ちょーっと資格の勉強で忙しくなるので更新ペースが遅れてしまいます(´・ω・`)すいません。
ですが、私の辞書に失踪の2文字はありません、完結まで疾走するつもりはありますけどね!
・・・うまいこと言えただろうか。
月が綺麗な夜だった。
人里から少し歩いたところにある大きな林、林といっても、その空間を作り上げているのは木々ではない、分類的には木々に当たるのかもしれないが、人々はその林をこう呼んでいる。
『迷いの竹林』
木々ならば迷いはしないだろう。
普通の竹林でもそれは同じことだ。
しかし、そこは違った。
少し不思議な斜面はその現象を引き立てる土台なのだろう。
そこに生えている竹は通常のものとなんら変わらないように見える一方で、通常のものとなんら変わりなく見えるという特性があるのだ。
つまり、非常、常識の外の物なのだ。
なんら変わりなく見えるのは外見だけ、その実は成長の異常に早い竹なのだ。
さらに厄介なことは、その竹は一定まで成長したら通常の成長過程へと戻ることだ。
例えば貴方が見慣れぬ土地で迷ったとしよう。
歩いていると、3つの道が続く分かれ道に行き着いた。そこで、貴方は分かれ道の根元とも言える部分に存在する背の高い家を目印にした。
1つの道を歩き、歩き、時には再び現れた分かれ道を進み、進み、されども目的地への道のりとは外れてしまうことが分かった貴方は元の分かれ道まで戻るためにこれまで来た道を戻ろうと背の高いあの家を探した。
目に飛び込んできたのは信じられない光景だった。
どの家も、並んで背が高いのだ。
ならば・・・と、とにかく3つの道が分かれていたあの場所まで戻ろうとする。
しかし、その道すらも違う。
見覚えのなかった・・・ではない、歩いてここまで来たはずなのに、来るときには歩かなかった坂道があるのだ。
居並ぶ家は威圧感と恐怖を与えてくる。
そこでさらに気付く、人がいないのだ。
いや、人はおろか、家という存在であるというのにその家から生活感というものすらも感じられない。
考えが、まとまらなくなる。
そもそも、此処はどこなのだ?と。
迷ったとはいえ、一体どうやって歩いて、どうやってここまでたどり着いたのか。
思い出せない、いや、記憶にないのかもしれない。
気がついたらここにいて、気がついたら迷っていた。
そこで考える。
もしかして、この自分という存在すら、自分が持っている記憶すら気がついたら持っていたものなのではないか?と・・・
それは幻惑、貴方の人生は確かにあったもので、確かに経験してきたものであったはずなのに、いつここに迷い込んだのか、どうやってここにたどり着いたのか分からないという現実がこれまでの人生すらも否定させている。
そんな幻惑に気づきながらも、それは惑わしだと気づきながらも、気づいたということにすら覚える違和感・・・
『そう考えるように仕込まれたんじゃないか?』という疑念。
気がつかないうちに、信じられるものがなくなり、自分がわからなくなり、そもそもの、自分という存在すら不確かになっていく。
まるで、ガラスだと思っていた床がいつの間にか消えてしまい、底すらも見えない虚な闇の中に吸い込まれていくかのように。
不確かと信じられない事が入り乱れた空間、それがこの、迷いの竹林なのだ。
そこに、ある女性が足を踏み入れた。
上白沢慧音である。
短めですいません!
妹紅との絡みを見たいという感想をいつだったかに頂いたので、ならば、実現するしかないでしょう。との考えからの投稿です。
次の断ノ話は本編があと5話進んだら投稿します。