レスリングスライムが現れた!【マットの上では格は不要!】   作:ヒツジ(ラム肉

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――前回までの『レスリングスライムが現れた!』!!

魔王軍最強幹部!!

黒嶺の古竜!!

飛ぶ!!

燃やす!!

回る!!

落ちる!!

空中殺法!!

炎の演出!!

そして!!

ぷるちゃん!!

相手の炎を!!

勝手に借りる!!

古竜
「それは我の炎だ!!」

ぷるちゃん
「ぷるるるるる!!」

さらに!!

先割れスプーン!!

渡した!!

古竜
「我は使わん」

使ったァァァァ!!

実況
「古竜のマイクパフォーマンスだァァァァ!!」

古竜
「…………」

そして!!

決戦!!

古竜!!

炎!!

翼!!

牙!!

巨体!!

すべて!!

出した!!

ぷるちゃん!!

すべて!!

受けた!!

飛んできた竜を!!

落下ごと!!

投げ返す!!

ドッッッゴォォォォン!!

ワン!!

ツー!!

スリー!!

魔王軍最強幹部!!

敗北!!

だが!!

古竜
「我に、全てを出させたな」

その格!!

一切!!

落ちず!!

むしろ!!

上がったァァァァァ!!

そして!!

試合後!!

古き規定!!

最強幹部を正面から下した者には!!

魔王本人への!!

直接挑戦資格!!

発生!!

報告を読んだ!!

魔王!!

最初の一言!!

「リングを――」

止まった!!

なぜ!!

リング!!

なぜ!!

試合!!

だが!!

相手は!!

魔王!!

古竜の上に立つ!!

王!!

挑戦状?

そんな小さいもの!!

送る必要など!!

なァァァァァァい!!


第八章 魔王はすべてを魅せる
第38話 『余が行く』


魔王城。

 

玉座の間。

 

静か。

 

巨大。

 

天井。

 

高い。

 

柱。

 

黒。

 

床。

 

磨かれた。

 

石。

 

その最奥。

 

玉座。

 

魔王。

 

座る。

 

手。

 

報告書。

 

一枚。

 

《黒嶺古竜》

 

《公開試合にて敗北》

 

二枚目。

 

《勝者》

 

《大型粘体生物》

 

三枚目。

 

《古式挑戦規定》

 

《魔王軍最高位戦力を正式な一騎討ちにて下した者は》

 

《魔王への直接挑戦権を有する》

 

魔王。

 

「…………」

 

横。

 

宰相。

 

軍務卿。

 

近衛長。

 

文官。

 

誰も。

 

喋らない。

 

魔王。

 

もう一枚。

 

めくる。

 

《観客動員》

 

数字。

 

見る。

 

眉。

 

少し。

 

動く。

 

《魔王領側観客満足度》

 

高い。

 

《試合後》

 

《古竜本人より再戦希望あり》

 

魔王。

 

「…………」

 

さらに。

 

《付記》

 

《敗戦後、古竜は対象個体を高く評価》

 

《対象の白色先割れ匙に接触》

 

《一時的に、匙を口元へ運び演説》

 

魔王。

 

目。

 

止まる。

 

「……なぜ」

 

軍務卿。

 

「本人にも」

 

「分からないそうです」

 

魔王。

 

「古竜が」

 

「匙を」

 

「口元へ」

 

「はい」

 

「そして」

 

軍務卿。

 

紙。

 

見る。

 

「『我が名は黒嶺の古竜』と」

 

魔王。

 

「知っている」

 

「報告書に書いてある」

 

「はい」

 

「なぜ書いた」

 

「重要な異常行動かと」

 

魔王。

 

報告書。

 

置く。

 

「……馬鹿馬鹿しい」

 

一拍。

 

「だが」

 

指。

 

三枚目。

 

叩く。

 

「規定は規定だ」

 

宰相。

 

「では」

 

「大型粘体生物を」

 

「魔王城へ召喚いたしますか」

 

魔王。

 

「…………」

 

宰相。

 

待つ。

 

魔王。

 

