第二次ネオ・ジオン戦争から、幾星霜。

戦火が遠ざかるほどに、地球連邦は静かに、しかし確実に力を失っていった。
軍需産業は縮み、技術者は職を失い、統治の手すら届かぬ土地が増えていく。

その隙間に忍び寄るのは、黄色い衣をまとった者たち――イエロースーツ。

砂漠の街で、機械をこよなく愛する少女――ロロ。
「悪には悪を」と嘯き、闇の底で生きる青年――シュウ。
そして、見知らぬ魂を身の内に宿しながら、剣を振るう戦士――朱麗。

三者三様の生き方を持つ彼らは、まだ互いの過去を知らない。

ロロの中には、誰も知らない名前が眠っている。
シュウの冷たさの裏には、忘れられない誰かの温もりがある。
朱麗の身体を動かしているのは――果たして、本人なのか。

キャラクターたちが知らない真実を、読者だけが知っている。
その情報の差が、静かな会話の一言一言に、別の意味を宿していく。

アムロは老い、シャアは名を失い、ハサウェイは仮面の下に消えた。
かつて宇宙世紀を駆け抜けた者たちの物語は、まだ終わっていない。

三人の主人公、三つの陣営、三つの想い。
それぞれの糸が絡み合い、いずれ一つの巨大な三角形(トライアングル)を描き出す。

これは、黒歴史の狭間に生まれた、群像劇。
あなたの知る「あの人たち」の、まだ見ぬ物語が、ここにある。