東方剣創記   作:スペイン

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「魔法の森の案内?」

 魔理沙の誤解が解け、ようやくアリスがもってきてくれた紅茶で心を落ち着かせることのできた士郎は、アリスに対してひとつのお願いをしていた。

 ちなみに、魔理沙は自分の誤解が恥ずかしかったのか、

『こ、この言葉足らず!』

 と捨て台詞なのか罵倒なのか分からない言葉を浴びせて、アリスの家に箒を忘れて帰ってしまった。

 そのため、先ほど小さな小さな扉の開閉音がして見てみると箒がなくなっていた時はおもわず笑ってしまった。

 アリスもそれには気づいていたのか、口元を手で押さえて必死に笑いをこらえていた。

 そんな心温まるというのか、可愛らしいエピソードを終えて、今、士郎は魔法の森の案内をお願いしていた。

「あぁ、もちろん魔法の森にロクな道がないのはわかっているんだが、アリスや魔理沙は生活をするうえで困難なく日々を送っているわけだからな、案内…というよりもコツのようなものでもいいんだ、もしも自分がここに住むことになったら迷わないための方法が知りたいんだ」

 魔法の森…きのこの胞子、見慣れぬ木々、漂う魔力(マナ)

 どこに住むのかという選択に迷ったとしても、第一候補はここになる。もしもここに住んだとしたら幻想郷での生活は非常に快適なものとなるだろう。

 しかし、選択には迷わずともこのままでは道に迷ってしまう。

「そうね、私の場合はすごく簡単な方法なのだけど」

 そう言うとアリスは自分の人差し指を立てて見せた。

 天井?と思い上を向いてみるが何もない。

 アリスは次に、その人差し指の第1関節を曲げて見せた。

 すると、士郎の座るソファーの後ろから音がした。

 そして、士郎の後頭部にふわりとした感触、手にとって確かめてみると可愛らしい人形があった。

 今の指の動きに合わせたのだと考えると、彼女が扱うのは…糸、そして糸をもってして人形を操るのだろう。

 ともくれば、

「やっぱりアリスは人形使い…ということは迷わないための方法っていうのは」

「そう、糸よ」

 彼女の人差し指を凝視すると、確かにそこに細くしっかりとした糸が巻かれていた。

「別に、家からずっと引っ張ってきてるわけじゃないわ、私達人形使いの目っていうのはね、糸というものを見ることに特化…というよりも見る必要があるからこそ見えるように特化させた物になっているのよ」

 だからこそ、道が作れる。

 木と木の間に糸を張り、その張り具合、つまりは強弱によって意味を持たせる。

 他にも張り方、結び目を変えたり、2つの糸でクロスさせたりなど、細かな意味を持たせることで迷わないようにしているのだ。

 長年をこの魔法の森で生きた結果、身につけることが出来た生きる(すべ)

「糸か…うーん、俺には難しいなぁ」

「なら、そうね・・・私の場合は糸だけど魔理沙はきのこの生息地域で覚えてるって言ってたわ、詳しいことを魔理沙に聞きに行ってみましょう」

 生息地域で覚える…ということはこの魔法の森には確立した生態系があるということになる。

「いきなり行って迷惑にならないか?」

 そんな士郎の当然の疑問に、アリスは笑顔で答えた。



「迷惑上等よ」



第11話 アリス・マーガトロイド

 アリスに言われ、木々のある箇所に注目して目を凝らしてみるとそこに糸があることが分かった。

 

 先の説明の通り、その色や結い方によって意味を持っているようだった。

 

 魔法の森にある植物の中で薬用として使用できるものを紹介してもらいながら歩いていると、大きな蜘蛛を見かけた。

 

 黒く、大きく、昆虫という括りの中に収まるのだろうかと思案させられるほどの外見。

 

 そして何よりも、目に見えて分かる知能の高さ。

 

