4年前の出来事...
天晴「ははは、そうかそうか、今日も派手に転んだか!」
目の前には、自分の弟、可愛い11歳なりたての、飯田天哉がいる
なんでも、まだ自身の個性【エンジン】を使えこなせないらしい
天晴「自主練もいいけど、怪我には気をつけような!天哉」
天哉「スピード、出ると、曲がるの、ムズカシイ」
「相変わらずロボだな〜お前」
「どうしたらいい?兄さん」
「そうだな....自分の走りに集中しすぎて、周りが見えなくなっているのかもな」
「俺と一緒に走るときは、そんなことないだろ?」
「いっしょのときは...兄さんの背中を見てる...目印というか、目標に、だから、大丈夫だ」
「けど、いつまでも前に走ってるわけじゃないからな」
「いや兄さん、いつも前にいてくれ」
天哉は食いつくようにそう言った
自分の兄を誇りに、憧れに思っているため、この言葉がすぐに出た
「そういうわけに行かねぇって!」
「だいたい、おまえが俺より速くなったらどうするんだ」
「俺が、兄さんより....?」
まるで信じられないといった様子だ
どうやら、自分では兄を越えられないと思っているらしい...
「天哉...おまえはきっと誰よりも速く走れるようになる!だけどその時にはお前の前には誰もいないんだぞ...地上最速の迷子になっちまうな!」
「大丈夫...兄さんは俺よりずっと速いから...」
「俺だって、いつまでもおまえの前を走ってたいけどさ...いつかはおまえに追い抜かれていくんだ、その時、お前と一緒に走ってくれる、仲間がいるといいな!」
「兄さん...」
「今のは俺が『誰よりも速くなった』という前提の話なので、その場合俺と一緒に走れる人間は存在しないのでは?」
思わず、マジレスしてしまった
こういう所がロボなんだよなぁ〜と天晴は思っている...
「いや、そうだけど!後半は...例え話というか...ごめん!難しいこと言ったな、俺!」
これが、最期の会話となった
悲しいことに、これから飯田家に、悲劇が舞い降りる
side修羅
当時の修羅
修羅「はぁ〜暇だなぁ〜...」
この時の修羅は、路地裏に立っている
理由は無いが...どうやら暇らしい
しかし、目の前には、マイナーなヒーロー?があった...
その姿は血溜まりが溜まっていて、もう結構な時間が経っていることが、血の色から分かる...さっきまで修羅は興奮していたため、その辺には、液でいっぱいだ
修羅「さぁてと、移動しますか...」
そうして、バレないように、どこかへと移動した
遠く遠く、離れた場所へ...
東京都:保須市、インゲニウムの事務所にて
インゲニウム「...ヒーロー殺し..か...」
今現在、インゲニウムこと、飯田天晴はとある資料を見ている
その資料は、最近の東京都にて、ヒーローが殺されているという資料だ
なんでも、発見時には、とても酷い状態で放置されているらしい...
しかも、ヒーローらしき人物と血液の検査によって発覚しているが、その近くには市民の死体もあった
「...この防犯カメラにいる姿...とても漢らしい」
裏路地から出てきた姿は、おそらく、そこに居たヒーローを殺したのだろう
その姿は、身長183cmほどのガタイのデカイ巨体が出てきており、筋骨隆々としたその背中は、黒いパーカー越しにも、ボディービルダーかと思わせるものだ
当時の修羅は、まだ世間には広がっていなかったが、【ヒーロー殺し】として、様々なヒーローにとっては超有名人である
現在の雄英高校にいる時点では、かなりの有名人だ
当時の修羅と今の修羅では、身長はほぼほぼ変わらず、むしろ、当時は今の145cm程の身長から、少し小さい程度の差しかない...しかし、個性【修羅】によって、方法は不明だが、姿形と声など、全てを変えてから殺し、殺した後に戻してから...帰る際には姿を変えている
インゲニウム「慎重に...パトロールしなければ...あわよくば...捕まえるしか...」
覚悟を決めながら、そう言った
ヒーローとしての活躍は関係なく、自分が過ごしたこの場所で、殺人などあってはならないことだ、更なる被害を無くすために、ヒーローとしての覚悟を決めた
・・・・・パトロール開始・・・・・
修羅「はぁ〜何しようかな...つまんねぇなぁ...」
現在は、夜である、子供1人では外出できない、22時だ
そこら辺を歩いていた
街中にいる人々を突き飛ばしながら移動し、そのガタイの良さによって、文句を黙らせた
「うーん...なんかなぁ〜」
そう言いながら、自身の体を戻した
いつもの、真の姿、低身長の男の娘の姿へと...
