第67話「ギンガナムという漢(おとこ)」をお届けします。
前回は、ロロの試作機がついに動き出し、赤のミリアとシュウが力を合わせて、ギンガナムの巨大なシャイニングフィンガーを打ち破りました。
そして最後は、眠ってしまったロロを抱きとめたシュウの「また『先生』か」。
あの一言が、少しでも胸に残っていたら嬉しいです。
今回は、その戦いのあとのお話です。
大きな戦いのあとなので、少しひと息つける回になりました。
とはいえ、あの男がおとなしくしているはずもありません。
両腕をなくしたギンガナムたちが、思いもよらない形で、ある艦を訪ねてきます。
今回は、題名のとおり、あの男が主役です。ぜひ、本編でお確かめください。
それでは、第67話をお楽しみください。
ロロが目を覚ますと、リーンホースの医務室の天井が見えた。
「お、起きたか」
ジュドが、椅子から身を乗り出した。
その横で、カミュが腕を組んで立っていた。
「……僕、どうしたの?」
「戦いのあとで、ぱったり気を失ったんだよ。俺たち二人のほかに、もう一機いたろ。あいつが、お前を抱えて帰ってきてくれたんだ」
「……あ、先生?」
ロロは、ぼんやりと天井を見上げた。
出撃したところまでは、覚えている。二人の後ろで、見ているだけのつもりだった。そこから先が、すっぽりと抜けていた。
「お前、また別の誰かが乗り移ったのかと思ったぜ。急に、あの機体を助けようとして、ものすごい動きをしたんだ」
「え、そうなんだ。……でも僕、覚えてないよ」
ロロは、何を言われているのか分からない、という顔で首をかしげた。
それから、がばっと起き上がった。
「壊れてない? 骨組みは? ソケットは?」
「自分の体より、そっちが先かよ」
「心配するな。機体は、格納庫で無事に立っている」
カミュが言うと、ロロは、ほっと息をついた。
扉が開いて、アークが入ってきた。
ロロは、思わず首をすくめた。戦わない、と約束して出ていったのだ。
「……艦長、あの」
「よく休め」
アークは、それだけ言った。
ロロの頭に、ぽんと一度だけ手を置いて、医務室を出ていった。
*
艦橋に戻ると、フェニーチェがお茶を淹れて待っていた。
「これで、よろしかったんです」
「戦わないと約束させたのは、私だ。その私が、何も言わずに帰ってきた」
「今のロロさんに、約束のことを問い詰めてはいけません。あの子は、何も覚えていないのですから」
「……分かっている」
アークは、湯気の立つ茶碗を受け取った。
一口飲んでから、小さくつぶやいた。
「分かってはいるがね。親というのは、こういうときに口を出したくなるものだ」
「艦長は、ロロさんの親ではありませんよ」
「……分かっている」
◇
同じころ、リュー・ブー艦は、月の近くの宙域を、あてもなく漂っていた。
オーキスを失い、両腕の巨大な手も失った。残っているのは、トールギス一機だけだった。
「退屈じゃ」
ギンガナムは、艦橋の椅子で、大きなあくびをした。
「おじさん、それ、今日で十回目」
「十回も退屈なのだ。仕方あるまい」
メリーがあきれていると、リー・ルーが、すっとギンガナムのそばに寄った。
「ギンガナム様。この先で、二隻の艦が、もうすぐ撃ち合うそうですよ」
「……ほう」
ギンガナムの目が、ぎらりと光った。
「腕の立ちそうな連中か」
「さあ。それは、ご自分の目でお確かめになっては」
言い終わる前に、ギンガナムはもう艦橋を飛び出していた。
*
月の港へ向かう航路で、二隻の艦がにらみ合っていた。
一隻は、アナハイムの輸送船。もう一隻は、強硬派の残党の艦だった。ドン・ズーオが捕まってから、行き場をなくした連中だ。
『積み荷を渡せ。こちらは補給が尽きかけている』
『これは、会社の荷だ。渡すわけにはいかない』
残党の艦の砲が、ゆっくりと輸送船へ向いた。
輸送船も、小さな砲を向け返した。
そのときだった。
