銃と乙女 ― Guns and Girls ― 作:もってぃ8
持参の〝紹介状〟に基いて身元の確認が終わると、お次は、横断鉄道の運行状況やらス
聴衆の大半は
そんなふうに辺境の町に辿り着けば午後の娯楽に逸話を提供するのも、〝渡り〟の仕事と言えば仕事なのだ。
オレリー・サンドリーヌ・ラングランは、こんな〝渡り〟に求められる
今日は聴衆の反応がイマイチだった。こころなしか女子供の姿を見ない。
だが、
救いは
けれどそれは
「――…では以上で、オレリー・ラングランとエミール・デュコからの『聴取』を終えることにします」
ロータリのコミッショナーが、そう後を引取って声を上げたときだった。
入口近くにいた髭面の男が、にやけた嗤いで手を上げた。
「ちょい待てよグレン。その嬢ちゃんの〝お話〟はなかなかに面白かったが、そのぅ、どうにも眉唾なんだよなー」
グレンと呼ばれたコミッショナーは、あからさまに相手を小馬鹿にするような言い方の髭面に、眉根を寄せて目線を返した。直前に交わした保安官との〝目配せ〟も気になった。
「いや、アンタんとこに転がり込んだ〝渡り〟だ。
明らかに〝一悶着〟を狙っている。初日からこれでは、若い〝渡り〟には難儀だろう。 グレンは溜息ともども髭面に向き直ったが、口を開く前に、当の〝嬢ちゃん〟の方が口を開いていた。
「つまり腕前を確認したいと、そういうことね?」
コミッショナーとしてグレンは嘆息した。つまらないことに反応して安い喧嘩を買うこともなかろうに。下手をすれば恥をかくことに――…
……が、髭面から
「ボトルトスでいいかしら」
やる気満々の