銃と乙女 ― Guns and Girls ― 作:もってぃ8
とりあえず食の進まぬオレリーを除く三人によって、皿の上の大砂トカゲは
「それで、〝ドクター〟・ア
メインディッシュがほぼほぼ空になるのを見計らって、オレリーは男の〝流れ〟の方に話しかけた。珍しい響きの連なる彼の名に、発音の方が少々怪しくなる。
「――アチェカルロ……」 さり気なく訂正された。「〝ドクター〟は何だか堅苦しいな……。僕のことは〝ドク〟と」
そう言って微笑みかけてくれた三十男は、
「それじゃ〝ドク〟…――おふたりはいま、何か〝依頼事〟を?」
一足先に
「ええ。とりあえず〝野良仕事〟を幾つか」
「野良仕事……?」 と小首を傾げるオレリー。
「そ。町外れには何件か農場があってね。冬支度前の秋だし、仕事はいろいろと……。じつは昨日も、
ドクは
「……でも〝ドク〟は、ほとんど何もしてくれてないんですけどね」
横合いから、肉片を頬張っていたマルレーンが割り込んだ。ドクは苦笑いとなる。
それからドクは、空になったグラスにワインを注ぎ、オレリーにも〝注ごうか?〟と目で訊いた。オレリーは小さく手を振って断った。
と、彼女は、エミールが先ほどからマルレーンの顔をチラチラと窺って、何か切り出そうとしていることに気付いた。それでバツの悪い
それを耳で拾ったエミールは、慌てて首をまわして、何とも言えない表情を返した。
マルレーンは、そんなエミールとオレリーにくすりと笑って、ナプキンに手を伸ばすと丁寧に手を拭い、
「――…〝渡り〟のお
得物を抜き出すと銃把を向けてエミールへと差し出す。エミールの視線が銃へと移動するのを確認して、
「
と、笑顔で言った。
短めの3インチ
多分、発砲時の跳ね上がりを抑えるため、通常のリボルバーとは
マルレーンの銃について解説。
シリンダーが銃身の上側で回る、という『トライガン』なギミックのリボルバー。
バレルが3インチと短めなのは、抜き撃ちでの取り回しを重視したから。
イメージモデルは「マテバ モデロ6 ウニカ」です。
(でも、デザイン的には「マテバ 2006M」の方で、これをオートマチック・リボルバーにして、シリンダーは普通に左側にイングアウトする、という感じ…)