セイア様、お飲み物はいかがですか?   作:文才が無い饅頭

3 / 3
実は私、エナジードリンク飲んだことないんですよ
なんかこう、炭酸系が苦手で……どんな味なんだろう
そんなこんなで、お待たせしましたエナドリ回です
追記:……よく考えたら健康関わってる要素一ミリもない、タイトル詐欺じゃんごめん次で挽回する
もっと追記:タイトル詐欺し続けるのアレなんでタイトルの〝健康〟部分を〝仕事〟に差し替えますた


エナジードリンクと、仕事

──カタカタ

 

ある日の深夜、アリカは一言も喋ること無く、ただパソコンのキーボードを叩き続けていた。たまに時計の方を見ることはあるが、それだけである。

 

──カタカタカタ

 

勿論、アリカがこうしているのにはれっきとした理由がある。その理由というのが、ティーパーティーのメンバー全員が休暇を取ったことである。

 

──カタカタカタカタ

 

休暇中にさえ仕事に取り組んでしまいそうなナギサの身を案じたミカとセイアが、ナギサを休ませるべくティーパーティーが所有するプライベートビーチへと連れ出したらしく、それ故に補佐であるアリカが多くの仕事をこなさなければならない事態になったのだ。

 

セイアからは『休暇が終われば必ず礼をする』と言われたため、特に深くは考えずに請け負ったアリカだが、今はとても後悔しているらしい。いつの間にかキーボードを叩く手を止め、天を仰いでいた。

 

(何故、あの時の私は安請け合いしてしまったのでしょうか……セイア様の言う〝礼〟とは一体……)

 

そんなことを考えながら、アリカは机の上の缶に手を伸ばす。缶の側面には、ネオンカラーで〝いつでもどこでもエナジーチャージ!〟という文章が、喧しく感じるくらいに大きく記されている。

 

「ごく、ごく…………うっ」

 

アリカは目を閉じてから、その缶の中身を胃の中へ流し込んだ。飲んだ後で、微妙な顔をしながらパソコンの画面に視線を戻す。

 

この缶の中身はエナジードリンクだ。エナジードリンクと言えば妖怪MAXなのだが、先程アリカが飲んだのはビッグエナジーという極めて安価なものだ。そのためか味も悪く、アリカ自身エナジードリンクという飲み物が苦手なこともあって、飲むには少し覚悟がいる。だが、飲まなければやってられないのだ。

 

少しすると、効果が出てきたらしい。少し目が冴えたように見えるアリカが、再び無言でキーボードを叩き始めた。

 

───

 

結局、アリカが全ての仕事を終わらせることができたのは深夜一時になってからだった。疲れからか、アリカは力を抜いて机に突っ伏している。辛うじて、寝てはいないらしい。

 

「……はあ。早く寝たいですし、さっさと片付けますか」

 

数分してから、アリカは缶を片付けて捨てるために立ち上がった。と言っても、やること自体は至極簡単。ただ袋を用意して、その中に缶を入れるだけである。

 

「一つ、二つ、三つ……おや?」

 

アリカがぽいぽいと袋の中に管を放り込んでいると、最後の一つを手に持った瞬間に違和感を覚えた。アリカがその缶を少し揺らすと、中から液体が入っている音が聞こえる。

 

「まだ残っていたんですか、全く気付きませんでした。勿体無いですし、一応飲んでおきましょうか」

 

放り込みかけたその缶を戻して、そのまま飲み干そうとする。しかしここで、アリカは早く寝たいという思いからか、エナジードリンクを飲むという行為すらも早く済ませようとした。

 

「!? げほ、げほっ……!」

 

結果、缶を傾けすぎてしまったらしく、エナジードリンクは気管支へと入り込み、アリカは思いっ切り咽ることとなった。目からは涙が滲んでいる。

 

「はぁ……油断大敵ですね」

 

そう呟いた後、アリカは眠い目を擦りながら後片付けを終え、無事に眠りに就いた。

 

 

翌日、校内に水着の不審者(浦和ハナコ)が現れただとか、正義実現委員会(剣先ツルギ)がまた壁を壊したという報告を受け、また仕事に追われることになるのだが……それはまた、別の話である。




Tips!:アリカはエナジードリンクが少し苦手
(ここらへんに感想&評価&誤字報告とかの催促)
十一割趣味で書いてるものなんでね、次回がいつ描き終わるかなんて分からない上に、基本的には千〜二千文字くらいしかないけども、全然待てる!って方はお楽しみに〜

次話を決定するタイプのアンケート

  • 紅茶と、趣味
  • ココアと、ボードゲーム
  • コーラと、動画投稿
  • 白湯と、不健康(エナドリ挽回用)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

グラサン銀髪美少女になったので暴れまわりたいと思います!(作者:Ponkan27)(原作:ブルーアーカイブ)

これは、オリ主がハチャメチャに暴れまくる話……なはず▼ログアウトかと思って前のアカウント退会しちゃったので最初からやり直しだよ!てへぺろ☆


総合評価:41/評価:-.--/連載:3話/更新日時:2026年07月11日(土) 01:35 小説情報

キヴォトス?に転生しました。ネコでした。(作者:折部肋)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスに転生したネコが、ネコ狂いの先生や個性豊かな生徒たちと共に日常を送る物語。▼ゆるくやっていきます。


総合評価:1120/評価:8.6/連載:5話/更新日時:2026年09月03日(木) 18:32 小説情報

錆びた翼は戻らない(作者:黒っぽい猫)(原作:ブルーアーカイブ)

「全てを失くした私に、まだ働けと言うのですか?」▼約定を、希望を、夢を、正義を、そして何より主を。▼少女の大切なものは全て、掌から零れ落ちていった。▼「まだ生きねば、ならないのですか?」▼これは1人の少女、香黒チサトの物語。▼空になった彼女が、青く透き通った物語で紡いでいく、赤黒く歪んだ物語


総合評価:570/評価:8.18/連載:7話/更新日時:2026年09月30日(水) 23:21 小説情報

貴女に捧げる恋の黒百合【まじない】(作者:ユリシロコ)(原作:ブルーアーカイブ)

ある日、夏の終わりの頃。▼シスターフッドに所属する一人のシスターは▼苛めを受けていた少女を救い出す。▼その少女が「トリニティの才媛」と呼ばれる少女とも知らずに…


総合評価:261/評価:8.67/連載:8話/更新日時:2026年07月28日(火) 17:33 小説情報

転生羊少女は今日も眠い(作者:恋する夜空)(原作:ブルーアーカイブ)

羊みたいな特徴を持つ子ってブルーアーカイブにはいないよねってことで書きましたがなにぶん初投稿ですのでご容赦ください▼以下あらすじ▼目を覚ますと、そこは見知らぬ…いや知ってるな…ブルーアーカイブの世界…?そして俺は、純白のもふもふな髪と、羊が持つような黒い角がある幼い少女になっていた▼目の前にいたのはトリニティ総合学園の聖園ミカ▼まてまて…どうして俺はトリニテ…


総合評価:2306/評価:8.4/連載:8話/更新日時:2026年09月30日(水) 21:19 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>