レスリングスライムが現れた!【マットの上では格は不要!】   作:ヒツジ(ラム肉

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――前回までの『レスリングスライムが現れた!』!!

幕間!!

賢者!!

研究した!!

調べた!!

悩んだ!!

そして!!

出した!!

恐ろしい!!

仮説!!

《局所世界文脈再定義》

精神支配ではない!!

洗脳でもない!!

幻覚でもない!!

なのに!!

誰も知らない!!

ロープブレイク!!

場外カウント!!

マイクパフォーマンス!!

全部!!

「そうするものだ」

と理解する!!

さらに!!

その影響!!

遠く!!

魔王領へ!!

届いたァァァァ!!

魔王軍最強幹部!!

黒嶺の古竜!!

本来なら!!

異常個体!!

引き渡し!!

拒否すれば!!

都市へ威圧!!

必要なら!!

焼く!!

そのはずが!!

なぜか!!

書き始める!!

挑戦状!!

日時!!

会場!!

リング強度!!

観客席!!

炎熱対策!!

飛行空間!!

軍務官
「完全に興行の要件書ですが」

古竜
「調査だ」

そして!!

自らの違和感すら!!

押し切る!!

「我が考え!」

「我が選び!」

「我が決めた!」

「これこそが――」

「我の意思だ!!」

賢者
「私も、そうだった」

そして!!

挑戦状は!!

受け取られた!!

ならば!!

用意しよう!!

竜が立てるリングを!!

人も!!

エルフも!!

魔族も!!

竜も!!

全員が見届けられる!!

史上最大の!!

調査試合をォォォォォ!!


第34話 『魔王領席、満員』

「無理です」

 

興行主。

 

即答。

 

アルヴェリア。

 

賢学院。

 

会議室。

 

机。

 

中央。

 

古竜からの挑戦状。

 

その周囲。

 

賢者。

 

現地担当者。

 

建築技師。

 

魔術師。

 

そして。

 

興行主。

 

「何が」

 

賢者。

 

聞く。

 

興行主。

 

紙。

 

指す。

 

「全部です」

 

一。

 

大型古竜の重量に耐えるリング。

 

二。

 

飛翔可能な上空空間。

 

三。

 

炎熱対策。

 

四。

 

観客席。

 

五。

 

双方が全力を出せる広さ。

 

興行主。

 

「リングに」

 

「山が乗るんですよ?」

 

建築技師。

 

「山ではない」

 

「古竜です」

 

「もっと悪いわ!!」

 

賢者。

 

腕組み。

 

「不可能か?」

 

建築技師。

 

「不可能とは言っていません」

 

興行主。

 

見る。

 

「言ってくれ」

 

「できるの!?」

 

技師。

 

紙。

 

出す。

 

「昨日まで拳闘祭で使用していた大広場」

 

「地盤は強い」

 

「その下」

 

「古い樹根支持層があります」

 

賢者。

 

「ああ」

 

「中央聖樹の側根か」

 

「はい」

 

興行主。

 

「自然物をリング基礎に使う気?」

 

技師。

 

「さらに」

 

「ゴーレム工房から」

 

「重量支持梁を借ります」

 

興行主。

 

「グランのところ!?」

 

賢者。

 

「連絡したのか」

 

「すでに」

 

興行主。

 

「早いな!!」

 

技師。

 

次。

 

「リングそのものは」

 

「通常の四倍」

 

「面積?」

 

「一辺」

 

興行主。

 

「でかァァァい!!」

 

「古竜が翼を広げるので」

 

「ロープどうすんの!?」

 

技師。

 

「太くします」

 

興行主。

 

「そういう問題かなぁ!?」

 

賢者。

 

冷静。

 

「炎対策は」

 

魔術師。

 

前。

 

「観客席との間に」

 

「耐熱結界」

 

「リング床下に冷却水路」

 

「上空」

 

「火炎散逸術式」

 

「万一」

 

「観客方向へ高熱が向いた場合」

 

「偏向」

 

興行主。

 

「万一で済むかな」

 

賢者。

 

「相手は古竜だ」

 

「済ませる」

 