その後、数分後に話しかけられた
インゲニウム「あの!君、どうしたんだい?」
パトロール中のインゲニウムに遭遇した
こいつは誰だ?と思っている
「こんな時間に外出するのは危ないよ?はやくお家に帰りな?親御さんが心配するよ?」
「...別に...あんた誰?」
「悪い!挨拶が遅れた!俺の名はインゲニウム!ヒーローさ!」
「ふーん、で?心配なん?」
「あぁ!そうだ!良かったら、俺の個性で送り届けようか?」
「いいよ、帰る途中だったから...」
「あっ!そうなのか...すまなかったな...あまりにも、この時間帯にいたから、声をかけたんだ...ごめんね〜!」
(...なんだこの男...めんどくせぇ...人に寄り添うその姿...気に入らねぇ...ぶっ殺すか...)
「俺には、君のような年齢の弟がいてね!そういうわけで、君を心配したんだ」
「...へぇ!そうなんですか...それはそれは...」
(いい事を知った!)
この時、修羅は思いついた...いや、思いついてしまった
この出会いが、飯田家にとって、最悪な出会いとなってしまい、修羅にとって
最高の
修羅「ふんふふ〜ん♫」
修羅は楽しそうにどこかへ向かっている
現在は昼頃だ
ちょうど、修羅が調べた所、今日は飯田天晴だけが家にいることが分かった
これから何をするのか?それは...殺戮である
「ふんふふーん♫今日は♫素敵な日ぃ〜♡」
「みんなに知らせなきゃ♫ヒーローが〜死ぬとっころ〜♫」
軽快に歌っている
「さぁてと、さっそく、殺るか」
舌を出し、口周りを確かめるようにそう言った
もう既に、家の前に着いてしまった...
ピンポーン!
ピンポーン!
「こんにちはぁ!!開けてください〜!」
ガチャッ!っと扉が開いた
飯田「おや?君は...あの時の少女?」
どうやら、修羅のことを女の子だと、勘違いしているらしい
まぁ、見た目も声も女の子よりも女の子なので、無理はない
(...こいつ...俺を女って言いやがった!ふざっけんじゃねぇ!あんな奴らとどこが同じだってんだよッ!!)
「えぇ、以前のお礼をと...」
「いやいや、そんな事しなくてもいいのに...俺、ヒーローだからさ!困った人は助けたいんだよ!」
「...そうなんですか...そういえば...弟さんがいるんでしたっけ?」
「あぁ!とっても可愛い、自慢の弟がいるんだ!...これも何かの縁だし...家の弟と会ってみるかい?もちろん、時間があればだけど...」
「ぜひ!お願いします!」
可愛らしい笑顔でそう言った
その瞳と笑顔はまるで天使のようだった...
家へと上がった
「ここが...あなたの家なのですね...えっと...確か...」
「インゲニウムだよ...覚えてね!」
リビングに向かうと、家族写真があった
その中には、飯田天哉もいる
なんともまぁ、皆いい表情をしている...
壊してやりたい
(これがこいつの家族か...くっだらねぇ...)
修羅は今にでも殺そうかと考えたが...
やめておいた、後もう少しで、時間がくる...
「そういえば...弟さんはどこに?」
「あぁ、今は学校に行ってるんだ...まぁでも、今日は速く帰ってくるらしいから、あと数分すれば、帰ってくるよ」
(へぇ、ってことは、後数分で殺せばいいのか...しっかしまぁ〜ザルだな...)
インゲニウムの家の中には、監視カメラなどは一切ない
故に、犯行に及びやすい環境にもってこいだ
「そういえば...あの時、パトロールでもしてたんですか?」
「あぁ...最近になって...いや、言ってもいいのか...」
飯田天晴は迷っている
こんな年齢の子に言ってもいいのかと...
しかし、ヒーローである彼が、市民を守るという、ヒーローらしい考えにより、そのことを言った
「最近、所謂ヒーロー殺しっていうのが、この地域にいると噂を嗅ぎつけてね...危ないから、パトロールをしていたんだ」
「そうなんですか...そろそろかな...」
「実は、インゲニウムさんに、渡したい物があるんです!」
「おっと!そうだったか...ファンレターかな?」
「いいえ.........あげるのは........これですっ!!」
修羅は服の下に隠していたナイフを取りだし、インゲニウムを切ろうとした
しかし、さすがの反応速度、避けられた...
「あっ!やっぱ当たんない?まぁでも...」
「殺すけど♫」
「ッ!君は一体!」
インゲニウムは拘束しようと、その少年に攻撃をしようとし、その手に持っているナイフを蹴り飛ばそうとしたが...
