大学の友達がボロアパートで獣人彼女と同棲し始めたので遊びに行ったら「ニャーは何も悪くないにゃ」とか言っている美人に一目惚れしました。 作:SUN'S
ヤニ子さんとデートしている。(違います)
「ヤニ子さん、今日も可愛くて素敵です」
「ニャーはいつも可愛いにゃ」
「はい!」
歩きながらタバコを吸うヤニ子さんに携帯用灰皿を差し出し、消したところで素早くジッポライターを使い、タバコの先に火を点ける。
「フゥーッ、うんまいにゃあ」
「ああッ、ヤニ子さんの副流煙が風に!?」
「キモいにゃー」
そんなやり取りを続けていると、ブレザー姿の女子高生達が楽しく喋って下校しているところを目撃し、おち○ぽ達郎先生に5万で譲って貰ったヤニ子さんのコスプレブロマイドを思い出す。
保存用、観賞用、観察用、御神体用、その他の用途にも使えるブロマイドを最低三枚ずつ購入し、オレはヤニ子さん写真集を自費で作っている。
ヤニ子さんは人類の宝だ。(一意専心)
「お姉ちゃん、誰よそいつ!?」
「にゃ。妹ちゃんにゃ」
「お、お姉ちゃん…だと……!?」
新感覚。
まさに天啓を受けた修行僧のごとき言葉だ。ヤニ子さんがお姉ちゃん、とても素晴らしい光景だ。だが、しかし、オレはヤニ子さんの彼氏になりたい!
「初めまして、ヤニ子さんに交際を申し込んでいる日暮晩と言います。今日はヤニ子さんと仲良くデートしていたんです」
「か、かれし?お姉ちゃんに?」
「違うにゃ。ただの知り合いにゃ」
「まさか、お姉ちゃんの部屋を掃除したのは!?」
「勿論、オレさ!」
「洗濯や料理も!」
「勿論、オレさ!」
「お姉ちゃんがお風呂に入るのもッ」
「いや、それはヤニ子さんだ」
「あ、そ、そうですか」
流石に好きな人だからと言って、女性をお風呂に連れ込み、身体を洗おうとするのはダメだ。あくまで、オレはヤニ子さんを真剣に愛しているだけなんだ。
この気持ちは、きっとウソじゃないんだ。
「ニャーより妹ちゃんの方が可愛いにゃ。乗り換えないのかなゃ?」
「オレはヤニ子さんが好きなんです」
「……やっぱり、キモいにゃー」
「(あれ?お姉ちゃん照れてる?ウソ、そんなわけない、あのお姉ちゃんが、こんなポッと出の男の人なんかに靡くわけが、の、脳が…!?)」
何やら頭を押さえるヤニ子さんの妹さんを彼女の友達に頼み、ヤニ子さんにも伝えると心配そうに彼女も妹さんに寄り添っている。
「……えっ、お姉ちゃん、なんか臭いが」
「にゃ?臭かったかにゃ?」
「お、おおお、お姉ちゃんのタバコの臭いが薄くなってる!?」
「にゃー、洗濯されるから仕方ないにゃ」
それもまた好きなところです!!
「バンはキモいにゃー」
「それでもオレは大好きです!ヤニ子さん!」
「……にゃー」