レスリングスライムが現れた!【マットの上では格は不要!】
作者:

オリジナルファンタジー/コメディ
タグ:AI本文利用 異世界ファンタジー プロレス コメディ 能力バトル崩し
スライム。

柔らかい。
弱い。
ぷるぷるしている。

冒険者なら誰でも知っている、最弱の魔物。

――だが。

誰が決めた?

マットの上でも弱い、と。

酒場の娘に飼われていた一匹の大型スライムは、ある日、異世界から流れ着いた奇妙な「プラスチック製先割れスプーン」を拾う。

魔力なし。
価値なし。
見た目も安っぽい。

ところがリング上でそれを対戦相手へ掲げると、謎の現象《同一土俵化》が発動した。

勇者。
魔王。
古竜。
神獣。
世界管理者。

どれほど偉大な存在であろうとも、その瞬間だけは肩書きも神格も意味を失う。

ただの、

「マットの上に立った一人の対戦相手」

になる。

そして誰も知らなかった。

関節がない。
骨がない。
掴みにくい。
潰れても戻る。
全身で相手を包める。
質量を乗せて殴れる。
細く伸びれば関節技まで使える。

スライムという生物が――

異様なほどレスリングに向いていることを。

「ぷるるるるるる!!」

観客が立ち上がる。

「王者ァァァァァ!!」

対戦相手だけが叫ぶ。

「なんでお前ら意味が分かるんだ!?」

最弱魔物による、世界最大の興行が始まる。

マットの上では、格は不要。

必要なのは――

魅せて、受けて、立ち上がることだけだ。
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