興行主。

 

天井。

 

見る。

 

「私は」

 

「なんで」

 

「こんな興行を」

 

「本気で成立させようとしてるんだ……」

 

賢者。

 

ちら。

 

見る。

 

興行主。

 

「……今」

 

「その顔やめて」

 

「何も言っていない」

 

「第32話から疑い深すぎるんですよ!!」

 

ぷるちゃん。

 

会議室。

 

隅。

 

「ぷる」

 

娘。

 

「大きい相手だって」

 

「ぷる♪」

 

興行主。

 

「お前は楽しそうだな!!」

 

準備。

 

始まった。

 

一日。

 

二日。

 

三日。

 

大広場。

 

変わる。

 

石畳。

 

剥がす。

 

地盤。

 

補強。

 

巨大梁。

 

入る。

 

ゴーレム工房。

 

技師。

 

来る。

 

重量試験。

 

巨大石材。

 

載せる。

 

耐える。

 

さらに。

 

魔術。

 

強化。

 

リング。

 

組む。

 

通常より。

 

明らかに。

 

厚い。

 

リング床。

 

何層。

 

も。

 

重なる。

 

ロープ。

 

太い。

 

柱。

 

でかい。

 

興行主。

 

見る。

 

「……これ」

 

「リング?」

 

建築技師。

 

「リングです」

 

「砦じゃなく?」

 

「リングです」

 

ぷるちゃん。

 

上。

 

乗る。

 

「ぷる」

 

ぽよん。

 

リング。

 

少し。

 

沈む。

 

戻る。

 

娘。

 

「ぷるちゃん、広いね」

 

「ぷる♪」

 

興行主。

 

「お前基準だと」

 

「だいぶ広いぞ」

 

そして。

 

観客席。

 

最初。

 

人間。

 

エルフ。

 

それだけ。

 

だった。

 

はず。

 

一通。

 

届く。

 

魔王軍。

 

《観戦団派遣希望》

 

興行主。

 

「……は?」

 

賢者。

 

読む。

 

「古竜は」

 

「魔王軍最強幹部だ」

 

「部下が見届けたいのだろう」

 

「何人?」

 

「二百」

 

興行主。

 

「多い!!」

 

翌日。

 

追加。

 

《魔王領民間観戦希望者》

 

興行主。

 

「民間!?」

 

現地担当者。

 

「噂が広まったようです」

 

「何人?」

 

「四百」

 

「増えた!!」

 

さらに。

 

古竜側。

 

竜族。

 

亜竜。

 

従属種。

 

魔王軍幹部候補。

 

文官。

 

軍人。

 

商人。

 

魔族。

 

申し込み。

 

増える。

 

人間側。

 

当然。

 

黙っていない。

 

「魔王軍最強幹部が出る?」

 

「大型スライムと?」

 

「賢者様を倒した奴?」

 

「見たい」

 

増える。

 

エルフ側。

 

さらに。

 

「賢者様の雪辱戦じゃないのか?」

 

「でも相手古竜だぞ」

 

「耳を引っ張ったスライムが」

 

「あれに挑むの?」

 

「見たい」

 

増える。

 

興行主。

 

帳簿。

 

見る。

 

「……満席」

 

担当者。

 

「はい」

 

「追加席」

 

「満席です」

 

「立見」

 

「満員」

 

「魔王領席」

 

「満員」

 

興行主。

 

机。

 

突っ伏す。

 

「なんで調査試合が」

 

「今年最大の興行になってんだよ!!」

 

賢者。

 

横。

 

研究記録。

 

取る。

 

「興味深い」

 

「興味深がらないで!!」

 

「陣営を越えて」

 

「同一の興行へ」

 

「自発的に集まっている」

 

興行主。

 

顔。

 

上げる。

 

「……それも」

 

「例の」

 

賢者。

 

「分からない」

 

「分からないって便利な言葉ですね」

 

「研究とは」

 

「分からないことを」

 

「分からないと言うところから始まる」

 

「格好いいこと言ってる場合です?」

 

試合当日。

 

朝。

 

アルヴェリア。

 

