レスリングスライムが現れた!【マットの上では格は不要!】   作:ヒツジ(ラム肉

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――前回までの『レスリングスライムが現れた!』!!――

魔王!!

倒した!!

勇者!!

倒した!!

その結果!!

世界!!

「ちょっと待て」

因果!!

破断!!

世界管理者!!

降臨!!

しかし!!

身体がない!!

ならば!!

器を!!

使え!!

選ばれた!!

興行主!!

《適合率:最高》

興行主
「なんで私なんだァァァ!!」

筋肉!!

増強!!

骨!!

強化!!

靱帯!!

強化!!

再生!!

付与!!

痛み!!

《維持》

興行主
「そこだけ残すなァァァ!!」

そして!!

始まった!!

世界そのものとの!!

最終試合!!

距離!!

座標!!

重力!!

空間!!

時間!!

全部!!

世界管理者の!!

武器!!

だが!!

レフェリー!!

「試合中に勝手に時間止めるな!!」

《…………受理》

世界!!

怒られた!!

さらに!!

管理者!!

学ぶ!!

ボディスラム!!

ドロップキック!!

ラリアット!!

ロープワーク!!

受け!!

観客!!

歓声!!

ついには!!

世界法則を!!

ただ押しつけるのではなく!!

技として!!

使い始めた!!

そして!!

管理者!!

宣言!!

《この世界の全てが私の管理領域》

《ならば》

《この世界全てをリングとすればよい》

興行主
「規模を上げるなァァァ!!」

世界!!

リング!!

魔王!!

勇者!!

世界管理者!!

世界を動かす!!

三つの役割!!

その前に!!

立つ!!

一匹の!!

スライム!!

さぁ!!

ぷるちゃん!!

お前は!!

何者だ!!

最終章

世界よ、リングに上がれ



第55話 『肩書きなら、外に置いてこい!』

世界。

 

つながる。

 

魔王領。

 

人間領。

 

獣人都市。

 

森。

 

山。

 

海。

 

港。

 

村。

 

街。

 

王都。

 

魔王城。

 

その全てから。

 

同じ。

 

四角いリングが。

 

見えている。

 

管理者。

 

興行主の身体で。

 

リング中央。

 

立つ。

 

《世界境界》

 

《試合領域へ接続》

 

レフェリー。

 

「広げすぎ」

 

《必要》

 

「戻れなくなるようにするな」

 

《…………受理》

 

興行主。

 

内側。

 

「もう世界法則が」

 

「レフェリーに」

 

「生活指導されてるんだよ!!」

 

空間。

 

落ち着く。

 

リング。

 

四角。

 

ロープ。

 

四本。

 

コーナー。

 

四つ。

 

ただし。

 

世界中の。

 

視線だけが。

 

ここへ。

 

集まっている。

 

管理者。

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

《継続》

 

ぷるちゃん。

 

動かない。

 

「ぷる」

 

管理者。

 

《?》

 

ぷるちゃん。

 

まず。

 

左。

 

見る。

 

魔王。

 

いる。

 

次。

 

右。

 

見る。

 

勇者。

 

いる。

 

正面。

 

管理者。

 

いる。

 

そして。

 

背後。

 

コーナー。

 

見る。

 

魔王。

 

腕。

 

組む。

 

「……来るな」

 

勇者。

 

「何が?」

 

魔王。

 

笑う。

 

「分からんか」

 

勇者。

 

「いや」

 

「その笑い方で」

 

「だいたい嫌な予感はする」

 

ぷるちゃん。

 

ずる。

 

ずる。

 

コーナー。

 

向かう。

 

レフェリー。

 

「おい」

 

「ぷる」

 

「試合中だ」

 

「ぷる」

 

「何かやる気だろ」

 

「ぷる♪」

 

「その返事が」

 

「一番信用できん」

 

ぷるちゃん。

 

ロープ。

 

一本。

 

二本。

 

三本。

 

登る。

 

最後。

 

コーナーポスト。

 

最上部。

 

身体。

 

ぐに。

 

伸ばす。

 

立つ。

 

観客。

 

ざわ。

 

実況。

 

木製漏斗。

 

構える。

 

「おおっとォォォォ!!」

 

「ぷるちゃん!!」

 

「最上段!!」

 

「だが飛ばない!!」

 

「何をする!!」

 

