王位を継ぎそうにない好みのショタ第3王子を成長するまで愛でて放流する気だったのに気付いたら王妃にされて囲われてしまったんだけれども(白目) 作:ステラ
更新出来なくてすみませんでした
アマンダお母さまは笑顔が素敵な人でした。
わたくしたち姉妹を平等に愛してくれましたし、まあ残念ながらわたくしが小さい頃に亡くなってしまわれたけど。
お若い頃はちょっとだけ人より愛が強かったので出会って5秒で一目惚れしたお父さまを淑女らしからぬ勢いで口説いたり、結婚初夜から一週間は部屋から出てこなかったりと結構な激あちエピソードが目白押しです。
そんな激しい愛情を色濃く継いでしまったわたくしたち三姉妹はそれはもう小さい頃からそれぞれに愛を拗らせてました。
上姉さまは自分が一番じゃなきゃ気が済まない自己愛の化身、ちょっとでもわたくしや下姉さまが褒められるとめちゃくちゃ機嫌悪くなって絡んで来たのでよくぶん殴って気絶させてましたわ。
この方が居たからわたくし小さい頃から魔力の扱いが得意になったとこもあるので、ある意味ではお世話になった方。今はちょっと……(笑)
下姉さまは運命の恋に落ちて世界一幸せになるとかいうウチで一番美人でロマンス主義、理想ばかり高いから自分が気に入らない相手からの好意にはとんと疎くて初恋キラーと呼ばれてました。
いや本当にモテ過ぎて上姉さまとひっきりなしに喧嘩してましたわね、迷惑だったのでよく協力してあげていましたわ。
わたくしは言うまでもなくショタ大好き。
一番まとも。まあ10歳くらいまでは気づかなかったから同年代が好きだと思い込んでいたんですけれどね、うふ。
そりゃまあ小さい頃はよく喧嘩もしましたけど、物理的にわたくしに勝てないと悟ってからはお二人ともネチネチ嫌味を言ってくるだけになりました。それ以上の嫌がらせはされませんでしたわねぇ。
わたくしは姉妹で一番お母さま似なので、亡くなられてからはお父さまはわたくしを露骨に贔屓してたので不利だと思ったんでしょうねぇ。
で、そんなわたくしが居なくなったと思って陛下に媚び売って大失敗した上姉さま……非常にざまぁですわー! ばーかばーか!
「わわわ! ほんとにシアがいるじゃん……やだ、こわい」
お母さまの墓参りも終えて自室でのんびりしてたらノックもなく入って来てこの言い草。相変わらず失礼でむしろ感心しますわ。
「あらあら随分な挨拶じゃありませんかクレアお姉さま?」
下姉さまことシンクレア姉さまとは何年ぶりに会うのかしら? もう覚えてませんわね。
最後に見た時と違って地に足着いた大人のレディって感じで良いんじゃないですか? 第1王子を狙ってた頃よりは猿から人に近づいた気がしますわね。
「ひいっ、ごめんなさい! 許して、私まだ死にたくない……!!」
「わあ卑屈な下姉さまって逆に気持ち悪い♪土下座してくれます?」
「しますします、だから助けてシア!」
ノータイムで土下座されるとか流石にお腹痛いんですけど、上姉さまのドナドナが余っ程トラウマになってますのね。
安心なさって下姉さま、わたくし上姉さま以外はこの家の人達みんな好きなんですのよ♡
「も〜! やめてくださる? 普段みたいにしてくれません? ほら一緒にお茶しましょ?」
「……ほ、ほんと……?」
「取って食いやしませんわよ」
恐る恐るソファーに座った下姉さまにお茶を煎れててあげる、ビクビクしながら少しだけ飲んで……気に入ったのかそのまま何度か啜ってようやく落ち着いた。
「はぁ……あんた変わってないのね? ああ、もちろん良い意味でよ。誤解しないでよね?」
「そんなに心配しなくても王権なんか使いませんから、せっかくの姉妹水入らずなのですから」
「……うん。あ〜あ、あんた本当に上手くやったわよねぇ、まさか第3王子が王様になっちゃうだなんて! 私とアナ姉は想像もしてなかったわよ。王妃おめでとうシンシア」
「え? 死にたいんですかクレア姉さま?」
「なんでよ?!」
何でもなにも煽ってるとしか思えないんですけど!? わたくし1度でも王妃になりたいって言ったことないですわよ!
そこの所ちゃんと考えてから発言してくれますぅ??