大広場。

 

人。

 

人。

 

エルフ。

 

人間。

 

獣人。

 

商人。

 

冒険者。

 

そして。

 

別区画。

 

魔王領側。

 

角。

 

翼。

 

鱗。

 

牙。

 

色々。

 

いる。

 

警備。

 

間。

 

立つ。

 

だが。

 

妙な。

 

緊張。

 

ある。

 

人類側。

 

ちら。

 

魔王側。

 

見る。

 

魔王側。

 

ちら。

 

人類側。

 

見る。

 

誰も。

 

まだ。

 

騒がない。

 

理由。

 

同じ。

 

今日は。

 

戦争。

 

ではない。

 

観戦。

 

だから。

 

それを。

 

誰が。

 

決めた?

 

誰も。

 

考えない。

 

魔王側観客席。

 

前列。

 

軍服。

 

一人。

 

参謀。

 

腕。

 

組む。

 

「古竜様の」

 

「戦闘能力確認」

 

隣。

 

若い魔族。

 

「はい」

 

「対象粘体の」

 

「危険度判定」

 

「はい」

 

「必要なら」

 

「魔王城へ」

 

「報告」

 

「はい」

 

後ろ。

 

民間席。

 

「古竜様ー!!」

 

参謀。

 

ぴく。

 

「……まだ出ていない」

 

別。

 

「スライム見せろー!!」

 

参謀。

 

「我々は」

 

「遊びに来たのではない」

 

部下。

 

「承知しております」

 

その時。

 

人間側。

 

「ぷるちゃーん!!」

 

参謀。

 

「…………」

 

部下。

 

「人気ですね」

 

「対象は」

 

「危険個体だ」

 

「はい」

 

「かわいいなどと」

 

「評価するな」

 

「はい」

 

娘。

 

入場口。

 

ぷるちゃん。

 

連れてくる。

 

「行っておいで」

 

「ぷる♪」

 

ずる。

 

ずる。

 

登場。

 

人間側。

 

「うおおおおお!!」

 

エルフ側。

 

「来たぞォォォ!!」

 

「耳引っ張りスライム!!」

 

賢者。

 

観客席。

 

「呼び名を改めろ」

 

ぷるちゃん。

 

リング。

 

上がる。

 

「ぷる」

 

魔王側。

 

初見。

 

静か。

 

「……あれ?」

 

「でかい」

 

「でもスライムだぞ」

 

「本当に古竜様が」

 

「これと?」

 

参謀。

 

目。

 

細く。

 

ぷるちゃん。

 

観察。

 

「重心」

 

「不明」

 

「身体構造」

 

「不明」

 

「武装」

 

「……」

 

ぷるちゃん。

 

体内。

 

白。

 

ちら。

 

参謀。

 

「匙?」

 

部下。

 

「例の異界物です」

 

「本当に」

 

「あれが?」

 

「研究報告では」

 

「はい」

 

参謀。

 

「……くだらん」

 

その瞬間。

 

声。

 

響く。

 

「さあああああああああ!!」

 

興行主。

 

「いたァァァァァァ!!」

 

リング脇。

 

実況。

 

木製漏斗。

 

いつもの。

 

男。

 

賢者。

 

即。

 

見る。

 

研究員。

 

二名。

 

観測器。

 

構える。

 

興行主。

 

「いつ来た!?」

 

実況。

 

「本日はァァァァ!!」

 

「アルヴェリア史上!!」

 

「いや!!」

 

「この地方史上!!」

 

「最大級の一戦だァァァァ!!」

 

興行主。

 

「答えろ!!」

 

研究員。

 

「出現時刻」

 

「記録できませんでした」

 

賢者。

 

「なぜだ」

 

「観測開始時には」

 

「……いました」

 

賢者。

 

「開始前から見張っていただろう」

 

「はい」

 

「では」

 

研究員。

 

青い。

 

「いつからいたのか」

 

「思い出せません」

 

賢者。

 

実況。

 

見る。

 

実況。

 

楽しそう。

 

「そしてェェェ!!」

 

「対するはァァァァ!!」

 

空。

 

暗い。

 

観客。

 

一斉。

 

上。

 

見る。

 

雲。

 

動く。

 

いや。

 

違う。

 

翼。

 

巨大。

 

影。

 

大広場。

 

覆う。

 

風。

 

落ちる。

 

ばさああああああ!!

