正義は、与えられない。撃ち抜くものだ。

大陸の果て、法の届かぬ町――ルズベリー。
そこに舞い降りた〝渡り〟の少女は、ただ拳銃(ガン)を携えていた。

腐った保安官。裏で笑う判事。金で転ぶ〝正義の軍服〟。
権力は、いつだって数の多い側についている。

けれど彼女は退かない。
オレリー・ラングラン。すみれ色の瞳に宿すのは、道理を貫く強情さ。
マルレーン・ソーメルス。向日葵のような笑顔の下に、荒事の凄みを隠す相棒。

十二発の弾丸。二人の乙女。数えきれない敵。
勝算は、頭の中にはない。撃鉄を起こす指の先にある。

――町中が敵に回っても、まだ怖くない?
「ええ、ぜんぜん」

エピソード1『ルズベリーにて』、開幕。
これは、辺境に生きる乙女たちの、銃声で綴られる正義の物語。