前世が大魔道士だった俺、宇宙戦艦を魔改造して銀河を成り上がる 〜退役寸前のゴミ艦隊ですが、魔法で動かせば最強です〜   作:オカノヒカル

32 / 33
第30話 逃げた領主

『発射を確認』

 

 ノアの声と同時に、主画面の赤い光点が動いた。

 

 共同治安艦隊の一隻から離れ、本星カレドへ落ちていく。

 

「着弾まで」

『二十七秒』

「落とせるか」

『第一艦隊迎撃弾では、確実な射線到達が困難。《アーク》通常兵装も同様です』

 

 セラが射撃管制表示を開く。

 

「主砲は駄目です。今から撃つなら、艦首を本星へ向けることになります」

 

 画面上に《アーク》の射線が伸びた。

 

 その先にあるのは敵艦ではない。

 

 本星カレドだ。

 

 しかも投射体は、もう惑星へ落ち始めている。

 

 今から艦首を合わせ、撃ち、当てる。

 

 外した時のことまで考えると、やる気にはなれなかった。

 

「分かった。撃たない」

『着弾まで二十二秒』

「クレインへ繋げ」

 

 すぐに第一艦隊の回線が開く。

 

〈こちらクレイン。見えている〉

「迎撃できるか」

〈駆逐艦二隻から迎撃弾を出す。ただ、間に合う保証はない〉

「頼む」

 

 第一艦隊の駆逐艦から、二つの光点が飛び出した。

 

 惑星へ落ちる赤い一点を追う。

 

『着弾まで十六秒』

 

 一発目が進路を変える。

 

 届かない。

 

 二発目はさらに深く追った。

 

『迎撃弾二、目標へ接近』

 

 主画面上で二つの点が重なりかける。

 赤い方がわずかに先へ抜けた。

 

『迎撃失敗』

 

 セラが唇を噛んだ。

 

「予測地点の住民は」

『登録居住者なし。軍事施設なし。主要資源施設なし』

「観測員や作業員もか」

『現地照合。確認されません』

 

 なら、少なくとも人はいない。

 

『着弾まで八秒』

 

 画面がカレド南半球へ切り替わる。

 

 乾いた大地が広がっていた。

 都市の灯りはない。

 鉱山もない。

 何もない砂漠だ。

 

 赤い光が大気へ入る。

 白く燃える。

 

 数秒後。

 

 地表が光った。

 

 主画面が自動で暗くなる。

 白い火球が砂漠の上で膨らみ、遅れて砂と岩が円を描くように吹き飛んだ。

 火球の縁が消えたあとも、茶色い雲だけが大地を這っていく。

 

『着弾確認』

 

 ノアの声は変わらない。

 

『推定爆心地周辺に登録居住者なし。人的被害、現時点で確認されず』

 

 艦橋の何人かが息を吐いた。

 セラもわずかに肩を落とす。

 

 俺は砂漠に開いた穴を見ていた。

 

「次も、同じ場所へ撃つ理由はないな」

 

 神妙な面持ちで、セラがこちらを向く。

 

「……はい」

『共同治安艦隊より広域通信』

「開け」

 

 先ほどと同じ男の声が流れた。

 

〈ロズベル領政府および領軍へ。当艦隊は、危険区域における限定的安全確保措置を実施した。ロズベル領民への人的被害は確認されていない〉

 

 安全確保。

 画面には、まだ爆発で巻き上げられた砂が映っている。

 

「随分と大きな安全確保だな」

 

 返答はなかった。

 

 男は用意された文面を読むように続ける。

 

〈さらなる安全確保措置を避けるため、先に提示した共同治安活動への協力を改めて要請する。回答期限は標準時で六十分とする〉

 

 新しい要求書が送られてきた。

 内容そのものは、さっきまでと大きく変わらない。

 

 第一艦隊と第二艦隊の武装停止。

 本星防衛権の一時移管。

 共同治安艦隊への本星港入港許可。

 ステーション17周辺の安全管理。

 《アーク》の安全監査。

 

