大学の友達がボロアパートで獣人彼女と同棲し始めたので遊びに行ったら「ニャーは何も悪くないにゃ」とか言っている美人に一目惚れしました。 作:SUN'S
「焼き肉、うんまいにゃー」
「分かります。やはりカルビ」
「ホルモンもうまいにゃ」
「やだヤニ子さん、美容的!?」
「ニャーは美人だからにゃ」
確かに、美人です。(世界遺産)
ジュウジュウと焼ける肉を裏返し。出来上がった焼き肉を素早く彼女のお皿に盛り、野菜に挟んだり、お米で食べるヤニ子さんは本当に幸せそうに食べている。
ハアァーーーッ、好きッッッ
「バンも食べるにゃ」
「焦げカスでも嬉しい…」
「……キモいにゃー」
そう言って焼き肉を食べるヤニ子さんの口許のタレを拭いてあげ、喫煙可能な個室を選んでいたおかげで、彼女は普通にタバコを吸飲し、カハァーッと紫煙を吐くヤニ子さんを見つめる。
「バンは変わってるにゃ。フツー、こんなにタバコを吸ってだらしない女見向きもしないにゃ」
「いや、ヤニ子さんは可愛いです!」
「バンは変なヤツにゃ」
「愛はあるんでモーマンタイ」
「ウザいにゃー。ビールお代わり」
ゴクゴクとジョッキのビールを飲み干すヤニ子さんの写真を取り、妹子さんに送信する。同じくヤニ子さんを愛する同志、幸せのお裾分けだぜ。
ピロンとスマホが鳴る。
感謝のメールかな?
〈殺してやるぞ、日暮〉
「なぜだ!?」
ハッ!?まさか妹子さんはオレとヤニ子さんが仲良く焼き肉デートしていることに嫉妬しているのか!?やはり、10年以上も推している大先達だぜ!!
「……ニャーがいるのに、妹ちゃんにゃ?」
「嫉妬してくれるんですか?!」
「違うにゃ。妹ちゃんが心配なだけにゃ」
「ですよねー。でも、諦めませんよ!」
「諦めろにゃ」
そんなことを話しながら運ばれてきたビールを飲み、頬を赤らめるヤニ子さんは色っぽい。待て待て待て待て待て待て待て待て!!待つんだ、オレ!好きな人を酔わせてしまおうなんてゴミカス野郎のすることだ!!
男なら好きと言い続けろ。
「ヤニ子さん、好きです」
「知ってるにゃ」
「返事、ください」
「……断ったら諦める?」
にゃ、と、いつもの言葉にはつけなかった。
「諦めません。一目惚れしました」
「そういうところがキモいにゃー」
くっ、乙女心が分からないぜ。
「ニャーより良い人間はいっぱいいるにゃ。お前は変わってるにゃ」
「好きな人を愛でるのに種族は関係ない」
「キモいにゃー」
そう言っているヤニ子さんの頬はお酒のせいか。赤らんでいて、少し照れているようにも見えて、とても綺麗だった。
やっぱり、大好きです。
結婚して下さい、ヤニ子さん!
「キモいにゃー、断るにゃー」
「くっ、なぜだ!?」