黒龍物語   作:一芽

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サモンをもう少し早く出していればと書いてる間ずっと思ってました。
今回の話、捏造とかオリジナル設定とかウジャウジャあるのと、過去話だらなのでお気をつけてください。
なお、ブラックオーブの元ネタは精霊ルビス伝説に登場するブラックオーブで、設定はある程度変えていますが、元ネタを意識した点はあります
それではどうぞ。


魔族の血筋と進化と闇

 ダークドレアムが次元の裂け目へと消えた頃、グランバニアでは、ボロボロになってきたティミーとポピーの事で大騒ぎになっていた。

 すぐに、呪文による回復が行われたのだが、ティミー達とは別に大きな問題があった。

 

 

 

「…リュカ父さん…」

 

 サモンは、目の前のベッドにあるリュカの身体を観て悲しそうな声を漏らす。まるで、死んでいるようだが、ちゃんと生きている。しかし、魂が無い状態では、周りの者達にとっては死んでいるのと大きく変わらない認識であり、妻のビアンカも、平静を保っているが、とても辛そうであった。

 

「僕…僕…」

 

 部屋を出ていくサモンは、城の中庭にて一人ベンチに黄昏る。

 

「…僕は人…なのかな…みんなと違う耳で…黒い玉なんて持ってたし…」

 

 そんなサモンを見かけたベレックは、サモンに近寄ってきた。

 

「どうしたんだサモン?こっちは、あっち行ったりこっち行ったりで帰ってきたんだが、あ…リュカのことか…?」

 

 ベレックは気まずそうに聞いてくる。ちなみにベレックは、メイッキーと共にレオを追ったが、どうも追いつかず、結局城へと戻ってきたらしい。

 

「うん…それもあるんだけど、僕って皆と違うとか…いろいろ…」

 

「あ…ああー…そんなに気にするなって!……ただ、お前の話聞いてて思い出したんだが、うちの親玉が昔話してたデスピサロってお方の肖像画と、お前ってよく似てるんだよな…」

 

「そうなの…?」

 

 興味深そうに聞いてくるサモンを見て、絵の上手いベレックは、小枝を掴んで地面に何かを描いていく。どうやら、今言っていたデスピサロのようだ。

 

「……本当だ…なんか似てるね」

 

 地面に描かれたデスピサロの顔は、鋭い目つきをした美しく凛々しい顔をした青年のような感じで、目つきはともかく、髪型や顔つき、尖った耳などがよく似ていた…。

 

「ちなみに、髪の色はお前の白髪と違って銀髪だったらしいな…けど、瞳の色はお前と同じ赤だったらしいぞ…もしかしてだけどさ、お前ってエルフじゃなくて魔族なんじゃないかな…?」

 

「魔族…」

 

「まあ、あくまで推測なんだけどさ…デスピサロ様以外にも人型の魔族はいたらしいしさ……あっ…こんな時にまた変な事考えさせてはしまったみてえですまねえ…」

 

 申し訳なさそうなベレックに、サモンは、微笑を浮かべて「大丈夫だよベレック」と返す。

 

「今は、僕よりもリュカお父さんが起きてくれる方が大事なんだしね。だけど、どうやったら起きてくれるんだろ…」

 

「魂を持ってる奴がどこに行ったかわからねえ「呼んだかお二人さんよ」…!?」

 

 突然後ろから声が聞こえ、ベレックとサモンは声の方を見た。

 そこには、リュカの魂の入った壺を持つコード.Mがいた。

 

「初めましてってところか?この壺に入ってるリュカって奴の魂が「返せ!」…落ち着けって、こっちは取り引きに来たんだからよ…」

 

「取り引き…だぁ…?」

 

 ベレックは、警戒しながら静かに呟く。そんな彼等の騒ぎを目にしたビアンカやメイッキーなどの城にいる人や魔物達が続々と中庭に集まってきた。

 

「おいおい…こんなに集まっちまってよ…。まあいい、では諸君!お前達の大事な王の魂が入ったこの壺をかけて取り引きといこうではないか!」

 

 コード.Mが壺を見せつけるように持ち上げ、大きな声で言うと、その場にいた者達は衝撃を受け、パニックに陥る者も現れたが、ピピンに落ち着かされたり、魔物達のラリホーなどで落ち着かされた。

 そして、コード.Mの前にビアンカが歩いてきた。

 

「リュカは都合のいい物じゃないのよ……けど、アンタにとっては関係ないでしょうね…。それで、取り引きって私達に何を要求するのかしら…!」

 

 夫の魂を取り引きの道具に利用するコード.Mをビアンカは、強く睨みながら言った。

 

「そんなに怖い顔するなって…。なあに、とある玉っころが欲しくてな~黒い宝玉って言えば分かるか?」

 

「「!」」

 