逆に、その蹴った足は掴まれ、あられもない方向へと曲がってしまった
「はい!まずはプレゼント!」
手に持ったナイフで腕を刺した
そして、そのまま四肢を刺しながら、引きずり、腕と足が真っ二つになるように切り裂く!追い討ちをかけるように目をなくす、ただし、ナイフでは刺すのではなく、自分の手で...その手には、目の前のやつの目があった
「あぁ♡たまんねぇ〜♡最っ高だぁ〜♫」
そんなことを言いながら、顔の表面を抉るように、剥製を作るようにナイフで切り抜いた
「ど....おし..て...ご...な...ご.....どぉ....を..」
「あれ?まだわかんない?暇つぶしだよ!ひ・ま・つ・ぶ・し♫」
「この世はありきたりなことばっかでさぁ〜うざったるいんだよねぇ〜だ・か・ら♡こういうヒーローとか、そこらの
可愛らしい...しかし、その表情とやってる行為は悪魔そのものだ
声だけは天使だった
「そ・れ・に〜君には弟がいるんだろぉ〜!だったら!君を殺して復讐心を煽ったら、暫くは退屈にならないじゃん?そういう事だよ?」
そんな事を言いながら、もう名前も忘れてしまったこのヒーローの身体は、既に四肢がなく、片方の肺は潰され、生きれる程度に留めてある
「...はぁ〜...なんかもう飽きちゃった....」
「もっとさぁ〜!なんかないのぉ〜!声出すとかさぁ〜!あっ!ごっめぇ〜ん♫もう口と喉がなかったんだねぇ!いやぁ〜ごめんねぇ〜!つい無意識で!アハハ!」
ツボに入ったのか、笑い転がりながらそう言った
飯田(...もう俺は死ぬな...すまなかった...天哉...どうやら...お前の前に立つのは...無理らしい...)
飯田天晴の肘についている、マフラーを無理やり引っ張り、抜きながらこんなことを言った
「あ、その心の声聴こえてるよ?そっかぁ〜弟さんの名前、天哉って言うんだ...んで、前に立ってたいんだぁ〜へぇー、もう無理だね!!」
「でも、俺優しいからさ、叶えてあげるよ!その願い♫」
コンコン!っと扉を叩く音が聴こえた
side飯田天哉くん!
飯田「はやくしないと!兄さんと稽古をしないと!」
いま、飯田天哉は全速力で家まで走っている
今日は兄が休みなため、学校が終わった後に、自身の個性の制御について手伝ってもらいながら、一緒に稽古をつけてもらうと約束していた日だ
天哉は兄に対して憧れを抱いており
早く兄のような立派なヒーローになることが目標だ
その為に、日々努力をしている
ようやく、長い道から自分の家についた
どうやら、鍵が閉まっているらしい...
コンコン!
「兄さ〜ん!開けてぇ〜!」
...返事はない
寝ているのかなと思っていると...
『あぁ!帰ってきたか!今開けるぞ〜!』
兄さんの声が扉越しに聴こえた
なのでそのまま待っていると...
カチャッ!っと鍵が開いた音がしたのでドアを開けると...
天哉の目の前には、膨れ上がった内蔵のような、まるで、物を貫くような、馬鹿みたいにデカイ物がドーンッ!っと自分の目の前まで来た
リビングへの扉から、こちらに来るように...見上げると...兄のような頭があった
「て....ん......や.......に.......っ....げ....ろ.....ッ.....ガハッ!」
『全くさぁ〜よく声が出るよねぇ.....いや、腹話術のようなものなのかなぁ〜』
目の前には、手が鋭利な、天哉を...兄の腹を貫くようにきたデカイ物を展開していた兄の姿をした者がいた
「にっ.....兄さ....ん....?」
『兄さん?誰がお前の...あっ、姿変えたんやった...』
そう言うと、体は徐々に溶けていき
目の前にいた兄だった人物は身長183cm程の人間が現れた
まるで、その姿は鬼のような...
修羅「初めまして!俺の名は....本名はまずいし....そうだ!ヒーロー殺し!そう言われてたわ!アハハ!」
目の前の男はヒーロー殺しと名乗った
「はい!天哉くんにプレゼント!」
目の前のヒーロー殺しは、笑顔を浮かべながら、ナニカを投げてきた...
キャッチすることは出来なかったが....僕の足元にきた
「ひっ!」
足元には、兄の顔があった
剥製のような物を渡され、思わず、吐いてしまった
「おっ....おぇぇっ....あがっ....おぉぅ」
「あれ?吐いちゃうほど嬉しかった?それなら良かったよ!所で...こいつ誰だっけ?まぁ...いいか...覚えてないってことは、そんなに強くねぇんだろ」
天哉の目の前まで膨れ上がっていたモノは、徐々に膨らみが戻っていっている
すると、自分の兄、飯田天晴の姿があった...しかし、腕は無くなっており、その兄の足元?いや、足は無いのだが、床には、切り刻まれたであろう、兄の腕・足などが輪っかのように斬られていた
「はい!バンッ!」
ヒーロー殺しが兄な背中に触れると、破裂した
バジャン!っと音を響かせながら...
