レスリングスライムが現れた!【マットの上では格は不要!】   作:ヒツジ(ラム肉

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――前回までの『レスリングスライムが現れた!』!!

怪力!!

豪腕!!

巨体!!

オーガのバルガ!!

受けた!!

笑った!!

殴った!!

投げた!!

極められた!!

それでも笑ったァァァァァ!!

対するは!!

我らが!!

最弱魔物!!

大型スライム!!

打撃では!!

押し負けた!!

ならば!!

巻け!!

極めろ!!

投げろ!!

右腕!!

左腕!!

右脚!!

左脚!!

全部あるなら!!

全部狙えるゥゥゥゥ!!

最後は!!

怪力オーガの!!

全力の一撃を!!

真正面から!!

受け切ったァァァァァ!!

そして!!

ジャイアント!!

スイング!!

からの!!

全身サブミッション!!

バルガ!!

ついに!!

タップ!!

だがァ!!

試合終了後!!

大型スライム!!

倒れたオーガを!!

必死に!!

本当に必死に!!

持ち上げ!!

先割れスプーン!!

ぶすっ!!

バルガ!!

大爆笑!!

「何だそれ!!」

知らん!!

我々も知らん!!

だが!!

これで二勝!!

偶然ではない!!

ガルドだけではない!!

オーガ相手でも!!

客を沸かせ!!

相手を魅せ!!

最後に勝った!!

興行主!!

確信!!

「これは本物だ」

そして!!

噂は!!

街を越え!!

道を越え!!

ついに!!

次なる土地へ!!

今度の舞台は!!

人間の街ではない!!

耳!!

尻尾!!

牙!!

爪!!

獣人たちが暮らす!!

獣人都市だァァァァァ!!

だが!!

そこで待つのは!!

速い!!

蹴る!!

飛ぶ!!

そして!!

強い!!

現地興行!!

無敗の優勝者ァァァァァ!!

第三章!!

速さを捕まえろ!

開幕ゥゥゥゥゥ!!


第三章 速さを捕まえろ!
第11話 獣人都市、王者あり!


獣人都市セルヴァ。

 

山と森の境目に広がるその都市は、古くから複数の獣人種が暮らす交易都市だった。

 

石造りの大通り。

 

木組みの市場。

 

幅広い屋根。

 

人間の都市と大きく違うようには見えない。

 

ただし。

 

屋根の上を誰かが走る。

 

露店の軒へ誰かが跳び乗る。

 

二階から誰かが飛び降りる。

 

そして誰も驚かない。

 

身体能力そのものが、人間とは違う。

 

そんな街だった。

 

その中央。

 

巨大な円形競技場。

 

本日の主役は――

 

人間ではなかった。

 

ドォン!!

 

一人目が倒れた。

 

「ワン!」

 

バン!!

 

「ツー!」

 

バン!!

 

「スリー!」

 

バァン!!

 

鐘。

 

カァァァン!!

 

獣人たちの歓声が爆発する。

 

「王者ァァァ!!」

 

「レグゥゥゥ!!」

 

「もっとやれぇぇぇ!!」

 

リング中央。

 

灰褐色の毛並み。

 

長い尾。

 

細身。

 

だが、無駄のない筋肉。

 

猫科――豹に近い特徴を持つ獣人。

 

名は。

 

レグ。

 

この街の格闘興行。

 

現優勝者。

 

今日。

 

遠方からやってきた人間の興行団は、現地選手との交流試合を企画していた。

 

興行主も最初は楽観していた。

 

こちらにも経験者はいる。

 

相手が獣人だからといって、競技である以上は勝負になる。

 

なるはずだった。

 

「……一人目」

 

興行主が呟く。

 

横の係員。

 

「はい」

 

リング上。

 

倒された人間選手が運ばれる。

 

別に大怪我ではない。

 

ただ。

 

完敗。

 

「次です」

 

興行主。

 

「頼むぞ……」

 

二人目がリングへ。

 

投げ技を得意とする。

 

体格のいい男。

 

鐘。

 

カァン!!

