ありふれた世界を踏み均す覇竜   作:とっとこDIO

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今回の話でメイル達の話は終わり。次回からは話の進行速度が遅いので零の話から覇鎌は別れるよ!


西の海の聖女 完

使徒と大群と戦闘していた覇鎌は粗方倒し終え、周りをぐるりと確認した。

ミレディとメイルは白光騎士団相手に問題無さそうだ。ナイズも精一杯働いている。オスカーは…

 

【[いや、大丈夫そうだ。俺は早めにあっちを鎮圧してくるか]】

 

覇鎌の目線の先では今もなを大怪獣バトルをしているリヴァイアサンとナバルデウスが居る

 

【キュルォォォォ!!】

【ゴガアァァァァ!!】

【[いやいや、悪いな。おら!]】

【っ!ギュォォ…】

 

助けるのはナバルデウス。今ここで破壊のみを行おうとするリヴァイアサンがとても危険なためだ。

高速移動でナバルデウスとリヴァイアサンの間に割り込み、リヴァイアサンの顔面を殴り付ける。ナバルデウスも威嚇して来るが同じモンスター同士、目が合うと大人しくなった

 

バシャン!

【[ん?…結構強く殴ったのだがな。あ、そうか。海水がお前の力の源なのか。傷も海水があれば容易に治せる。成程な道理でナバルデウスと戦っていながら殆ど目立った傷がない訳だ]】

 

海水に浸かっている以上生半可な攻撃では死なないリヴァイアサンの対処法は一撃で死に至らしめる程の攻撃を繰り出すか。リヴァイアサンの体を海水から離す事

 

【[ふ〜ん…力を溜めるのは面倒だ。ならこう行こう]】

【キュルォォォォ!!キュオ!?】

【[そら!飛んで…いけ!!]】

 

リヴァイアサンの顔面をその悪魔のような握力で鷲掴みにして上空に投げ上げる。そして海に触れられなくなったリヴァイアサンに極小サイズに圧縮した溶岩を構える

 

【[消し飛べ!!!!!!]】

ポォッン!キィィィィ…………ドッ!!!

 

撃ち出された溶岩はリヴァイアサンへと一直線に飛んで行き、着弾。するとリヴァイアサンの肉体を内側から焼きながら吹き飛ばした。

 

【ギュアアァァアアゥ!!!!】

【[リヴァイアサンの丸焼き…いっちょ上がり]】

 

難なくリヴァイアサンを沈めた覇鎌は海へと戻るナバルデウスを見送りオスカーを見る。

今もなお激闘を繰り広げる両者。オスカーのアーティストを避ける使徒は反撃の一撃を放つがゴーレムに阻まれる。そんな戦いが続いている。

単純な身体機能では使徒に全く敵わない為、距離を取り自身の身を守る存在を間に挟む必要がある

 

「「っ!!」」

 

互いにジリ貧になりつつ戦いにオスカーは冷静な使徒とは違い焦りが滲んでいた。だが、まだ手は有る。覇鎌から存在だけを教えられて独学で作成した代物

 

「これで少しは良い方に傾いて欲しいな"ドローン"」

「そんな粗悪品では何も変わりませんよ」

「いちいち僕の動きに対して反応してるけど何?戦いに勝てないからせめて口喧嘩で勝とうなんてこと?」

「貴方もわざわざ言うあたり大した差は無いです」

「そうかも…ね」

 

使徒へ直行するドローン

それを羽で撃ち落としに掛かる。撃ち抜かれたドローンは爆散する。特攻型の攻撃と見定めて、ドローンから距離を取るようにと意識が逸れる。

その隙を見逃さず、背後を取ったオスカーのゴーレムはドローンの方へ盾で殴り飛ばす

 

「くっ!」

ドドドドドンッ!

「まだまだ!」

 

爆発をモロに受ける使徒。更に追撃を加える為にゴーレムに特殊なアーティファクトの大剣持たせる。

そしてある技を発動の為に魔力を溜める

 

「今から繰り出すのはアカムさんから聞いた技だ!」

 

雷雲が真上に立ち込める。ゴロゴロと音を鳴らすそれは今にも雷が落ちてきそうな程だ。

そしてゴーレムは元々持っていた盾と剣を投げ捨てて、オスカーが出した新たな大剣を手に上に掲げる。

 

ゴロゴロ……バァン!!

 

掲げた大剣に雷が落ちる。生物であればこれが致命傷になるであろうがゴーレムは無生物。雷を受けてもなんて事は無い。そして、受けた雷を大剣に集中させる。

 

これは覇鎌が過去読んでいたマンガに登場する竜と人と魔族の力を兼ね合わせた強戦士の大技。覇鎌が一人でこっそり習得しようと練習していたが魔法が使えない為に再現が出来ないと諦めた代物

技の名は

 

「" ギガブレイク "!!」

「っ!………かはっ!……」

 

爆煙で反応が遅れた使徒の体に直撃した攻撃はそのまま使徒の体を真っ二つに切り裂いた。

血を吐き、魔力も失われた事で浮遊も出来なくなり海へと落ちていった。

最後の使徒も倒れた事でラウスは騎士団達に撤退を命じる

騎士団の者達は勿論抗議の声を上げるが

 

「使徒様でも敵わないなら私達が戦った所で変わりはしない。ならばこの事をいち早く報告して、次回確実に命令を遂行するべきだ。良いな」

「……了解…しました」

 

白光騎士団達が引いていく、オスカーはラウスを少し引き留めたが期待の言葉を聞く事は出来ずそのまま行ってしまった。

こうしてアンディカでの戦いは解放者達の勝利で幕を閉じた

 

------------------------

 