 最後に一行増えていた。

 

「領主本人による承認を求める、か」

「そこをはっきり書いてきましたね」

 

 セラが表示を睨んだ。

 

「ノア。発射前から全部残っているか?」

『発射時刻、兵装出力、投射体軌道、着弾座標、事前および事後通信を保存済みです』

「第一艦隊へ送れ」

『すでに共有済みです』

「外部治安認定網にも出せ。向こうから消せないところへ置いておきたい」

『送信を開始します』

 

 クレインからも通信が入る。

 

〈こちらでも同じ記録を残した。領外へ複製を出しておく〉

「ああ」

 

 昨日は、海賊も記録も綺麗に消された。

 今度はそうはいかない。

 

「撃たれたことまで、なかったことにはさせるな」

〈了解した〉

 

 通信が切れる。

 俺は主画面を星図へ戻した。

 

「民間船の退避は続けろ。第一艦隊は配置を崩さない。第二艦隊も同じだ」

『了解』

「主砲はすぐ撃てる状態だけ維持」

「発射は私とノアの確認を通してください」

 

 セラが即座に付け加えた。

 

「分かっている」

「本当ですか?」

「たぶん」

「そこは断言してください」

 

 少しだけ、いつもの声に戻った。

 だが主画面の向こうには、共同治安艦隊がいる。

 

 六十分。

 

 長いようで短い。

 

**

 

 領主府の執務室では、砂漠に開いた穴が何度も再生されていた。

 頭をかきむしりながら、ガレス・ロズベルは映像を止めさせる。

 

「もういい!」

 

 画面が暗くなる。

 それでも、白い閃光が目の奥に残っていた。

 

「無人地帯だ」

 

 ガレスは言った。

 誰かへ説明するような声になった。

 

「こちらを脅しているだけだ。奴らも都市へ撃てば、ただでは済まんことくらい分かっている」

 

 側にいた領主府職員が端末を見る。

 

「次弾の標的は確認できておりません」

 

 ガレスが振り向いた。

 

「確認できないとは、どういう意味だ」

「現在は戦略投射兵装の照準準備を確認しておりません。ただ、共同治安艦隊の複数艦が戦闘待機状態へ移っています」

「なら止めろ!」

「領主府から外部艦艇の兵装を停止させることはできません」

「そんなことは分かっている!」

 

 机を叩く。

 指先が痛んだ。

 

 ガレスは手を引っ込める。

 

「領主府地下の防護区画は?」

「通常の軌道攻撃を想定した設備です」

「あの兵器には耐えられるのかと聞いている!」

 

 答えはすぐに返らなかった。

 ガレスはそれだけで十分だった。

 

 椅子へ座る。

 背中に汗が張りついている。

 

「領主閣下」

 

 静かな声がした。

 ルシアン・ヴェイルだった。

 

「万一に備え、以前準備した非常用艇へ移られてはいかがでしょう」

 

 ガレスが顔を上げる。

 

「逃げろというのか」

「いいえ。領主閣下の安全確保です」

 

 ルシアンはいつもと変わらない。

 声も、姿勢も。

 

「閣下が死亡、あるいは指揮不能となれば、ロズベル領の行政そのものが混乱します。一時的に安全な場所へ退避し、そこから指揮を執られる方がよろしいかと」

「本星を離れろと?」

「非常時の指揮移転として扱えます」

 

 ガレスは暗くなった画面を見る。

 自分が死ねば、領主はいなくなる。

 

 ユリウスは病床だ。

 レオンに領主府を任せるなど考えたくもない。

 

「どこへ退避する?」

 

 ルシアンが航路を表示した。

 

「共同治安艦隊の主力配置を避け、民間航路側からハイパーレーンへ入ります。そのまま外縁のジャンプゲートへ向かいましょう」

 