 サモンとビアンカは、コード.Mの言った黒い宝玉という言葉に顔色が変わる。このグランバニアでそんな玉は一つしかない。サモンの所有物と思われる宝玉だ。そして、コード.Mはその宝玉を欲しているのだ。

 

「その宝玉を手に入れて何をするつもりなの…?」

 

「あ?お前達には関係ねえよ、別にお前達が死ぬような代物じゃねえらしいし、おとなしく渡した方が身のためだぜ?」

 

 コード.Mは、どこか苛立ちを見せながら言い、ビアンカに顔を近づける。

 

「ビアンカ様に近寄るな!」 

 

 コード.Mが、ビアンカに何かしようとしてると思ったピピンは、つい持っていた鉄の槍をコード.Mに投げつける。

 

 しかし、鉄の槍はコード.Mが手を向けると静止し、地面へと落ちた。

 

「危ねえじゃねえかクソが!」

 

 コード.Mは、腰のホルダーに入れていたレーザー銃を取り出し、ピピンに向け発射した。

 

「うわっ!?」

 

 ピピンはとっさに避け、外れたレーザーは、ピピンの後ろにあった石像を粉々に破壊した。

 その様子を見ていた者達は、慌てふためいて屋内に隠れるなどして自分の身を守ろうとした。

 

「気をつけなよ、俺は自分でも困ってるほどの短気でな。言うこと聞かないと城もお前達の命もメチャクチャだぜ?」

 

 そう言ってコード.Mは、近くにいた子どもを捕まえ、子どもの頭部にレーザー銃の銃口を向けた。

 

「ああ…え…え…?」

 

「離しなさい!その子は関係ないでしょ!」

 

「ならば宝玉を持って来い!早くしねえとこのガキも石像みたいに粉々になっちまうぞ!」

 

 関係のない小さな子どもを人質に取るビアンカは、コード.Mに怒鳴るが、逆に怒鳴り返されてしまった。

 

「くっ…!分かったわ……。ピピン!宝物庫から宝玉を持ってきなさい!」

 

「は、はい!」

 

 ピピンは、急いで宝物庫へと向かい、五分も経たずに宝玉の入った箱を持って戻ってきた。

 

「お!中身を見せな!あ、このガキ邪魔だからほらよ」

 

「うわっ!…う、うぇぇん!」

 

 コード.Mは、子どもを無造作に地面へと突き飛ばし、泣き出した子どもに母親が駆け寄った。母親に怒鳴られても耳に入らないコード.Mは、開かれた箱の中にある宝玉を手に取り、虫眼鏡型の小さなレンズを取り出して宝玉へと向ける。すると、レンズが青緑色に光り、点滅する。

 

「本物だな…じゃあ帰るわ~あばよ」

 

 コード.Mの身体は宝玉を持って転移しようとする。

 そんなコード.Mに、怒りの形相のビアンカが詰め寄る。

 

「宝玉渡したんだから、リュカの魂を返しなさい!」

 

 そんなビアンカを、コード.Mは面倒くさそうに観る。

 

「残念だったな、俺はそんなに優しい奴じゃねえし嘘だってつく。俺の言うとおり馬鹿正直に行動したそっちの責任だろ?」

 

「な…!?」

 

「とりあえず、宝玉は手には入ったけどよ。また、何かあった時にこの魂利用させてもらうぜ。じゃあ今度こそルー「うわあぁぁぁぁぁ!!」ラ…なぁ!?おいガキ!何引っ付いてーー」

 

 コード.Mの声が途切れる。転移呪文ルーラで転移してしまったからだ。

 ……サモンと共に。

 

「サモン……!?…あっ…」

 

「ビアンカ様!」

 

 サモンが転移に巻き込まれたショックで、ビアンカは意識を失ってしまった。

 そんな中、なんとか回復をし、目の前の出来事を観てしまったティミーとポピーは

あまりに急な出来事に目が震えていた。

 

「あ…ああ…サモン…」

 

「嘘だよね…?………く、くそぉ…………サモォォォォォォォンン!!」

  

 ティミーの叫び声は、グランバニアの城中に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天空城の玉座に集まったクロマ達は、グランバニアであった事をベレックから聞き、言葉を失っていた。

 

「俺達がもっと早く帰っていれば…!」

 

 誰よりも先に口を開いたニドルは、顔に血管を浮かばせる。

 

「言い訳にしか聞こえないが、起きてしまったことは仕方ない…」

 

「仕方ないだぁ…!?おいマスタードラゴンよぉ!そりゃねえんじゃねえか!」

 

 ニドルはマスタードラゴンに詰め寄ろうとするが、クロマに止められて落ち着きを取り戻す。

 

「…すまねえ、つい頭に血が上ってた……」

 