 

「行くぞ!」

 

踏み込む。

 

組み付く。

 

――はずだった。

 

レグ。

 

すっ。

 

横へ。

 

消えた。

 

いや。

 

消えていない。

 

速すぎただけ。

 

「なっ」

 

男が振り向く。

 

遅い。

 

バン!!

 

ローキック。

 

膝。

 

崩れる。

 

「ぐっ!」

 

さらに。

 

反対。

 

ドン!!

 

脇腹。

 

男が身体を折る。

 

レグ。

 

ロープへ。

 

走る。

 

反動。

 

戻る。

 

跳ぶ。

 

身体。

 

空中で捻る。

 

脚。

 

振り抜く。

 

バァァァン!!

 

男。

 

吹っ飛ぶ。

 

ロープ。

 

バン!!

 

跳ね返る。

 

そこへ。

 

もう一発。

 

ドン!!

 

倒れる。

 

フォール。

 

ワン。

 

ツー。

 

スリー。

 

終わり。

 

観客。

 

「王者ァァァァ!!」

 

興行主。

 

「…………二人目」

 

係員。

 

「はい」

 

「次」

 

三人目。

 

拳自慢。

 

レグへ連打。

 

右。

 

避ける。

 

左。

 

避ける。

 

踏み込む。

 

レグ。

 

もう背後。

 

「どこ――」

 

バン!!

 

後ろ回し蹴り。

 

沈む。

 

四人目。

 

体格自慢。

 

押し込もうとする。

 

レグ。

 

足元。

 

滑る。

 

側面。

 

蹴り。

 

反対。

 

蹴り。

 

膝。

 

蹴り。

 

最後。

 

跳び蹴り。

 

ドォン!!

 

場外寸前。

 

五人目。

 

興行団。

 

最後の選手。

 

「……頼むぞ」

 

興行主。

 

「任せろ」

 

返事は力強かった。

 

リングへ。

 

鐘。

 

一分後。

 

ドッ!!

 

倒れていた。

 

レグ。

 

その身体を跨がない。

 

追撃もしない。

 

レフェリーの確認を待ち。

 

フォール。

 

ワン。

 

ツー。

 

スリー。

 

カァァァン!!

 

「王者ァァァァァ!!」

 

獣人観客。

 

総立ち。

 

レグ。

 

中央。

 

呼吸。

 

少し。

 

荒い。

 

汗。

 

毛並みに滲む。

 

だが。

 

まだ動ける。

 

まだ蹴れる。

 

尻尾。

 

ゆっくり。

 

左右。

 

「次」

 

興行主。

 

「…………」

 

係員。

 

「全滅です」

 

「分かってる」

 

「控えも」

 

「分かってる!」

 

現地実況。

 

「人間興行団!!」

 

「ここで!!」

 

「挑戦者が!!」

 

「尽きたァァァァァ!!」

 

観客。

 

「もう終わりかー!」

 

「もっと連れてこい!」

 

「王者が強すぎる!」

 

リング上。

 

レグが。

 

人間側を見る。

 

「もういないのか?」

 

興行主。

 

「…………」

 

レグ。

 

肩を回す。

 

「遠くから来たって聞いたから」

 

足。

 

軽く。

 

振る。

 

すっ。

 

空気が切れる。

 

「もう少し楽しめると思った」

 

観客。

 

「おおおおお!!」

 

係員。

 

「煽られてますよ」

 

興行主。

 

「分かってる!」

 

その少し後ろ。

 

例の。

 

木製漏斗を持った男。

 

「煽られております!!」

 

興行主。

 

振り向く。

 

「お前まで来てたのか!!」

 

「遠征です!!」

 

「誰が許可した!」

 

「観客が!!」

 

人間側の客席。

 

「実況やれー!」

 

「負けんなー!」

 

興行主。

 

「くそっ!」

 

