王位を継ぎそうにない好みのショタ第3王子を成長するまで愛でて放流する気だったのに気付いたら王妃にされて囲われてしまったんだけれども(白目) 作:ステラ
果たしてシンシアは愛するクレス王子を守り通すことが出来るのか!?
乞うご期待!
第4話 美味しいショタの季節がやって来ましたわね
ショーッタッタッタ!(口ぐせ)
最近は空気が乾燥してるし面倒くさい政争が始まりそうなきな臭い雰囲気がぷんぷんしていて嫌な気分になりますわねぇ。
第1王子派閥と第2王子派閥が互いに睨み合ってる横を『すみませんちょっと通りますね』と通り抜けて、いつもの様に王子ちゃまを愛でに行くわたくしですら感じるのですから相当ですわよ。
勝手に争うだけならまだしも、こちらに火の粉が舞って来るから本当に面倒くさいですわ。
「どちらも強大な陣営なのだからそれ相応にどっしり身構えていればいいものを、ついで感覚で此方まで牽制してこなくても良いでしょうに。実はヒマなんですの?」
第1王子の下にはちゃんと第3王子は毎日マトモな
ま、所詮はショタじゃなくなった王子の器なんてこんなものでしょうね(呆れ顔)
というか一応は我が家は第2王子派閥の一派なのですからもう少しあのアホ王子に庇護してもらいたいのですけれどね。
逆に第2王子派閥だからこそわたくしに対する嫌がらせや忠告の一環的な意味でのちょっかいかしら?
わたくしに来た刺客はもれなく皆殺しにしてさしあげてるのに懲りませんのね。
まったく、これだからショタじゃなくなった王子はダメなんですのよ(嘲笑)
さ! 気分を切り替えなくっちゃ。
なにせ季節は秋、衣替えの季節なのだから王子ちゃまの冬コーデをしっかり整えていかなきゃだもの♪
「こんにちは殿下、今日はお招きいただき感謝いたしますわ♡」
まぁこれ以上何もして来なければ(フラグ)わたくしは王子ちゃまとイチャイチャしておくだけなのだから放っておいてくださいましね? 割と本気で。
ほんっと政争なんてくだらねーですわ。
「すっかり殿下も背が伸びましたわね♡」
身長を測るフリして体を密着させる、あらあら顔が赤いですわよ?
もう色を知る歳なのですね、うふふふふ♡
何も知らなかった無垢な王子ちゃまも良かったですけれど、最近は
「そうかな……まだシンシア様の方が高いよ?」
「それは仕方ありませんわよ。だってわたくしの方がお姉さんですからね♡」
おねショタは世の理なのだから当然です(確信)
初めてお会いしてからはや2年。
もう10歳になられた王子ちゃまは……すっごくわたくし好みのショタに育ちました♡
ブロンドのふわふわした髪にあどけなさの残る顔立ちと男らしくなっていく途上のコントラスト!
華奢な体は身長が僅かに伸びてますます細身に!
わたくしよりまだまだ軽い体重もほんの少しだけ重量を増して食事改善の効果は抜群!
やった! やった!! やった!!!
流石はわたくし!
狙い通りの成長をしてくれた王子ちゃまってば少年と青年の狭間の存在として奇跡のようなコンディションと言える……っ! 尊い……っ!!
あ〜このまま一生ショタならいいのに……っ!(血涙)
この神懸り的可愛さのショタが兄王子どもみたいな珍カスになってしまうなんて耐えられない!
どうしてわたくしには時間魔法を行使するセンスが無いのかしら!! 使えたら絶対に成長停止させるのに……ッ!!
わたくしが唯一尊敬する師匠にすら残念ながら向いていないと言われてしまったから仕方ないのですけれども。
『師匠! わたくしも師匠みたいに時間停止して〇ッ〇なイタズラしたいです!』
『俺はそんな事しておらん! そもそもお前みたいな大雑把な性格の奴にこういう緻密極まる魔力操作は向いていない』
『どうしてですの? わたくし師匠より強いんですのよ! なんで師匠ごときにそんな事を言われなくてはなりませんの!?』
『それとこれは関係ない。仮にお前に時間魔法のセンスがあっても教えん、絶対に
『ケチ! 雑魚! 侯爵家の権力で潰しますわよよ!』
『その口の悪さを直せと何度言えばわかるんだお前は!』
師匠も「優秀なあなた様に時間魔法を教えられないのは未熟な俺が悪いのだ。クソ雑魚でスマン」って嘆いておられましたものね(記憶の改ざん)
無い物ねだりをしても仕方ないのです。
「最近は寒くなってきましたね、体を冷やしてはいけませんよ? ほら、こちらプレゼントです♡」
手編みのマフラー(わたくしの髪の毛入り♡)を華奢な首元に掛けてぬくぬく状態になった王子ちゃまは、とても嬉しそうに笑っておられます。
オッホ♡
うぇひひひひ、や、やっぱり寒いと体を冷やしますものね? お姉さんと裸になって温め合いましょうか王子ちゃま……大丈夫優しくシてあげますから♡♡♡
「ううっ、何でだろ、急に寒い……」
「あらあら! それはいけませんわ、季節の変わり目は風邪を引きやすいと言いますもの。ほら、こうすれば暖かいですわ……グヘヘ(小声)」
「わぷっ! うん、ホントだ……あったかいや」
ダメよシンシア、もう少し……もう少し熟してからが美味しいのだから……♡
それまではこうして密着したりつまみ食いで我慢しなくては……♡♡
ムフフ……ぷにぷに頬っぺスリスリ……♡
「あはは! くすぐったいよ、やめてよ〜!」
「いいえ、やめません♡」
こんな感じでゆるーく、甘々な生活をこれからも送っていたかったのに───
「やあやあ初めましてシンシア・ダイショスターキ侯爵令嬢。知っているかもしれないが私はアレクサンド・マサウォー第1王子だ、気軽にアレクと呼んで貰えると嬉しいね」
「
本日はこの様な素敵な場に及び頂き
第1王子のアホにお茶会のゲストとして呼ばれちゃった(絶☆望)
あー他の令嬢方〜?