 ハイパーレーンは、星系内の主要拠点を亜光速で結ぶ高速航路だ。

 ジャンプゲートまで到達すれば、そこから別の星系へ抜けられる。

 

「奴らのところへ行くわけではないのだな?」

「はい」

「護衛は?」

「第一艦隊から艦を割けば、本星防衛線が薄くなります」

 

 ルシアンは航路を拡大した。

 

「領主府非常用艇には、高加速機能と識別制限があります。大きな護衛艦をつけるより、少人数で離脱した方が発見されにくいでしょう」

 

 ガレスはしばらく考えた。

 やがて頷いた。

 

「準備しろ」

「承知いたしました」

「側近は最低限だ。領主認証と個人端末も持っていく。外からでも命令は出せる」

「その方がよろしいでしょう」

「レオンには知らせるな」

 

 ルシアンの手が一度止まった。

 

「よろしいので?」

「あいつに話せば余計な口を挟む。私は領主だ。どこから指揮するかまで弟の許可を取る必要はない」

「承知いたしました」

 

 ガレスは立ち上がった。

 

 非常時の退避。

 領政を守るため。

 それなら誰にも文句は言わせない。

 

「お前も来るのだろう?」

「私は本星へ残ります」

「何?」

「外部との協議窓口が必要です。閣下と領主府の通信も、こちら側で維持いたします」

 

 ガレスは不満そうに眉を寄せた。

 だが、急いでいた。

 

「なら後から来い」

「必要となりましたら」

 

 ルシアンは深く頭を下げる。

 

**

 

 共同治安艦隊から最後通告が届いてから、二十分ほど経っていた。

 ガレス兄上からは返事がない。

 

「遅いな」

「珍しいですね」

 

 セラも時計を見る。

 

「兄上なら、もっと早く怒鳴ると思ったんだが」

『領主府との優先回線、応答なし』

「故障か?」

『否定。回線設備は正常です』

 

 何をしている。

 そう思った直後だった。

 

『警告。領主府所属非常用艇一隻が、港湾管制区域を離脱』

 

 星図上に小さな光点が出た。

 

「非常用艇?」

 

 セラが表示を開く。

 

「こんな時に誰が――」

『搭乗者情報は領主府機密指定』

 

 嫌な感じがした。

 

「識別を追え」

『照合します』

 

 光点の脇に、追加情報が出る。

 

『領主認証信号を確認』

 

 セラが黙った。

 俺も数秒、画面を見た。

 

「兄上か?」

『可能性、極めて高』

「出航申請は?」

『非常時指揮施設への移動。目的地は機密指定されています』

 

 そんな話は一度も聞いていない。

 

「俺との会議中に申請されていたか」

『否定。優先回線終了後です』

 

 なるほど。

 

 黙って出たらしい。

 第一艦隊から回線が開く。

 

〈レオン司令。あの非常用艇は領主のものか〉

「ああ」

〈こちらにも説明は来ていない〉

 

 クレインの声が硬かった。

 

〈追わせるか?〉

 

 星図を見る。

 

 本星の周囲には、共同治安艦隊。

 南半球には、まだ爆発の跡が残っている。

 

 第一艦隊の駆逐艦を一隻出せば、その分だけ防衛線に穴が開く。

 《アーク》が動けば、もっと大きな穴になる。

 

「追うな」

〈しかし〉

「本星を空ける方がまずい」

 

 クレインは数秒黙った。

 

〈……了解した。こちらは防衛線を維持する〉

「頼む」

 

 回線が切れる。

 セラは非常用艇を見たままだった。

 

「領民を残して行ったんですね」

「ああ」

 

 本人は何か別の言い方をするだろう。

 

 だが俺たちに何も言わず、領主認証まで持って本星を離れた。

 そこだけは変わらない。

 

『共同治安艦隊所属艦二隻、航路変更』

「どこへ向かっている?」

『領主府非常用艇の予定進路へ接近中』

 

 二つの光点が動いた。

 

 左右から。

 

「兄上へ警告を送れ」

『送信します』

 