二隻のあいだに、トールギスが割りこんできた。
ライフルが、一度だけ火を噴いた。
はるか遠くに浮かんでいた無人の航路標識が、まっぷたつになって吹き飛んだ。
『続けるなら、小生も混ぜよ』
二隻とも、ぴたりと動きを止めた。
しばらくして、残党の艦の砲が、そろそろと下がった。輸送船の砲も、下がった。
『……なんだ。やらんのか』
ギンガナムの声は、心の底から残念そうだった。
残党の艦が引き揚げていったあと、輸送船から通信が入った。
『助かった。礼を言う。何か、こちらでできることはあるか』
リー・ルーが、すかさず前へ出た。
『では、一つだけ。補給と、機体の整備をお願いできる先を、どこかご存じありませんか』
『補給なら、港に口を利いてやれる。……ただ、お尋ね者が自由に動き回っている艦には、港の許可が下りんだろうな』
『整備のほうは、いかがでしょう』
『整備なら……うちの会社に、腕のいい技術屋がいると聞く。今は、港に停泊しているリーンホースに出向いているはずだ』
ギンガナムが、ぽんと手を打った。
「ロロのか!」
「……おそらくは」
「うむ。あの娘なら、話ができる。行くぞ、リー・ルー」
「お待ちください。あの艦長が、我々を迎えてくれるとは思えませんが」
「ならば、迎えたくなるように頼めばよい。港の許可も、それで片づく」
「……と、申されますと」
「うむ。よいことを思いついた」
リー・ルーは、何か言いかけて、やめた。
ギンガナムが「よいこと」を思いついたときに、よいことだった試しは、あまりなかった。
◇
リーンホースの艦橋に、通信が入った。
モニターに映ったのは、ギンガナムだった。
『リーンホースの艦長。小生である。そちらの艦に、用がある』
アークは、しばらく黙ってモニターを見ていた。
「……今度は、返事を待つ気があるのかね」
『うむ。今日は、待つ』
「話は聞く。だが、接舷は認めない。前に君がこの艦で何をしたか、覚えているだろう」
『覚えておる。だから、そこもとの艦に、客として乗せろとは言っておらん』
ギンガナムは、胸を張った。
『捕虜として、迎えよ』
艦橋が、しんと静まった。
「……前にこの艦を奪った男が、何を言い出す」
『うむ。だから、今度は入り口から入る』
モニターの端で、リー・ルーが頭を抱えていた。
『おとなしく待てと、申し上げたのですが……』
ギンガナムの頼みは、こうだった。
自分は、トールギスも置いて、丸腰でリーンホースに上がる。捕虜として、見張りをつけてもらってよい。そのあいだに、メリーとリー・ルーに、補給の段取りをさせてほしい。補給が済んだら、帰る。
アークは、フェニーチェのほうへ目を向けた。
フェニーチェは、少し考えてから、こくりとうなずいた。
「……いいだろう。ただし、まず武器を預かる」
『よかろう』
*
連絡艇から降りてきたギンガナムは、腰の剣を、自分から差し出した。
「確かに、預かった」
「うむ。……して、手錠はないのか」
「手錠?」
「小生は捕虜であろう。縄でも鎖でもよい。小生を縛れ」
連絡艇の通信機から、あわてた声が飛んできた。
『ちょ、ちょっと、おじさん! そこまでしなくていいって!』
『ギンガナム様、何もそこまでなさらずとも……』
「捕虜が縛られもせずに歩いておっては、艦長の顔が立たぬ。拘束せよ」
アークは、しばらくギンガナムの顔を見ていた。
それから、兵に手錠を持ってこさせた。
カチャリ、と音がした。
ギンガナムは、手錠のかかった両手を見下ろして、満足そうにうなずいた。
アークは、ジュドを呼んだ。
「ジュド。見張りを頼む」
「えっ、俺かよ」
ギンガナムは、ジュドを上から下までじろりと眺めた。
「見張りが、一人か。小生ほどの男を捕らえたのだぞ」
「二人にするかね」
「……一人でよい」
ジュドは、肩をすくめた。
「おっさん、変なところで見栄はるなよ」
◇
