檜佐木悟。彼は霊術院にいた頃に、ある渾名が与えられていた。
ザタスクマスター。異国の言葉で"試練を課すもの"を意味する。彼は師匠たちより教わった斬拳走鬼の技術をより高みへ研鑽する一方、一部の同級生、そして後輩たちにもそれらを教えていた。
彼の教えを受けた者の多くは、並外れた能力を開花させ、優秀な成績を遺している。
そんなことを鑑みて、彼の担任の教師がこう呼び始めたのだ。
そして彼が最も重要視しているものが、一つある。
経験、だ。
流魂街西一区潤林安の外れ。
「 では、始めようか。 」
「 『舞え』、袖白雪。 」
ルキアの手には、尸魂界で最も美しいと称される、純白の斬魄刀が握られていた。
対する悟も、己の斬魄刀、空即是式を抜く。
「 では、参ります。 」
「 お願いしま・・・ 」
「 左から失礼。 」
刀を構えてすぐ、眼にも留まらぬ速さで眼前に迫った悟に、ルキアは反応できなかった。彼から見て左、つまり右肩から斜めに一閃され、黒い死覇装が斬り裂かれる。
「 あぁっ! 」
傷口より吹き出る紅々とした血が、自身の生命が脅かされているという事実を伝える痛みに、目を見開き悶えるルキアであるが、それは長く続かなかった。
斬った張本人が即座に片手を添え、傷を癒したからである。
王属特務の一人が編み出した医療用の鬼道、回道である。
主に医療部隊である四番隊が行使するこの術は、彼らに勝るとも劣らぬ高精度であるが、悟は治ってすぐにこのあどけない死神に斬り掛かった。
「 なっ!? 」
今度は一撃は捌けたものの、脇腹を狙った二撃目は対応し切れず、さらに蹴り飛ばされて、地面に衝突する。
「 あ、あぁ・・・ 」
痛みに耐えなんとか立ち上がるルキアの眼前に映ったのは、刀を水平に構え、一撃を加える瞬間を虎視眈々と狙っていた悟の姿だ。
「 牙突・・・二段!! 」
瞬歩による瞬間的な移動速度から放たれる突き二つ。
見事に腹に、孔二つ。
「 がハァッ!? 」
口から血を吐くルキア。悟は顔色一つ変えずにまた回道をかけて、傷を綺麗に直す。
そして、距離を取り、また斬りかかる。
ルキアはやはり迎え撃とうとするがその身を斬り裂かれ、回道をかけられる。
再び斬りかかる。斬り裂かれる。回道をかけられ全快する。
斬りかかる。今度は二太刀ほど弾いてみせるが、腿を斬られ、肩を斬り裂かれる。
「 うわぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!? 」
また回道をかけられ全快。
斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。斬り裂かれる。斬り裂かれる。回道。回道。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。斬り裂かれる。回道。
「 痛いですか?痛いですよね? 」
「 うっうう・・・ 」
「 それでいいんです。痛みは生命の生き証人だ。己にまだ生命があることを、誰よりも濃く教えてくれる。そして・・・ 」
悟はルキアを斬っては傷を治すという作業の中で、昔のことを思い返す。
そう、あの地の底の底にいた、あの頃のこと。白打を習っていた時の白打の師の言葉だ。
「 痛いよぉ、四楓院様〜! 」
「 たわけ!そして泣くな!お主は男子であろう!
男子ならば痛みに悶えようとも耐え忍んでみせろ!
痛みに怯えておってはなにもできなくなってしまう。
刃を拳を恐れておっては身体の自由が利かなくなって終いじゃ。
戦場で生き残るには強くあらねばならんのじゃ。
そして覚えておけ悟坊! 」
『 痛みなくして語れる強さもなし。 』
あの日の師の言葉、今でもよく覚えている。それを含めた、鍛錬の日々も。痛みは常に彼とともにあった。
ある意味痛みこそが、彼を強くしてくれたともいえた。故にこそ霊術院でこの鍛錬法を思いついた。
一方的にルキアを無限に斬り刻んでいるように見えるが、これは身体のダメージに慣れさせる為のものだ。
斬られるという実体験を心身ともに刻ませることで、実戦に限りなく近い経験を積ませる。
さらに斬り続けて、刀傷を短いスパンで何度も経験することで、死神の精神を研ぎ澄まさせ、痛みを馴染ませる。
悟ら現代の死神は、かつてに比べて実戦経験に乏しい。千年続いた平和の代償に、死神たちの練度は恐ろしいほど落ちた。ならばそれに近い状態を作り出して、練度を上げれば良いと悟は考えたわけである。
極限に近い領域の中で、死神の生存本能を呼び覚まそうというわけだ。経験こそが、人をより強く育み、そして痛みは、なによりも鮮明に残る経験だ。
斬られ続け斬り続ければ、如何なる凡夫も死神の奥義、卍解を習得できるレベルにまで至れるだろう。
実際にルキアは段々と悟の太刀筋に適応しつつある。
弾ける数が増えている。
このまま数日以上に渡って彼女と斬り合うことになるが、その時にどうなっているのか、悟は楽しみでならなかった。
そして、それを偶然にも見るものが一人。
「 あぁ・・・あぁなんと・・・ ! 」
卯ノ花烈。四番隊隊長。生粋の優を持つと称されるほどに穏和な人柄で知られる彼女であるが、
「 なんと・・・! 」
その時の眼は、女人が化けるという般若のそれによく似ていた。
卯ノ花はその光景からしばらく目が離せなかった。
斬っては治し、斬っては治しの繰り返し。
回道を利用したこの鍛錬法は、零番隊士"泉湯鬼"より直々に伝授されたその術で多くの隊士を癒してきた卯ノ花への冒涜にも等しいように見られるが、彼女自身は思わず、血が高ぶってしまっていた。
そう、思わず卍解しかけるほどに。
檜佐木悟
斬って斬って斬りまくり、その度に回道するという極めて高度なSMプレイでルキアを鍛える。
そのうちチャンイチにもこうするかもしれない。
朽木ルキア
斬られては治され斬られては治されを繰り返される。
多分一生分のリョナ展開を喰らうことになる。
そしてそれはこれからもさらに受けるかもしれない。
致命的だぜ。多分卍解は原作より早く覚えそう。
卯ノ花烈
高度なSMプレイ、もとい悟の光源氏計画を見て、思うところがあるらしい。
というか、昔の気が戻りかけている。
松本乱菊
日番谷を襲いかけていたところを上司である一心とギンに止められる。なお二人揃って褌一丁な上、ギンは股間の卍解を彼女に見せつけ、こう言ってのけた。
「 13cmや。 」
なお蹴り飛ばして黙らせた模様。
これからみたい要素は?
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悟の同級生
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裏破道
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その他