「いや」

 

軍務卿。

 

顔。

 

上げる。

 

「陛下?」

 

魔王。

 

玉座。

 

背。

 

預ける。

 

「呼びつけて」

 

「どうする」

 

「挑戦資格を」

 

「有しているのであれば」

 

宰相。

 

「陛下へ」

 

「参内させるのが」

 

「慣例ですが」

 

魔王。

 

鼻。

 

鳴らす。

 

「慣例」

 

指。

 

報告書。

 

また。

 

叩く。

 

「古竜を」

 

「下した者だぞ」

 

「はい」

 

「その者へ」

 

「城まで来い」

 

「余の前へ跪け」

 

「そこで戦え」

 

一拍。

 

「……つまらぬ」

 

静寂。

 

宰相。

 

軍務卿。

 

近衛長。

 

全員。

 

一瞬。

 

固まる。

 

魔王。

 

自分でも。

 

少し。

 

止まる。

 

「…………」

 

つまらぬ?

 

今。

 

余は。

 

何を。

 

基準に。

 

判断した。

 

魔王。

 

目。

 

細くなる。

 

胸。

 

奥。

 

小さな。

 

違和感。

 

古竜の報告。

 

賢者の報告。

 

白い匙。

 

《局所世界文脈再定義》

 

その文字。

 

思い出す。

 

魔王。

 

「…………」

 

宰相。

 

「陛下」

 

「何でもない」

 

魔王。

 

立つ。

 

玉座。

 

離れる。

 

「場所は」

 

「古竜が戦った」

 

「あの会場でよい」

 

軍務卿。

 

「アルヴェリアの?」

 

「そうだ」

 

宰相。

 

「しかし」

 

「陛下自ら」

 

「赴かれるのですか」

 

魔王。

 

振り返る。

 

「なぜ」

 

「余が」

 

「相手を呼びつけねばならぬ」

 

宰相。

 

「……王ですので」

 

「知っている」

 

魔王。

 

歩く。

 

「王だからこそ」

 

「行く」

 

「古竜が敗れた場所」

 

「そこで」

 

「古竜を下した者と」

 

「余が戦う」

 

口元。

 

ほんの少し。

 

上がる。

 

「その方が」

 

「話が早い」

 

軍務卿。

 

慎重。

 

「……戦う」

 

「ということで」

 

「よろしいので?」

 

魔王。

 

止まる。

 

「…………」

 

本来。

 

確認。

 

調査。

 

必要なら。

 

排除。

 

そう。

 

言うべき。

 

だろう。

 

だが。

 

魔王。

 

笑う。

 

「そうだ」

 

「戦う」

 

「余自身が」

 

「な」

 

その日の。

 

正午。

 

世界各地。

 

人間都市。

 

市場。

 

鐘。

 

鳴る。

 

エルフ都市。

 

学院。

 

窓。

 

光る。

 

獣人都市。

 

闘技場。

 

空。

 

暗くなる。

 

鉱山都市。

 

ゴーレム。

 

作業。

 

止まる。

 

魔王領。

 

城塞。

 

村。

 

港。

 

街道。

 

全て。

 

同時。

 

空。

 

巨大な。

 

黒い。

 

魔法陣。

 

現れる。

 

人々。

 

上。

 

見る。

 

「何だ?」

 

「攻撃!?」

 

「魔王軍!?」

 

「結界を!」

 

だが。

 

攻撃。

 

来ない。

 

魔法陣。

 

中央。

 

像。

 

浮かぶ。

 

玉座。

 

黒い。

 

マント。

 

角。

 

王冠。

 

魔王。

 

座っている。

 

人間側。

 

悲鳴。

 

魔王領側。

 

跪く。

 

エルフ。

 

賢学院。

 

興行主。

 

窓。

 

見る。

 

「…………」

 

賢者。

 

横。

 

「始まったな」

 

興行主。

 

「何がです?」

 

魔王。

 

世界中。

 

同時。

 

口。

 

開く。

 

「聞け」

 

声。

 

響く。

 

耳。

 