 

人間側。

 

どよめく。

 

魔王側。

 

立つ。

 

「来た!!」

 

「古竜様ァァァァ!!」

 

「最強幹部ォォォォ!!」

 

雲。

 

割れる。

 

黒。

 

赤。

 

巨体。

 

降下。

 

一周。

 

する。

 

会場。

 

上。

 

ゆっくり。

 

旋回。

 

興行主。

 

「……なんで」

 

「一周した?」

 

賢者。

 

「…………」

 

観客。

 

見せる。

 

ように。

 

翼。

 

大きく。

 

広げる。

 

太陽。

 

背。

 

受ける。

 

鱗。

 

光る。

 

魔王側。

 

爆発。

 

「うおおおおおおお!!」

 

実況。

 

木製漏斗。

 

「魔王軍!!」

 

「最強幹部!!」

 

「数百年!!」

 

「北方を守り!!」

 

「城塞を焼き!!」

 

「軍勢を砕き!!」

 

「魔王本人を除けば!!」

 

「魔王領最強と謳われる!!」

 

「黒嶺の古竜ォォォォォォ!!」

 

古竜。

 

上空。

 

一度。

 

止まる。

 

翼。

 

打つ。

 

そして。

 

降下。

 

リング前。

 

着地。

 

ドッッッン!!

 

地面。

 

揺れる。

 

観客。

 

「うわっ!!」

 

リング。

 

揺れる。

 

建築技師。

 

「まだ乗ってない!!」

 

興行主。

 

「耐えろよォォォ!!」

 

古竜。

 

リング。

 

見る。

 

四角。

 

縄。

 

そして。

 

中央。

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

古竜。

 

鼻。

 

鳴らす。

 

「貴様か」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

古竜。

 

一歩。

 

リングへ。

 

前足。

 

乗る。

 

ぎし。

 

二歩。

 

ぎぎ。

 

建築技師。

 

両手。

 

祈る。

 

「耐えろ」

 

三歩。

 

古竜。

 

全身。

 

リング。

 

上。

 

ぎぃぃぃぃ……。

 

沈む。

 

止まる。

 

戻る。

 

技師。

 

「よし!!」

 

興行主。

 

「そこが今日最初の勝負だったの!?」

 

古竜。

 

中央。

 

ぷるちゃん。

 

見下ろす。

 

大きい。

 

圧倒的。

 

ぷるちゃん。

 

古竜の爪。

 

一つ分。

 

くらい。

 

古竜。

 

「賢者を」

 

「下したと聞く」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

「我は」

 

翼。

 

少し。

 

開く。

 

「それを」

 

「確かめに来た」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

古竜。

 

目。

 

細く。

 

「恐れぬか」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる?」

 

娘。

 

観客席。

 

「ぷるちゃん、たぶん分かってないよ」

 

興行主。

 

「言わないであげて!!」

 

魔王側。

 

笑い。

 

少し。

 

起こる。

 

古竜。

 

「よい」

 

一歩。

 

下がる。

 

「ならば」

 

頭。

 

上げる。

 

翼。

 

全開。

 

そして。

 

口。

 

開く。

 

賢者。

 

「待て」

 

興行主。

 

「え?」

 

古竜。

 

喉。

 

赤。

 

光る。

 

ゴオオオオオオオオオオオオ!!

 

炎。

 

上空。

 

一直線!!

 

巨大な。

 

火柱。

 

空。

 

染める。

 

観客。

 

一斉。

 

「うおおおおおおおおお!!」

 

魔王側。

 

「古竜様ァァァァ!!」

 

人間側。

 

「すげええええ!!」

 

エルフ側。

 

「熱ッ!!」

 

耐熱結界。

 

ぶぅん!!