 木と木の間、衛宮士郎の知る蜘蛛の巣といえばそうした『空間』に作成されるものだった。

 

 しかし奴を見てみれば、地面、木の幹そのもの、そして『張る』のではなく釣りのように垂らす物までこしらえている。

 

 解析の魔術をかけてみればすぐわかる。

 

 その恐るべき粘着力、おふざけ気分で触ってみようものならばそれを後悔することになるだろう。

 

 アリスは言った。

 

「アレには近づいちゃダメよ、それと、倒してもダメ」

 

 なんでも、魔法の森には毒を持った多くの昆虫がいるらしいのだが、その中でも飛行をするタイプの多くが先ほどの蜘蛛の巣に阻まれて絶命するのだとか。

 

 地面を歩いている昆虫で毒を持ったやつは誰が?

 

 そんな疑問を抱いたので聞いてみると。

 

「さて、誰でしょう」

 

 そんな意味深な答えが返ってきて背筋が凍る思いをしたのでもう聞かないと心に誓った。

 

「・・・また随分と、悲しいのがいるわね」

 

 アリスの視線の先、4足歩行の生物がいた。

 

 確認できるのはその眼光、鋭い口元、毛深い体毛。

 

 姿形こそ猫に似ているが、全てのパーツが鋭く、大きい。

 

 限界という物が見えるものならばこんな姿なのだろうか、そう思わせるほどにくっきりと浮かび上がった・・・血管。

 

 しかし何よりも気になったことは。

 

「苦しそうだ・・・」

 

 口から垂れる涎、充血したその瞳、傷だらけになった体。

 

 呻き続けるその姿。

 

 まるで何かに囚われ、自分を失ってしまったかのような。

 

 苦しみ、もがいているような姿だ。

 

「あれは凶獣、この魔法の森に満ちる魔力(マナ)に当てられて耐えることができなかった獣の顛末よ、凶暴性は増し、魔力を取り入れることに駆られている。しかも、最悪の方法で魔力を摂取しようとするわ・・・」

 

 魔力とは生命力を変換して作り出すもの・・・ともなればその元となる生命力が多分に含まれた物を欲する・・・

 

「人の、体液か」

 

「えぇ、彼らは放っておいても2,3日もすれば息絶えるわ、ただそれまで苦しみ続けるなんて、私には耐えられないわ」

 

 そう言うと、アリスは凶獣を見つめて悲しそうな目をしたかと思うと、鋭く見据えた。

 

「だから、ここで殺すわ」

 

 非常に慣れた手つきで彼女はその手を、指を振るった。

 

 指先にはめられたリング、そして、そこから伸びる細い(いと)

 

 瞬間、その(いと)に魔力が走る。

 

 それを受けて、森のいたるところから彼女の人形の影が浮かび上がる。

 

「お願い、上海人形(しゃんはいにんぎょう)

 

 言葉を引き金(トリガー)に、人形たちは放たれた。

 

 その人形たちが持つ、剣が、槍が、鎌が一斉に凶獣を襲う。

 

 

 

――斬、突、裂――

 

 

 

 斬る、とはいえども人形の力では凶獣の肉を分断することもできず、途中で止まる。

 

 突く、とはいえども人形の力では凶獣の肉を貫くことはできず、途中で止まる。

 

 裂く、とはいえども人形の力では凶獣の肉を切り裂くことはできず、途中で止まる。

 

 そうして、幾重もの攻撃が残される形で行われ、

 

 みるみるうちにヤマアラシのような姿になった凶獣の姿に、士郎はそうするしかないという現実の悲しさを呪った。

 

 思い出す。

 

 過去の記憶だ。

 

 昔、狂犬病にかかった人間を見たことがあった。

 

 致死率99.9%のその病気に、絶望したその人間は自ら命を絶つことを選択した。

 

 全身に痛みやしびれを感じ、苦しみ悶える中で士郎は介錯を頼まれた。

 

