東方剣創記   作:スペイン

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※これは完全に本編とは逸脱した作者が書きたかっただけのものです。

本気で本編とはまるで関係がないのでご注意ください!

あと、おそらくこれが本来の前書きの使い方です!


番外編4 ゲームを拾ってきました①

「と、いうわけでだ・・・香霖堂で売っていたゲーム機とモニターをもらってきたわけなのだが」

 

そう言って士郎が取り出したのはPS3とモニター、そしてあるソフトだった。

 

見慣れない機械に興味を示したのかだらけていた霊夢が腹ばいで這いずり寄ってきた。

 

「なにそれ?お弁当箱?」

 

知識自体がないのだろう、途方もなく見当はずれなことを言っている。

 

当初、士郎は空いた時間を利用して自分が遊ぼうと考えていたのだがそれよりも経験のない霊夢や幻想郷の住民たちにプレイしてもらったほうが良いのではないかと考えた。

 

「いや、ちょっとした遊べる機械だ。いい機会だし、霊夢にも遊んでもらえると嬉しいな」

 

言われ、佇まいを直す霊夢。

 

「遊ぶって、その機械で?」

 

「あぁ、結構面白いぞ」

 

指差され、PS3とモニターを接続完了した士郎はいくつかのソフトを取り出した。

 

・・・さて、どれをやろうか、

 

「へぇ、なんかいっぱいあるのね」

 

取り出したソフトから霊夢にプレイさせるものを選ぶ。

 

「・・・これは、何?ちょっと興味があるわね」

 

そう言って霊夢が手に取ったのは『DragonAge:Origins』というゲームソフトだった。

 

何故わざわざそんなマニアックなゲームを選んだのだろうか・・・と少しの悩みを抱えながらも初めてプレイするゲームがこれというのはあまりオススメができない。

 

確かに面白い、ダークなファンタジー、5万を超える会話パターン、多様な選択肢、そしてこのゲームの持ち味でもある限られた経験値も見所である。

 

多くのステージがある中で、一度倒したモンスターがリスポーンしない、命が限られているというのがこのゲームの素晴らしいところである。

 

しかしなにぶん、話が濃いのだ。

 

設定の量もかなり多く、それゆえに面白いとも言える。

 

だが、ゲーム初心者にやらせる作品としてはあまりにも難しいものなのだ。

 

「んー、少し難しいかもしれないな、何か他に面白そうだって思ったものはないか?」

 

問いに対して、霊夢はもうひとつのゲームを手に取った。

 

「これとかちょっと気になるわね・・・えっと、Fallout(フォールアウト)3って読むのかしら?」

 

Fallout(フォールアウト)3か・・・核戦争から200年後の荒廃した未来を舞台にしたオープンワールド形式のゲームだ。

 

魅力的なのは荒廃した土地でなおも生きようともがく人々と、新たなる時代を予感させる多くの生物たちの共演だ。

 

武器の種類も多く、その自由度の高さも相まって限定的な武器のみを使用したプレイング・・・俗に言われる縛りプレイもやりやすく、ゲーム内のキャラクターの容姿も詳しく決められることからロールプレイング、まさに演じるといった面でも楽しさが多いゲームでもある。

 

なるほど、これならば初めてプレイをする人でもかなり楽しめるゲームだと言える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、いうわけでゲームを開始した。

 

物語は主人公の生誕から始まる。

 

生まれ落ちた主人公は父と母に祝福されその生を受けた。しかし、生誕後間もなくして母の死という厳しくも悲しい現実に遭遇してしまう。

 

父と二人、核シェルターでもあるVault(ボルト)101で暮らし、そこで成長をしていった主人公は19歳を迎えたある日、『出てはいけない』とされるVault(ボルト)から外の世界、つまりは荒廃した世界へと旅立ったことで転機を迎える。

 

「ちょっと士郎、なんか私のお父さん出ていちゃったみたいなんだけど・・・これはあれかしら?いい歳こいて冒険魂に火が点いたとかそんな展開なの?」

 

「い、いや、ちゃんと理由はあるからゲームを進めてみてくれ」

 

その後、父が旅立ったことで混乱に陥ったVault(ボルト)から脱出することを決意した主人公は親友のアマタの協力もあって、脱出をすることに成功する。

 

ぎこちないプレイながらも危機を脱した霊夢は

 

「うわーすごいわね、外に出たってだけなのに世界が一気に広がった気分だわ」

 

Vault(ボルト)を出た主人公を待っていたのは核シェルター生活ではお目にかかれない自然と驚きの連続だった。

 

それまでは無機質だった足音も、土を踏みしめる音に変わったことがその実感を助長する。

 

「とはいっても、世界が広がったのはいいけど頼れる武器が10mmピストルとバットだけっていうのは心もとないわね、私近接戦闘まだ苦手だし」

 

「練習をしようっていう考えはないのか・・・」

 

このFallout(フォールアウト)というゲーム、近接においても遠隔においても強みというものがある。

 

それというのも、スキルという要素のおかげだ。

 

遠隔系のものであれば、命中率の上昇や威力の向上、 反動の軽減などがある。

 

近接では威力の上昇や攻撃速度の上昇だけではなく、素手においては敵を麻痺させることができたりと距離のハンデを埋めるだけの物がある。

 