ぷるちゃん。

 

体内。

 

もぞ。

 

白。

 

出る。

 

先割れスプーン。

 

観客。

 

一斉。

 

「ブーーーーーーーー!!」

 

興行主。

 

内側。

 

「なんで」

 

「それだけで」

 

「ブーイング起きるんだよ!!」

 

魔王。

 

満足そう。

 

「教育が行き届いている」

 

勇者。

 

「誰の?」

 

魔王。

 

「知らん」

 

管理者。

 

《異界遺物》

 

《反応値上昇》

 

興行主。

 

「今は分析しない方がいいぞ」

 

管理者。

 

《理由》

 

「たぶん」

 

「恥かくから」

 

ぷるちゃん。

 

先割れスプーン。

 

高く。

 

掲げる。

 

世界中。

 

見える。

 

白い。

 

安物。

 

使い捨て。

 

ただの。

 

先割れスプーン。

 

それを。

 

まるで。

 

王笏。

 

みたいに。

 

持つ。

 

魔王。

 

「……よい」

 

勇者。

 

「安物のスプーンだよね」

 

賢者。

 

「材質的には」

 

「そうです」

 

魔王。

 

「黙れ」

 

ぷるちゃん。

 

腕の代わりに。

 

伸ばした。

 

身体。

 

ゆっくり。

 

動く。

 

先。

 

向く。

 

――魔王。

 

「ぷる」

 

観客。

 

どよめく。

 

実況。

 

「指したァァァァ!!」

 

「魔王!!」

 

「魔族を統べる!!」

 

「王!!」

 

魔王。

 

視線。

 

受ける。

 

動かない。

 

ぷるちゃん。

 

次。

 

スプーン。

 

動かす。

 

――勇者。

 

「ぷる」

 

勇者。

 

自分。

 

指す。

 

「僕か」

 

実況。

 

「次!!」

 

「勇者ァァァァ!!」

 

「人々に選ばれ!!」

 

「世界に求められ!!」

 

「魔王を倒す役割を背負った!!」

 

「英雄!!」

 

勇者。

 

少し。

 

笑う。

 

「なるほど」

 

ぷるちゃん。

 

さらに。

 

動かす。

 

最後。

 

真正面。

 

――管理者。

 

興行主の身体。

 

その奥。

 

世界管理者。

 

「ぷる」

 

管理者。

 

沈黙。

 

《対象》

 

《私》

 

実況。

 

「そしてェェェ!!」

 

「世界管理者!!」

 

「因果!!」

 

「法則!!」

 

「世界そのものを!!」

 

「管理する存在!!」

 

興行主。

 

内側。

 

「その身体」

 

「私のだからね!?」

 

ぷるちゃん。

 

もう一度。

 

魔王。

 

勇者。

 

管理者。

 

順番。

 

指す。

 

魔王。

 

王。

 

勇者。

 

英雄。

 

管理者。

 

世界。

 

三者。

 

違う。

 

でも。

 

共通する。

 

役割。

 

世界から。

 

与えられた。

 

位置。

 

世界を。

 

動かす。

 

肩書き。

 

ぷるちゃん。

 

それら。

 

全部。

 

先割れスプーンで。

 

指し終える。

 

そして。

 

最後。

 

白い。

 

先割れスプーン。

 

ゆっくり。

 

自分へ。

 

向ける。

 

「ぷる」

 

静か。

 

なる。

 

本当に。

 

静か。

 

世界中。

 

誰も。

 

叫ばない。

 

魔王。

 

目。

 

細める。

 

勇者。

 

笑み。

 

消える。

 

賢者。

 

息。

 

止める。

 

管理者。

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

《意味解析》

 

興行主。

 

内側。

 

「いや」

 

「これは」

 

「分かるだろ」

 

《…………》

 

魔王。

 

先に。

 

口。

 

開く。

 

「余は王だ」

 

勇者。

 

魔王。

 

見る。

 

魔王。

 

続ける。

 

「それは」

 

「余の誇りだ」

 

「捨てる気はない」

 

ぷるちゃん。

 

「ぷる」

 

魔王。

 

笑う。

 

「だが」

 

リング。

 

見る。

 

「ここでは」

 

「余も」

 

「一人の選手だった」

 

勇者。

 

小さく。

 

頷く。

 

「僕も」

 

「勇者であることを」

 