「えぇ……(困惑)」
「なりたくてなった訳じゃありませんのよ、ちょっと寝込んでたら気付いたら王子ちゃまが王子になって陛下になってたわたくしの驚きが分かりますか!? 分からないでしょうねぇ!!」
「あんたねぇ……王妃になって少しはマシになったのかと思ってたけど、本当に昔と変わんないわね。まさかとは思うけど…………陛下がショタじゃなくなったから興味なくしたとか言わないでしょうね?」
「あら! 流石はクレア姉さま、わたくしの気持ちを分かってくださるのはあなたしか居ませんわ!」
「聞くんじゃなかった! なんで国王夫妻の離婚の危機を暴いちゃったのよ私のバカバカバカバカ……っ!」
あー誰かに本当の気持ちを知って貰えるのってこんなに楽になるのね、それが血の繋がった家族相手だなんてなんて嬉しいのかしら。
やっぱりわたくし達は仲良し姉妹ですわね下姉さま♡
「ひぃぃぃ! 私を巻き込むんじゃないわよ、私この事絶対に漏らさないからね! アナ姉みたいな目に遭うのなんか絶対イヤなんだから!」
「はい♡わたくし達だけの内緒話ですものね♪」
「あんたのその人の話聞かないとこ昔から嫌いよぉお!」
まーたまた照れちゃって(#^.^#)
可愛いんだから下姉さまは、こういう所が上姉さまと違って好きなんだよね。
そ〜れ〜に〜?
わたくしにだけ恋バナ話させておいて自分は黙りでか? ほら、お見合いしたってこっちは裏取れてるんですから話してみなさいってば!
「あ、なぁんだ聞きたいの? んもう仕方ないんだから。あれはアナ姉がウチから居なくなってすぐの話よ、私はあんな惨めな結婚なんて嫌だからせめて自分で相手を選んで妥協しなくちゃって思ってね。それで何度かお父さまに頼んでセッティングして貰ったんだけど、そこで私は運命の相手に出会ったの! 会った瞬間分かったわ、私と彼は巡り会う運命だったんだって。その場で次のデートの約束をしてからは毎日指折り数えてその日を待ったわ、当日少しだけ早めに起きて玄関で待っていた私を彼は更に早く来て待っていてくれたの♡「おはようございますシンクレア嬢、またお会いする日を待ち望んでおりました」って言ってわたしの手を然りげ無くとってキスしてくれて、私もう舞い上がっちゃって! そのまま馬車に乗って近くの池まで向かったんだけれど彼の息遣いを間近で感じる度に私の胸は高鳴り続けていてこの音が聞こえていないか不安になるくらいだったわ、馬車から降りる時も私の手を取って下さったのだけれどその時ついバランス崩して倒れてしまって「あっ」「おっと」彼の厚い胸板に倒れ込むように収まった私と彼の目と目があってしまったの。その時私と彼の思いが通じ合ったのを感じたわ♡どちらともなく距離を話して互いに顔を見ることが出来ないくらい恥ずかしくって、それでもつい見てしまった時にちょうど彼もこっちを見ていて……ああ、そのまま私達はどちらともなく互いに惹かれあって初めてのキスをしてしまったの。ぽうっとする私の手を取ってそのまま池のほとりまで歩いたのだけれど、残念ながらその時の景色を私は覚えていないの。だって彼の顔をずっと見続けていたんですもの。時折彼も私の方を見て、少しだけ目線が下がって……きっと私の唇を見てしまったのね。頬を赤らめて目線を逸らしては「きょ、今日は鳥たちが元気に羽ばたいておりますね」なーんて明らさまに話を逸らそうとしていて私はもう───」
「へぇーそうなんですのねぇ(棒読み)」
あら、やっぱり良い感じになってたんですのね。
あんなに怯えながらもわたくしに近付いて来た時点で何となく察してましたが、チラチラと薬指の指輪を大事そうに撫でていたり家なのに男ウケする格好をしているぐらいだから余っ程気に入ったのでしょうね。
お相手は知りませんけど、まあお父さまが何も言ってこない辺りマトモな相手なのでしょうから心配する必要は無さそうですわね。
「───それでねそれでね、4回目のデートの時勇気を出して私から誘って市井に庶民として紛れて遊んだの。楽しかったわ、そうしたら私うっかりガラの悪い奴らに囲まれたのだけれど彼が「この方に手を出すなら覚悟をしろ」ってカッコ良く啖呵を切って彼らをボコボコにして私を助けてくれて、怯えてる私の事を抱きしめて下さったの。恥ずかしいけれどその時私実は濡れちゃったの、内緒よ? だってあんなに怖かったのにカッコよすぎたから落差で私の体もうガクガクになっちゃって、ああ……その時に決めたの私この方の子どもを孕みたいわって。
あ、ごめんね私ばっかり話しちゃって!」
「あら、おかえりなさいクレア姉さま」
話の内容はスルーしてたので分かんないですけど、下姉さまが
「ねえクレア姉さま、明日わたくしと一緒にお出かけしませんこと?」
「え? そりゃ良いけど、何処に?」
「それはもちろん」
( *¯ ꒳¯*)ムフッ
「
「ああ……例の病気ね」
孤児院にはどんな子が居るのか、そこに貴族の子女が訪れる理由とは……まぁそういう事です(,,>᎑<,,)