先ほど、Vault(ボルト)の内部で何度かの戦闘が起きた際に霊夢は弾数を節約するために近接戦闘をメインにしていたのだが、相手は主にラッドローチ(クソゴキブリ)警備員(ガード)の連中(主に武器が近接の敵)だったので近接でも問題はなかったのだが、残り体力も厳しくなってきた後半、遠隔武器を使用してみたところ、これが思いのほか使ってみてしっくりときたようで、それからは遠隔武器を使用している。

 

「ちょ、ちょっと士郎なんか浮いてる!なんか浮いてる!」

 

Vault(ボルト)を出た霊夢はそこから近くにある廃村、スプリングベールの探索をしていた。

 

そのスプリングベールの中央、どういった原理なのか宙に浮かぶロボットがいた。

 

名前をアイボット、エンクレイブという組織に作成された巡回兼ラジオ垂れ流し騒音ロボットだ。

 

「あー、特に害はないから放っておいて大丈夫だぞ」

 

スルーしてそこからさらに進むと、半円形状のドームのようなものが見えてきた。

 

無骨なデザインにところどころのサビ、作られて長いのだろう。ドーム前方の入口と思われる部分に先ほどのアイボットとは違う。二足歩行型の頭部大きなランプがついたロボットがいた。

 

こちらはセキュリティロボットとしてゲームの舞台であるキャピタルウェイストランド全域で使用されているプロテクトロンというロボットだ。立っている位置から考えて、この半球形状のドームを警備しているのだろう。

 

その手前、

 

「あら、なにかしらあれ?」

 

霊夢が画面内で何かを見つけたようで近寄っていく。煤けた服にとても疲れた顔、地面に直接座り込み、どこか希望を持った瞳で虚空を眺める男がいた。

 

「ミッキーか、このキャピタルウェイストランドという舞台をそのまんま人間に変えたら・・・みたいなキャラクターだよ」

 

『水・・・水をくれないか?もう何日も何も喉を通してないんだ』

 

その言葉の通り、キャピタルウェイストランドの大地は乾ききっていた。

 

正確には水はある。しかし、それは水と呼ぶにはあまりにも悲劇的なのだ。

 

放射能汚染、アメリカ全土を破壊するような核の衝撃は200年経ったFallout(フォールアウト)3の舞台においても影響を残していた。

 

その1つが水質汚染、キャピタルウェイストランドに存在する水の多くが放射能によって汚染されており、飲もうものならば体内に異常をきたすこと間違いなしなのだ。

 

なので、水を飲めずに苦しむ人間が大量にいるというのが、このキャピタルウェイストランドの現実なのだ。

 

「なんていうか、苦しいわね」

 

なにか思うところがあったのか、画面を見て慈しむかのような表情を霊夢が見せた。

 

運良く、Vault(ボルト)を出てくる際に持ってきていたいくつかの『きれいな水』のうち、1つをミッキーにあげることができて、霊夢は少し満足そうだった。

 

その後、半球形状のドームの前方部分が上にスライドすることで現れた入口を通り、霊夢は多くのプレイヤーが最初に訪れるであろう拠点となる街、メガトンへと到着した。

 

メガトンへと来訪した霊夢を迎えたのはカウボーイ気取りの男だった。

 

『おい、お前』

 

「な、なによこいつ・・・」

 

『俺はこの街の保安官のルーカス・シムズだ。メガトンへようこそ、厄介事だけは起こさないでくれよ?』

 

「なによこいつ~!」

 

霊夢のプレイをみながら士郎自身も振り返る。一番最初にプレイしたとき、士郎はぼlたん操作を誤ってメガトンの住民を攻撃してしまい、自称保安官であるルーカス・シムズにこっぴどく襲われたのだ。

 

「あ~霊夢、先に言っておくけど、このゲームはよほど重要なキャラクター以外なら会話ができるキャラクターなんかでも殺してしまうことができる・・・霊夢がどういうプレイをするかは分からないけれども、間違って殺してしまいましたが起きるゲームだから気をつけてな、取り返しがつかなくなることもあるからさ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

直後に響くは10mmピストルの銃声、画面を見れば今まさにたおれんとするルーカス・シムズの姿があった。

 

「えっと、霊夢さん?」

 

「んー?」

 

霊夢は返事をしながらもしっかりとルーカスの死体から彼の家の鍵と彼が身につけていた衣服一式を奪い取った。

 

そしてさらに、近場の住居を散策しようとした霊夢は真っ先にルーカスの自宅を見つけて内部へと乗り込んだ。

 

「えっと、殺したら取り返しがですね・・・」

 

「何言ってんのよ、私はあの保安官さんに死をプレゼントしたのよ?」

 

ルーカスの自宅を荒らし回った霊夢は家から出ると驚く程迷いなくメガトンから脱出した。

 

確かに、あのままメガトンの中を探索しようとすればほかの住民たちから狙われることになる。変な保安官・・・とはいってもメガトンの平和を守ろうとして努力を重ねてきた男なのだ。見知らぬ人間に殺されたとあればメガトンの住人たちが怒り心頭するのも当然のことだろう。

 

「ね、取り返す必要なんてないと思わない?」

 

そんな感じで、霊夢はプレイを続行した。

 

「・・・ははっ」

 

ゲームを楽しんでくれているようで何より、そう思いながら士郎は頭を掻いた。

 

さて、ここから延々と記していってもひたすらに長くなってしまう。

 

今回の霊夢のゲームプレイはこのあたりで終わりとしよう。

 

また機会があればほかのゲームを誰かにやってもらおうと思う。

 

そういうわけで、またの機会に・・・

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