「捨てたわけじゃない」

 

「でも」

 

自分の。

 

手。

 

見る。

 

「剣も」

 

「鎧も」

 

「祝福も」

 

「全部置いて」

 

「最後に残ったのは」

 

「僕だった」

 

賢者。

 

管理者。

 

見る。

 

「魔王」

 

「勇者」

 

「世界管理者」

 

「どれも」

 

「役割です」

 

「強大な」

 

「役割」

 

「必要な」

 

「役割」

 

一拍。

 

「しかし」

 

リング。

 

指す。

 

「この上では」

 

「対戦相手です」

 

管理者。

 

沈黙。

 

《役割》

 

《対戦相手》

 

《同一評価》

 

賢者。

 

「そういうことです」

 

興行主。

 

内側。

 

「多分」

 

「もっと失礼な意味も」

 

「含んでると思うけど」

 

魔王。

 

「含んでいるな」

 

勇者。

 

「絶対入ってるね」

 

ぷるちゃん。

 

ポール。

 

上。

 

スプーン。

 

魔王。

 

指す。

 

勇者。

 

指す。

 

管理者。

 

指す。

 

最後。

 

自分。

 

指す。

 

今度。

 

ゆっくり。

 

ではない。

 

バッ!!

 

バッ!!

 

バッ!!

 

バッ!!

 

四回。

 

はっきり。

 

そして。

 

身体。

 

大きく。

 

膨らむ。

 

「ぷるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

一発。

 

短い。

 

雄たけび。

 

だが。

 

世界中。

 

響く。

 

観客。

 

爆発。

 

「うおおおおおおお!!」

 

「やれェェェェ!!」

 

「世界ごとぶっ倒せェェェ!!」

 

「ぷるちゃァァァァん!!」

 

「いやヒールだぞォォォ!!」

 

「でも行けェェェ!!」

 

実況。

 

木製漏斗。

 

振り上げる。

 

「言葉はない!!」

 

「だが!!」

 

「分かる!!」

 

「分かるぞォォォォ!!」

 

先割れスプーン。

 

魔王。

 

「王だろうが!!」

 

勇者。

 

「英雄だろうが!!」

 

管理者。

 

「世界そのものだろうが!!」

 

最後。

 

自分。

 

「リングの上じゃ!!」

 

「全部!!」

 

「俺が!!」

 

「叩き伏せる!!」

 

「そう言っているゥゥゥゥ!!」

 

魔王。

 

立ち上がる。

 

「はははははは!!」

 

「よく言った!!」

 

勇者。

 

立つ。

 

「僕」

 

「もう負けてるんだけどね!!」

 

魔王。

 

「余もだ!!」

 

勇者。

 

「そこ嬉しそうに言う?」

 

古竜。

 

翼。

 

広げる。

 

「良いですな!!」

 

ガルド。

 

拳。

 

振り上げる。

 

「行け!!」

 

バルガ。

 

吠える。

 

「押し切れェェェ!!」

 

レグ。

 

笑う。

 

「追うな!!」

 

「来るところを狩れ!!」

 

グラン。

 

重い。

 

拳。

 

上げる。

 

ゴブリン。

 

「ギャギャギャギャ!!」

 

賢者。

 

眼鏡。

 

押し上げる。

 

「……本当に」

 

「最後まで」

 

「態度が悪い」

 

魔王。

 

「ヒールだからな」

 

勇者。

 

「そこ」

 

「褒めるところなんだ」

 

管理者。

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

《行動》

 

《挑発》

 

興行主。

 

内側。

 

「ようやく分かったか」

 

《対象》

 

《私》

 

《魔王》

 

《勇者》

 

《三者を同列に指定》

 

「うん」

 

《自身を第四対象として指定》

 

「うん」

 

《意味》

 

一拍。

 

《全対象を》

 

《打倒対象として宣言》

 

興行主。

 

「正解」

 

管理者。

 

沈黙。

 

《…………》

 

興行主。

 

「怒った?」

 

《感情なし》

 

「嘘つけ」

 

管理者。

 

魔王。

 

見る。

 

勇者。

 

見る。

 

再び。

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

《確認》

 

《魔王》

 

魔王。

 

顎。

 

上げる。

 

「何だ」

 

《敗北を受容》

 

「した」

 

《勇者》

 

勇者。

 

手。

 

