個性「炎」   作:ドゥルガー

25 / 25
第二十五話もよろしくお願いします。


第二十五話

 ヒーロー名が決まり、次に決めるのは職場体験先だ。

…正直言うと、見たくない。と言うより全部見れるか怪しい。何か明らかに指名リストが分厚いし重い。

それに、ヒーローと言うものは大抵、得意分野を決めている。敵との戦闘に重きを置く者、災害時の救助活動に重きを置く者、学びたい分野毎に分けていけばキリが無い。…これを後2日で決めろと?日に2000は見ないと間に合わないが?

 

 

 

「…もうルーレットで決めようかな。」

「アンタそれヒーロー全員から怒られるでしょ。」

「それはそうだけど…」

昼休み、食堂。上から掴んだ指名数百枚程を見ながら話す。

「ちょっと一緒に見ようか?」

「有難い。じゃあここから半分を…はい。」

「あんがと…うわ、オールマイト以外のビルボードトップ10全部から指名来てる…」

「…そうなんだよ…」

実に有難い事に、トップクラスのヒーロー達は自分の事を高く買ってくれているらしい。

…が、全部という事は…

「…エンデヴァーからも来てる。」

「…本っ当にそうなんだよ…」

…自分の気持ちを無視して言うと、エンデヴァーの所に行くのが1番学べる事が多い。長年2位を維持し続けた実力は本物だし、個性も似ているから個性面でも学べる。学べば確実に自分の糧となるだろう。

…体育祭であんな事をしなかったらな…!

「…体育祭であんな事をしなかったらな…!」

「まぁ流石に相手もプロだし、そんな私情挟まないでしょ。」

「…過去の因縁にケリを付けるとか言われないだろうか…!」

「…大丈夫でしょ…多分…」

…エンデヴァー以外にするか。

 

 

 

 

 

「不知火…ちょっと良いか?」

「…どうしたんだい轟君、こんな放課後に?」

…なんだか嫌な予感がするな。

「…お前、クソ親父に指名されてるな…?」

「…クソ親父と言われると頷くのが凄く不味い気がするしそもそも誰か分からないが…一応、まぁ…」

…なんだか凄く嫌な予感がするなぁ。

「…不知火、アイツがお前に話があるから呼べってよ。」

…なんだか猛烈に嫌な言葉が聞こえたなぁ…!

「……ちなみに…轟君…話の内容って…聞いてたり…するだろうか…?」

「いや、何も聞いていない。だが別に無理に行かなくても良いだろ。決めるのはお前だ、アイツの都合に振り回される必要は無い。」

「…轟君は優しいな。…だが、まぁ…行く…べき…なんだろうなぁ…」

「…?なんかあったのか。」

「…いや、まぁ…ちょっとこっちに来てくれるかな?」

そのまま轟君を階段の踊り場に連れて行く。流石にあんな話を教室でする訳には行かないだろう。

 

 

 

「…体育祭で君と戦った時に、エンデヴァーと試合前に話したと言っただろう?」

「…言ってたな。」

「その時に…まぁ…実を言うと…エンデヴァーと口喧嘩をしてね…」

「…はぁ。

 

…は?」

いやまぁそれは誰だって自分の親がクラスメイトと口喧嘩したなんて聞いたら驚くだろう。自分だって驚く。

「…アイツはなんて言ったんだ?」

「…君の為の踏台になってくれといった感じの事を…」

「……そうか…アイツが…そんな事を…」

…不味い、凄い轟君の顔が怖い。このまま刺しに行くんじゃないだろうか。

「…と、轟君?落ち着いて…」

「…いや、落ち着いている。で、お前は何て言ったんだ?」

「…一度、君と腹を割って話し合うべきだ…と…」

嘘は言っていない。ただ殆ど隠しただけだ。

「…ハッ、アイツ…自分の息子と同い年の奴に諭されてんのか。」

…初めて見たな、彼の自然な笑顔。

「だから、まぁ…行って謝る必要があるかなって「無ぇだろ。」凄いあっさり切り捨てたね轟君?」

「さっきの話聞いてあると思う方が珍しいだろ。」

「その勢いでエンデヴァーと話し合うと良いと思うよ。多分少し関係良くなると思うから。」

「…そうか…お前がそう言うんならそうなんだろうな…じゃあ不知火、1つ頼みがある。」

「なんだい轟君。」

 

「…万が一上手く話せなくなった時の為に、付いて来てくれるか。」

 

「…友達の頼みならしょうがない。自分も行くとさせてもらうよ。じゃあ書類を出しに行こうか。」

これで職場体験先も決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

映画版の話も欲しいですか?

  • 欲しい
  • 欲しくない
  • どちらでも良い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

僕のヒーローアカデミア A Little Extra(作者:ジョン堂)(原作:僕のヒーローアカデミア)

 日本に生きるごく普通の一般人だった男は、唐突に【個性】が存在する世界へ転生する。▼ 原作に登場するキャラ達、事件の数々、襲い来る敵、物語の中心『雄英高校』での試練……。▼ 転生主人公が、薄い原作知識とチート【個性】をもって、どうあがいていくか……。▼ これは、そんなよくある話――▼※注意※▼ 拙作・愚作・凡作・駄作、ご注意されたし。▼ 何卒寛容な心をもって…


総合評価:885/評価:7.31/連載:33話/更新日時:2026年08月30日(日) 17:30 小説情報

個性「煙」の救煙レスキューヒーロー(作者:ウルトラエックス)(原作:僕のヒーローアカデミア)

僕のヒーローアカデミア▼オリ主▼白煙薫(はくえん かおる)くん▼個性「煙(けむり)」▼顔が煙で見えない常時発動型の個性▼救援ならぬ救煙レスキューヒーローになりたい▼好きなヒーローは13号とバックドラフト▼ヒロインは葉隠透(はがくれ とおる)ちゃん▼個性「透明化(とうめいか)」▼姿が見えない常時発動型の個性▼原作終盤で明かされた超絶美少女▼顔が見えない白煙くん…


総合評価:408/評価:6.53/連載:58話/更新日時:2026年09月14日(月) 18:00 小説情報

銃使いは雄英に(作者:妖狐アルル)(原作:僕のヒーローアカデミア)

夢も目標もない少年、ホルスターが揺れるように彼はその流れのまま生きていく


総合評価:316/評価:7.75/連載:6話/更新日時:2026年07月21日(火) 10:46 小説情報

呪力は呪力でも呪力かよ!?(作者:パンツ男)(原作:僕のヒーローアカデミア)

事故に遭い、死亡した少年はヒロアカの世界に転生する。▼転生特典は────呪力。▼術式や縛り、黒閃……強力な力でこの世界を生きていくと意気込むも、何かがおかしい……え!?▼呪力(じゅりょく)じゃなくて呪力(しゅりょく)なの!?▼


総合評価:960/評価:6.9/連載:34話/更新日時:2026年09月09日(水) 07:00 小説情報

五条悟のヒーローアカデミア(作者:姫神ららか)(原作:僕のヒーローアカデミア)

原作にて宿儺に敗れた五条悟▼死んだ後に空港回にて南ではなく、南北を選んだ世界線▼ひょんなことから、原作と同じ力を個性として転生し、宿儺を超えるための最強に成るためのヒーローアカデミア▼これは、俺が最強のヒーローになる物語だ▼アンチ・ヘイトは一応です▼オリジナルの解釈を含みます▼独自設定も含みます▼話のタイトルをワンチャン変えるかもしれません▼入らなかったタグ…


総合評価:243/評価:5.31/連載:14話/更新日時:2026年08月25日(火) 00:40 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>