「いや、今の発言は私が悪かった。あの子どもの魔族の王の息子と知っておきながらリュカ以外に話さなかった私には大きな責任がー「おい!魔族ってどういうことだ…!?」ー……言葉通り、あのサモンという少年は、かつての魔族の王『ピサロ』の息子なのだ…」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 マスタードラゴンの口から出た、サモンが『魔族の王ピサロの息子』という事実を知ったクロマ達に衝撃が走る。

 

「待ってよ!そのピサロ…デスピサロって奴は500年以上前に勇者に倒されたんでしょ!?その時代の者の子どもが小さいまま今の時代まで生きてるなんて、メチャクチャだよ!」

 

 ティミーは、頭がパニック状態になりかけながら大声で言う。

 

「…確かにな…マスタードラゴン、アンタは、サモンの素性を知ってるなら、サモンの過去を知ってるんじゃないか…?…」

 

「ああ…」

 

「ならば、オレ達に聞かせてくれ…アイツを助けに行く前にモヤモヤしてたらアイツと向き合おうにも向き合えない…」

 

 その場にいる者達皆が、マスタードラゴンの方を見る。

 

「……そうだな、では話そう…サモン少年の過去を、彼の母親ロザリーの事を………そして、彼が持っていたブラックオーブの事を…」

 

 

 

 マスタードラゴンは、サモンの過去とサモンの母親『ロザリー』、黒き宝玉ブラックオーブに関する出来事などを語り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、マスタードラゴンから全てを聞いたクロマ達は、天空城の雲に空いた大きな穴の前にいた。

 

「魔力も武器も、体力もバッチリ、で今回数で行くか…」

 

 後ろを観たニドルは、その場に集まったクロマ達や、リュカやクロマ達の仲間であるたくさんの魔物達の姿を見て苦笑いをする。

 

「サモン様は絶対に助けねばならない。それに、かつてはもう一つの魔界と言われた地下世界での戦いは我々の方が上手だ、安心してくれ」

 

 魔物達のまとめ役であるバトラーがニドルに言う。

 

「父上も先に地底奥深くへと行ったらしい…」

 

「エスターク様が!?」

 

「マジかよ!?」

 

 タークの呟きに、その場にいた魔物達はざわめくが、バトラーがなんとか落ち着かせた。

 そして、ティミーが皆を見て口を開く。

 

「地底世界…闇の世界へ着いたら、さっき説明された面子に分かれてね。…みんな行くぞ!」

 

「「「「「「「オオォ!」」」」」」」

 

 

 彼等が大きく叫ぶと、雲に空いた穴は、闇の世界へと通じる旅の扉へと変わり、ティミーを戦闘に次々と旅の扉へと入る一同であった。

 

「(お父さん…見ててね…!)」

 

 闇の世界へと向かう者達の中で、ポピーは優しく『ドラゴンオーブ』を握りしめていた。

 

 

 

     

 

 

 

 そして、闇の世界へと着いたクロマ達を待ちかまえていたのは、瞳が赤く染まったドラゴン『アンドレアル』の大群であった。

 

「僕達は君達と戦う気はない!どいてくれ!」

 

「着た早々に悪いが死んでもらう!」

 

 ティミーの言葉など通じず、アンドレアルの一匹が叫ぶと、他のアンドレアル達も合わせてクロマ達へと襲いかかってくる。

 

「…くるか!」

 

 クロマは尾牙と武器に力を溜めて、攻撃の構えを取る。

 

「…ハァ!」

 

 クロマが衝撃波を放ち、アンドレアルの大群との戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、闇の世界の中心にそびえ立つ『デスマウンテン』、そのデスマウンテンの頂上にコード.X、コード.M、サモンの三人がいた。

 

 

 

「馬鹿をやらかしたと思ったが、面白い者を連れてきたな…。まさか、デスピサロの息子とは」

 

「マジかよ…このガキがねぇ」

 

 二人にじっと見られるサモンは、何が何かわからなくて固まっていた。

 

「デスピサロ…?……息子…?………どういう…こと…?」

 

「どうやら、自分の素性について覚えてないないようだな…ふむ、では記憶を蘇らせてやろう(こっちもいろいろと情報があれば、進化の秘法やブラックオーブについて知れるかもしれんしな…)」

 

 そう言ってコード.Xは、サモンの頭に自分達の技術で作られた機械のヘルメットをサモンに被せた。サモン自体は、意識が混乱したので特に抵抗はしなかった。

 

「…なんだろう…何か懐かしいような光景が…ああ…お母さん……」

 

 サモンの失われた記憶が次々と蘇ってくる。懐かしい母の温もりが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 500年以上前、地上世界は現代とかなり違う大陸などの構造をしていた。そんな地上世界の南東の大陸、その大陸にある小さな村があった。