 首筋に刀をあて、一度振りかぶり、一息に振り抜いた。

 

 魂というものがどこに宿るのかは知らない、それでも、首と胴体が離れたその瞬間、魂が抜け、崩れ落ちたかのように見えた。

 

 容赦などなかった。

 

力の限り振り抜いた。

 

 そうした方が彼が苦しまずに済むと思ったから、

 

 そうした方が自分が悲しまずに済むと思ったから、

 

 思い出したことで涙腺が緩んだのか、

 

 大地に一粒の雫が落ちた。

 

 それが自分のものだったのか、アリスのものだったのか、はたまたそこに込められた感情は一体なんなのか、苦しみ?悲しみ?憎しみ?慈しみ?

 

 わからない、分かる必要などない、感情というものはそれを持つ本人だけが分かっていれば十分なのだ。

 

 だが、望むのならば理解者が欲しい、そういうものなのだ。

 

「さぁ、行きましょう」

 

 そう言ってアリスは、一歩を踏み出す。

 

「いや」

 

 それを、士郎が制した。

 

「すこし、そこに座って休んでいてくれ」

 

 四郎の指差した先を見れば切り株、確かに座るにはちょうどいい。

 

「え?」

 

 しかし何故?そんな表情のアリスをよそに、士郎は動く。

 

「『彼』を埋めてくる」

 

 それが偽善と言われるものであろうとも、士郎は己の正義を貫く。

 

 その手に、『彼』を抱えて士郎は開けた場所へと向かった。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

「着いたわ、あそこが魔理沙の家よ」

 

 アリスに先導されてたどり着いたその家はとてもわかりやすく『きりさめまりさ』とひらがなで書かれていた。

 

 半長円形のドアを開けるとオレンジ色の暖かい光が出迎えてくれた。玄関に下げられたガラス細工で覆われたランタンの灯りだ。

 

「お邪魔するわよー」

 

 アリスの声が魔理沙の家の中に響くが、返事はない。

 

 鍵はかかっていなかったのだから在宅中ではあると思うのだが、もしかして地下室でもあるのだろうか、

 

 魔理沙の家にもアリスの家と同じようにリビングにソファーがあった。士郎はそこに座って一息をつくと、アリスが、

 

「紅茶でも入れてくるわ」

 

 と言って、まるで自宅の中を歩くかのように迷いなく家の奥へと向かっていった。

 

「親友・・・」

 

 ふと言葉が漏れ出た。

 

 『親友』という言葉(ワード)、間柄を指す言葉なんてのは大量にある。

 

 友人、他人、悪友、宿敵、恋敵、あげ始めればキリがないくらいだ。

 

 そんな中でも、『親友』。

 

 それこそが彼女たちにふさわしい間柄の呼称なのではないかと思った。

 

 士郎はふと、親友である間桐慎二のことを思い出した。

 

 一時は敵とも呼べる存在になり、命をかけた戦いに身を投じたこともあった。しかし、戦いを終えた後にはあいも変わらずに腐れ縁、というよりも悪友という立場に戻りよろしくしたものだ。

 

 そう、あれは一度冬木の地に帰ってきたときのことだ。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

「おい衛宮、相変わらず人の役に立ってるみたいじゃないか」

 

「お前は本当に変わらないな、代わり映えのしない人間っていうのはどうなんだろうな」

 

「まぁ僕は代わり映えはしなくてもお前は成長してるんだって知ってるけどな、ははは」

 

「おいおい衛宮、お前もいい歳なんだから酒くらい付き合えよ!」

 

「お、おい待て衛宮、僕はもう飲めな」

 

「衛宮、む、無理だ、この店で最後にしよう」

 

「おい衛宮、携帯光ってるぞ!桜か遠坂からの電話だって絶対!早く出ろよ!」

 