 

光る。

 

炎。

 

上。

 

抜ける。

 

古竜。

 

翼。

 

広げたまま。

 

咆哮。

 

「我が炎!!」

 

「我が翼!!」

 

「我が牙!!」

 

「すべて受けてみせよ!!」

 

観客。

 

大歓声。

 

実況。

 

「宣言したァァァァァ!!」

 

「魔王軍最強!!」

 

「古竜!!」

 

「全力宣言だァァァァァ!!」

 

興行主。

 

口。

 

開く。

 

「……派手」

 

賢者。

 

無言。

 

古竜。

 

満足そう。

 

ぷるちゃん。

 

古竜。

 

見る。

 

炎。

 

出た。

 

空。

 

見る。

 

古竜。

 

見る。

 

そして。

 

体内。

 

もぞ。

 

賢者。

 

「……嫌な予感がする」

 

白。

 

先割れスプーン。

 

ぬる。

 

ぷるちゃん。

 

掲げる。

 

「ぷるるるるるるるる!!」

 

観客。

 

「ブーーーーーー!!」

 

魔王側。

 

「何だその匙はァァァ!!」

 

人間側。

 

「出たァァァ!!」

 

エルフ側。

 

「それを出すなァァァ!!」

 

古竜。

 

眉。

 

いや。

 

目元。

 

ぴく。

 

「……それが」

 

「例の」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

古竜。

 

見る。

 

ただの。

 

白い。

 

小さな。

 

匙。

 

なのに。

 

なぜか。

 

目。

 

離せない。

 

現地レフェリー。

 

今回。

 

別人。

 

魔王領とアルヴェリア。

 

双方協議。

 

選ばれた。

 

中立都市出身。

 

レスリング経験。

 

ほぼ。

 

なし。

 

リング。

 

中央。

 

出る。

 

「双方」

 

「準備は?」

 

古竜。

 

「いつでも」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

レフェリー。

 

手。

 

上げる。

 

観客席。

 

人間。

 

エルフ。

 

魔族。

 

竜族。

 

全員。

 

静か。

 

そして。

 

カァァァァァァン!!

 

鐘。

 

古竜。

 

一歩。

 

前。

 

ぷるちゃん。

 

沈む。

 

古竜。

 

口。

 

開く。

 

賢者。

 

目。

 

細く。

 

「……さて」

 

興行主。

 

「何がです?」

 

賢者。

 

白い先割れスプーン。

 

見る。

 

「都市を焼ける炎が」

 

「このリングでは」

 

「何になるか」

 

次の瞬間。

 

古竜。

 

ゴオオオオオオオオオ!!

 

真正面。

 

火炎。

 

リング。

 

飲み込む!!

 

観客。

 

「うわああああああ!!」

 

耐熱結界。

 

光る。

 

リング中央。

 

炎。

 

炎。

 

炎。

 

その中。

 

ぷるちゃん。

 

影。

 

消える。

 

魔王側。

 

「終わった!!」

 

人間側。

 

「ぷるちゃん!!」

 

娘。

 

「……ぷるちゃん?」

 

炎。

 

止む。

 

煙。

 

上がる。

 

中央。

 

黒っぽい。

 

平たい。

 

何か。

 

べちゃ。

 

「…………」

 

古竜。

 

見る。

 

ぷるちゃん。

 

「……ぷる」

 

ぷる。

 

戻る。

 

少し。

 

黒い。

 

だが。

 

戻る。

 

「ぷるる」

 

人間側。

 

「立ったァァァァァァ!!」

 

エルフ側。

 

「やっぱり立つのかァァァ!!」

 

魔王側。

 

「…………は?」

 

古竜。

 

目。

 

見開く。

 

ぷるちゃん。

 

ぷるぷる。

 

煤。

 

落とす。

 

「ぷる」

 

古竜。

 

口元。

 

わずか。

 

上がる。

 

「……なるほど」

 

翼。

 

開く。

 

「面白い」

 

賢者。

 

その言葉。

 

聞く。

 

目。

 

閉じる。

 

「始まったな」

 

興行主。

 

「試合が?」

 

賢者。

 

「いや」

 

白い匙。

 

見る。

 

「もっと」

 

「厄介なものが」

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