レグ。

 

リング端。

 

「もういないなら」

 

背を向ける。

 

「今日はここまで――」

 

興行主。

 

顔。

 

上げる。

 

「待った!!」

 

観客。

 

「お?」

 

レグ。

 

振り向く。

 

係員。

 

「いや、もういませんって」

 

興行主。

 

「いる」

 

「誰が?」

 

「一匹」

 

係員。

 

「あ」

 

興行主。

 

懐へ。

 

手。

 

小さな。

 

魔法板。

 

取り出す。

 

遠距離転移用。

 

最近。

 

この興行のために。

 

ずいぶん使用回数が増えた。

 

係員。

 

「……行くんですか?」

 

興行主。

 

「行く」

 

例の実況。

 

にやり。

 

「切り札ですね?」

 

興行主。

 

「お前は黙ってろ」

 

魔法板。

 

光る。

 

空間。

 

歪む。

 

そして。

 

ぼんっ。

 

消えた。

 

酒場《跳ね鹿亭》。

 

昼下がり。

 

裏口。

 

大型スライム。

 

日向。

 

べちゃ。

 

寝ている。

 

「ぷるぅ……」

 

その横。

 

店主の娘。

 

洗った皿を。

 

布で拭いていた。

 

「ぷるちゃん」

 

「ぷるぅ」

 

「平和だねぇ」

 

「ぷる……」

 

その瞬間。

 

裏庭。

 

空間。

 

ゆら。

 

娘。

 

顔。

 

上げる。

 

ぼんっ。

 

興行主。

 

現れる。

 

「お嬢さん!!」

 

娘。

 

「うわっ」

 

酒場。

 

中。

 

店主。

 

「転移してくるなら一声かけろ!!」

 

興行主。

 

「緊急です!!」

 

店主。

 

「何がだ!」

 

興行主。

 

寝ているスライム。

 

見る。

 

「王者を!」

 

娘。

 

「王者?」

 

「いや!」

 

少し。

 

言い直す。

 

「ぷるちゃんを!」

 

娘。

 

「試合?」

 

「試合です!」

 

スライム。

 

「ぷる?」

 

起きた。

 

娘。

 

「どこ?」

 

興行主。

 

息。

 

整える。

 

「獣人都市セルヴァ」

 

娘。

 

「…………」

 

目。

 

開く。

 

「獣人都市?」

 

「はい」

 

「獣人いっぱい?」

 

「いっぱいです」

 

「耳ある?」

 

「あります」

 

「尻尾も?」

 

「あります!」

 

娘。

 

立つ。

 

「行く」

 

興行主。

 

「え?」

 

「私も行く」

 

「いや、お迎えはぷるちゃんに――」

 

「初めてなんだけど獣人都市」

 

「それは知りませんが!」

 

「行きたい」

 

興行主。

 

一瞬。

 

迷う。

 

店主。

 

中から。

 

「連れてけ!」

 

興行主。

 

「いいんですか!?」

 

店主。

 

「どうせ止めても行くだろ!」

 

娘。

 

「行く」

 

店主。

 

「ほらな!」

 

興行主。

 

「分かりました!」

 

娘。

 

急いで。

 

荷物。

 

小袋。

 

上着。

 

そして。

 

財布。

 

興行主。

 

「観光準備してません?」

 

娘。

 

「せっかくだし」

 

「試合です!」

 

「試合のあと見ればいいでしょ」

 

スライム。

 

「ぷる?」

 

娘。

 

しゃがむ。

 

「ぷるちゃん」

 

指。

 

興行主。

 

指。

 

遠く。

 

「試合だって」

 

スライム。

 

「ぷる」

 

身体の奥。

 

白い。

 

安っぽい。

 

例の。

 

先割れスプーン。

 

少し。

 

浮く。

 

「行く?」

 

スライム。

 

「ぷるん」

 

興行主。

 

「助かります!」

 

店主。

 