 その村の名は『ロザリーヒル』、心優しい魔物やホビット達が暮らす村で、その村にある高い建物には『ロザリー』という一人のエルフの女性が住んでいた。

 実は彼女は、当時魔族を治めていた魔族の王デスピサロが愛した女性であったのだ。

 そんなロザリーは、『ルビーの涙』というその名の通りのルビーの涙を流すため、命を狙われたことがあり、当時はまだピサロの名で通っていたデスピサロに命を救われた過去がある。そんなルビーの涙も、人間には触れれ無い事実があるのだが。

 

 そんなロザリーは、ピサロにすら話してない事実があった。  

 

 実は彼女は、ピサロとの子どもを妊娠していたのだ。その事実を知るのは、彼女の護衛である『ピサロナイト』と、村で神父をしている老人だけで、ピサロナイトの幻惑呪文により、妊娠してない事を偽っていた。

 そのような事実、むしろピサロが喜ぶはずなのだが、当時のピサロは、魔族の帝王の復活や、生きていた勇者への対策、進化の秘法など、多くの事を背負っており、これ以上ピサロに何かを背負わせて精神的に負担をかけたくないと思ったロザリー本人の意志でこのような事をしていたのだ。

 

 ロザリーは、村を訪れた勇者達にピサロを止めてくれるように願ったが、その後に彼女を悲劇が襲った。

 彼女のルビーの涙を狙う人間達が現れ、ロザリーをさらったのだ。

 ピサロナイトがその時には既に勇者に倒されており、ピサロもエスタークの神殿へと向かっているという、助けを求めることを彼女はできなかった。

 

 そして、人間達は彼女にルビーの涙を流させようとし、様々な暴行を行った。こういう人間の存在を考えていたロザリーは、お腹の子どもだけでも守れるように特殊な防御術式を施していたためお腹の子どもは無事であった。

 しかし、ロザリー自身は酷く傷つけられ、虫の息というところでピサロが駆けつけて人間達を一人残らず殺し、酷く弱ったロザリーをその手に抱きかかえて、大きく嘆き、そんなピサロを止めようと無理をしてピサロに語りかけるロザリーの命は途切れ、怒りに燃えたピサロは、人間達を根絶やしにする事を決意し、ロザリーをロザリーヒルへと葬ると、地下深く、地底に存在する『闇の世界』にて勇者達に立ち向かうため、進化の秘法を使い、異形の姿へと変わり果て、デスマウンテンにて勇者達と激闘を繰り広げ、散っていった。

 

 

 

 ピサロ亡きある日、ロザリーは再び現世へと蘇る。どうして蘇ったのかわからない彼女が目にしたのは、ピサロを…デスピサロを倒したのは導かれし者達、そして勇者であった。

 彼女は勇者達から、記憶を失いながらも最後まで固い意志と魂を持っていたデスピサロの事を聞き、深く悲しんだ。 勇者達は、命を失い、魂が精霊界へと帰っていった妖精族の魂を現世へと蘇らせて生き返らせる世界樹の花を手に入れており、花の事を教えてくれた勇者の幼なじみ『シンシア』は、自分と同じように不幸な出来事に巻き込まれて命を落としたロザリーを生き返らせようと花の持ち主である勇者に頼んだ。ロザリーの護衛であったピサロナイトを倒したのが自分達であったというのもあってか、勇者と導かれし者達で反対する者はいなかった。

 そんな経緯があって生き返った彼女は、ピサロの死を悲しむ中で一つの奇跡に気づく。

 

 なんと、自分のお腹にいた子どもの鼓動を感じたのだ。勇者達もその事に驚いていたが、導かれし者の一人である魔法使い『ブライ』には子どもが生きている理由がわかった。

 実は、ロザリーヒルの下には大きな力の流れ『地脈』が流れており、その地脈から得た生命力により、死したロザリーの胎内の中でもずっと生きながらえていたのだ。

 そしてロザリーは、ずっと自分のお腹の中で生き続けていた子どものためにピサロのいないこの世界で生きていく事を決める。

 そんなロザリーの手助けになれるように、その後も勇者達は何度もロザリーヒルを訪れた。

 

 そして、月日が流れたある夜、ついにロザリーは自分とピサロの子を出産した。

 産まれた赤子は、地脈の力の影響か、ピサロの銀髪が綺麗にされたような白髪の赤子であり、その耳はロザリーとピサロに良く似ており、目つきはロザリー、瞳の色は赤と、両親二人の特徴を濃く受け継いでいた。

 産まれた赤子には、導かれし者の一人にして占い師の『ミネア』の占いで、召喚を意味する『サモン』の名が良いと言われ、赤子の名はサモンとなった。召喚という意味が何をもたらすのかはミネアの占いでもわからなかったようだが、将来、多くの魔物達の中心となる予言はあった。