そんなに睨まないで下さいませんか、わたくしはもう婚約者も居る身なので皆さまと争う気はありませんのよ〜?
なーんでお姉さま方も混じって睨んでますの〜?
わたくしが大のショタ好きだって知ってるじゃありませんの。
本当に男の事になると脳みその足らなくなる愚姉どもですわねぇ。
「大事な弟の大切な婚約者だ、いつかこうして話してみたいと思っていたのだよ」
「それは
「弟は病気がちだから離宮でずっと過ごしているからね。君のような素敵な婚約者がいるから心配はしていなかったけれど」
「アレクサンド様からご配慮されていた事をクレス殿下にお伝えしておきますわ、とても
は〜どの口がほざきやがるんでしょうね。
なーにが「殿下は弟思いなのですね」だそこの馬鹿令嬢。
こいつは放っておいても脅威にならない弟の命さえ隙あらば始末しようとしてくる小心者ですわよ?
ごちゃごちゃ遠回しに言葉の応酬を交わすわたくしたち。
もちろん表向きには仲良くですけど裏でネチネチと嫌味を言うのは忘れない。
はー貴族の社交場ってホント面倒くさいですわ。
わたくしの魔法ならここに居る連中PON☆と皆殺しに出来るのに。
まぁそんな事したら後始末が面倒だからやりませんけども。何処までいってもわたくしは所詮この国の貴族に過ぎないのだから。
しがらみって恐ろしいですわねぇ。
「さて、実は君にたってのお願いがあってね」
あー来ましたわね。
なんの目的か知りませんけど、わざわざ呼び付けて来るぐらいですからロクな事でないのは確か。
そしてその内容はわたくしの想像以上に最悪なもので……。
「これはまだ内密の話なんだが……実は隣国との関係が悪化していてね、半年以内には武力衝突に発展しそうなんだ。キミにはそこで魔術師団長として舞台を率いて貰いたいんだ」
はー……そうですか……半年後にわたくしに戦場に出ろと……。
我が国と敵対関係にあって今すぐにでも戦争になりそうな隣国と言えば一つだけ、つまりツェーナ帝国。
戦争となれば国境のロイヒェット平原で行われる……となると移動だけでもひと月半は掛かる。
勝つだけなら楽勝ですけれど、それでも半月は掛かるでしょう……つまり3ヶ月半もわたくしに王子ちゃまの傍を離れろと……???
隣国の前にこいつを殺してやろうか?
「きゃっ!」
「何かしら、風……?」
「急に気温が下がってきましたわ」
「………………」
あらいけない、つい
「如何だろうか、私としては将来の義妹である君に功績を立てて貰いたい思いもあって推挙しているのだが」
余裕の笑みを零すアホに笑顔を返す。
何が推挙だ、何が内密の話だ。
噂話大好きな御令嬢たちの前でこれ見よがせに聞かせておいて、しかも王族からの
いよいよ持って王子ちゃまの排除に本気の様ですわね……わたくしが居なければ暗殺は容易だと思っている、そしてわたくしには隣国との戦争で功績を挙げさせそれで手打ちにして貰おうという策略でしょうか?
無い脳みそを振り絞ってよく考えましたわね?
わたくしがクレス王子のことを
残念ながらあなた方の思い通りにはさせませんけど。
「その栄誉、謹んでお受け致しますわ」
「それは嬉しいね。では、我が国と貴女の勝利を願ってみんなで乾杯といこうではないか!」
ああ……そうして調子に乗っているといい。
このわたくしを怒らせた事の意味を知るといい。
第1王子の目的は大きく3つ。
1つ目は第3王子の守りを崩し暗殺すること。
2つ目は自分が戦場に派遣させる事で第2王子派閥からダイショスターキ家を取り込むこと。
3つ目は将来の戦力としてシンシア自身を手に入れる事。
なるほど〜完璧な作戦ッスね〜?
ショタコンが思い通りにならないってところに目を瞑ればよォ〜!?