大学の友達がボロアパートで獣人彼女と同棲し始めたので遊びに行ったら「ニャーは何も悪くないにゃ」とか言っている美人に一目惚れしました。 作:SUN'S
「刺身、美味いにゃー」
オレの捌いたマグロの刺身にワサビを乗せ、包むように箸で持ち上げ、醤油に軽く浸すヤニ子さんの笑顔を見ながら満足してしまう。
彼女の笑顔を見るだけでオレは幸せだ。
よしよしとしてあげたい。
「……にゃ」
「え?」
ずいっと差し出された刺身に困惑するオレにヤニ子さんは「ニャーだけ食べてると悪い気がするにゃ」と言われ、思わず感無量の涙を流しそうになる。
マジで天使すぎるぜ、ヤニ子さん。
好きだ。
「…………これ、間接キスでは?」
「だまれにゃ」
ツンとする可愛いヤニ子さんのくれた刺身に涙を流しながら、オレは報われた気がする。ヤニ子さんは割り箸を持つ手を止めて、少し悩むも直ぐに顔を変えて、食べ始めた。
若干、頬が赤い気がする。
「バンはスケベにゃ」
「ヤニ子さん限定です」
「キモいにゃー」
「それでも好きです」
「……ニャーも嫌いじゃないにゃ」
「え?何か言いました?」
「黙るにゃ」
?
なんで、怒られたんだ?
まあ、ヤニ子さんと触れ合えるなら良いか。オレの好きなことは出来ているし、ヤニ子さんも美味しい刺身を食べれて幸せそうに笑っている。
とても嬉しい。
ヤニ子さん、愛してます。(乾坤一擲)
「…………バンと居るとチョーシ狂うにゃ」
「なぜ!?」
「いつも好き好きうるさいにゃ」
「好きなんで仕方ないですね」
「ニャーも照れるにゃ」
そう言うとソッポを向くヤニ子さんの可愛さに心臓がエグい鼓動を繰り返す。待って、待ってほしい、そんな顔をされたらオレの理性がヤバくなります。
ラブが、愛が、LOVEが、暴発する!
「好きです!!ヤニ子さん!」
「……にゃふふ、知ってるにゃー」
あ゛ッ、ちゅきぃ…!
「バンはキモいにゃー」
「……からかってます?」
「お姉さんにからかわれるの、嫌いにゃ?」
「好きです!!」
「にゃふふ」
「……オレだって男なんすよ?」
「ニャーに悪いこと出来ない男にゃ」
「ぐっ」
確かにオレはヤニ子さんに悪いことは出来ない。だって、こんなに可愛くて綺麗な人にひどいことするなんて人間のすることじゃねえ!
.........それでも、好きなんです。
「...バンは物好きにゃ。ニャーを好きにゃんて」
「ダメですか?」
「......今回は折れてやるにゃ」
「つまり、結婚!?」
「やっぱり、キモいにゃー」
そんなことを言っているけど、ヤニ子さんの顔は真っ赤になっていてお酒に酔っているわけでもない。そういうことだ。うん、そういうこたなんだ。
「大好きです!!」
「知ってるにゃ。ばーか」
かわいい!!