「は〜困った困った。実に困ったぞこれは」
迅速に解決に向かわねばならない問題に直面している。もし解決することができなければ悲惨な末路を迎えてしまうだろう。
「流石にそんな結末だけはごめんだ」
記憶を持った俺とシリウスにかかれば凱旋門賞勝利なんて大した障害にもならなかった。
「凱旋の準備は整った。門を開けておけ」
凱旋門賞前日のインタビューでそう言えば俺の味方であるはずの日本人からもめちゃくちゃ冷笑された。なにが凱旋門は基本会館してるだ。知ってるわクソが。
「2世紀ぶりの革命だ。パーチメントの用意は済んだか?」
勝利後のインタビューでそう言えばフランスではとんでもなく燃えたが日本ではお祭り騒ぎだった。嗤ってたやつらはどんな顔してたんだろうな?
「俺に使うのは少しおかしいかもしれねぇが、トレーナーとしてはまず間違いなく唯一抜きん出て並ぶものなしってところだろうな。まさに天下無敵ってやつだ」
だが、そんな俺にはとんでもない負債がある。もちろん金のことではない。しかし、今まで返済を先送りにしてきたせいで膨大な量に膨れ上がってしまった。
「このままじゃ俺、絶対背中刺されるか引き千切られて分割されちまうよな…?R18Gは色々まずい」
シービーにルドルフ、シリウスまでいる。さて、俺はあの3人から逃げ切れるだろうか?
「もうイチャイチャとか、そんな話してる場合じゃねぇ」
あの3人がバチバチすぎて怖い。俺にはもうどうしようもなく、できることはただトレーナー室にこもって子犬が如くブルブル震えることしかできない。
「誰か助けてクレメンス…」
(アンチ三女神教から卍三女神最強卍教に改宗するので三女神様どうか私をお助けくださいなんでもしますからぁ!)
そんな祈りも虚しくドンッ!という音ともにトレーナー室のドアは蹴破られてしまった。
(!?終わった…)
「なあ、
「同感だ。私もそろそろ返事を聞きたいと思っている。トレーナー君、君は誰を選ぶんだ?」
(なんだ、これは?華があるのに地獄すぎるだろ…)
「お助けください!明日まで!明日までお待ちください!」
「ダメだ。そう言っていくら待ったと思ってる?どうせ引き伸ばして答えねぇつもりだろうが」
「そのようなことがあろうはずがございません」
「アンタがその気ならこっちだってな…」
「やめろシリウス!落ち着け!!」
「ならとっとと答えるんだな」
なにもかもおしまいだぁ。俺に取れる選択肢は3つしかない。
いや!ないなら作り出しゃいい。
「ひ、避難する準備だぁ!」
「なっ!?お前ら捕まえろ!」
そう言ってシリウス、シービー、ルドルフに追いかけられるが、捕まったら終わってしまう。絶対に足を止めてはならない。
俺は少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。
「ハア…ハア…ここまで来りゃ安全だろ」
「よっ、トレーナー。随分疲れてるじゃないか。水いるか?」
「ああ、ありがとうステゴ…ステゴ!?」
「ハハッ、いい反応するな。久しぶり」
「バカな、なぜお前がここに…いや、お前は元からそういう奴だったわ。久しぶりだな」
「ああ、本当にな。約束通り、返しに来たぞ」
「おお、そりゃどうも」
今の季節に着るには少し厚着だが、せっかく再会したし記念に一応コートと帽子を被った。
「にしても、本当に久しぶりだな。生憎と俺は全てが同じってわけでもねぇが、お前にまた会えて嬉しいよ」
「会いに行くって約束だったからな」
なんつー笑顔しやがる。まさに黄金だな、これは。
「それじゃ、旅の再開といこう。トレーナー」
「スーッ…そういうわけにもいかなくてですね」
「ハハッ、わかってるよ。あんたのことは噂になってるからな。誰に背中刺されるか賭けられてるぞ。ナカヤマは全員から刺されるに一点賭けだ」
「は?ふざけんな胴元ぶち殺してやる」
人が危機的状況に陥ってるのに賭けの対象にするとか正気の沙汰ではない。
(しかもあのクソガキなんつー賭け方しやがる。全員からだと?大穴狙いすぎるだろ。生命保険のほうがまだ還元率高けぇわ)
「まあでも、待ってくださいが通じるとは思ってないよな?こっちは随分待たされたんだ」
「ちょっと聞いてください。いろいろありまして秋川りじ、理事長から言われてそんなつもりはなかったんですが、言うこと聞かないと殺すと言われて(大嘘)」
「………」
「なんでもしまっす!今は金もありますし、あの株券でもなんでも金目の物出しますから。言う通りにしますんで!許してもらえませんか!」
「なんでもするのか」
「はい!」
「野球やろうか」
「…えっ?」
ここからの流れは大体わかりますよね。そうです。はい!詰みました!リセットします!