ではない。

 

街。

 

空間。

 

そのもの。

 

震える。

 

「我が名は」

 

「魔王」

 

魔王領。

 

一斉。

 

「陛下ァァァァ!!」

 

人間都市。

 

「知ってるよ!!」

 

興行主。

 

「自己紹介いります!?」

 

賢者。

 

「王の演説だ」

 

「黙って聞け」

 

魔王。

 

「先日」

 

「我が配下」

 

「黒嶺の古竜が」

 

「一匹の大型粘体生物に」

 

「敗れた」

 

世界。

 

ざわ。

 

古竜戦。

 

見てない者。

 

初耳。

 

見た者。

 

歓声。

 

そして。

 

跳ね鹿亭。

 

娘。

 

皿。

 

運ぶ。

 

ぷるちゃん。

 

飯。

 

「ぷる♪」

 

空。

 

魔王。

 

巨大。

 

娘。

 

「あ」

 

「ぷるちゃんのことかな」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる?」

 

飯。

 

食う。

 

魔王。

 

続ける。

 

「古き規定により」

 

「その者には」

 

「余へ挑む資格が生じた」

 

興行主。

 

「全国に言う必要あります?」

 

賢者。

 

「もう全国ではない」

 

興行主。

 

「え?」

 

賢者。

 

魔法陣。

 

見る。

 

「魔王領にも」

 

「同時展開している」

 

「……全世界?」

 

賢者。

 

「おそらく」

 

興行主。

 

頭。

 

抱える。

 

魔王。

 

玉座。

 

肘。

 

置く。

 

「だが」

 

世界。

 

静まる。

 

「資格」

 

「その言葉を」

 

「余は好かぬ」

 

宰相。

 

魔王城。

 

横。

 

小声。

 

「初耳ですが」

 

軍務卿。

 

「黙っていろ」

 

魔王。

 

立つ。

 

「古竜を」

 

「正面から」

 

「下した者がいる」

 

「ならば」

 

一歩。

 

「余が」

 

「この目で」

 

「確かめる」

 

人々。

 

ざわ。

 

魔王。

 

「大型粘体生物」

 

「ぷるちゃん」

 

一瞬。

 

魔王。

 

止まる。

 

「…………」

 

側近。

 

後ろ。

 

視線。

 

逸らす。

 

魔王。

 

「……報告書上」

 

「そう呼ばれている」

 

各都市。

 

ざわ。

 

「魔王がぷるちゃんって言った」

 

「言うな」

 

跳ね鹿亭。

 

娘。

 

笑う。

 

「ぷるちゃん、呼ばれたよ」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる♪」

 

魔王。

 

「余の前へ」

 

声。

 

強く。

 

「来い」

 

世界。

 

静か。

 

魔王。

 

そのまま。

 

言おうとする。

 

「指定の日」

 

「魔王城に――」

 

止まる。

 

胸。

 

小さな。

 

違和感。

 

違う。

 

また。

 

それ。

 

魔王。

 

目。

 

細くなる。

 

そして。

 

笑う。

 

「……いや」

 

各都市。

 

「?」

 

魔王。

 

玉座。

 

前。

 

立つ。

 

マント。

 

広がる。

 

「余が」

 

「行く」

 

ドォォォォォン!!

 

魔法陣。

 

背後。

 

さらに。

 

展開。

 

魔王領。

 

「うおおおおおお!!」

 

人間都市。

 

「魔王が来る!?」

 

興行主。

 

「来るなァァァァ!!」

 

魔王。

 

「場所は」

 

「古竜と戦った」

 

「アルヴェリア大広場」

 

「日時」

 

「七日後」

 

「そこで」

 

拳。

 

握る。

 

「余と」

 

「戦え」

 

完全。

 

挑戦。

 

世界。

 

一瞬。

 

静止。

 

次。

 

各地。

 

爆発。

 

「魔王が試合する!?」

 

「古竜の次は魔王!?」

 

「見たい!!」

 

「行けるのか!?」

 

「アルヴェリアまで何日!?」

 

