正義の味方になりたかった系ハンターのエミヤ=キリツグだ 作:GT(EW版)
マスター・キリツグが言っていた通り、ジャポンまで来ればカキン帝国からの追っ手が私の前に姿を見せることはなかった。
いや、正確に言えばエイジリアン大陸付近の海域までは何度かそれらしい船を見かけたのだが、そこはベテランの風格を漂わせる船長殿の的確な指揮の下、巧みな操舵で振り切ってくれた。
流石はプロハンター御用達の船と言ったところか。カキンから遥か遠く離れたジャポン列島までの航路は決して平坦なものではなかったのだが、船は荒波はもちろん武装船も何のそのと、無事私たち2人を目的地まで送り届けてくれた。
それほどの頼もしさとなれば、初対面こそ荒っぽい第一印象に多少の不安はあったものの、私も安心して命を預けられたものだ。
キリツグからは「君からも応援の言葉を掛けてやるといい。きっと3倍の速さで僕らを届けてくれる」と促されたので、私も定期的に艦橋へ顔を出しては月並みな感謝と労いの言葉をかけてみたものだが……その際、船員たちのオーラは不思議と覇気を高め、リップサービスかもしれないが予定日時よりも数日早くジャポンまで辿り着けたという。
私のような小娘の声援一つでも、効率向上につながったのなら幸いです。
『デュフフフ……なあに、拙者の船にかかればこの程度の悪路なぞお茶の子さいさいですな!
デュフッ、不本意なノーパンノーブラでしおらしくしている清楚な姫コス金髪美少女に頼られて気合いを入れない男はありえないwwwww不本意というのがポイントですなwwwwwやはり恥じらいこそが最大の激萌えアクセントですぞwwwwwwww
──せっかく拾った命だ。エミヤの野郎はイカれているが、悪いようにはしねぇ男だ。苦労もあるだろうが、好きに生きな』
『? は、はい……私はこれから、この島で修練に励みたいと思います』
……だとか何とか、船長の話す言葉は独特なイントネーションの上に標準語でもなかったので、私には最後の励ましの言葉しか聴き取れなかったものだ。
それでもキリツグから後払い分の報酬を受け取った時の彼は、やってやったぜと言わんばかりの爽やかな笑顔をたたえていたものだ。私としても本当に感謝しています。口元に携えた立派な黒髭が特徴的な船長殿は、最後まで仕事を真摯に果たしてくれた。
……機会があればいつか、私からも恩返しをしたいものだと思う。
──そのようにして、無事に上陸を果たしたジャポンである。
しかし密偵の存在を警戒したキリツグの判断により、船の上陸先は人の往来が盛んな都市部からは大きく離れた港を選ぶこととなった。
ジャポンは大陸から完全に切り離されている立地故、事前知識ではどのような国なのか謎めいている印象があった。
しかしいざ実際に足を運んでみると、思っていたよりもカキンと大差ない雰囲気を感じた。
尤も私の生まれ育った村はカキン国民でも知る者の少ないド級の田舎、ド田舎であり上陸した港もまた港町と呼ぶにはあまりに寂れすぎている。田舎から田舎へ渡った程度では、そこまで変化が無いのは当然かと一人納得していた。
……しかし、しばらくの間滞在してみると、その時抱いた印象は大きな間違いだったことに気付かされた。
もちろん、良い意味である。
私の故郷と変わらないなど、とんでもない。確かに人の往来が少なく数少ない村民の姿もご老人ばかりが目立っていたが……彼らは皆、私の住んでいた村とは比べ物にならないほど心穏やかで、温かかったのだ。
キリツグに連れられて挨拶に伺った時も、彼らは白ドレスを着たどう見ても浮いている余所者の姿に奇異な目を向けることがなく、「遠いところから大変だったね〜。見ての通り何も無い村だけど、ゆっくりしていってくだされ」と優しく迎え入れてくれたものである。
それもプロハンターであるキリツグの人徳か……と思ったが、彼が言うにはここの住民は誰に対してもこのような接し方をしているらしい。
それを聞いて「そんなことでは、都市の権力者たちに搾取されるだけではありませんか?」と心配したものだが、そう言った私にキリツグは困ったような笑みを返した。何ですか、それは。
あと、ご老人がたから挨拶の度に手渡されたアメちゃんはとても美味でした。
他人から貰った食べ物とはいえ、日頃から毒に慣らしたこの身体は大概のものは問題なく消化できる。故に警戒しながらも頂戴したのだが……これが信じられないほど美味だったのだ。