というわけにもいかないので逃走を図ります。
「
そう言葉を放てば、周囲の色は灰になり世界は静止した。
「かかったな!ステイゴールドッ! これが我が『逃走経路』だ…」
残念ながらぶっちぎりで超越した吸血鬼と違い俺が停止できるのは3秒までだが、逃げるには十分すぎるだろう。
「そして時は動き出す…ふぅ、なんとかなったな」
俺に
「なんで今になって使えるようになったのかは知らねえが、まあ改宗したことによる三女神からの祝福ってことで」
あんまり考えちゃだめだ。
「しかし、俺も随分顔が売れてしまった。このままでは告げ口されて見つかる未来が見えるな。よし、変装しよう」
俺は髪型を変えコンタクトからメガネに付け替えた。
「V.Ⅱアーキバスです」
(ふむ、まあこんなところでしょう。流石は企業といったところですか)
「まったく手間をかけさせる…まあいいでしょう。これでようやくまともに歩けます」
最近ははた迷惑な連中や担当ウマ娘達になにかと追われていましたからね。安心して出歩けませんでした。
「さて、まずは何から始めましょうか…」
「その格好、どうしたの?トレーナー」
…なぜ正体がバレている?というより、シービー?
「なぜあなたがここに?」
「あははっ!口調まで変えちゃって。イメチェン?アタシがここにいるのはキミがここにいる気がしたから、かな」
バカな…強化人間だろうとそんな芸当できないはず。
「ちょうどいいし、どこか出かけない?」
(なるほど…今までみたく物騒ではありませんが、他を断ったにも関わらずついていくのは不公平な気がしますね)
しかし、
「私と行動を共にできること、光栄に思いなさい」
仕方がなく了承した。
「それじゃあ、アタシの家に行こっか」
「冗談も程々にしなさい。私は企業、アーキバスです」
先ほどまでの言葉は全て撤回しましょう。
「そう?やっぱだめかぁ」
「ふむ、中々物分かりがいいですね」
「ま、アタシは諦めないけどね」
「クッ、この企業を欺くとは。だがプランはまだある…二重三重にな…!」
先ほど体力を使ってしまったため先ほどと同様のスピードは出せないためただ走るだけではシービーの追跡を振り切ることはできない。
「シービー、これカツラギエースのぱかプチね」
「ん?ありがとう…あれ?」
_______
「シービーがカツラギエースに目がなくて助かりました。危うく連行されるとこでしたよまったく」
ピッピ人形みたいな扱いをしてしまってカツラギエースには申し訳ないが、まあ彼女であれば笑って許してくれるでしょう。
「にしても、これでは問題の先送り…根治していかなければ」
しかし、どう解決すればいいのだろうか…
話の整合性とか全部無視して番外編とかif書きたくなったのでアンケート取ります。お任せの場合だけめちゃくちゃ自由にやります
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シービー
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ルラち
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シュヴァル
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ドゥラ
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タキオン
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タマモ
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お任せ