 非常用艇も相手に気づいたらしい。

 短く進路を変える。

 

 だが、二隻はそのまま距離を詰めてきた。

 

 

**

 

 非常用艇の警報音が鳴った。

 

 ガレスは座席の肘掛けを掴んだ。

 

「何だ!」

「武装艦二隻が接近しています!」

「共同治安艦隊か?」

「識別は、そうです」

 

 ガレスは息を吐いた。

 

「なら問題ない。こちらから話せ」

 

 通信が開く。

 

「こちらはガレス・ロズベル領主である。聞こえているか!」

 

 返答はすぐに来た。

 

〈識別を確認しました。ガレス・ロズベル領主閣下〉

「私は戦闘区域から退避中だ。安全確保を求める」

〈承知しました。領主閣下の安全を確保します。指定航路へ移行してください〉

 

 ガレスの肩から力が抜けた。

 

「助かった。ハイパーレーンまで護衛しろ。外縁ゲートへ向かう」

 

 返事が少し遅れた。

 

〈現在、周辺宙域は危険区域に指定されています。安全確保のため、当艦隊保護区域へ誘導します〉

「違う。その航路ではない」

 

 航法画面上の進路が変わっている。

 本来向かうはずだったハイパーレーン入口から逸れ、共同治安艦隊の本隊側へ線が伸びた。

 

「私は外縁ゲートへ向かうと言った!」

〈現在の航路では領主閣下の安全を保証できません。当艦隊の指示に従ってください〉

「私は領主だぞ!」

〈承知しております〉

 

 左右の武装艦が距離を詰める。

 

 非常用艇より大きく、高性能の推進器が取り付けられている。

 逃げようとすれば、簡単に追いつかれるだろう。

 

「進路を戻せ!」

「外部艦から航法接続要求!」

「拒否しろ!」

「拒否しています!」

 

 警告音が増えた。

 

 左右の二隻は撃たない。

 ただ、逃げ道だけを塞いでいる。

 

 ガレスの顔から血の気が引いた。

 

「共同治安艦隊へ繋げ!」

 

 すでに繋がっている回線へ怒鳴る。

 

「これはどういうことだ!?」

〈領主閣下の安全確保を実施しております〉

「私は保護など頼んで――」

 

 そこで言葉が止まった。

 

 数分前、自分で言った。

 安全確保を求める、と。

 

 通信の男は静かに続けた。

 

〈指定艦への接舷後、協議を継続いたします〉

 

 ガレスは何も言えなかった。

 

**

 

『領主艇、進路変更』

 

 ノアが報告した。

 

「自分で変えたのか」

『否定的。先ほどまでの申請航路から大きく外れています』

 

 二隻の共同治安艦が、領主艇を左右から挟んでいる。

 護衛にしては近い。

 

「捕まえたのか」

 

 セラが小さく息を呑んだ。

 

『共同治安艦隊より通信』

「開け」

〈ロズベル領軍へ通達します。ガレス・ロズベル領主閣下の安全確保を完了しました。領主閣下との協議が終了するまで、ロズベル領軍各艦は現在位置を維持してください〉

 

 男の声はさらに続いた。

 

〈今後、領主閣下より正式な命令が発せられた場合は、速やかに従うよう要請します〉

 

 通信が切れた。

 

「正式な命令?」

 

 セラが眉を寄せる。

 

「人質にするつもりでしょうか?」

「それなら、兄上である必要がない」

 

 俺はさっき届いた要求書を開いた。

 

 最後に増えていた一行。

 領主本人による承認。

 

「兄上が欲しいんじゃない」

「え?」

「承認だ」

 

 セラの顔が変わった。

 

 ノアが要求書の該当部分を表示する。

 

『ステーション17周辺の安全管理。本星港への入港許可。第一艦隊および第二艦隊の武装停止。《アーク・ロズベル》の安全監査』

「いずれも、領主本人の承認があれば向こうは動きやすくなる、ということか」

『肯定』

 