そのあいだに、メリーとリー・ルーは、補給の段取りを進めた。
リュー・ブー艦は、リーンホースから離れたまま動かさない。輸送船の口利きで、月の港から燃料と食料を分けてもらい、トールギスの部品も、少しずつ積みこんでいった。
補給が終わると、メリーからギンガナムに通信が入った。
『おじさん、終わったよ。今度も、迎えに行こうか?』
「壁を壊すなよ。艦長には、待てと言われておる」
『……おじさん、熱でもあるの?』
「小生は、いたって正気である!」
横で聞いていたジュドが、吹き出した。
アークが、格納庫にやって来た。
「補給は済んだそうだな。約束は、果たした。行っていい」
兵が、ギンガナムの手錠を外した。
「うむ。世話になった」
ギンガナムは、手首をさすりながら、あっさりとうなずいた。
だが、すぐには帰らなかった。
*
ギンガナムは、連絡艇から木箱を一つ、格納庫へ運ばせた。
ふたを開けると、中には、ムーンライトガンダムの右腕が入っていた。
「小生の蔵に飾っておった。気に入っておったのでな」
そこまで言って、ギンガナムはロロに向き直った。
「勝手に持っていって、悪かった。補給の礼だ。受け取ってくれ」
ロロは、箱の中をのぞきこんだ。
今さら、右腕だけ返ってきても。ロロは、そう思った。
けれど、ギンガナムがあまりにもうれしそうな顔で待っているので、ロロは、素直にうれしくなった。
「うん。ありがとう、おじさん」
ギンガナムの顔が、ぱっと明るくなった。
「おお! 喜んでもらえたか! 持ってきた甲斐があったわ!」
「うん。ちゃんと、大事にとっといてくれたんだね」
「当然よ。小生の蔵の中でも、一番よいところに置いておったのだ」
ギンガナムは胸を張った。
ロロは、思わずくすっと笑った。
◇
木箱のふたを閉めかけて、ギンガナムは、ふと思い出したように顔を上げた。
「そういえば、あのガンダムも、そこもとが造ったそうだな」
「うん。僕が造ったよ」
「見事なものであった。では、あれに乗っておった者は、今どこにおる?」
「え? 僕が乗ってたけど」
一瞬、格納庫が静かになった。
「ワッハッハッハ! ばかを言うな!」
ギンガナムは、腹を抱えて笑った。
「あれは、武人の動きであったぞ。そこもとのような細腕で、小生の手を叩き落とせるものか」
「本当だってば。僕が乗ってたの」
ロロは、口をとがらせた。
ギンガナムの笑いが、ぴたりと止まった。
「……待て。では、小生に『しつこい男は、モテないよ』と言ったのも、そこもとか」
「えっ。僕、そんなこと言ったの?」
「ほら見ろ。やはり違うではないか」
二人は、しばらく、同じ顔で首をかしげていた。
「ところで、ロロの。あのガンダム、中を見せてもらってもよいか」
「いいよ。見て見て」
ロロは、ギンガナムを試作機の前へ連れていった。
ギンガナムは、細い機体を、下から上までしげしげと眺めた。
その目が、胸のところで止まった。
「この、くぼみは何だ。何を入れる」
「これだよ」
ロロは、首から下げたペンダントを持ち上げてみせた。
二つの三角形を組み合わせた形のペンダントが、ちりん、と揺れた。
「ほう。三角の……トライアングルのペンダントか」
「そう」
「ならば、さしずめ、これはトライアングルガンダム、とでも称そうか」
ギンガナムが、ぼそりと言った。
ロロの顔が、ぱっと明るくなった。
「そう! トライアングルガンダム! いいね、それ!」
「……そのようなことを、小生が決めてしまってよいのか」
「いいの、いいの。すごくぴったりだよ。このガンダムに」
ロロは、うれしそうに試作機を見上げた。
「うん。今日から、君はトライアングルガンダムだよ」
◇
格納庫の入口で、アークが、こめかみを押さえていた。
「……私は君に、帰っていいと言ったんだが。君は、いつ帰るんだ」
ギンガナムは、少しも悪びれずに振り返った。