「晩飯までに返せよ!」

 

興行主。

 

「……距離が距離なので」

 

店主。

 

「返せよ」

 

興行主。

 

「返します!」

 

魔法板。

 

光。

 

娘。

 

「楽しみだねぇ」

 

スライム。

 

「ぷる」

 

ぼんっ。

 

獣人都市セルヴァ。

 

競技場。

 

レグ。

 

まだ。

 

リングにいた。

 

現地観客。

 

待っている。

 

「あいつ戻ってくるのか?」

 

「逃げたんじゃない?」

 

「もう人いないだろ」

 

現地実況。

 

「人間側興行主!!」

 

「突然!!」

 

「会場より消失!!」

 

例の実況。

 

「逃亡ではありません!!」

 

「では何を!?」

 

「切り札を!!」

 

「迎えに行ったのです!!」

 

現地実況。

 

「知ってるのか?」

 

例の実況。

 

「たぶん!!」

 

興行主が消えた場所。

 

空間。

 

揺れる。

 

「お?」

 

ぼんっ。

 

戻る。

 

興行主。

 

その横。

 

酒場の娘。

 

競技場。

 

見回す。

 

まず。

 

観客席。

 

獣人。

 

耳。

 

尻尾。

 

毛並み。

 

「……うわぁ」

 

興行主。

 

「後で!」

 

娘。

 

「本当にみんな耳ある!」

 

「後で見てください!!」

 

そして。

 

二人の後ろ。

 

ぬる。

 

大型スライム。

 

「ぷる」

 

会場。

 

静か。

 

「…………」

 

レグ。

 

「…………」

 

現地実況。

 

「…………スライム?」

 

例の実況。

 

息。

 

吸う。

 

興行主。

 

「お前、まだ叫ぶなよ」

 

「追加挑戦者ァァァァァァァ!!」

 

「言ったそばから!!」

 

観客。

 

ざわ。

 

「スライム?」

 

「でかいけど」

 

「あれが切り札?」

 

「人間側、諦めた?」

 

例の実況。

 

止まらない。

 

「ただの!!」

 

「スライムではない!!」

 

「最弱!!」

 

「雑魚!!」

 

「初心者冒険者のお小遣い!!」

 

興行主。

 

「その紹介やめろ!」

 

「だがァァァ!!」

 

「ガルドを投げ!!」

 

「怪力オーガ!!」

 

「バルガを極め!!」

 

「二戦!!」

 

「二勝!!」

 

「現在!!」

 

「謎の!!」

 

「無敗ィィィィ!!」

 

現地観客。

 

「…………」

 

「オーガを?」

 

「こいつが?」

 

レグ。

 

少し。

 

目。

 

細める。

 

スライム。

 

リング。

 

見上げる。

 

「ぷる?」

 

レグ。

 

「……お前が?」

 

スライム。

 

「ぷる」

 

興行主。

 

「やります?」

 

レグ。

 

少し。

 

笑う。

 

「いいよ」

 

リング中央。

 

戻る。

 

「今日一番」

 

尻尾。

 

揺れる。

 

「変なのが来た」

 

娘。

 

「あの人速そう」

 

興行主。

 

「速いです」

 

「ぷるちゃん大丈夫?」

 

興行主。

 

ここまで。

 

五人。

 

倒れた。

 

思い出す。

 

「……たぶん」

 

娘。

 

「たぶん?」

 

興行主。

 

「レフェリーがいます!」

 

「そこに逃げないで」

 

スライム。

 

縮む。

 

ぼよんっ。

 

跳ぶ。

 

ロープ。

 

間。

 

ぬる。

 

抜ける。

 

べちゃ。

 

リング中央。

 

レグ。

 

真正面。

 

スライム。

 

真正面。

 

現地観客。

 

まだ。

 

半信半疑。

 

レグ。

 

軽く。

 

跳ねる。

 

右。

 

左。

 

身体。

 

浮くよう。

 

「一つ」

 