 そしてロザリーは、サモンを優しい子になるように育てながらも、時々ロザリーヒルに訪れる勇者達に戦い方を学ばせた。勇者達に良く懐いていたサモンは、彼等にいろんな所へと連れて行ってもらったりもした。

 

 しかし、そんな平和で楽しい暮らしを楽しむロザリーとサモンの親子であったが、サモンが4歳の時、ロザリーが不治の病に倒れてしまう。

 様々な手を打ってロザリーの病を治そうと勇者達は試み、マスタードラゴンにすら頼み込んだほどであったが、彼女の様態は悪くなる一方で、サモンが5歳になった頃に、ロザリーは勇者達やサモンに見送られながらこの世を去った。

 

 サモンの身元は、導かれし者達の誰かの家などで引き取るなどの話が挙がったが、最終的には勇者とシンシアが引き取る事になり、勇者は、かつて自分の村の仇としてサモンの父ピサロを憎んでいたが、マスタードラゴンによってシンシアを蘇らせてもらい、そのシンシアの愛もあってか、勇者の中の憎しみすら気がついたら消え失せており、勇者とサモンは兄弟のように暮らしを始め、一緒に暮らすシンシアも、同じ妖精族の血が流れるシンシアもサモンを弟のように可愛がった。

 勇者は、サモンと暮らし始めてある程度の月日が経った時に、サモンの父を自分達が倒した事を話し、その事を知ったサモンと勇者は数日間口が聞けなかったが、シンシアが二人を和解させ、サモンも親の仇としてではなく、大事な家族として、これからも勇者達と接することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…お母さん!…お兄ちゃん…!」

 

 懐かしい記憶が蘇るサモンは、いろんな思い出が交錯し、涙を流していた。

 

「ほう、やはりピサロの息子か…では、ブラックオーブについても見せてもらおうか…」

 

「うぅぅ…!」

 

 サモンは呻き、コード.Xは、サモンの記憶を全てを探ろうと再びサモンの記憶へと意識を集中させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 勇者とシンシアと暮らし始めて一年が経ったある日、サモンを王族として迎え入れたいというピサロの側近だった魔物達が勇者の前に訪れ、警戒をしていた勇者は、導かれし者達も集めた上でサモンと共に魔物達の居城『デスパレス』を訪れ、魔物達に案内されながら、玉座へと着いた勇者達は、玉座に置かれた黒い宝玉を目にする。

 その宝玉が王位継承のための物と魔物達から聞かされたサモンは、玉座の黒い宝玉へと触れた。

 

 

 

 

 

 

 しかし、それは罠であった。

 

 

 

 

 

 サモンが宝玉へと触れた瞬間、宝玉から異常なまでの闇の霧が噴き出し、サモンを包んだ。

 そしてサモンは、闇の中で何かが変わっていくのを感じ、さらにサモンの上に出現した謎の陣から光が放たれ、闇の中のサモンへと降り注ぎ、闇が晴れた。

 

 そして、そこにいたサモンの姿は巨大で、かつて勇者達に倒された父ピサロ、いや、デスピサロそのものであった。

 

 ゲラゲラと笑う魔物達は、勇者を葬るためにサモンと共にデスパレスへと案内し、サモンを黒い宝玉『ブラックオーブ』の闇と進化の秘法でデスピサロのような強大な力を持つ存在へと変えさせるのが目的で、目的以上の結果として導かれし者達まで来たので、全員殺される光景が浮かんだ魔物達は笑いが止まらなかったのだ。

 

 そんな魔物達もサモンに踏み潰され、暴走するサモンは勇者達へと襲いかかった。

 勇者達は応戦はするが、罪のない子どもが、あんなに自分達に懐いていたサモンを倒す事を恐れており、進化の秘法の陣を消し、黒い宝玉の闇をなんとか先に抑えた勇者達は、玉座の近くに潜んでいたかつてのデスピサロの四天王『エビルプリースト』が持っていた、進化の秘法の書物と進化の秘法を制御できる『黄金の腕輪』を奪い取り、書物に記された異形の化け物から元の姿へと戻る方法をサモンへと実行させるため、黄金の腕輪でサモンの力を抑え、その間に書物通りの方法を試し、なんとかサモンを元の姿へと戻す。エビルプリーストは気がついたら姿を消していたが、勇者達はサモンが元の姿へと戻った事だけでも嬉しかった。

 

 

 

 しかし、元の姿へと戻ったサモンは、目を閉じたままでまるで時間が止まっているようであった。

 いや、本当に止まっていたのだ。その原因は、サモンを元に戻す方法で、元の姿へと戻ってもまた異形の化け物へと変わる可能性があるのだから、あえて二度と化け物へとならないように時間を止める術式も含んでいたのだ。

 