「おう、艦長! 小生は、この艦が気に入った。もうしばらく、居座るとしよう。ワッハッハッハ!」
◇
その日の夕方。
マハのエヴァンズ大佐が、隊員を三人連れて、リーンホースを訪れた。
格納庫の入口で、アークが出迎えた。
「アーク艦長。ギンガナムが、こちらに降りたと聞きました。身柄の引き渡しを、お願いします」
「約束どおり、解放した」
「では、ギンガナムは、今どこに?」
アークは、黙って格納庫の奥をあごで示した。
ギンガナムは、トライアングルガンダムの足もとにどっかりと座りこみ、ロロと並んで機体を見上げていた。
「……帰っていいとは、言ったんだがね」
エヴァンズは、しばらく何も言わなかった。
ギンガナムが、のっそりと立ち上がった。
ゆっくりと歩いてきて、エヴァンズの前で足を止める。後ろの隊員たちが、思わず身構えた。
「小生が降りたのは、アーク艦長にである。そこもとではない」
それから、エヴァンズの顔を、まっすぐに見下ろして、にやりと笑った。
「……それに、そこもととは、また別の場所で会いたいものよ」
アークもロロも、何のことか分からず、顔を見合わせた。
エヴァンズは、ひと呼吸置いた。
「承知しました、艦長。今後の手続きは、そちらを通します。今日は、これで失礼します」
エヴァンズは、静かに敬礼して、背を向けた。
◇
格納庫を出たところで、エヴァンズは、一人の男とすれ違った。
白衣の上着を腕にかけ、炎虎の図面を抱えていた。
エヴァンズの足が、止まった。
マハには、モビルスーツが一機もない。今日も、目の前にいる男を、連れて帰ることさえできなかった。
この先、同じことが何度も起きるだろう。
「失礼。カロッゾ・ロナ博士ですね」
「……そうだが。君は」
「マハのエヴァンズです。炎虎と蒼天の改修、拝見しました。見事なものでした」
カロッゾの眉が、わずかに上がった。
「マハの大佐が、技術屋に何の用だね」
「マハは、今のままでは、この時代に遅れています。数をそろえるだけでは、もう秩序は守れません」
エヴァンズは、穏やかな声のまま続けた。
「私がマハに来たからには、体制を整え、力をつけたい。そのために、腕のある方の知恵をお借りしたいのです」
カロッゾは、しばらくエヴァンズの顔を見ていた。
「……力をつける、と言ったな。それは、モビルスーツも含めて、ということかね」
エヴァンズは、ほんの少しだけ口の端を上げた。
「その話は、日を改めて、ゆっくりさせてください」
「ほう……」
「では、博士。また」
エヴァンズは、軽く頭を下げて歩き出した。
カロッゾは、図面を抱えたまま、その場に立っていた。
しばらく歩いてから、エヴァンズは、一度だけ振り返った。
カロッゾは、まだ同じところに立って、こちらを見ていた。
「……使えるな」
つぶやいた声は、後ろの隊員たちにも、届かなかった。
(つづく)
第67話「ギンガナムという漢(おとこ)」、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の主役は、ギンガナムでした。
前回まで、リーンホースを奪い、ドン・ズーオを斬りかけ、巨大な両手でシュウをつかもうとした男です。そのギンガナムを、読者の皆さんに少しでも好きになっていただけたら、と思って書いた回でした。
まずは、目を覚ましたロロです。
ジュドから「ものすごい動きをしたんだ」と聞かされても、「え、そうなんだ。……でも僕、覚えてないよ」。そして、自分の体より先に「壊れてない? 骨組みは? ソケットは?」。どこまでも技術屋のロロでした。
アークは、「戦わない」約束のことを、ひと言も責めませんでした。フェニーチェの「今のロロさんに、約束のことを問い詰めてはいけません」があったからです。
「親というのは、こういうときに口を出したくなるものだ」
『機動戦士ガンダムΖΖ』で、若いパイロットたちを見守っていたあの艦長を思い出していただけたら、嬉しいです。