上げる。

 

「僕も」

 

《敗北を受容》

 

「うん」

 

管理者。

 

一拍。

 

《では》

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

《残るのは》

 

興行主。

 

内側。

 

「あ」

 

《私のみ》

 

ぷるちゃん。

 

ポール。

 

上。

 

スプーン。

 

管理者。

 

一直線。

 

指す。

 

「ぷる」

 

観客。

 

「うおおおおおおお!!」

 

実況。

 

「照準!!」

 

「固定ィィィィ!!」

 

興行主。

 

内側。

 

「いやな言い方!!」

 

管理者。

 

構える。

 

《受諾》

 

興行主。

 

「何を!?」

 

《挑戦》

 

「受けるな!!」

 

《受諾》

 

「だから!!」

 

「私の身体ァァァァ!!」

 

ぷるちゃん。

 

ポール。

 

上。

 

スプーン。

 

体内。

 

戻す。

 

白。

 

消える。

 

身体。

 

沈む。

 

勇者。

 

表情。

 

変わる。

 

「飛ぶ」

 

古竜。

 

目。

 

開く。

 

「空ですか」

 

賢者。

 

「いや」

 

「まだ早い」

 

魔王。

 

笑う。

 

「来い」

 

ぷるちゃん。

 

ポール。

 

蹴る。

 

いや。

 

弾く。

 

身体。

 

宙。

 

舞う。

 

管理者。

 

見上げる。

 

《軌道計算》

 

興行主。

 

内側。

 

「待て」

 

ぷるちゃん。

 

落ちる。

 

いや。

 

途中。

 

身体。

 

捻る。

 

回る。

 

まだ。

 

完成。

 

ではない。

 

一回。

 

半回。

 

体勢。

 

崩す。

 

それでも。

 

空中。

 

修正。

 

古竜。

 

立つ。

 

「回転軸を」

 

「自分で」

 

「直している」

 

勇者。

 

「スライムだから」

 

「身体そのものを」

 

「動かせる」

 

賢者。

 

「……始めた」

 

魔王。

 

「何を」

 

賢者。

 

上。

 

見る。

 

「最後の」

 

「技を」

 

ぷるちゃん。

 

まだ。

 

着地。

 

しない。

 

空中。

 

身体。

 

縮める。

 

回転。

 

速く。

 

なる。

 

広げる。

 

遅く。

 

なる。

 

質量。

 

片側。

 

寄せる。

 

軸。

 

傾く。

 

管理者。

 

《姿勢制御》

 

《既知技術と不一致》

 

興行主。

 

内側。

 

「そりゃ」

 

「人間じゃないからな」

 

ぷるちゃん。

 

一度。

 

リング。

 

着地。

 

べちゃ。

 

観客。

 

「おおおお!?」

 

実況。

 

「まだだ!!」

 

「まだ完成じゃない!!」

 

「今のは!!」

 

「確認だァァァァ!!」

 

ぷるちゃん。

 

すぐ。

 

起きる。

 

管理者。

 

真正面。

 

見る。

 

「ぷる」

 

管理者。

 

《次》

 

興行主。

 

内側。

 

「お前まで」

 

「次って言うな!!」

 

ぷるちゃん。

 

ロープ。

 

見る。

 

コーナー。

 

見る。

 

空。

 

見る。

 

そして。

 

管理者。

 

見る。

 

魔王。

 

静か。

 

「全部」

 

勇者。

 

「使う」

 

賢者。

 

「でも」

 

古竜。

 

「最後に飛ぶのは」

 

全員。

 

ぷるちゃん。

 

見る。

 

リング。

 

最初。

 

ただ。

 

飛びついただけ。

 

身体。

 

ぶつけただけ。

 

だった。

 

あの日。

 

から。

 

ここまで。

 

来た。

 

管理者。

 

構える。

 

《検証継続》

 

ぷるちゃん。

 

低く。

 

沈む。

 

観客。

 

総立ち。

 

実況。

 

木製漏斗。

 

震える。

 

「さぁ!!」

 

「次だ!!」

 

「魔王を倒した!!」

 

「勇者を倒した!!」

 

「そして!!」

 

「世界に!!」

 

「喧嘩を売った!!」

 

「レスリングスライム!!」

 

「最後の一発を!!」

 

「作り始めたァァァァ!!」

 

 

 

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