 勇者達は、自分達の行動が結果としてサモンの時間を止めてしまったことを嘆いた。

 そして、ブラックオーブは危険ながらも、闇さえ封じてしまえば、ブラックオーブの魔力でいずれサモンの時間が動き出す事をマスタードラゴンから聞いた勇者達は、ロザリーヒルへとサモンを帰した。

 その際、ブラックオーブと一緒にデスパレスの玉座に隠されていた魔族の王が受け継いできたとされる魔界の装備もサモンの近くへと置いた。

 

 

 

 

 そして、勇者達が死んでもなお動き出さないサモンの時間は、500年後、魔界の王ミルドラースが倒されて数年が経った頃に遂に動き出すのであった。

 しかし、時が動き出して目覚めたサモンには、母ロザリー、勇者達との記憶が一切無く、覚えているのはサモンという名前だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「僕が…お兄ちゃん達を襲って…僕は…化け物…」

 

 異形の姿となって勇者達を襲った記憶がトラウマのように焼き付いたサモンは、頭を抱える。

 

「ああ化け物だ。だがな、とてつもない力を手に入れるのだぞ。たかが人の姿を失った程度安いものだろ」

 

 コード.Xは他人事のように言い、ふと目線を南の方へと向ける。

 

「どうやら来たようだな哀れな者共が、勇者であろうが黒龍であろうが我々を止めはさせんよ」

 

「ティミー兄さん達が来たの…!?」

 

「そうだ。それにしても魔物の数が多いが、こちらに魔族の王の息子がいるのだから納得できる」

 

 コード.Xを応えはするものの、コード.Xの方は南を向いたままだった。

 そして、耳を澄ますと、どこからか大きな足音が聞こえてくる。

 

「おいおいコード.X!先に来てたあの野郎がどうやらご到着のようだぜ!」

 

「そうだな…帝王陛下様を迎え入れてやろうではないか」

 

 その場にいた三人は、デスマウンテンの頂上までの坂を登ってくる地獄の帝王エスタークが目に入る。

 

 エスタークは、頂上まで登りきりると、サモンを静かに見つめ、コード.Mとコード.Xを強く睨みつけた。

 

「我々の世界で好き放題やってくれるな異世界の者共よ…だが、これ以上よからぬ事はさせん!この我が直々に貴様等を葬ってやろう!」

 

 二本の巨剣を向けてくるエスタークに対し、コード.Xは微笑を浮かべてサモンを見た。

 

「進化の秘法によって進化を続ける帝王、ブラックオーブと進化の秘法を試すには申し分のない相手だな。本来ならば私が使おうと思ったが、ちょうどサモン少年がいる」

 

「貴様まさか!やらせはせんぞ!進化の秘法がもたらす破滅だけは広げてはならんのだ!」

 

 エスタークは巨剣をコード.Xに振り下ろすが、コード.Xは軽く回避し、サモンの後ろに立つと、懐から進化の秘法について描かれた書物を取り出し、それを見たコード.Mもブラックオーブを特殊なグローブを付けてブラックオーブを持つ。

 

「ハハハハ!そうか!このガキで試すのか!たしかにこのガキは一度、闇も進化もしてるからな!」

 

「その通りだ。ではサモン少年よ。お前は父を越えた進化をできるが我々に見せるがいい」

 

 進化の秘法の術式による巨大な陣がサモンの頭上に出現し、ブラックオーブから放たれた黒い闇がサモンを包み込む。

 

「進化に闇を合わせてはならぬ!」

 

 エスタークは止めようとするが、ブラックオーブの闇に阻まれる。

 

「嫌だ!もう嫌だ!お兄ちゃん!サモンお兄さん!リュカお父さん!…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 闇と陣から出る光がサモンの姿を異形へと変えていく…。

 

 

 

「ガ、ガァ…オニイチャン…」

 

 闇が晴れ、そこにはかつてと同じ異形の姿へと変わってしまったサモンの姿があり、かつての姿と違い、角が長く、肩にも巨大な角が生え、エスタークが扱ってる物と同じ大きさの巨剣を左手に持っていた。

 

「しまった…!こうなっては仕方ない!力ずくでも止めるしかない…!」

 

「ウグゥアァ…オジサン…ボクヲタオスノ…?…イヤダ!ウワアアアアア!!」

 

 正気をどんどん失っていくサモンは、エスタークへと巨剣を振り下ろした。

 

「ヌゥン!」

 

 エスタークも巨剣で受け止めると大きな衝撃音が放たれて、闇の世界中へと響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?今のは……!?…いや、今はこいつらを!喰らえ…ビッグバン!」

 

「「「グルガァァァァァァァァ!!」」」

 

 クロマはビッグバンを放ち、アンドレアル達を倒した。

 

「これで全部か…」

 

「ああそうだなクロマ、それよりも今の音…嫌な事が起きたぞこりゃあ…!こうなったら龍の姿で一気に行くぞ!」

 