「サップライズ!!おめでとう!飯田天哉くん!!君の憧れたカスは死んだよ!いやぁ〜めでたいねぇ〜!!!」
「はい!兄からのプレゼントだって!」
兄の個性【エンジン】によって生えていたであろう、マフラーが渡された
「あっ!でも...ただ殺すだけじゃ、面白くないよね!だから...」
すると破裂した兄の体は再構築されていった
奇妙な形をしている、顔は膨らんでおり、足は逆に曲がっておりながら、手は張り手のように膨らみ、肌の色は青く、目という目は存在せず、常に『てんやぁ〜てんやぁ〜』と言ってくる化け物だ
異形系の個性よりも異形の形をしている
天哉はそう言った差別は行わないが、これに関しては、思わず....醜いと思った
「はい!じゃあ新生天晴くん!この...目の前にいるてんやくんを...殺して♫お・ね・が・い!」
すると醜い姿をしたナニカがこちらに迫ってくる!
天哉は壁へと押し付けられた
「こらぁ〜ダメでしょ!天哉くん!早く抵抗しないと...死んじゃうよ!」
「あっ...がぁっ!にい...さん!」
『てんやぁ...てんやぁ...てんやぁ...てんやぁ....あ....てん....やぁ....』
酷く鳴いている
誰かを探すように...掠れた声で言っている
「もう!ダメじゃん!せっっかく、天哉くんがヒーローに成るっていう夢が叶う場を用意したのに...ほーら!早く個性使って...殺っちゃいなよ!そんなやつ!」
しかし、天哉は全く動かない
むしろ、説得しようとしている...
「しょうがないなぁ....じゃあ!手伝ってやるよッ!」
突然、飯田天哉は体が動かなくなった、金網にかかったのかってくらい硬直した....
そして、自分のエンジンが吹き出していき!!
「やっ、やめてぇ!!やめてよぉ〜!!!!」
炎は青くなっていき、自分の体が勝手に動いた
目の前の、醜い姿となった兄を、自分の足で、加速した足で蹴っていった
その速度によって、醜い顔は抉られ、どんどんどんどん醜くくなっており...そして、ようやく自由になった
「はい!おつかれさん!楽しかったぁ〜?てんやくん♫こういうことをするのがヒーローなんだよ?じゃあ後片付けをっと!」
醜くなった姿をした兄は、真っ二つになった
「あっ......あぁ......っ.......はぁ....はぁ.....あ...」
放心状態になってしまった
目の前の惨劇を否定したいのだろう...しかし!
「てんやくん!これは夢じゃないよ!げ・ん・じ・つ・だ・よ!!!逃げちゃダメだ!!諦めるな!!お前がなりたいのはなんだぁ!!ヒーローだろぉ!!!だったらこんな程度のことで!!あきらめるんじゃない!!!」
ゲラゲラと、思ってすらない顔でそう言った
天哉を見下し、あろうことか、ナニカだったモノを踏んづけている
グチャ!ぐしゃぐしゃッ!!ドンッ!
「あ!そうだった....はい!プレゼント!」
無理やり手を開かされ、その手にナニカが渡った...
目が2つ、手元に渡されてしまった...だめだ、理解したくない...
「辛いよね...悲しいよね....寂しいよねぇ!その顔!メガネが曇りながら呆然としてるその
首を掴まれ、口を開けさせられた
ヒーロー殺しの手には、ナニカの肉片がある
「いっ....いやっ!....おとうさ....」
「はい!あ〜ん♫」
無理やり突っ込まれた
ごくんと飲んでしまった
「良かったねてんやくん!それ...君のお兄さんの脳みそなんだぁ〜!美味しいでしょ?」
「あ、気絶してる...さっき飲ませる前に気絶したかなぁ....まぁいっか!はい!じゃあねぇ〜!てんやくん!」
そうして、楽しみながら修羅は帰っていった
あの後、両親が帰ってきた時には、玄関で狂ったように気絶している天哉と、ナニカ...判別出来ないモノがあり、通報し...30分後に家に到着した
天哉はしばらく、何も思い出せなくなり、唯一覚えていたのは、兄を殺した奴の顔と身長と笑顔だった
おおよそ、1年程、精神病院にいたらしい...
そして、ヒーロー殺しが有名になっていることを知り、復讐をするため、ヒーローを目指すようになりましたとさ!
めでたしめでたし!
飯田家:最悪の悲劇
修羅のやつぅ〜性格悪すぎだろ!
そんなこんなで過去編いかがでしたか...
真面目に今回のはやばいっすね...
度を超えたクズだぜこりゃ...
昔の現実にもいそうなクズやな
以上!!
次回!!戦闘訓練!八百万邪魔!!オールマイトと