セイア様、お飲み物はいかがですか?   作:文才が無い饅頭

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アンケートを確認した時はこれが一番多かった(気がする)から書きましたよ、相変わらず雑なお話ですけれどもね
それではどうぞ
……あ、念の為忠告ね
※いちごミルク要素が薄いので注意


いちごミルクと、幻のスイーツ

セイアは久し振りにトリニティ自治区を歩き回っていた。たまには運動をしないといけないと思ったのもそうだが、仕事をしてはテラスで休憩をして、また仕事をするというループに飽きたからというのもある。

 

「さて、情報が正しければこの辺りのはずだが……」

 

そんなセイアは、トリニティの外れにあるソルート川沿いに来ていた。それは、時折この辺りで幻のスイーツが販売されているという噂を聞いたからだ。

 

(この世のものとは思えないほどの美味しさで、あまりの人気から転売されていたり、その味に魅了された人々の集まりができていたりするんだったか……信じられないな)

 

好奇心からやって来たは良いものの、セイア自身はまだその噂を信じ切れていなかった。当然だ、普通ならスイーツは転売されないし、団体ができるほど強い力も持っていない。

 

「そこを退きやがれ!」

 

……けれど、その幻のスイーツ。〝ミラクル5000〟に限っては違った。

 

「ミラクル5000はアタシが貰うからあんたらは引っ込んでな!」

 

「はあ!?私は今日のために何ヶ月も我慢してきたのよ!?私が手に入れるに決まってるでしょう!」

 

「まあまあ落ち着いて……それなら、間を取って私が貰うってのはどうだ?それなら平和に解決でき……」

 

「「はあ!?」」

 

「……信じ難いな」

 

まさに混沌。たった一つのスイーツのために争いを繰り広げる生徒達がいた。少なくとも二十人はいる。その二十人全員が、ミラクル5000というスイーツのために言い争っていたのだ。

 

「……おや、あそこにいるのは」

 

そして、その中にはセイアにとってとても見覚えのある姿もあった。

 

「カードでお願いします」

 

「お買い上げ、ありがとうございました!」

 

黒髪をサイドテールに纏めた、表情の薄い生徒……霧峰アリカが、争いから少し離れた場所でそのスイーツを購入していた。

 

今のアリカは完全にプライベートだ。別に話しかける必要は無い。無い、のだが……話し相手がいないのも退屈だということで、セイアはアリカにちょっかいをかけることにした。

 

未だにスイーツを巡って争っている輩は無視して、嬉しそうな表情をしているアリカに近付き、声を掛ける。

 

「やあ、アリカ。奇遇だね」

 

「!? せ、セイア様……何故ここに?言っておきますが、ミラクル5000は渡しませんよ」

 

「……まだその話はしていないのだけれどね、なんだい?そんなにそのスイーツが大事なのかい?」

 

セイアが、どこかムッとしたような表情で問いかける。

 

「……はい。数ヶ月前から、待ち侘びていましたので。なので、これはセイア様であったとしても……!」

 

「成程、〝私よりもそのスイーツの方が大事だ〟と。君はそう言うんだね?」

 

「ぐぅっ……いや、それはっ……」

 

セイアの言葉を聞いたアリカは、分かりやすく動揺していた。今も顔を青くしてあたふたとしている、まだ言い訳を考えているらしい。普段は飄々とした雰囲気のアリカが慌てているのが面白かったのか、セイアは少しニヤニヤとしながらその光景を眺めていた。

 

少し経つと、アリカは諦めたように「半分だけですよ……」と口にした。セイアは別にミラクル5000をそこまでして食べたかったわけではない……が、貰えるというのなら話は別だ。セイアは、遠慮なくミラクル5000を分けてもらうことにした。

 

「さて、早速いただくとしようか」

 

「そうですね……」

 

若干しょんぼりとしている様子のアリカを横目に、セイアはミラクル5000を一口食べ──目を見開いた。

 

「こ、これはっ……」

 

「……どうかしましたか?」

 

「お、美味しすぎるっ……!これまでに食べてきたどのケーキよりも甘いのに、全くくどさを感じない。それどころか、それが更に食欲を唆って……!」

 

そう喋りながらも、ミラクル5000を食べるのをやめないセイア。アリカはそんなセイアの姿を『はしたない』と思い、指摘しようとしたが、自分でも無理だと思ったらしい。その言葉が実際に口にされることはなかった。

 

結局、数分もしないうちにセイアの分のミラクル5000は消えてなくなってしまった。そのことに気が付くと、セイアは申し訳無さそうにアリカに目をやり、口を開く。

 

「……アリカ」

 

「流石に渡せません、残りは私の分です。セイア様はこれで我慢してください。甘さだけで言えば同等なので」

 

即座にそう答えながらアリカが差し出したのは、かなり目立つピンク色の、紙パックのいちごミルクだった。

 

「……いちごミルクか」

 

「はい。まだ少し冷えてますよ」

 

少しだけ冷たいいちごミルクを受け取ったセイアは、ゆっくりとミラクル5000を味わうアリカを眺めながら、ちゅーといちごミルクを飲んだ。

 

「……くどいな」

 

セイアはそう呟きながら、次は自分でミラクル5000を購入して食べようと決意するのだった。

 

 

「それで、次の販売日は分かるのかい?」

 

「いいえ、全く。今日だって偶然その場に居合わせただけですから。次も買えるとは限りません。戻って購入するのも無理ですよ、今頃売り切れているでしょうから」

 

「くっ、そうか……」

 

「……もし買えたら、分けてあげますよ。当然、半分までですが」

 

「……ありがとう、アリカ」

 

「お礼を言うには早いですよ、セイア様」




ミラクル5000って何円くらいするんだろう、5000円?
もし最後まで読んでくれたのなら!そして追加でもうちょっと読みたいと思ってくれたのであれば!アンケートにご協力さてください!
あとついでに評価&感想とかもよろしく!
はい催促終了、それではまた〜
書き忘れたので追記のTips:アリカが甘いものを食べる時は、大抵疲れている

次のお話決定アンケート2

  • コーヒーと、徹夜
  • エナジードリンクと、健康
  • 紅茶と、趣味
  • ココアと、ボードゲーム
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