「さ、桜か?あぁ、いま衛宮と一緒にいる。え?無理やり連れ回した・・・?ち、違う違う!連れ回されてるのは俺だ!待て待て待て待て!い、嫌だ!嫌だ!分かった!すぐ帰る!待て衛宮、肩に手を回すな!違う桜!なんだ『そういうことなんですね』って!落ち着け落ち着け!」

 

「たっ助けろライダー!!」

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 桜の恐ろしさが骨身に染み込んでいたかの親友はそれでも、以前よりもずっと兄妹仲良くやれているようで安心した。

 

「あの時は、少しだけ言峰の言ってた愉悦ってのがわかったような気がしたなぁ・・・」

 

 過去に思いを馳せていた士郎の耳に、

 

「むむぅ・・・」

 

 と、何かの鳴き声が聞こえてきた。

 

 魔理沙は何か飼っているのだろうか、そんな興味心に駆られて士郎はリビングから続く扉の1つに手をかけた。

 

 しかして学習する男衛宮士郎、前回、似たようなパターンで霊夢の着替えシーンに遭遇してしまい罪悪感に苛まれたことを彼は忘れていなかった。

 

 ゆえにノック。

 

 扉を叩くというただそれだけの行為が生む、マナーというすばらしき文化。

 

 その音を受けて、扉の向こうからもぞもぞと何かが動く音が聞こえた。

 

 おそらくは魔理沙、または魔理沙の飼っている動物(ペット)であろうと士郎は考えた。

 

 だがそこで、魔理沙の家に獣臭さがないことと、居住空間における家具の配置などから

 動物(ペット)がいないことに気がついた。

 

 つまり、このドアの先にいるのは魔理沙ということになる。

 

「アリスか~?」

 

 そんな声がドアの向こうから聞こえてくる。

 

「えぇ、おじゃましてるし、紅茶を入れさせてもらったわよ」

 

 そして、それに答えるように紅茶を入れて戻ってきたアリスが自分の後方、ソファーに座りながら紅茶をテーブルに並べている状態から返事をした。

 

「んー士郎は?」

 

 そう言いながら、ねぼけ眼をこすり、ドアを開けてリビングへと出てくる魔理沙。

 

 その姿は一言で言うのならばベビードール姿、つまりはスケスケのドレス型キャミソール、防御力で言うのならば『2』。

 

「士郎ならいま貴方の目の前にいるわよ」

 

 正直ということは美しくも時に残酷な結果を与えることとなる。衛宮士郎は今ならば自分がポエムをかけると思える程に頭の回転速度を早めていた。

 

 それも当然、1秒あとには計算速度の意味での『頭が回る』ではなく物理的な意味での『頭が回る』にもなりかねないのだ。

 

「そうか・・・私は寝てるって言っておいてくれ~」

 

「えぇ、伝えておくわ」

 

 会話が成立していないことに疑問を抱きながらも、助かったことに安堵しながら士郎はソファーに腰を下ろした。

 

 魔理沙はというともう一度寝室へと戻っていった。「まだ眠いんだぜ~」とのことだ。

 

「となると・・・魔法の森の詳しい話は聞けないな」

 

「ふふっ、紅茶でも飲みながらお話でもして待ってましょう」

 

 あぁ、帰りは夕方になりそうだな・・・

 

 そう思い、士郎は紅茶を一息に飲み干した。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

「つまり、魔法の森で必要なのは経験ってことか?」

 

「そうだぜ!どれだけ歩いたか、どれだけその土地を知ったのかっていうのが大事なんだよ!」

 

 士郎の問いかけに、自信満々の様子で魔理沙は答えた。

 

 何杯目になるか分からない紅茶を飲み干し、アリスに目配せをする。

 

「(アリス、い、一体いつになったらこの話は終わるんだ)」

 

 そんな言葉にならない視線を感じ取ったアリスは感じ取ったにもかかわらず、

 

「あら士郎、紅茶がなくなってるじゃない、淹れてくるわね」

 

