銃と乙女 ― Guns and Girls ― 作:もってぃ8
少女の神懸かった技の冴えは、町外れに集まった見物人を静まり返らせた。まさか
髭面男と取り巻き二人も
そんな彼らに、保安官は小さく舌打ちをしたようだった。
さて、少女の方は、
愛想があるとは言い難いすみれ色の瞳に見上げられ、グレンは頷いて、周囲の見物人らの耳にも届くような声量で口を開いた。
「では、以上で『聴取』を終えるとします。オレリー……ああ、(そう呼んで…――)」
と、儀礼的に〝呼び掛け方〟を確認したグレンを遮るようにオレリーは答えた。
「――わたしのことは〝ミス〟・ラングランと」
そうして小さく頷いてみせた彼女の周りには、確かに〝育ちの良さ〟(それは〝渡り〟には似つかわしくはないものだ)が漂っている。
「ああ……」(――コイツは〝大物〟だ)
グレンは笑顔を作って頷いて返すと、さらに丁寧な言い方になって、彼女と連れとに言い直したのだった。
「それじゃあ〝ミス〟・ラングラン……それとミスター・エミール・デュコ、ようこそペンデュラムクロック・ロータリへ。歓迎するよ」
そんな一部始終を、町外れの
「驚いたな……」
囲い柵に身体を預け上体だけを〝銃声のした方〟に向けた男は、誰ともなくぼそりと呟いた。……本当は、コラルの中で野良仕事に精をだしている〝相棒〟に聞こえるように言っているのだが、まあ、聞こえなくともそれはそれでいい、という言い様ではあった。
が、相棒はしっかり聞いていたようだ。
「…――銃声は6発。
背中越しに聞いたその声種は
男は眼鏡をいったん外して目許を揉むと、掛け直し
「全部当てたよ。それも地面から3フィート(1メートル弱)で」
「あら、それはすごい……!」
背中越しに応えた相棒は、自分の前のトリウマ車の荷台に積まれた
豪快なその動きのたびに長身の彼女の背中で、テンガロン風の大きな麦藁帽から腰の辺りまで伸びる〝向日葵のよう〟に赤みがかる金髪が揺れている。
「――それはそうと」
「そろそろ手を動かしてくれませんかね〝