走り続けたナマモノの二周目 作:須々木三郎
教室に着いて席に着こうとすると、何か違和感を感じた。
とりあえず、花瓶は置かれてなかった…
活けられていたのが菊なら、また持って帰りたかったのに。
そして、クラスメイトからウチに対する視線も変わった。
今までの異端扱いから、無関心扱いに変わっていた。
そりゃ、半月以上も学校休んでたら、ある程度はほとぼりもさめるのかしら…とりあえずそう考えることにした。
授業が始まったが…比較的得意な数学の授業をただ聞いているのは暇だったので、先日なぜか突然興味を持ってしまった男子「
そう考えた瞬間、いきなり何かを叩いたような音がした。
驚いて様子を見てみると、その男子…もうイネさんと呼ぶことにしよう…が黒板用の定規で頭を叩かれたところだったらしい。
後でクラスメイトに聞いた話だが、彼は授業が始まってまだ20分も経過していないのに、なんと二度目の居眠りをしでかしたらしい。
体罰…がこの頃合法だったのかはわからないが、流石に教師もここまでナメた態度をとる生徒に怒りを覚えたらしい。
彼は、流石にその授業中は居眠りをすることはなかったが、内職なのか落書きなのか、明らかに変なペースでシャーペンを走らせていたように見えた。
かといって勉強が出来ないか…といわれるとそうてもないらしい。何度となく彼は教師に当てられていたが、迷うことなく黒板に正解を書いていた…字は恐ろしく汚くて誰一人読めなかったけど。
次の授業は、クラス担任が担当する社会だった。
担任は先ほどの数学教師ほど短気な人物ではないらしく、2回目までは優しく起こされていたが、
流石に3度目の居眠りともなると担任もブチギレたらしい。
彼は結局、体調不良扱いで早退させられた…
何であんな奴のことが気になるんだろう…と考えていたら、今度はウチの視界がぼやけてきた…というより目眩がしてきた。
せめて保健室に行こう…と思った時にはもう遅かったらしく、ウチが次に目を覚ましたのは、最近妙にお世話になっているボロい総合病院の処置室だった。
血液検査の結果、ウチは重度の貧血状態だったらしい。
家で療養する分にはギリギリ問題なかったが、流石に学校生活に耐えられるだけのレベルではなかったらしい。
幸いにも入院するレベルではなかったので、
寝る前に飲む鉄剤を処方してもらい、しばらく様子を見ることになった…
イネの奴も十分目立っていたが、授業妨害という意味では、正直ウチのほうがよっぽど問題児のような気がする。
そう思うと泣きたくなってきた…
そろそろストーリー展開に悩み始めたこの頃。
ちなみに、主はこの前親指を数針縫うケガをしました。