魔王。

 

まだ。

 

終わらない。

 

「人間」

 

「エルフ」

 

「獣人」

 

「魔族」

 

「竜族」

 

「その他」

 

一拍。

 

「種族は問わぬ」

 

「見たければ」

 

「来るがよい」

 

興行主。

 

口。

 

開く。

 

「…………」

 

賢者。

 

「どうした」

 

「観客まで」

 

「自分で呼んでる」

 

魔王。

 

片手。

 

上げる。

 

「王の戦いを」

 

「目にする機会など」

 

口元。

 

笑う。

 

「そう何度も」

 

「あるものではない」

 

魔王領。

 

「陛下ァァァァァ!!」

 

人間側。

 

「傲慢だァァァァ!!」

 

エルフ側。

 

「でも見てええええ!!」

 

獣人都市。

 

レグ。

 

笑う。

 

「行くか」

 

鉱山都市。

 

グラン。

 

《観戦予定》

 

ゴブリン興行団。

 

「ギャギャギャギャ!!」

 

オーガ。

 

バルガ。

 

酒。

 

置く。

 

「魔王だァ!?」

 

「行くぞ!!」

 

そして。

 

魔王。

 

最後。

 

「なお」

 

興行主。

 

「まだあるの!?」

 

魔王。

 

指。

 

鳴らす。

 

ぱちん。

 

魔法陣。

 

巨大化。

 

顔。

 

さらに。

 

でかい。

 

「観戦料は」

 

「不要とする」

 

興行主。

 

「…………」

 

魔王城。

 

宰相。

 

振り返る。

 

「陛下?」

 

魔王。

 

「余の戦いを見るために」

 

「民へ」

 

「金を払わせる必要はない」

 

宰相。

 

「陛下?」

 

「費用は」

 

一拍。

 

「余が負担する」

 

魔王城。

 

国庫担当。

 

遠く。

 

書類。

 

落とす。

 

「陛下ァァァァァァ!?」

 

世界各地。

 

歓声。

 

興行主。

 

「待って待って待って!!」

 

賢者。

 

「無料興行か」

 

「そこじゃない!!」

 

魔王。

 

満足そう。

 

「以上だ」

 

魔法陣。

 

消える。

 

空。

 

戻る。

 

静寂。

 

アルヴェリア。

 

賢学院。

 

興行主。

 

しばらく。

 

動かない。

 

賢者。

 

「七日だな」

 

興行主。

 

ゆっくり。

 

振り返る。

 

「……何人」

 

「来ると思います?」

 

賢者。

 

窓。

 

外。

 

見る。

 

すでに。

 

街。

 

走る。

 

人。

 

宿屋。

 

予約。

 

取る。

 

商人。

 

荷。

 

積む。

 

「少なくとも」

 

「古竜戦よりは」

 

興行主。

 

「でしょうねぇ!!」

 

その。

 

翌朝。

 

魔王領。

 

建築官。

 

百名。

 

転移。

 

アルヴェリア。

 

到着。

 

興行主。

 

「…………」

 

先頭。

 

建築総監。

 

礼。

 

「魔王陛下の命により」

 

「会場拡張へ参りました」

 

興行主。

 

「拡張?」

 

建築総監。

 

古竜戦。

 

大広場。

 

見る。

 

巨大リング。

 

観客席。

 

耐熱結界。

 

十分。

 

大きい。

 

はず。

 

建築総監。

 

図面。

 

広げる。

 

興行主。

 

見る。

 

「…………」

 

さらに。

 

広い。

 

いや。

 

広い。

 

ではない。

 

大広場。

 

周囲。

 

丸ごと。

 

囲う。

 

円形。

 

巨大。

 

何層。

 

何層。

 

何層。

 

観客席。

 

アーチ。

 

回廊。

 

転移門。

 

救護所。

 

飲食区画。

 

貴賓席。

 

投影魔法陣。

 

照明設備。

 

外周。

 

城壁。

 

興行主。

 

指。

 

震える。

 

「これ」

 

「何です?」

 

建築総監。

 