私の知っているアメ玉じゃない。「何ですかこれは?」とキリツグに問い掛けると、彼はまた、何がおかしいのか笑うばかりだった。何ですか……
『何でも疑問を呈していく……見事な探究心と言ったところか』
『……馬鹿にしていますかキリツグ?』
『いや、とんでもない。誰だって未知には打ち震えるものさ。ハンターなんてそういう未知を最前線で体感する仕事だからね……ようこそ珍味と美食の国へ、かわいい騎士王さん』
『ん……美食の国ですか……確かにこれほどの品が挨拶代わりに配られているとは、相当なものですね……っ、こちらのアメはしょっぱくて甘い……ほんのり酸っぱくもありましたが、何ですかこれは?』
『それはレモン味の塩飴だね。夏の暑い日は、それが頼りになる』
『レモン……? 塩を甘味に? そのような貴重な物を、私のような余所者に?』
『……いっぱいお食べ、ログレス』
『何ですかその生温い眼差しは!』
村のご老人がたの気性の穏やかさにも驚かされたが、特に驚いたのは食べ物の質の高さである。尤もキリツグいわくそれはジャポンの質が高いこと以上に私の村の食事の質が極端に低かった、という話になる。キリツグの話によると、私の村は2世紀以上は古い前時代的な食事事情だったとのことだ。
私としては食べる物には困らなかった以上、味について不満を口にしたことは無かったが……毒物が混入した料理といい、ジャポンでの生活は私にとっての当たり前がことごとく否定されたものだった。
故に私は、彼と出歩く時は自分と社会の常識を擦り合わせる為に「あれは何ですか?」「これは何ですか?」「何ですかこれは?」と問い掛け続けることを怠らなかった。
私の中では既にわかり切っている事柄でも、本当の答えは違うかもしれない。因習村での常識が外の世界では何の役にも立たないことを理解した私は、例えキリツグからクドいと思われようと質問を恥だとは思わなかった。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とはジャポン発祥の格言であるが、良い言葉だと思う。私にとっては無知であることよりも、自分が無知であることを知らないことこそが恥だったのだ。
……恥と言えばそう、私の服の話である。
この村で私は、晴れて「浴衣」なる民族衣装を手に入れることができ、しばらくの間それを愛用することとなった。色は青を基調としており、腰巻きは私の髪色に合わせた黄色としている。
『やはりセイバーと言えば、青が似合うよね……』
というキリツグの言葉の意図はよくわからなかったが……見た目よりも丈夫な生地で出来ており、その着心地は悪くなかった。決して安くはなかっただろうに、キリツグは気前良くそれを買ってくれた。
それに、浴衣のことは私も以前から愛読の本から知識を得ていた。ジャポンと言えば「サムライ」、「ゲイシャ」、「ニンジャ」と呼ばれる三騎士の存在が有名だ。カキンがこの国と敵対した場合には最大の脅威となることが想定されるそれらの存在は、兼ねてより研究を行っていたのである。
しかしよもや自分が、彼らの愛用する「ユカタ」と同じ衣装を身につけることになるとは思わなかったものだ。
キリツグも仕事の時はスーツを着ているが、休みの日は浴衣を着ている。どうやら私が思っていたよりもこの服はカジュアルな場で着られているらしい。
因みに、着付け方は村で数少ない同性である村長殿の老婦人からご教授していただいた。
……その際、ついでとばかりに意を決して下着についても相談してみたのだが、老婦人からは「まあ! それは可哀想に……」と善意の同情から「サラシ」なる下着を手配していただくこととなった。
私の知る胸当てとは違うが、ようやく上半身を固定できるようになったのはとてもありがたかった。ありがたかったのだが……当時の私はまだ本格的な成長期が始まる前ということもあってか、元々上は着けていなくてもそこまで差し障りは無かったのだ。
そちらよりも重要なのは下の方……だったのだが、そちらについてもいただけないか訊ねてみると、ご婦人は「はえ? 何かご不満でも?」と不思議そうな顔をするばかりだった。
……というのも彼女らの世代では、浴衣の下は何も穿いていないのが普通なのだそうだ。
なるほどそれは、キリツグが初めて会った時の私の様子に「そういう部族なのか」と思ったわけである。ジャポン古来の文化を正統に受け継いでいるこの村の民こそが、まさしくその一例だったのだ。