 ニドルはそう叫ぶと、アンギラスへと姿を変える。

 

「乗れお前等!一気に突っ込むぞ!マスタードラゴンの言っていた通りならばあのブラックオーブはまだ最悪な状態になってないが、今手を打たないと後々面倒くさい事になりかねねえぞ!だからとっとと乗れ!」

 

 ニドルはトゲトゲの背中をクロマ達へと向ける。クロマ達は嫌々ニドルの背中の棘で怪我をしないように乗る。

 

「全員乗ったな!じゃあ行くぜ!ガァァァァァァァァァァァア!」

 

 ニドルはデスマウンテンへと突っ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リャア!ハァ!ウリャアァ!」

 

「ヌゥゥ!我も剣の腕が落ちたか…!」

 

 サモンの猛攻を必死に剣で受け止めるエスタークは攻撃の隙を探していた。

 そんな猛攻の中、サモンが一撃を決めるために剣を大きく上へと向け、その隙をエスタークは見逃さなかった。

 

「ッ!メラゾーマ!」

 

「ウガァァァァァァァァア!?」

 

 エスタークの超火力のメラゾーマがサモンに決まり、サモンは吹っ飛ばされて地面へと叩きつけられる。

 

「ぬおぉぉぉぉ!」

 

 続けてエスタークは、サモンが手に保つ巨剣を吹っ飛ばし、サモンの腕に自らの足を乗せて動きを封じ、左手の巨剣を頭部に、右手の巨剣を胸の顔へと突きつけた。

 

「動くではないぞ。同じ魔族にして進化の秘法により変わり果てた者同士、傷つけるわけにはいかない……。さあ、元の姿に戻せ…!貴様達の目的はそのブラックオーブであろう…」

 

 エスタークは、自分達の戦いをギャラリーのような感覚で観る二人を睨んだ。

 

「そうだな、ブラックオーブさえ手には入ればこのような世界には用は無い。しかし、ブラックオーブにはどうやら、長い年月の中で濁っている汚れのような無駄な闇が大量に溜まっているらしくてな。その闇を解き放つためにもその少年を利用させてもらったのだ」

 

「貴様…!我々魔族の継承者となりえる子になんということを…!」

 

「そうカッカするなって!お前もその無駄な闇を浴びてもらうんだからよ~。ほうら!」

 

 面白おかしそうにエスタークを観るコード.Mは、その手に持つブラックオーブをエスタークへと向け、再びオーブからは闇が放たれて今度はエスタークを包む。

 

「ヌゥゥ!?貴様等ァァ!」

 

 闇に包まれようとも意識をギリギリ保っているエスタークは、二人に剣を振り下ろそうとする。

 しかし、闇が増えていきその手すら止まってしまう。

 

「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 エスタークの叫びが闇の世界中に響き渡った…。

 

 

 

 

 

 

 

「これで無駄な闇は取り払われて、残ったのは純粋な真の闇ってことだなコード.X」

 

「そうだな…。他のオーブを集められて何かされる可能性もあったが、ブラックオーブが本来の状態に戻ったのならば大丈夫だろう。では、本部に帰るとーー「待ちやがれぇぇ!!」ーーご到着か…勇者と龍の一行共が…」

 

 コード.Xは、デスマウンテン頂上へと辿り着いたクロマ達を目にし、ティミーと睨み合った。

 

「お父さんの魂とブラックオーブを返してもらう!そして、サモン達を元に戻させる!」

 

「面白い。ではこいつの相手でもしてもらおうか」

 

 コード.Xは口笛を吹くと、コード.Xの後ろの崖から巨大な四匹の魔物が現れた。

 

「進化の秘法によって強くなったお前達の力、奴等を倒すことで見せてみろ!」

 

「「「「おう!」」」」

 

「倒れはしない…!お前達に勝ち、みんなを元に戻すんだ!…!」

 

 ティミー達と『ズイカク』、『ショウカク』、『ギガデーモン』『ラマダ』の四匹との戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「クロマオニイサン…?」

 

「……(サモン)」  

 

 ゴジラとなったクロマは、目の前にいる変わり果てた姿のサモンを悲しげな目で見る。

 

「グゴゴゴ…我を阻む者には倒れてもらう」

 

「アンタが地獄の帝王か…お互い、デカくなっても口は聞けるが、話は通じねえようだな…」

 

 アンギラスの姿のニドルは、闇に意識が呑まれてしまったエスタークを哀れみの目で見つめた。

 

 

 

 

 

「クロマオニイサンモ…ボクヲコロソウトスルノて…?……イヤダ…!……シニタクナイヨォ……アアアァァァァァァ!!」

 

「…ッ!ガァァァァ!!」

 

 サモンの二つの口から放たれる冷たく輝く息とゴジラの放射熱線が衝突する。

 

