
「え、えっとじゃあ…ガー○ィ、あのコンクリート壁に向かってひのこ」
【ウゥッ!ガウッ!】
これひのこじゃないね、はじけるほのおだね。
《うーん、コレは紛うことなきガー○ィ…》
「私の…呪霊操術が……」
【アウッ!ウゥッ…。】
虚ろな目でガー○ィを抱き上げ、褒めるように撫で回している夏油を横目にとりあえず俺の天才的すぎる作戦が前提から崩壊した事を悟って俺は天に吠えた
「ど゛う゛し゛て゛だ゛よ゛ぉ゛ぉ゛!゛!゛」
そんなこんなで、ガー○ィを家へと連れ帰ってきた
両親は夏油になつきまくって頬擦りしているガー○ィを見て快く家族に迎え入れた。
ちなみに名前はディーになった(命名父さん)。流石にガー○ィ呼びは色々危なすぎる。
「ディーちゃ〜ん、ご飯ですよ〜。はーい沢山食べてねぇ。」
【アウッ!ワゥンッ!】
ちなみに母さんがバカほど可愛がっている。
ディーもそんな母さんに懐いてヘソ天して撫で待ちする始末だ。
もはや呪霊だった頃の面影は1ミリも存在しないな。
「それでどうするんだい?あなたの目論見は図らずもあなたの目論見によって潰えてしまったわけですけれど。」
《いやー、完全に予想外でしたわ。まさか自身に対する極小規模の事象操作がこんなにも予想外の暴走を引き起こすなんてなぁ。やっぱこの力全然扱える気しねぇや》
「危機感が欠落しているじゃないですか?そう言う話をしてるんじゃないんですよ今」
《わーってるよ、けどもうあぁなっちまったもんは仕方ねぇだろ。ディーはもう、【あの姿で生まれてきた生物】って世界の事象に刻まれちまった。俺やお前から発生した術式や生物じゃない、次元力が勝手に変成した全く別の生命体だ。ソレをおいそれと【元の呪霊に戻してください】なんて願ってみろ、今度はいったいどんな間違った叶え方をするか分かったもんじゃねぇぞ。》
「だからと言ってあのまま放置するのは…」
《まぁ大丈夫だろ、幸いサザ○ドラとかメタグ○スとかその辺の明らかな未知生物じゃなくてギリギリ【まぁ海外の雑種ならこんなの居るかな…?】くらいの犬が出てきたんだ。普通にしてりゃあ案外バレへんやろ、知らんけど(鼻ほじ)》
「そんな他人事みたいに…悪目立ちする事で1番困るのはあなたなんですよ?」
《じゃあどうすんだ、あのボールを使えば捕まえた呪霊はみんなポケ○ンになって非術師も見える触れるエアリアルだ。それともお前が【吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みするような味】を食うのか?食わねぇだろ。》
「そもそも自身の肉体を変成できるのであれば、私の味覚を一時的に消してしまうことだってできるのでは?」
《…………………。》
「え…嘘でしょこの人…なんです?その【その手があったかぁ!】とでも言いたげな表情」
《その手があったかぁ!》
「アンタの方がよっぽどバカじゃないですか…。」
呪霊ボールは全てスクラップとなった。
なお四次元バッグの方は
「何かと便利なのでコレはこのままで大丈夫です」
《あ、そう…。》
自信満々に制作した呪霊ボールが産廃と化した中、ついでのように作った四次元バッグの方が実用される事となり前世さんの情緒は死んだ。
この後、めちゃくちゃ呪霊取り込みまくった。
本日のオリ呪霊(?)
ディーくん(某ポケットの中のモンスター系(元)呪霊)
見た目はまんまガー○ィ、ちなみにいかく個体(有能)
呪霊換算で3級の中くらい、夏油母の作るビーフジャーキーが大好物
覚えている技は ほえる・じゃれつく・はじけるほのお・ほのおのキバ
元は4級の犬のような呪霊だったが次元力によって魔改造された呪霊ボールに捕まえられた事で変貌してしまった。
夏油一家の事が好き、実は前世さんが見えていない。
サマーオイルの事を【人間のフリをしたポ○モン】だと思っている。
本日の次元力作品
呪霊ボール(こちらも某ポケットの中のモンスター系ボール)
呪力を流してね!
対応する等級に対応した呪力を込めて呪霊にぶつけよう!
ボールをぶつけた時に呪霊が死んでしまったら呪力の込めすぎだ!
ボールをぶつけた時に呪霊がすぐ出てきてしまったら呪力が込め足りなかった!
捕まえた呪霊はポ○モンに再変成されるよ!
みんなもジュレモン、ゲットだぜ☆
次回、時系列がかなり飛ぶ