どうしても気になるのなら畑仕事をしている男性たちが着用している「フンドシ」なるものならば用意できると聞いたが……そちらは何というか……この身には抵抗があった。
なのでしばらくの間はこれまでと同様の状態で我慢することになったわけだが……この話はこれぐらいにしておきましょう。私の名誉の為に。
何はともあれ浴衣という由緒正しきまともな衣装を手に入れたことで、私はようやく誰が着せたのかもわからない不気味なドレスを着替えることができたというわけだ。
そのドレスは逃亡生活の中でもさほど生地が傷んでおらず、見た目に反して実用的で上等な品質だったのだが、それでも私は心情的にこれ以上着続ける気になれなかった。何より片田舎の村では目立ち過ぎますし、丈も……その……
キリツグは「結構似合っていたと思うんだけどね……良い印象が無いのは、しょうがないか。ああ──本当にしょうがない」と少し残念そうだった。二度と着ませんからね? フリじゃないですよ!
そのようにして私は新天地で人の生に必要不可欠な最低限以上の「衣」と「食」を整えたわけだが、「住」についてもキリツグは再び私を驚かせてくれた。
『ここが、今度から君が住む家だ』
『!? ここが、ですか……見事な趣きですねキリツグ』
『だろう? 何たって僕は、正義の味方になりたかった系ハンターだからね』
音に聞こえた「ブケヤシキ」という物だろうか。村の外れに広がる敷地までキリツグに案内されると、そこは四角い塀に覆われた城のように広々とした大屋敷だった。
本から得た知識によると、プロハンターは世界大富豪ランキングベスト100の内60人を占めているという。キリツグもその例に漏れず、並々ならぬ豪邸で当たり前に暮らせるほどの収入を得ていたようだ。その「正義の味方になりたかった系」という枕詞は正直よくわからなかったが。
……謙遜せずとも、キリツグは立派な正義の味方だと思います。
そう言うと彼は、決まって何も言わず苦笑を浮かべていたものだが。
それはともかく2人だけで扱うには過剰な広さの屋敷に住まうことになった私だが、その分、日々の掃除や片付けの負担などは大きなものとなっていた。
何せ、私は「王の器」でしたから。人の使い方はある程度心得ていたが、逆に使われる立場としてはあまりにも無知だった。
掃除の手際は悪く、埃被った棚の裏から黒光りする物体が出てきた時には、この身体から迷うことなく「選定の剣」を引き抜いたほどに。
尤も、だからこそ私にとっては良い鍛錬になったと言えよう。念の修行と同じくそれは、何も知らない私がこの世界で1人でも生きていけるように──と、彼が考えた誠意ある教育計画だったのだと思う。
そう、「念」の修行である。
知らないおじさんについていくこととハンター協会に保護されること。あの時、彼から提示された二択の中で私が選んだのは前者だった。
正直私は初対面時点ではそこまで彼のことを信じていたわけではないが、ハンター協会という「組織」に身を寄せることについては何か、それ以上の不安をこの「直感」が訴えていたのだ。
キリツグが私を村から救出し、その身柄を協会で預かることは元々ハンター協会の副会長から直々に依頼されていたようだが、彼はその最終判断をあろうことか私に委ねたのである。
おかげで彼の懐に大量に入る筈だった報酬は依頼未達成ということで全てフイとなり、この一件は大赤字に終わった。手伝ってもらった黒髭の船長たちにも、彼のポケットマネーから全額支払うことになったと語っていた。
何も落ち込んだ様子の無い、晴れやかな笑顔で。
『ならば何故、私にあのような選択肢を? 「選定の剣」の力を危惧する協会の判断は正しい。他の選択肢を示さなければ、私は迷わず保護を選びましたが』
『実を言うと僕は、依頼主のことが嫌いでね……後でどんな無茶振りをされるかわかったもんじゃなかったから、最初から奴の金は受け取らないつもりだったんだ。依頼を受けたのはただ、僕個人が君の剣に興味があったから、という理由さ』
『? 何故? ハンター協会の副会長ともなれば、身分の信頼性は保証されているのでは?』
『……君も、実際に会えばわかる。あの男は──危険だ』
キリツグはハンター協会、というよりは依頼主である副会長個人に対して隔意がある様子だった。そんな彼は自身についていくことを選んだ私の判断を尊重し、一度としてこの身柄を他の誰かに売り飛ばそうとはしなかった。
私はそれをとてもありがたいと思ったが、こちらとしてはそこまで至れり尽くせりで本当に大丈夫なのかという不安は常に心に抱えていた。
