ガッチャ!俺だけ楽しいデュエルだったぜ!(クズ) 作:フォイオ
遊香の連絡先をゲットして舞い上がった伊沢青年と別れた遊城十代は近くの公園でテントを張り野宿をしていた。世界中を旅し、その日暮らしの十代は定住先を持たない。彼はいつも通り適当な場所で野宿をしていた。
「うぉおおおおおお!海老フライを揚げるぜ!揚げるぜ!揚げまくるぜ!」
今晩の夜食に大量の油を入れた鍋に衣を付けた海老を投入しまくる十代。彼の主食は3食海老フライ。近くのスーパーで冷凍の海老を買ってきたのだ。
「出来たぜ☆」
「すみません、ここの公園を無断で利用しているのはあなたですね?」
海老フライが完成し油の中から次々に救出する彼の背後から近隣の住民から通報を受けたデュエルポリスがやってきた。
「やべぇ!とりあえず、デュエルアンカーオン!」
「うわぁ?!な、何をするんだ君は?!」
慌てた十代はデュエルアンカーでデュエルポリスを拘束。強制デュエルを始める。いや、何してんだお前。
「ぐはぁ!!」LP4000→0
「ガッチャ!俺だけ楽しいデュエル……それより逃げるか……とほほ」
デュエルポリスを瞬殺した十代はテントを片づけ逃亡を開始する。
「うぉおおおおお!みんな大集合だぜ!」
「「「「「「デュエルで奴を拘束せよ!」」」」」」
デュエルポリスの応援隊と追いかけっこが始まった。十代は適当にあしらいながら追っ手を撃破する。
「つ、強すぎる……」「なんて奴だ」「なんで海老フライ食いながらデュエルしてるんだ?」「1人でぶつぶつ虚空に向かって喋ってるぞ。薬でもやってるんじゃないか?」
『十代。そろそろ追っての追跡を振り切れなくなる。モンスターを実体化させて逃げるんだ』
「分かったぜユベル!モンスターを召喚!」
十代はデュエルディスクにカードを叩きつける。その時、十代の目の色が変わり雰囲気が豹変する。
「閃刀姫カガリ!ここに参上!」
「レイ!頼む!」
「分かったわ!」
眩い光と共に十代の前に赤い装甲を纏った少女が現れた。十代はその少女に抱きつき、レイと呼ばれた少女は大空に向かって飛ぶ。
「ヒャッホッー☆」
「十代君。またデュエルポリスに追われてるの?もうダメじゃない!」
「めんごめんご」
超テキトーに謝る十代を叱るレイ。このやり取り、実に既に3桁に及ぶ。夫婦漫才か、お前ら。
「もう次はないんだからね?」
「おう。またなレイ!」
公園から数十キロ離れた場所で十代を降ろしたレイは光の粒子となってカードの中に消えていく。その時、路地裏の先から男の絶叫が聞こえた。
「パワーボンドの効果で俺のライフは尽きる!俺の負けだアァアアアア!!!」LP4000→0
「な、何したかったんだこの人?」
「何してるんだ?お前ら」
デュエルの匂いを嗅ぎつけた十代は声の主を見つける。そこには盛大に自滅し、鼻血を垂らしながら恍惚な顔で電気ショックを受ける変態とドン引きする対戦相手がいた。
「ほう、俺の醜態を拝みに来たのか。いいだろう!もっと俺の苦しむ様を見るといい!グァアァアアアア!!!」
「うっ、うわぁああああああ!!」
「えぇ?」
ポケットから小型の装置を取り出した青年はスイッチを押すと体を流れる電流のスパークが激しくなりさらに苦しむ。青年は垂らした鼻血をぺろりと舐めながら興奮していた。ちなみに対戦相手は恐怖で逃げた。なんだこの変態。
「うぉおおおおおお!お前はヘルカイザーじゃねえか!」
「グァアァアアアア!!も、もしやお前十代か!?久しぶりだな!会うのは三年ぶりか!」
「相変わらず面白いデュエルしてんな、ヘルカイザー!」