 と、逃げ出す始末、話がはじまって一体何度目だろうか。

 

 アリスは士郎の横に座ってひたすらに人形に糸を通していた。

 

 魔理沙が起きてきて、士郎の存在に気づき自分に質問があるとわかった途端、魔理沙は目を爛々と輝かせて自論を語り始めた。

 

『魔法の森ってのはやっぱりその名前の通り魔力(マナ)に満ち溢れてるんだ!だから私は住んでるわけだし、その魔力(マナ)に当てられて多くの未知が常に生まれているんだ!それと、このあたりを歩いていて気がついたと思うけど湿気が強いことからきのこの生殖地としてこれ以上の場所はないものになっているんだ。そして、きのこは胞子という形で取り入れた魔力(マナ)を何かに変換して外界へと放出するんだ!これは変化を確認するうえで最もわかりやすく、魔法の森という未知を解析するのに最適な研究対象なんだ!もちろん、魔力(マナ)の奔流から耐性の無い人間はわずかな時間で体調を崩してしまうという欠点はある。しかし、それも観点を変えれば無知なものは近づけない場所ってことになる。これは隠れ潜む必要がある私なんかにはぴったりなんだ。ま、まぁ私がなんで隠れ住む必要があるのかっていうのは内緒だぜ?な、なんだよアリス、この前借りた本は返しただろ!え?上海人形(しゃんはいにんぎょう)?わ、私の研究対象なんだぜ!』

 

 アリスから聞いた話によると、魔理沙には収集癖、蒐集家の面があるのだという。その集め方はとても褒められたものではなく、『死ぬまで借りる』というなんとも盗人猛々しい物だった。

 

 結局のところ、魔理沙に聞いた魔法の森で迷わないためのコツは多く歩くことだった。

 

 士郎もその意見には大変同意できた。

 

 新たな地へと旅立った時、大事なことはその土地を知ることだ。

 

 そして、その土地を知るには歩き回るしかない。

 

 歩くことで知ることのできる物は疎かに出来ない。

 

 ある日、イラクのバグダッドにテロを止める目的で乗り込んだことがあった。

 

 事前にテロの情報を別の事件を解決したことで手に入れた士郎は、誰の支援も得られぬままに単騎で解決に臨むこととなった。

 

 到着してその日のうちにまずは探索のために歩き回った。

 

 イラクの中でも都会にあたるバグダッドは大きく、高い建物が多く、さらに街に川が流れていることからも地上、地下ともに入り組んだ地形になっている。そのため、自らの足で歩き回ることで地形を把握、及びに事前に逃走経路の確率をしておくためだ。

 

 街には東西南北に4つの門があることや、旧市街の存在、そうした細かな事を知っておくことで自分が利用できるポイントだけでなく敵となるテロリストが利用するかもしれない場所も把握しておく。

 

 結果として、単騎対三百という圧倒的戦力差のその戦いに衛宮士郎は勝利した。

 

 テロリストの作戦はバグダッドという土地から各国に向けてハッキングを行うことだった。それも、使用するのはイラクの外務省にあるスーパーコンピューターという周到ぶりだった。

 

 阻止のために、地下を通る電気ケーブルを切断することによって街の一部もろとも停電に追い込んだ。

 

 そのことによってテロの情報が漏れていなかったイラクの警察から敵対視され、8ヶ月の拘留の後にテロが発生したことにより発言に信頼が得られ、協力をもってテロを完全に鎮圧することに成功した。

 

「そう、つまり歩き回ることってのは大事なんだぜ!私も昔は慣れてなかったけど今ではどのきのこがどこにあるのかってことまで覚えてるくらいなんだぜ!」

 

「あぁ、そうだな・・・」

 

 魔法の森、そこに暮らすことを真剣に考える士郎は、いつ魔理沙のこの同じことを繰り返す話が終わるのだろうかと、そればかりを考えていた。

 

 

 

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