だがそんな私に対して唯一厳しかったのは、「念」習得の修行だった。
衣食住が安定したことで、敷地内の道場にて私は早速修行に取り掛かることになった。元々「念」をある程度修めることこそが、彼のもとで暮らす為に唯一言い渡されていた住み込みの条件でもあったのだ。
『前にも何度か言ったけど、君のオーラはかなり特殊だ。おそらく君の体内に納まっている「選定の剣」の影響だと思うが、僕らから見て君はあまりにも目立ちすぎている』
姿形の話ではなく、彼ら念能力者から見た私の気配は例え数キロメートル離れていてもそこにいることがわかるほど独特で、知覚しやすいオーラを常に発しているらしい。
そしてそれは、大陸にいた頃の私がどこに隠れようと絶え間無く追っ手が駆けつけてきた最大の理由でもあった。私にとっては実にわかりやすい実害である。
『それだけじゃない……オーラは生命力の本質ではあるが、悪意を持って放たれたオーラを生身で浴びた時、普通の人間には致死性の毒になる。
ここに来るまで君は、その類稀な理性で負の感情を抑えてくれたが……もし君が自分を取り巻く状況に激しい憎しみを感じていたとしたら、君は無自覚に悪意のオーラを放ち、何も知らない人々を苦しめていたかもしれない』
『そうだったのですか……なるほど、船の者にも船長をはじめ念能力者ばかり配置していたのも、これまで可能な限り人目を避けて上陸したのもそのためだったのですね。流石です、マスター』
『──ああ、そうだ』
殺意や悪意といった指向性を込めたオーラは、念を使えない者にとってはそれだけで致命傷となり得る。
キリツグはそれを「吹雪の中服も着ないで雪山を登り、何故寒いのかもわからずに死ぬようなものだ」とわかりやすい言葉で表現していたが……そのような言葉から今自分が下着を穿いていないことを連想的に自覚させられるのは、おそらく私の被害妄想だろう。
……心を落ち着けなければならない。それは「絶」習得の初歩も初歩。
プロハンター以外の者には本来秘匿するべき「念」について語る時のキリツグは、銃器の扱いを教える時よりも常に大真面目だった。故に私も、雑念を捨てて修行に取り組むこととした。
そのような経緯故に、私が最初に急がされたのは「念」の基礎となる四大行の内「絶」の習得だった。
キリツグが言うにはオーラの発生器官である精孔は既に開いており、それを垂れ流しにしない為の「纏」も、拙くはあるが形にはなっているという話だ。
聞くところによると、かつて選定の儀式で剣に触れた人間がことごとく死に絶えていたのは、「選定の剣」によって無理矢理開かされた精孔から溢れ出る自らの生命力、オーラを抑えきれなかった故の事象ではないかと彼は考察していた。
それに対して私だけが干からびることなく助かったのは、精孔から溢れ出たオーラが底を尽く前に、無意識的に「纏」を行うことで制御してみせたのではないかと──我が事ながら、驚きである。
『だから君の修行は普通とは少し順番を変えて、「絶」から先に行う。そこから少しずつ自分のオーラ量を自覚しながら、「纏」で馴染ませ必要な時に応じて正しく引き出す為の「練」を学ぼう。「発」……については強制しない。だけど、どういうことができるのかぐらいは知っておくといい』
『──いえ、全て学びましょう。この後の人生に必要であろうとなかろうと……私は貴方から、キリツグから教わりたいです。念のことを』
『──……そうか。ああ、わかった』
そう……「念」を覚えることは彼から提示された衣食住の条件であったが、私としてはそれでなくとも習得したいと思っていた。
「理想の王」となるべき「王の器」として生まれ、作られ、生も死もただそこにあるだけの結果として享受していた張りの無い人生。そんな中で出会ったエミヤ=キリツグと「念」という未知の存在は、ともすれば私が初めて自分だけの意思で心から興味を抱くことができた宝だったのかもしれない。
道場の真ん中に胡座をかいて座り込んだキリツグと相対した私は、同じ姿勢……になるのは服装的に嫌だったので両膝を曲げてお尻の下に両足を敷く座り方、高名なジャポン文化の一つである「セイザ」で瞑想の準備態勢に入ることとした。ふむ、こうしてみると意外に悪くない座り方ですね。
そんな私と向き合ったキリツグはこれまで私に見せてきた親切なおじさんのものではなく、武術の師範として真剣な眼差しを覗かせていた。
そしてその傍らには、変な神父がいる。
!?