 あってならない戦いが始まってしまった…。

 

 クロマは、サモンを元に戻せるのか…。

 

 悲しき過去の因果を断ち切れるのか…。

 

 そんな中、異世界でも動きがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、異世界の部屋の中にてレイン達は、復活したダークドレアムとレオから情報を提供されたコード.Xについて話し合っていた。

 

「今、また新たな戦いが始まったそうです…世界の移動が何者か…コードを持つ彼等のせいと思われますが、その者達に遮断されてる以上はあちらの世界へ援軍は送れませんね…」

 

「まあまあ、そう抱え込みなさんな。レオもいるのだから」

 

「バラダさん…」

 

 レインを慰める男『バラダ』は、場の空気を良くしようと笑顔を振りまく。

 

「…たしかに、レオが聖獣の姿になれますからね…ですが、相手の者達の力は底知れませんし、サポートの方がかえってポジション的に合ってるでしょうし、コードの二名も近くにいますから、うかつに自分の戦い方を見せないのか…そうではなくても、戦場を混乱させるだけかもしれませんね」

 

「レオちゃんは大丈夫ウホよ~」

 

 コングはバラダのようにレインの気を安らげさせようとする。

 

「…こんな時に竜王神様が…いれば…」

 

 レインの呟いた『竜王神』とは、天の聖獣の王にして、聖獣達のリーダー的存在である。

 

 そして、レインが竜王神について呟くと、部屋に何者かが入ってきた。

 

 

 

 

「あれあれ?レインちゃん?」  

 

 入ってきたのは、金髪に金の鱗のある尾が生えた小柄の少年であった。

 

「誰ですかいったい…ッ!?竜王神様!?そのお姿は!?」  

 

 レインは、よく知る姿とは違う竜王神が現れたことに驚く。

 

「神なんて付けなくていいよレインちゃん、せめて天竜王とか千竜とかその辺りで読んでよ。竜王の方が僕らしいし。あと、この姿については後で説明するから。………それよりも、タイミングが悪いが君達に頼みたいことが三つできたんだ…」

 

「「「「頼みたいこと?」」」」

 

 四人は一瞬面倒くさそうな様子を見せたが、竜王神の複雑な顔にちゃんと耳を傾けた。

 

「うん。まず一つ目は足りない聖獣の分も入れてできるだけ多くの怪獣を仲間にすること。二つ目は、他世界の強大な神との協力関係を結んでもらうこと、味方がいる方が今の僕達には良いことだからね。これには僕が積極的に頑張るから。そして三つ目は、ブラックオーブ以外のオーブ、コードの連中が手に入れようとしている力とか物をこちらで確保してもらう…」

 

「多いな…それにしても、他にもオーブがあるのか?」

 

 メガっちは不思議そうに聞く。

 

「そうだよ、オーブその物を観て触ったことのある精霊ルビスに会って直接聞いたからね。そして、こちらで確保する許可は得ているよ。まあ、僕等が持っていたところで何か役に立つかはわからないけど」

 

 竜王神は苦笑いを見せる。

 

「…あと、ただの噂かもしれないけど、空の大怪獣もどこかで新たな生を受けたらしいよ~。まあ、聞いた通りの見た目ならばバト君が昔いた世界の個体と思われるけど」

 

「ハ、ハァ…」

 

 どこかマイペースな竜王神のノリにレインはついていけなかった。

 

「じゃあ、レオちゃんがいる世界にちょっと行ってくるよ。こっちも不完全だけど、何か起きた時に近くにいるのがいちしね」

 

「その姿で大丈夫ですか?」

 

「安心してレインちゃん、力や姿はいつもよりも頼りないけど、僕は負けないからね~。まあ、着いた頃にゴタゴタが終わってるかもしれないけど………まあ、とりあえずは」

 

 竜王神はそう言うと、弓を取り出し構えて天井へと矢を放つ。すると、今まで遮断されていた空間の穴が開いた。

 

「じゃあ行ってくるよ」

 

 竜王神の背中には光の弱った金色の翼が生え、竜王神はそのまま空間の穴へと突っ込んでいく。

 

 

 

 

「大丈夫ウホか?」

 

「俺達にはあの方の実力はよくわからんからな…まあ、大丈夫だろう」

 

 

 その後、レイン達の会議は竜王神が頼んでいた事へと変更されてしまいレインが疲れ果ててしまったが、異世界へと向かった竜王神には知る由もなかった。

 

 

 

 

 クロマ達のいる異世界へと向かう竜王神、彼は闇の世界で何を見るのだろうか。

 

 

 

 

 

 




ネタバレになってあれですが、竜王神は戦いには参戦しません。
なお正体については、わかりやすいと思いますが、段階的に本来の姿に戻っていく予定です。
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