大学の友達がボロアパートで獣人彼女と同棲し始めたので遊びに行ったら「ニャーは何も悪くないにゃ」とか言っている美人に一目惚れしました。 作:SUN'S
「なあ、秀夫」
「なんだ、西」
「ウチはこれでも先輩やねん。曲がりなりにもお前とそこでヤニ子に貢いどる馬鹿の先輩やねんか」
「異議あり。オレの先輩はアル子先輩です!」
「ソイツは留年しとるわドアホ!」
スパァン!とハリセンを頭に叩き込まれ、オレは正座したまま頭を地面に落とす。獣人のパワー、マジでヤバすぎるんですが?
なに?ヤニ子さんもこうなの?
最高じゃねえかよ。(性癖開花)
「アカンなんか開いとる」
「西のせいだぞ」
オレの事を蔑んでいる西先輩の言いたいことは分かる。きっと、彼氏のいない自分の隣室の友達に、二人も大学の後輩が通い詰めていたら辛いんだ。
きっと、良いことあるさ。
「なんやねん。腹立つな」
「それは分かる。あとオレの嫁さんにヤニカス近付けないようにデートに誘っているのはグッジョブだ。そのままお前の家に引き込め」
「先ずは妹さんとお義母さんの説得だ」
「なに、ナチュラルにお義母さんゆうてんねん。秀夫も止めろや、ヤニ子が食われるやろ」
「「すぐそうやって、なんでもかんでもエロに持っていくのはダメだと思うぞ。西先輩」」
「喧しいわ、ボケェ!!」
スパァン!スパァン!と二度のハリセンをオレと秀夫は受けることになった。やっぱり、西先輩は自分だけモテていない現状に焦っているのではなかろうか。
まあ、綺麗だし、良いことありますよ。
「で、アンタはホンマにヤニ子でええの?」
「一目惚れしました。好きです」
「コイツ、初恋もまだだったんだ」
「ウソやろ?二十年なにしとったん?」
「遊んでましたが?」
いったい、なにを言っているんだ。
「ハァーーーッ、ウチも彼氏ほしいわー」
「「それは無理だと思う」」
「なんでやねん!?ウチはかわええやろ?!」
「率直に申し上げます」
「……ゆうてみい」
「西先輩はレズ疑惑がブベァアッ!?」
「ウチもなッ、男が好きやねんッ!!」
理不尽だ。
オレは事実を伝えただけなのに。
「……わりと大学では有名だぞ。西、お前に彼氏は出来ない。何故なら闇に葬られるからだ」
「ウチは黒の組織かいな!?」
「実質、あの方ですね」
そんなことを話しながら、オレと秀夫はショックを受けている西先輩に「オレらの知り合い紹介しましょうか?」とスマホの写真フォルダを開く。
「顔面偏差値高ッ」
「……バン、こいつは?」
「ダメだ。変態だ」
「あ、じゃあ、此方の純朴そうなんは?」
「ソイツはロリコンの変態だ」
「えっ。えと、この子は?」
「犬好きの毛フェチの変態だ」
「変態しかおらへんやん!?」
男はいつだって、変態だ。