王位を継ぎそうにない好みのショタ第3王子を成長するまで愛でて放流する気だったのに気付いたら王妃にされて囲われてしまったんだけれども(白目) 作:ステラ
最強系主人公としての彼女はもう死んだ……
AIHTNYCAIHTNYCAIHTNYCAIHTNYCAIHTNYCAIHTNYCAIHTNYC
第11話 ほげぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(辞世の句)
何とかなった、ヨシッ!
ショーッタッタッタ!(勝ち名乗り)
「ただいま戻りましたわ」
あ〜怠い、ショタガキ成分が欲しい。
おらっハグだ! からのほっぺすりすり!! 今日はさらにぎゅぎゅっと強く抱き締めのプラスだ!!
と、普段の王子ちゃまなら王子ちゃまの王子ちゃまがパオーンしちゃうぐらい揉みくちゃに触れ合ったというのに、なんだか今日は随分と余裕そうではありませんの……やりますわね(若干怯む)
「おかえりなさい……シア」
あぁ〜……なんでもいい、このショタボイスがわたくしを何度でも蘇らせます。
今この瞬間に声変わりしたら冗談抜きで死にますからね? フリじゃないですわよ? やめてね? やめろ!
「汗臭いでしょう、ごめんなさいね」
「そんな事ありません、シアは僕たちのために頑張ってくれたんですから。僕に出来ることがあれば何でも言ってください」
ん? 今何でもって……
「そうですかぁ? それじゃ一緒にお風呂入りましょうね♡」
「あ、はい。……え、ええ?!」
はい楽勝〜♪
お姉さんに少しでも上手に立とうと思ったその態度、今夜はベッドの中で反省するが良いですわ!!
有無を言わさず王子ちゃまを抱えてお風呂場へとシュバったわたくし。
待ち構えていた侍女達も全員追い出して2人っきりで裸のお付き合いをさせて頂きましたとさ☆
ククク……暫くはわたくしの右手を直視することは出来ないでしょうねぇ(ニチャァ
こうしてわたくしは焦燥感に駆られながらかなり強引に王子ちゃまとの仲を深めようと無理をしました、だってわたくしの予想が正しければこの夢の様な時間は───あと一年も続かないのだから。
・運命の日 ショタ(コン)の落日
……王子ちゃまが王子ちゃまじゃなくなった。
ただの王子になっちゃった。
あは、やだな。
こんなハズじゃなかったのに。
わたくし、覚悟してたんだけどな。
そのうちショタじゃなくなるから、感情移入しない様に……って。
傷付くのは嫌だから。
でもね……。
いざ王子ちゃまがわたくし好みのショタじゃなくなった所を直視すると……。
最高のショタが居なくなってしまった事を現実なんだと受け入れちゃったら。
悪い。
やっぱ辛えですわ。
「言えたじゃないですか」
「何言ってんだお前……」
「聞けて良かったです」
「わたくし……やっぱショタ王子ちゃまのこと好きだわ……っ!(泣」
ああ、散々っぱらショタ期間を楽しんで味わって情緒をもて遊び倒したら躊躇なくポイ捨てする気だったのに(ガチクズ)
こんなにも哀しくなるとは思いませんでしたわ。
最近は体調不良を装って会わないようにしていたのに。
そのせいで完全に声変わりして体つきも少しだけガッシリしてきた王子……を認識した瞬間、ショックのあまり気絶してしまいましたからね。
病は気からと昔から申します……今精神的に弱ってるわたくしは体内魔力のバランスを大きく崩し自家魔力中毒を起こしてガチに体調を崩してしまっているのです。
ちな(王子だけ)面会謝絶。
わたくしの病の元凶みたいなものですからね、あとシンプルに今の王子を見ると王子ちゃま時代を思い出して涙が止まらないの。
「お前が倒れたと聞いて驚いたが、お前らしいアホみたいな理由で安心したよ。まるであの時みたいだな」
「師匠……わたくしはもう、何も知らない12歳の頃のわたくしではありませんのよ?」
「俺にとって、お前はいつまで経ってもクソガキだよ」
わっしゃと頭を撫でて退出する師匠。
この世界でわたくしが唯一身体を触らせてやっても良いと許してやっている男(非ショタ)。
あなたと出会えたからわたくしは王子ちゃまと生涯の思い出を作れました。
本当にありがとうございます。
お元気でいてください。
「シンシア様、宜しければ今日からは私の体で無聊を慰めて下さいませ」
「ありがとうショコラ。思えば貴女と出会えたのは私にとって幸運でした、ほんとうに感謝してますわ。もうわたくしに縛られなくて良いのよ」
「そんな……そんな事を言わないでください……っ!」
ショタを好きで好きで仕方ない性分のわたくしが、その一歩を踏み込まないように連れて来た枷に過ぎなかった娘。未成熟な体だけが目当てだった娘。
何時からだろう、この娘がわたくしにとって掛け替えのない友人の1人になったのは。
わたくしを愛してくれてるのは分かっています。
分かっていたから利用していました。
ですがもう良いのです。
わたくしはもう、自分自身の人生に……わたくしの人生の目標を達成する事が出来たのですから。
「これからも私は王子をお支え致します」
「ええ、宜しく。わたくしが確かに王子ちゃまを愛していた証を護って下さいな。コンラッド」
「我が忠義、全てを捧げると誓います」
「ありがとう」
わたくしが本当の自分に目覚めるまで貴方には随分と酷い扱いをしてきたハズなのに、何時だって貴方は文句のひとつも言うことなく従ってきた。
感謝しています。
これからもわたくしの遺言を守ってくださいね。
「お嬢様……」
「ああアリス、ショコラを助けてあげてね。この娘はまだまだ甘えん坊だから、一人前のレディに育て上げてね」
「かしこまりました、何処に出しても恥ずかしくない様に育ててみせます」
「ありがとう……ママ」
わたくしの母親代わりの人、アリス。
こんなどうしようもない性癖を持って産まれたわたくしを見放さず大切に育ててくれてありがとう。
貴女がいなければわたくしは恐らくとっくの昔に死んでましたわ。
出来ればわたくしも母親になりたかったけれどダメだった……王子ちゃまと何度も致したのに、子を成す事が出来なかった。
それだけは悔いが残る。
「もう寝るわ、まだ少し体が怠いの……」
「おやすみなさいませ、お嬢様」
「また来ます」
「失礼いたします」
「ええ…………」
張り詰めていた意識を緩める、直ぐに倦怠の海に沈んだ意識の中……わたくしは思い出の景色の中で王子ちゃまと一緒に山の中を走っていた。
今よりも幼い頃のわたくしと、至高のショタ時代の王子ちゃま。
まるで同年代みたいに裸足で野原を駆け巡る。
『あはは、あは、シア〜!』
『うふ♡あまりはしゃいだら危ないわよクレス〜!』
ああ、そうか。
わたくしの本当の願いってこんなものだったんだ。
こんな誰にでも叶えられそうな在り来りな夢さえ実現出来なかったなんて、わたくしって業が深過ぎない?
ドン引きです。
『大きくなったら結婚しようね!』
『うん! シアをお嫁さんにしてね!』
これは叶うはずのないわたくしの夢。
わたくしのしたかった普通の人生。
わたくしの……
わたくし……
わ……
……
過去編を挟むかもしれないし挟まないかもしれない。
どう見るかだ、お前は結論を急ぎすぎる。