頭のおかしいドMデュエリスト カイザー藤丸 リョウ。十代が世界中を旅する中で出会った類友である。
「俺も混ぜろよ!」
「いいぞ!お前も来い!」
「グァアァアアアア!!!し、痺れるぜぇええええ!!」
ヘルカイザーと熱い抱擁を交わし、電撃に打たれる十代。男子ってほんと馬鹿ね。
「はぁはぁ……まさか、十代。お前に会える日が来るとはな。日本に来た理由は何だ?」
「あぁ。ちょっと野暮用でな。お前こそこんな所でどうしたんだよ?」
「最近学園の生徒を狙うカード狩りが現れてな。校長から頼まれてパトロールをしている」
「へー、学園一のデュエリストも大変だな。あ、そうだヘルカイザー。泊まる所がなくてよ。ちょっとお前ん家泊めてくれないか?」
「いいぞ十代。男の一人暮らしは寂しいんもんだからな。今日はとことん付き合ってもらうぞ」
「よっしゃ!」
喜ぶ十代を電撃を浴びながら微笑ましく見るヘルカイザー。いや、いい加減電気ショック切れよ。
「おいおい、兄ちゃんたち!こんな所で何してるんだぁ?!こわ〜いカード狩りが来ちゃうぜぇ?!」
最狂コンビが出会いに花を咲かせているとそこに黒いフードを被った不審な男が現れた。
「感じるぜぇ。お前らのデッキの中に眠るカードの精霊の波動をよぉ!闇のデュエルフィールド展開ィ!」
「な、何だこりゃ!?」
「くっ!奴がカード狩りか!」
突如現れた男が禍々しいオーラを放つカードを天に掲げるとそこから闇の領域が広がり、十代たちの逃げ場をなくすように覆う。
「闇のデュエルの始まりだぁ!いくぞ!俺のターンからだ!」
「不味いぜ、ヘルカイザー!」
「こうなればやるしかあるまい!行くぞ十代!」
「おう!」
デュエルディスクを構え、臨戦体制を取る十代とヘルカイザー。闇のデュエルに敗れたものはその魂とカードを失う事になる。まさに命懸けのデュエルだ。
「俺は闇魔界の戦士ダークソードを召喚!カードを2枚伏せてターンエンドだ!」
「行くぜ、俺のターン!」
「俺たちのターンだろ?十代」
「へっ!そうだったな!俺はネオスを召喚!」
十代はネオスを召喚した。もう一度言おう。十代はネオスを召喚した。……?おい待て、生贄はどうした?
「は?いや、生贄はどうした?!」
「行け!ネオス!ラスオブネオス!」
「ちょ、まっ?!ぐはぁあああああああ!!」LP4000→0
「ガッチャ!俺たちだけ楽しいデュエルだったぜ!」
実体化したネオスのチョップを脳天に喰らい気絶した闇のデュエリスト。ネオスは止めと言わんばかりに闇のデュエリストが持っていた闇のカードをビリビリと破き満足して空に飛んでいった。
「へっ。闇のデュエルなんて誰が本気でやるかよ」
「さすが十代。俺に出来ないことを平然とやってのけるな。そこに痺れるぞ!憧れるぞ!」
「照れるぜ、ヘルカイザー。そりより、さっさとデュエルポリスにこいつの身柄引き渡して帰ろうぜ」
「あぁ、連絡は俺がしよう。お前はデュエルポリスに追われているんだったからな」
闇のデュエルを物理的に終わらせた十代たちはその後、デュエルポリスにカード狩りを引き渡してその場を後にした。これでいいのか。デュエル描写はどうした?
「うぉおおおおおお!ヘルカイザー!どっちが先に家に着くか競争だぜ!」
「いいだろう!電気ショックオン!フハハハハハ!抜けるなら抜いてみせろ十代ぃいいいいいいい!!」
その日、奇声をあげながら走る男たちが目撃された。もう片方は何故か電気ショックを浴びながら恍惚とした表情だったそうだ。みんなも変態には気をつけよう。
高評価欲しいぜ☆