個性「炎」   作:ドゥルガー

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第二十七話もよろしくお願いします。


第二十七話

「…さて、では講評を始めよう。まずはイグニスからだ。

…生きているか?」

「…冗談…キッつ…い…ですね…」

まぁボコボコにされた。あの後なんとか耐えて轟君と挟めたのは良かったが、それでも尚10分程しか持たなかった。…いや良く考えたら最後の3分は自分1人だったな。なんで後衛なのに先に落とされたんだ轟君。

「そんな言葉が出るなら大丈夫だろう、話すぞ。貴様が学ぶべきは他者との協力だ。貴様はあの速度と火力故に全力を出しながら味方と協力するという事が頭に入っていない。個人の力が通じる内はそれで良いだろう。だが将来それが通用しなくなった時、困るのは貴様だ。」

「…しかと心に…刻んでおきます。」

…全くの図星だ。確かに自分は協力を選ぶ事が殆ど無い。というより、面倒なタスク以外を他者に丸投げするしか出来ないと言うべきか。面倒を被るのは自分だけで十分だし、幸い最低限の面倒を切り抜ける能力はある。後他人に大事な場面を任せるのが嫌というだけだ。

…その考え方が駄目なのか?

「…だが、課題はその程度だろう。対して個人単位での戦闘面だけで見たら課題は殆ど無い。特に最高速度と瞬間火力は大半のプロより秀でているだろう。炎の操作や咄嗟の判断力等も十分だ。精々少し功を急くきらいがある程度だ、それは今後治せば良い。1年でこれなら上等だ、かなりの研鑽を積んだようだな。そこは誇ると良い。」

「…ありがとうございます!」

…まぁこれは単純に嬉しい。エンデヴァーからこれだけ言われるなら自信も少し出てくる。

「次はショート。右の操作は及第点だが、左の操作がまだ甘い。ただ単に放出するだけでは周りを巻き込むだけだ。操作の訓練を増やせ、意識せずとも出来るようにしろ。使い始めたばかりだと言う言い訳は聞かんぞ。」

「…分かってる。」

…今回思ったのは、エンデヴァー教えるの上手いなと。

課題や解決策を端的に示し、褒めるべき所は褒める。

…正直に言うと、オールマイト先生より教えるのが上手い気がする。あの人天才型の極致で説明の殆どが擬音だからな。雄英に来てくれないかな。いやけど空気が死ぬな、駄目だ。

 

「…さて、2人共こんな所だ。明日も訓練とする、今日は上がれ。事務所には宿泊施設もある。貴様等は一時的にだがこの俺のサイドキックだ、ここで生活してもらう。分かったな?」

「…言われなくてもそのつもりだ、クソ親父。」

「…良いだろう、では解散だ。万が一明日に疲れを残すようであればその時点で叩き出す。ちゃんとケアもしておけ。」

「分かりました「あぁ後、イグニスはここに残れ。少し話す事がある。」…分かりました。」

 

…過去の因縁にケリを付けるとか言わないはずだよな耳郎さん?

 

 

 

 

 

「…それで、なんでしょう?」

「そんなに警戒するな、過去の因縁にケリを付けるとは言わん。…いや、正確には含まれていない訳では無いが。」

「えっ」

「まずは貴様のコスチュームに関してだ。端的に言うぞ、個性と合ってないだろう?」

「…あぁ、その事でしたか。」

そこまで見抜かれるのか。

「確かに、蒼い炎を使うとコスチュームが少し焼けるなとは思ってましたが、職場体験までに間に合わなさそうだったので終わってから改修してもらおうかなと…」

「それでは今回の活動に制限がかかる、互いにとって望ましくないだろう。事務所と提携している会社に改良を依頼しよう。見た目等に何か拘りはあるか?」

「いや、今の見た目からそんなに変わらなければそれで良いですけど…良いんですか?急にそんな、そこまでしてもらって。」

「構わん。こちらが世話をすると言って呼んだのだ、それ位せねば他に指名していた所に示しが付かん。」

「はぁ…じゃあ、お願いします。」

「あぁ、安心しておけ。腕は確かだ、仕事を急いて手を抜く事も無い。明後日までには仕上がるだろう。明日の訓練はそのコスチュームを使え。」

「ありがとうございます。」

…なんか、ラッキー…?

 

 

 

「…そしてここからが2つ目の話だ。」

「…そう言えば、その話もありましたね。」

…今更何を話すと言うのか?

 

 

 

「まずは…ありがとう。」

 

「…はぁ。

 

…はぁ?」

頭下げて急にどうしたんだこの人。

「…あの話の後、色々考えてな。言われた通り、一度、家族全員で話し合う事にした。今までの事があるからすぐにとは行かないが…遅いかもしれないが、家族の事を見なければと思ってな。」

「…その事なら、自分も今回謝るつもりで来たんですよ。流石に他人様の家庭の事情に色々言い過ぎたかなと…」

「…いや、謝罪はいらない。これは俺自身の問題だ。それに、君には色々気付かされたからな。まだ感謝が足りんだろう。

 

…まぁ、話は以上だ、早く休むように。職員に声をかければ部屋に案内してくれるだろう、食事は社員食堂を使え。」

「…分かりました…では、ありがとうございました。」

 

…まぁ、今回の目標は1つ終わったか。

 

 

 




エンデヴァーって謝る時どうやって話すんでしょうね?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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