「競技場です」

 

「競技場」

 

「はい」

 

賢者。

 

後ろ。

 

覗く。

 

「……コロッセウムだな」

 

興行主。

 

「一週間で!?」

 

建築総監。

 

「魔王陛下より」

 

「最優先事業指定を」

 

興行主。

 

「一試合ですよ!?」

 

建築総監。

 

真顔。

 

「魔王陛下の」

 

「一試合です」

 

興行主。

 

黙る。

 

言い返せない。

 

その日。

 

工事。

 

開始。

 

魔法。

 

土。

 

動く。

 

ゴーレム。

 

石。

 

運ぶ。

 

魔族。

 

柱。

 

立てる。

 

エルフ。

 

結界。

 

張る。

 

人間。

 

木材。

 

組む。

 

獣人。

 

高所。

 

走る。

 

古竜戦の。

 

リング。

 

中央。

 

そのまま。

 

残る。

 

周囲だけ。

 

どんどん。

 

巨大化。

 

一日目。

 

大広場。

 

消える。

 

二日目。

 

外周。

 

できる。

 

三日目。

 

観客席。

 

三層。

 

四日目。

 

五層。

 

五日目。

 

上空。

 

巨大投影魔法陣。

 

六日目。

 

飲食街。

 

出来る。

 

興行主。

 

「街が」

 

「増えてる……」

 

建築総監。

 

「仮設です」

 

「仮設の規模じゃない!!」

 

そして。

 

魔王。

 

途中。

 

視察。

 

来る。

 

転移。

 

一瞬。

 

中央。

 

リング。

 

前。

 

立つ。

 

周囲。

 

見上げる。

 

巨大。

 

円形。

 

石造。

 

空。

 

切り取る。

 

何万人。

 

いや。

 

それ以上。

 

入る。

 

コロッセウム。

 

興行主。

 

横。

 

「陛下」

 

魔王。

 

「何だ」

 

「少し」

 

「やりすぎでは?」

 

魔王。

 

上。

 

見る。

 

「……そうか?」

 

興行主。

 

「そうです!!」

 

魔王。

 

古竜戦。

 

リング。

 

見る。

 

「リングは」

 

「同じだな」

 

「はい」

 

「補修だけです」

 

魔王。

 

頷く。

 

「それでよい」

 

建築総監。

 

「新設も可能でしたが」

 

魔王。

 

「不要だ」

 

リング。

 

一歩。

 

近づく。

 

古竜。

 

落ちた。

 

補修跡。

 

まだ。

 

薄く。

 

残る。

 

「ここで」

 

「古竜が」

 

「敗れた」

 

「ならば」

 

「余も」

 

「ここで戦う」

 

興行主。

 

少し。

 

黙る。

 

魔王。

 

周囲。

 

もう一度。

 

見る。

 

「……悪くない」

 

建築総監。

 

膝。

 

つく。

 

「光栄にございます!!」

 

興行主。

 

図面。

 

予算。

 

ちら。

 

見る。

 

桁。

 

見る。

 

もう一回。

 

見る。

 

「悪くないの」

 

「金額じゃねえ……」

 

魔王。

 

聞こえてる。

 

無視。

 

その夜。

 

跳ね鹿亭。

 

娘。

 

ぷるちゃん。

 

撫でる。

 

「また大きい試合だって」

 

「ぷる♪」

 

「魔王さん」

 

「すごく強いんだって」

 

「ぷる」

 

「大丈夫?」

 

ぷるちゃん。

 

少し。

 

止まる。

 

そして。

 

体内。

 

白い。

 

先割れスプーン。

 

ちら。

 

「ぷるる」

 

娘。

 

笑う。

 

「そっか」

 

「楽しみなんだ」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる♪」

 

遠く。

 

巨大コロッセウム。

 

最後の。

 

照明魔法。

 

灯る。

 

その中央。

 

古竜戦と。

 

同じ。

 

リング。

 

一つ。

 

待っている。

 

王を。

 

そして。

 

最弱の。

 

スライムを。

 

 

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