 セラが領主艇を見た。

 

「領主認証も持って出ています」

「ああ」

 

 兄上は、わざわざ一番持っていかれて困るものを抱えて逃げたらしい。

 

「クレイン」

 

 第一艦隊へ回線を開く。

 

〈聞いていた〉

「まだ撃つなよ」

 

〈分かっている。領主があの中だ〉

「まず、どの船へ移されるか見る」

〈了解〉

 

 今すぐ飛び込んでも、周囲には共同治安艦隊の艦がいる。

 主砲を撃てば、兄上ごと消しかねない。

 こちらから先に撃てば、地上への次の一発を止める余裕までなくなる。

 

「ノア。領主艇を追跡」

『了解』

 

 領主艇は、共同治安艦隊の陣形へ入っていった。

 外側の艦が動き、道を空ける。

 

 その奥から、中型艦が一隻出てきた。

 

『領主艇、共同治安艦隊中型艦へ接近』

「個艦識別は」

『登録上の所属のみ。艦名は取得できません』

「見失うな」

『了解』

 

 領主艇の速度が落ちた。

 中型艦の側面へ寄る。

 

『接舷を確認』

 

 しばらくして、小型艇から人員移動を示す反応が出た。

 

『ガレス・ロズベル領主の乗艦移動を確認』

 

 セラが小さく息を吐いた。

 

「完全に艦隊の中ですね」

「ああ」

 

 面倒な場所へ入った。

 

『追加報告』

「何だ」

『領主府より照会。再開発顧問ルシアン・ヴェイルの所在を確認できないとのことです』

 

 俺は表示を振り返った。

 

「兄上の船には?」

『搭乗記録なし』

「領主府にもいない?」

『個人端末は通信網から切断されています』

 

 セラが港湾記録を探る。

 

「外へ出た可能性は?」

『領主艇離脱後、外部商会所属の小型連絡艇一隻が商業区より出航しています。ただし、搭乗者情報から本人は確認できません』

「記録だけ残せ」

『了解』

「追わなくていいんですか」

「今はいい」

 

 本星の周囲には、まだ共同治安艦隊がいる。

 

 兄上も捕まった。

 ルシアンまで追って艦を割く余裕はない。

 

 優先順位を間違えると、守るものが増えるたびに船が足りなくなる。

 

「グレッグへ繋げ」

 

 しばらくして、グレッグの顔が出た。

 

〈司令。何かありましたか〉

「装備をまとめろ」

〈揚陸装甲も?〉

「ああ。移乗装備も全部だ」

 

 グレッグの目が少し細くなった。

 

〈了解しました〉

 

 余計な質問はしなかった。

 

 それでいい。

 

「《アーク》へ移って待機してくれ」

〈すぐに〉

 

 通信が切れる。

 

 セラがこちらを見た。

 

「助けるんですか?」

「逃がしたままの方が面倒だ」

「でも、ガレス領主は自分で――」

「分かっている」

 

 領民を置いて、自ら逃げた。

 領主認証まで持って。

 

 その責任は、戻ってから取ってもらえばいい。

 

「兄上が向こうの船で領主を続ける方が困る」

 

 セラは複雑な顔をして黙った。

 

 第一艦隊から再び通信が入る。

 

〈レオン司令。こちらは命令を待っている〉

「防衛線はそのまま維持してくれ」

〈了解した〉

 

 クレインはそれだけ答えた。

 

 星図を見る。

 兄上を乗せた中型艦は、共同治安艦隊の防御陣形の奥にいる。

 

 周囲には何隻もの武装艦。

 近づけば止められるだろう。

 

 撃てば兄上まで巻き込む。

 普通に頼んで返してくれるとも思えない。

 

「兄上は、逃げる場所を間違えたらしい」

 

 セラが何とも言えない顔をした。

 

 俺は中型艦の位置を拡大する。

 

 なら、敵艦隊の中から取り返せばいい。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。