スライム。

 

「ぷる?」

 

レグ。

 

脚。

 

高く。

 

上げる。

 

ひゅっ。

 

空気。

 

切る。

 

戻る。

 

「教えとく」

 

目。

 

鋭い。

 

「俺は速い」

 

スライム。

 

「ぷる」

 

「今までの連中みたいに」

 

一歩。

 

横。

 

もう。

 

位置。

 

違う。

 

「待ってはやらない」

 

スライム。

 

じっと。

 

見る。

 

そして。

 

身体の奥。

 

ぬる。

 

白い。

 

先割れスプーン。

 

出る。

 

現地観客。

 

「?」

 

娘。

 

「あ」

 

興行主。

 

「来た」

 

スライム。

 

掲げる。

 

レグへ。

 

「ぷるるるるるるる!!」

 

会場。

 

一瞬。

 

静か。

 

「……何だ?」

 

「煽った?」

 

「王者に?」

 

「『来い』って言った?」

 

別。

 

「いや」

 

「『お前くらい捕まえてやる』だ」

 

例の実況。

 

「意味は!!」

 

「誰にも!!」

 

「分からなァァァァい!!」

 

興行主。

 

「そこは正直なんだな!」

 

レグ。

 

耳。

 

ぴく。

 

尻尾。

 

止まる。

 

そして。

 

笑う。

 

「面白い」

 

レフェリー。

 

両者。

 

見る。

 

「準備は?」

 

レグ。

 

「いつでも」

 

スライム。

 

「ぷるん」

 

鐘。

 

カァァァァァン!!

 

スライム。

 

即座。

 

右へ。

 

揺れる。

 

左。

 

右。

 

左。

 

人間側。

 

客席。

 

知っている。

 

「来るぞ!」

 

「ぷるぷるコンボだ!!」

 

現地観客。

 

「何だそれ?」

 

スライム。

 

大きく。

 

右へ。

 

膨らむ。

 

戻る。

 

バチィィン!!

 

空。

 

スライム。

 

「ぷる?」

 

レグ。

 

いない。

 

横。

 

「遅い」

 

バァン!!

 

蹴り。

 

側面。

 

スライム。

 

大きく。

 

潰れる。

 

戻る。

 

前。

 

レグ。

 

いない。

 

逆。

 

「こっち」

 

ドン!!

 

蹴り。

 

反対。

 

スライム。

 

飛ぶ。

 

「ぷるぉっ!?」

 

現地観客。

 

「うおおおお!!」

 

レグ。

 

もう。

 

ロープ。

 

走る。

 

反動。

 

跳ぶ。

 

脚。

 

前。

 

ドォン!!

 

スライム。

 

ロープへ。

 

バァァァン!!

 

張り付く。

 

現地実況。

 

「速いィィィィ!!」

 

「これが!!」

 

「獣人都市王者!!」

 

「レグの!!」

 

「蹴撃だァァァァァ!!」

 

例の実況。

 

負けじ。

 

漏斗。

 

握る。

 

「第三試合!!」

 

「開始!!」

 

「わずか数秒!!」

 

「そして!!」

 

「大型スライム!!」

 

「まだ!!」

 

一発も当ててなァァァァァい!!

 

現地観客。

 

大歓声。

 

娘。

 

リング下。

 

目。

 

丸い。

 

「うわ、本当に速い」

 

興行主。

 

「でしょう?」

 

スライム。

 

ロープ。

 

ずる。

 

剥がれる。

 

べちゃ。

 

「ぷる……」

 

レグ。

 

中央。

 

尻尾。

 

ゆら。

 

脚。

 

軽く。

 

振る。

 

「どうした?」

 

スライム。

 

身体。

 

集める。

 

「ぷる」

 

レグ。

 

牙。

 

見せる。

 

「追いついてみろよ」

 

第三章。

 

速度対粘体。

 

最初にリングを支配したのは。

 

圧倒的な。

 

速さだった。

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