全ての住民の避難を完了させて、アンディカを支えるのをやめた覇鎌。するとアンディカは浮力を失い海へと沈んで行った。

故郷であるアンディカが沈む様を多くの人は呆然と見ていた。

そしてその翌日

ミレディが一番最初に口を開いた。内容はこれからみんなが取れる選択肢についてだ。

 

一つ目が大陸に戻る事

大陸に戻れば教会に狙われてしまうが解放者が作った隠れ里で暮らす事で教会の手から離れようという選択肢

 

二つ目が船島を建設して暮らす

メイル達が使っていた船島を更に拡張して、そこで過ごす。可能性は低いがまた教会がやってくるかもしれない

 

三つ目が一か八か教会の手の届かない新大陸を目指して冒険する事

エヒトは箱庭と化したこの大陸で満足しているのか、他の大陸を探し支配しようなどとはしていない

 

「故郷を失ったばかりで…すぐには受け止められないかもしれない。けど!知っておいてほしい!みんなには進める道があるんだってことを!!」

 

ミレディの演説を聞いた者はそれぞれの選択をとった。

そして、散々世話になったキアラ達は…

 

「本当について来るで良かったの?」

【[そうだぞ。危険だぞ]】

「うん!大丈夫だよ!私ミレディ達の役に立ちたい!恩返ししたい!」

「そっか…」

 

第四の選択肢解放者として活動してもらうというもの。

その選択肢を選んだ者達は皆口を揃えてこう答えた「憧れた」のだと。ミレディ達のように自分を貫き理不尽に戦う姿に

 

「おーいお前ら。出発の準備は」

 

ババールがこちへやって来た。出発前の確認の言葉が最後まで出る前にメイルのサーベルの刃が首にピタリと当たる

 

「なに二人に馴れ馴れしくしてるの?死にたいの?いえ、死になさい」

「ね、姉様!」

「……」

「あはは良い感じに仲良しだね」

【[良く見ろよ。仲良いように見えるか?]】

 

ミレディが場違いな事を言った後にババールは照れ臭そうに感謝を述べた。アンディカで散々やらかしてくれたが、最終的に全員救ってくれたからだと。

借りが出来ちまったと話すババールにミレディは今度からディーネ達が分かるように愛してあげるように言った。

因みにアンディカが沈んでから今日で一ヶ月が経ったくらいだ。

 

「どうしようもない時はここに逃げて来い」

「へぇ…いいの?」

「島は無くなってもここは自由の都。来る者拒まず、去る者追わず。ただし、教会関係者以外はってな」

「あはは、ありがと覚えておくよ」

 

ババールはそれだけ言うと背を向けて離れて行く。ミレディはメイル達とまだ何か話しているから一足先にオスカー達と共に船に乗り込んだ。ミレディ達が何の話をしているのかは聞こえないが別れの挨拶である事は何となく分かる。

 

「ミレディ。そろそろ出発だ」

「じゃあねメル姉」

 

ミレディも船に乗り込み、今度こそお別れ。メイルは船島でディーネ達と共に過ごす道を選んだ。だから、解放者として共に船に乗る事はしなかった。

帆を張った船は速度を上げて船島からどんどん離れてる。メイルは離れる船を見て手を振る事はしなかった

 

------------------------

 

船が出航してからいつもお喋りなミレディは一言も話さなくなってしまった。余程メイルと別れたのが寂しいらしい

 

「寂しいのかい?」

「……別に」

「今生の別れというわけでない生きていればまた会える」

「わかってるよ…」

 

気まずい

なんて全員が思っていると思いもよらない人物がミレディの背後に立っていた

 

「「えっ?」」

【[っ!]】

「ごめん3人とも…今は一人にして…」

「嫌よ。断固拒否するわ」

イラッ「私だって一人になりたい時だってあるの!」

「そうよね、わかるわ。でも知った事じゃないわ!」

「あのね!もう良い加減怒るよ!3人と……も?」

 

ミレディが顔を上げると先程までの声が3人からのものでは無い事に気が付く。

すると背後からスルリと手が伸びてミレディの頬を掴んだ。

 

「怒ってるよりもこうやって笑ってる方がミレディちゃんは素敵よ〜」

「いぃふぁい!いぃふぁい!(痛い痛い!)えっ!?」

 

背後に立って居たのは先程別れたばかりのメイルであった。

 

「メル姉!?」

「は〜い。メイルお姉さんよ?寂しんぼのミレディちゃん?」

「な、何でここに!?」

「私も一緒に行く事にしたからよ〜。よろしくね」

「ほ、本当に一緒に…?でも何で?」

「ふふ、それはね…まだまだミレディちゃんを苛め足りないからよ」

「帰れ!!」

 

ミレディとメイルはじゃれあい始めた。

結果的に神代魔法の使い手を引き入れられたから目的を達成出来たのだろう。

 

 

------------------------

 

新たなアンディカとなった船島にて

 

ザパァン!!

【グオォォォォ!!】ザパァン!!

 

「おい!見ろ!ナバルデウスで見えたぞ!」

「今日は大漁だな!」

「よし!お前ら船を出せ!」

 

アンディカの屈強な住民はモンスターとの生活に適応していった。今ではナバルデウスは化け物リヴァイアサンを退け、現れれば大漁になり、漁師達とって恵みの神のようになった。

 

「全く…あいつらのお陰でとんでもない奴が住み着いちまったな。まあ、それでも恩恵の方が大きいが」

 

ババールは後にナバルデウスをアンディカの神獣と呼び伝承に残したとか




ドラクエで一番好きな技はギガブレイク
次に天地魔闘の構え
次にメドローア

全部ダイの大冒険だな…まあ、そう言う事だ!
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