『フッ……無垢なる騎士王の教育係とは、良い身分になったものだなエミヤ=キリツグ』
なんか出てきた。
誰ですか、この男は?──困惑する私がそう問い掛けるよりも先に、キリツグがクワッと目を見開いて応対した。
『お前は……コトミネキレイッッ!!』
念能力には、能力者各々に様々な体系がある。
発動者のオーラを糧に自律行動を行う「念獣」という概念を私が知ったのは、最初の訓練を始める直前のことだった。
【
特質系能力者エミヤ=キリツグが使用する念能力の1つ。自律行動できる神父型の念獣「コトミネキレイ」を召喚する。
姿は体格の良い青年神父。念能力者にダメージを与えられる「八極拳」、十字架を模した刃渡り80~90cm程度の投擲剣「黒鍵」を使いこなす。たまにバズーカも撃つ。
特質系能力者であるエミヤ=キリツグは、分身能力としては一般人にも認識できるレベルの非常に精巧な念獣を作り出すことができる。複数人の念能力者を相手取るにはこちらも念能力者のパーティを作るのがセオリーとされるハンター界隈において、1人で2人分の手数を確保できる分身能力の有用性は語るまでもないだろう。それが同じ念能力者にも通じる火力を出せるのなら尚更である。
無論発動には制約があり、念獣コトミネキレイは発動者のオーラに加えて「愉悦ポイント」を消費して活動する。これが足りないと召喚しても武器を使うことができないどころかそもそも発動者の言うことをまともに聞いてくれない。
その上意図しないタイミングで勝手に出てくることもあり、その際には横で喋っているだけで発動者のオーラをゴリゴリ削っていくので寧ろ邪魔まである。
しかし、それ故にキリツグはコトミネキレイを召喚すること自体を制約とすることで他の強力な「発」の使用を実現させている。
やたら渋い声だが妙にカタコトで喋る。時々、発動者のキリツグすら全く知らない情報をベラベラと喋り出してキリツグをビビらせる。「なんでそんなこと知ってるの……? 怖っ……」
ログレスを弟子に取ってからは頻度が大きく減ったが、夜は一緒にキャバクラ「バニーガーデン」に通ったりキリツグとは割と仲良し。一応敬虔な神父なので誕生日も祝ってくれるが、キリツグにはケーキすら救うことができない。
【キリツグに協力してくれた船長】
ロジカルでネイティブな言語を操る強化系念能力者。身体が大変な状態に
その正体は運び屋ではなく、とある海賊団のボス。数日前に愛用の船が事故って沈没してしまったので運び屋のバイトで食い繋いでいる。
世界中の海を旅回っていた海賊なので悪いこともまあまあしているのだが、無垢な子供には結構優しい。彼の言語があまり解読できなかったログレス視点では、命がけの逃走の手伝いを快く引き受けてくれたただのナイスガイにしか見えなかったという。
ゾルディック家の次男坊とはネットでやりとりするオタ友である。
修行シーンが面白い漫画と言えば今でも真っ先に思い浮かびますねキリツグ