そして、ギンガナムです。
退屈で十回もあくびをしていたところへ、リー・ルーが「もうすぐ撃ち合うそうですよ」とささやく。喜んで飛び出していき、遠くの標識を一発で撃ち抜いて「続けるなら、小生も混ぜよ」。両方が砲を下ろすと、「……なんだ。やらんのか」。
本人は本気で混ざるつもりだったのに、周りからは見事な仲裁に見えてしまう。三国志がお好きな方なら、呂布が戟を射抜いて争いを収めた「轅門射戟」を思い浮かべていただけたかもしれません。
「……今度は、返事を待つ気があるのかね」
「うむ。だから、今度は入り口から入る」
第63話で、艦尾からリーンホースを乗っ取った男が、今回は通信を入れて、返事を待ち、自分から剣を差し出しました。
しかも、「手錠はないのか」「小生を縛れ」と、自分から縛られに行く。そのくせ、見張りが一人なのは不満で、「二人にするかね」と言われると「……一人でよい」。
武人の見栄と、まっすぐさと、ちょっと抜けたところ。ギンガナムらしさが、この一往復に詰まっていると思います。
補給が終わって、メリーの「今度も、迎えに行こうか?」に「壁を壊すなよ。艦長には、待てと言われておる」。
第65話で拘置施設の壁を引きはがして迎えに来たメリーが、「……おじさん、熱でもあるの?」と心配になるのも、無理はありません(笑)。
作者がいちばん書きたかったのは、右腕を返す場面です。
第59話でムーンライトガンダムから斬り落とし、蔵の一番よいところに飾っていた右腕。それを、ギンガナムは「勝手に持っていって、悪かった」と、素直に返しました。
ロロにしてみれば、今さら右腕だけ返されても……という気持ちもあったと思います。それでも、ギンガナムがあまりにもうれしそうに待っているから、「うん。ありがとう、おじさん」。そして「ちゃんと、大事にとっといてくれたんだね」。
ギンガナムが何を差し出したのかを、ロロはちゃんと分かってくれました。
「では、あれに乗っておった者は、今どこにおる?」
「え? 僕が乗ってたけど」
「ワッハッハッハ! ばかを言うな!」
前回、自慢の手を叩き落とされた相手が、目の前の細腕の技術屋だとは、ギンガナムには信じられません。ロロ本人も覚えていないので、二人そろって首をかしげるしかありませんでした。
そして、ロロの機体に、ようやく名前がつきました。
胸のくぼみにはまる、三角形のペンダント。そこからギンガナムがぼそりと言った「トライアングルガンダム、とでも称そうか」。
前回、敵として戦った相手が名付け親になる。この作品らしい、と思っていただけたら嬉しいです。
ギンガナムが「おう、艦長! 小生は、この艦が気に入った」と居座ってしまうのは……『ΖΖ』で、盗みに来たはずの少年たちが、いつの間にか艦の一員になっていたのと、少し似ているかもしれませんね。
最後は、マハのエヴァンズ大佐です。
引き渡しを求めに来たエヴァンズに、ギンガナムは「……それに、そこもととは、また別の場所で会いたいものよ」。
アークもロロも、何のことか分かりません。分かっているのは、読者の皆さんと、エヴァンズ本人だけです。
そして帰りがけに、エヴァンズはカロッゾと出会います。
「マハは、今のままでは、この時代に遅れています」
カロッゾのほうから「それは、モビルスーツも含めて、ということかね」と食いついてきたところで、エヴァンズは話を日を改めることにしました。
ギンガナムは、ロロに受け入れてもらえたのがうれしくて、艦に残りました。エヴァンズは、カロッゾの腕を見て「……使えるな」とつぶやきました。同じ技術屋に近づくのでも、相手をどう見ているかは、まるで違います。
この出会いが、この先どうつながっていくのか。見守っていただけたらと思います。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。